トリで遊ぶ

 


 

世間の風評

 

水曜より日は進むが、メリケンがシリアを攻撃した。

そこへ、国際法違反だ、などとクリミアに侵攻したロスケがイチャモンをつけるとは、

説得力がないにもホドがあるようなことを、シャーシャーとタレ述べる神経は、

もはや法治という枠を無視した、単なるケンカ状態である。

所詮、ニンゲンは動物だから仕方ないが、できることなら全力で、

そういう連中とは離れたところに居たいものである。

物理的に離れていること・・・それが最善である。 問題は北である。

 

あなたは、北などよりウチュージンとか、怖がるかもしれない。

それは 全く 無意味である。

あなたは、宇宙人や妖怪を見ても認識できず、チットモ気づかないので大丈夫だし、

少なくとも、ナンのヘンテツもない人物に注目するヒマな連中は、宇宙に存在しない。(笑) 

万一、いや七十億一の可能性があるとすれば、ただサンプルとして、のみだ。

たかが一個人が、宇宙に通用するような特徴を持っている・・・ということなどアリエナイ。

オカルトとは、見えない存在という意味らしいから、

あなたが勝手に信じる?オカルトに殺されてしまっても、無意味な死になる。

つまり、見えない存在は無意味なので、それに殺されても、タダの犬死でしかない。

一見、科学で認識し辛いことを、無闇にオカルトにしてしまうのは、人道的によくない。

ただの変死として処理され、結局はアノ人はちょっとオカシかったから・・などと謂われ、

子々孫々に恥をさらすことにも、なりねない。

 


 

料理とか、物書きとか、痛いこととか、面倒なコトは趣味にする・・・のが私の身上。

最後に趣味にしたのは、たぶん・・・写真のような気がする。

 

あら゛・・・ 人妻好きだった? か はたまた貧民生活か? そっちはクセかもなぁ。

 

この春は、このところのトレンドになりつつある荒天つづきで、野鳥の渡りもままならぬ。

それと、このところヒマである。 加えて、咳が止まらない。

 

なので、集中できないときは、とっととトリに出かけることになる。

南風から北風に変わると、当然のことながら、渡り鳥は島に封じられることになるが、

そういったときにも、鳥が集まりやすいのが近所の運動公園だ。

実に便利で、ありがたい。

 

その夕は、ルリビタキのメスを見つけた。

手前には、あまり人を恐れない性格のジョウビタキが居り、そちらに目を向けた拍子に

たまたま目に入った・・・のであるが。

 

ルリビタキも、そんなに人を恐れるタイプではないが、今は渡りの時期でもあり、

神経質になりやすい。

コソコソ寄ってみるが、距離は開くばかりで、反対側からアプローチしても同様だから、

やはり確実に嫌がって逃げている。

 

ならまあ、ジョウビタキでも寄せてみるか・・・となった。

ジョウビタキはフツーの渡り鳥だし、内地でも定番の冬鳥で、わりと人気者だ。

好奇心旺盛で、あまり逃げず、オスはわりと派手で写真映えがする。

そこにいたのはメスだったが、どうも様子が違うから、じっくり観てみたくなった。

 

ジョウビタキを寄せるのは、カナリ簡単だ。

よほどの不器用でもない限り・・・(笑)

トゥと発音する口と舌の形を保ちつつ、吐くのでなく軽くこもった舌打ちするのである。

トトッ トトッ トトトトッ のリズムで、概ねOK。

冬のさえずり?はピッピッ カッカッカッ が有名だが、これは渡ってきたときに

冬場のテリトリーを確保するために、オスメス問わず鳴く習性で、いつもやるワケではない。

地鳴きは、トトトトッの方なのだが・・・そこらをキチンと理解している鳥好きは少ないよう。

 

効果はてきめんで、尾羽を細かく振ったり、素早くおじぎしたりしながら寄ってきた。

渡りの準備が忙しいためか、珍しく木立ちでなく地面をやってくる。

好奇心と食欲の両方を満たしたい・・・らしい。

それにしても、黒い・・・

調べたが、クロジョウビタキでなく、ジョウビタキには違いない。

ひょっとすると、コレが正しいジョウビタキのメスの夏羽か???

