麺はコシ という血筋
ニンゲンたちだけの話
高齢化が進むと、ヘンナノが増える。
太い道に合流するにも、あわよくばブレーキングしないことを前提で突っ込んできたり、
自動車をノロノロ走らせながら片手でリードを持って犬の散歩、
それどころか、歳よりでもないのに、ハンドルを切らずに反対車線へはみ出しながら
左折するわ・・・ 左折するたびに、右へはみ出すわ・・・ 島の交通はハブより怖い。
食生活も同様にヘンテコで、甘く、塩っぱく、化学調味に満ちており、魚も食べず
豚三枚肉ばかり食べ、おまけに酒とタバコを飲んでばかりで、高血圧や脳こうそくも多い。
ビッコやら、路上にへたり込む様子のおかしいオジサンをチョクチョク見かける。
まだ、長寿子宝の島と信じているシマンチュも多いようだが・・・今や長寿とは程遠い。
考え方から料理まで、全てが甘い・・・徳之島は、そういう島である。
哀しいことに、LCCが来ないから観光客が来ない、ワケではないのを、気付いていない。
南国人のそうしたクセが判りやすいのが、ルテルテちゃんの性分だ。
頑張らないで、富を手に入れるためなら、何でもする。
チャンから金をもらうために、領土問題を棚上げし、事実上買収されてしまった。
フィリピンは観光というより、繁殖行動を好む男性が行く国・・・という印象が強い。
頑張らなくても生きていたい・・のが南国人の身上だ。
なので、フツーにガンバル人物が、偉人になってしまう社会でもある。
ところで
将来・・・というと聞こえがいいが、あと30年も経つと、必ず原発の廃炉をせざるを得ない。
メリケンとの密約で、核開発の技術を温存するために、原子力を保持してきた国政。
だが国民は、そのような背景は説明されておらず・・・それに国費を注入することは不本意だ。
そうはいっても、確実に廃炉はせねばならず、多額の負担が必要になる。
長生きしても、イイコトナイのかもしれんなぁ。
決定事項のフクシマの廃炉ですら、ままならないのであれば・・・将来は更に重い。
電力業界は、お役所同様に共産主義志向に近い経営であるから、彼らの計画や算定に、
うさん臭さが払しょくできないでいる。
そこへ、お役所が税金を投入するというのだから、社会談合的な気色悪さがブーストされる。
原子力は間違った国策だ・・・と謂えぬ事情もあるのだろうが、そう謂わないと
国費は投入できないのではなかろうか。
半世紀も生きてきて、さっぱり知らなかったのだが、ナポリタンの麺は茹でてから冷ますという。
インチキなコンビニ弁当などに入っている、ケチャップ+スパゲッティなどは、それが転じたものか。
昔っからガッカリな食べ物だ・・・と感じていたが、世間的にはそうでもない・・・らしいのは驚きだ。
むむむ・・・焼きそばのときに感じていた違和感がソレか?
油まみれでグニョグニョした麺が、なぜか懐かしい感じ・・・
コシはあまりないが、独特のモチっとした食感が、どことなく焼きそばらしい。
茹でたてでは出せない味だ。
ところで、きのうのこと。
F本さんから呼び出され、パソコンのトラブルやら、カメラのデータが消えてしまったなど、
ヤヤコシイことを承ったとき、オリンパスのカメラのファインダーが、チラついて見えづらい。
でも、そのことを他の人にも確認したが、感じられない・・・とのことだった。
蛍光灯がチラつくように、一秒間に50回未満ほどの瞬きになると気になるアレである。
私には激しく感じられるのだが・・・ そんなことはないという。
おそらく、味覚や嗅覚においても、そういう現象があったのかもしれない。
繊細な気付きを鍛えて、優れたデザイナーを目指そうとしてきたが、実のところは
そうした感知能力の違いに支えられ、努力はあまり関係なかったのかもしれない。
おふくろ様などイヌ並みの聴力?で、テレビの音声なども、すこぶる細く絞っているし、
幼少の頃、オヤジ殿の帰宅をずいぶん手前から察知していて、驚かされたものだった。
気配を感じる・・・などと時代劇で見かけるが、アレが日常だったし。
私は麺好きだが、ラーメン好きではない。
でも、袋麺の塩ラーメンとかは、たまに食べたくなるが、やぱり思ったほど美味さは感じない。
特に、袋麺の汁のニオイは、イヌの小便に似た臭さがあって、幼少からビミョ〜だったのだ。
そういう風に感じたのだから・・・仕方ない。 だから、食べたあとの丼のニオイがたまらない。
どうも、人と同じように食べられないのは、そうしたことが影響しているのかもしれない。
このごろ、よく食べるようになった袋麺、ラ王ちゃんぽん。 不人気で、特売でも売れ残る。
ラ王のなかでも、もっとも太麺で、モッチモチする。 ただし、茹でるときのホグレが悪い。
麺と同じくらいの具が嬉しいので、よく食べるようになった。
栄養バランスが良いし、とても楽ちんだ。
ただし、乾きかけた鍋や丼から発せられる臭さに、うわ゛っとのけぞることがある。(笑)
このところ、揚げ麺の乾麺は、あまりに臭く感じられるので吐きそうになり
途中で捨てることが多いから、ノンフライ麺しか買わなくなった。
特に、太い揚げ麺の臭さは限界で、赤いきつねが食べられなくなったのは残念だ。
台風の停電時のカップ麺に好かったのだが・・・
目といい、嗅覚といい、どうなっているのやら。 島生活で野生化したとか???
なんとなく心当たりはあるが・・・
麺好きになったのは
オヤジ殿が讃岐の出身で、さらにうどんでなく素麺の産地に由来している。
素麺はついついフニャデレに茹でてしまいやすいが、わが家では許されなかった。
成人してから、関東で蕎麦に出逢い、麺の概念がコロッと変わった。
油のスエたニオイや、カンスイの臭さとは違う、好い香りがある・・・のに感動した。
しかも、関西では見かけなかった、蕎麦屋という専門店があちこちにある。
我が家は貧乏だったから、外食などできないし、美味しいモノといえば家庭料理のみだった。
それが社会へ出ると、いろんな料理に出逢えたのである。
幸い、一流企業に入社できたので、美味しい外食をいただく機会は増えたし、
デパ地下であれこれ物色したり、キャビアの大粒小粒の食べ比べとか、
海外出張でもイロイロ食べてこられた。
おまけに、南大東へ通って、美味い南国魚類も食べられた。
なんと南大東には、大東そばという極太のちぢれ麺が存在していた。
このような絶品麺を、島人の伊佐さんが思いついたのだろうか・・・ いったい何者?
この汁は伊佐さんの母さんたちがこさえるのでバラツキがあるが、それもまた味わい。
なのだが・・・屁みたいなヤツが、あとから島唐辛子を加えて食べるなんて、完成度が低い、
などと口走るにあたり、オコチャマにもほどがあるとイライラした覚えがある。
なら、最初から麺と汁を同時に煮込むのか? カレーを飯と煮込むのか?
最初からソースやら鰹節を入れ、お好み焼きを焼くか?
バカは即刻死んで、母ちゃんの腹から出直してほしいわい。
そんなことより
どうすれば、こうしたコシの強かなチヂレ麺が実現できるのか、謎である。
生地を機械で圧延した後、丸太を使って体重をかけているのを見かけたことがあるが
どうやったらチヂレができるのだろうか。
私にとって、究極のそばの一つだ。
イタリアで食べたパスタは、美味しいのと、不味いのがそろっていてオモシロかった。
ただ、今にして思えばパスタ自体は細く、わりと貧民じみていたのは不思議である。
せっかく行列ができる店なのに、せかされて不機嫌なマイスターのパスタは、
とても塩っからく、食べられたものではなかった。 イタリア人は、勝手でナンボだな。(笑)
ベニスで食べたイカ墨パスタは美味しかったが、細かったし、コシはソコソコだった。
ただ、墨ソースの絡みは絶品であった。
薄味スープには細麺、太麺には濃い味スープのような傾向があるのだろう。
だが、イタリアには麺というイメージでない麺がある。
ラビオリやマカロニだ。 マカロニは、ソースが内側に入り込むのが美味み。
ペンネリガーテは、本国ではマカロニじゃなさそうだが・・・ポン人にはマカロニ。
肉厚で、とても伸びが遅い。 ゆっくりゆっくり食すのには最適で、私は大好きだ。
このごろの貧民は、ゆで時間が無駄に長く、ガス代がかかると敬遠するらしい。
いやむしろ、その間に、美味いソースをこさえるという発想すら、ないのだろうか???