 

ジョウビタキは、通常こういったイメージである。

濃さはともかく、顔だけ黒っぽいということはない。

 

ノゴマの冬のさえずり?と同様に、知られていない一面だろうか。

近所のサトウキビ畑などで越冬するが、冬の間はフィヨイヨ、フィヨリと鳴いて

ペアで行動することが多い。 ともすれば、求愛の声かもしれない。

ただ、ノゴマを目視することは難しいからか、その声の正体を知られていない。

我が家では庭でしょっちゅう鳴くし、チラチラ姿も見かける。

冬の朝は、その太い声で目覚めることも多い。

カモなど、冬の間にペアになる種は結構いるものだ。

鳥好きの間では、さえずりを求愛だと信じる「サエズリ伝説」が通っているようだが、

サエズリはテリトリーを守り子育てする宣言であり、気合いの見せびらかしであって、

大半は求愛ではないと思う。

むしろ求愛は、繁殖のオフシーズンに済ませておくのが、はるかに合理的である。

野鳥を知り尽くしてもモテるわけでもないから、真剣でないのもわかるが、

世の中には、まだまだ伝説が多いのだろうなぁ。

派手というだけで、ミノカサゴは威嚇の姿だ・・・とか。 ならなんで目を保護するように

パターンが一定なのか意味不明だ。 アレは明らかにサンゴなどへの擬態である。

生物観察者という人種は、地味でサエナイ連中揃いで、誤解するのも無理ないが。

 

さて

ジョウビタキをアレコレ撮影している間に、ふと見やると・・・

あれだけ逃げていたルリビタキが、こちらに好奇心を示し始めた。

 

ひょっとすると、ウルサイはずのEOS7Dのシャッター音が、地鳴きににているのか?

全力で耳を傾けている、というか・・・頭ごと傾けている。

 

ずんずんやってきて、シャキーン!とポーズ。

隠れるわけでもなく、いったい何が寄せる原因か判らぬが、10m前後だ。

私はしゃがんでカメラを構えており、彼らと同じ未舗装の道にいるし、

特段の仮装、変装、擬態をしているわけでもない、強いて言えばいつものように

役場職員に扮しているだけのこと。

 

さらに目立つよう、刈った後で集められた草の頂上で、こちらを確認する。

ここまで迫るのが限界らしく、飽きたのか・・・フツーに採餌し始めた。

 

実は、ここまで寄ってきたのには、おそらくジョウビタキのメスが貢献してくれている。

すごい近くまでやってきて、まだまだ興味をムキダシにしていたのである。

トリにこれほど興味を持たれるのだから、ニンゲンの女子にも可能だったかもしれん・・・と

今さらに悔やまれたり。(笑)

 

私が動物写真を嗜むのは、動物たちと人との距離を知るためでもあるワケだが、

寄せてしまうのは、反則かなぁ・・・と思うこともある。

しかしまぁ、彼らにも実害があるわけでもなかろうし。

 

寄ってきてくれるのは稀だが、逃げないようにする・・・というのは、常とう手段だ。

ことに渡りの途中、1羽で渡るシギは殊さらに神経質である。

だから、そっと顔を出して警戒心を確認して、素知らぬフリをしてやや遠ざかり、

20m前後離れてからカメラを構えるのだ。

警戒心の強いアカアシシギが、逃げあぐねている。(笑)

 

これには、原因となるトリが隣にいるのだ。

セイタカシギは、わりと図太い性格だから、警戒しても逃げにくい。

それでも全力で首をヒョコヒョコ上下させ、片眼で距離を測りつつ警戒している。

 

島でいろいろ観察を始めてから気付いたが、動物たちはわりと面倒くさがりである。

せっかくその場にいるのに、無駄に移動したくないのだ。

その気持ちを捨てさせない程度に距離を保てば、逃げられなくなる。

 

加えて、まわりに逃げないヤツがいると、相乗効果がある。

 

だからといって、調子に乗っていつまでも邪魔すると圧が掛かってしまうから、

いい頃合いで、そ〜っと姿勢を変えないように後ずさりして退散するのもコツだ。

相手の視線を逃れたら、スタスタと通常の生活に戻る。

 

過激に動かないこと、加えて、あまり静かにし過ぎないこと・・・

できれば独り言でもブツブツ言いながら・・・もOKである。

相手に、無害な動物だとか、ビーム砲レンズをもった渡り鳥、などと認識されれば、

ぐっと距離が縮まるし、相手にも圧がかからない。

こそこそ・・・こそ王道、ということもなく、こそこそは肉食動物の忍び寄りにも似る。

人は動物としては感覚が鈍く、かなりマヌケな方だから、相手に気取られない・・・

というのは不可能で、むしろ積極的に無害動物と認識される方が好ましいと思う。

 

トリをトリながら遊ぶための施設だから、トリトリデッキというのだが

本当にあのあたりは、トリやイノーを学ぶのにはモッテコイだ。

やはり、ヒマさえあれば通ってしまうなぁ。

これからのシーズンは高級食材も調達できるし。

 


ではまた