生クリームが余っていたから、カルボナーラに入れてみた。
う゛〜ん、フレンチっぽいユルぅい味がする。
Aコープでは、せいぜい1.7mmの貧民向けしかないので、亀津まで赴いたときに買う。
ベーコンがないから、フツーのハムだが、かえってスッキリしていて食べやすかった。
タップリのバージンオリーブオイルでハムを炒めて、パスタと茹で汁を銜えてちょい煮て
生クリームと玉子で和えるだけの簡単さ。
ミルで挽くコショウを、どっさりかけると美味い。
ようやくこのごろ、作り方が安定してきた。 意外に難しいんだよな〜。
我が家で素麺といえば、半田素麺。
多分、全国で食べられている素麺の大半が細いのだろうが、半田素麺は冷や麦と同じくらい。
国産麦では、三輪素麺のような細さ実現できないらしく、昔の素麺の太さなのだろう。
太い素麺は、今や敬遠されそうだが、伸びが遅いので大家族でワイワイ食べるのに好適だ。
ご当地では、酢味噌で食べることもある。
現代風の三輪素麺系を好むというか、それしか知らない向きには、たいがいベロンベロンの
やわい素麺が当然と思われているかもしれんが、細いからと謂って伸びていいワケではない。
現実は、三輪素麺や揖保乃糸が流行ったために、素麺全体が劇的に不味い方向へシフト。
つまり、細い方が素麺らしいと勘違いした国民が、細くて安い素麺を食らうハメになったからだ。
細くて安い素麺は、コシがまったくない、とても不味い素麺である。
細い素麺はグレードが高い製品でないと、まったくコシがない、難しい素麺なのだ。
不味い素麺が一般化したはずなのに、さらに悲劇的な話を聞いたことがある。
知人に、息子たちから素麺が不味いと謂われた・・・という人妻がいる。
右も左もわからぬような子らに、素麺を不味いと謂われるなど、逆に才能である。
市販のカレールーを用いて、不味いカレーをこさえられる天賦の才に匹敵する。(笑)
たぶん
ガス代をかせきたいばっかりに、水の量を少なくして、ネバネバの感じで茹でたのだろう。
シマンチュは、乾麺に塩が入っていることなど知らないのだろうし。
加減がわからず、ガス代をかせぎたかったハズが、茹ですぎるのも目に浮かぶ。
実は島で素麺をいただくと、更なる試練が待っている。
鹿児島のとんでもなく甘い麺つゆに浸して食らうと・・・食べようとしても吐きたくなる。(笑)
さつま揚げも甘ったるいし・・・それで飯を食う。 鹿児島人の味覚は、結構トンデモだ。
丹生麺も好きだ。
しかも三輪素麺系でこさえるのが好きだが、未だに完成しない。
麺は下茹でして冷水でシメ、再加熱するとコシが最大化するが、細麺はそうもならん。
再加熱にチンをしてみるが、やはり伸びてしまう。
今のところ、下茹でなしで、すぐ汁に投入し、素早く食べるしかない状況だ。
アジノモトのサイトには、水を切った麺に熱い汁をかけて食うとあるが・・・
だいぶ汁が多くないと、ぬるい仕上がりになってしまう。
今のところ、大量の汁が究極なのかもしれない。
でも、もったいないなぁ・・・ 化学調味ならかまわんか・・・ あとでやってみるかな。
うどんは、もっとも加齢してから食べられるようになった麺だ。
今でこそ好物だが、昔はどうにも嫌だった。 嫌いなのでなく、くイヤなのだ。
讃岐うどんが当然だった我が家。
幼少のころ、太くて硬い麺が、うまく噛み切れず・・・胃カメラ状態になってしまうからだ。
そのトラウマから、どうにもうどんには嫌悪感がつきまとう。
三つ子の魂というやつだ。
やはり島には、太い乾麺がほとんどなく、内地から送ってもらっている。
食べ方は、胡麻うどんにすることが多い。 卸し大根で食べる、釜揚うどんだ。
ホントに胡麻うどんというのか知らないが、僧侶の食し方らしい。
卸し大根にかつ節、ネギを加えて茹で汁で割り、醤油で調味し胡麻をたっぷり加える。
僧侶にとって、かつ節は本来ダメらしいが、たまのご馳走ということらしい。
かつ節は、隠し入れる・・・ということだった。
私は僧侶をやめたので? 後半、玉子を割り入れると栄養バランスがアップする。(笑)
釜玉うどんや、五島うどん風も試したが、やっぱり胡麻うどん。
本枯れ節のほのかな旨味が大根と合い、たまらん味わいだ。
無論、すき鍋のシメには、うどんに限る。
究極の乾麺うどんといえば、北の稲庭うどんがあるが・・・あれは高すぎる。
たまに実家から送ってもらうことがあるが、どうやって食べていいか悩んだ挙句、
冷蔵庫で眠っている。
しかも一袋が160グラム、半端な量でもある。
讃岐の冷や麦のなかに、似た食感で超安値、つる腰冷や麦というのを見つけた。
あまりの価格差に驚かされる。
冷や麦とうどんは、製法に多少の差異はあっても、太さが異なるだけだ。
確かに稲庭うどんは美味しいが、落ち着いて食べづらいほどの高価なので、
どうも貧乏性の私には向かないようだ。
最近、蕎麦粉をもらった。
特売の鶏モモとともに水炊きにする蕎麦がき。
モチモチして、蕎麦の香りがたまらない団子だ。
コッテリした鶏モモともよく合う。
油ものを摂らないから、こうした脂っぽい料理を薬と思って食べるのだが・・・
ご飯も要らず、カンタン美味しいから、一発で気に入った。
蕎麦打ちも興味深いものの、かえしに悩むのは判っているので、手は出さぬよ。(笑)
蕎麦がきは、確かチベットでも食べるらしい。 あちらの食べ方も調べるとするか。
都会だと、フォーや刀削麺も食べられるんだろうなぁ。
そうそう
このごろ沖縄で蕎麦を栽培し、沖縄そばでなく日本蕎麦を食べられる店ができたらしい。
そういえば、大東そばの汁は、ソーキ汁とかつお出汁のブレンドだった気がするが、
その組み合わせが最強かもしれない。 スッキリしていて骨太な汁と、蕎麦は合いそうだ。
鶏ガラスープのように、ソーキの粉末があれば、手軽にチャレンジできるのになぁ。
島にいると、美味い蕎麦など食べられず、町内のコンビニにの冷凍麺にもない。
都会の立ち食いそばがどんだけ美味いことか・・・ コロッケそばが懐かしい。