あれから八年

 伝説の破壊

   と やりたいこと

 

(ネタもなく回顧録っぽいから、今回はスルーするのがおススメだ {笑} )

 


 

世間さまのうごめき

 

実は、世間には不思議と危険なものが、安全のため?に用いられている。

このごろ、脂肪の吸収を抑える食品などが、健康食品とモテハヤサレテいるけれど・・・

それらをイヌネコやブタに与え続けたらどうなる?と考えたことはあるだろうか。

そうなのだ、痩せ細って死ぬ。 それが今や健康食品である。 全く不思議だ。

地味に危険を感じたのは、トランクスの前のボタンだ。

おろしたてのパンツをはいたその日だけは、危機が訪れる。

我慢を重ねてながらも、平静を装ってトイレに行き手早く小用を・・・と思いきや、

出ん??! 出てこんぞ!!? や、ヤバいよコレ!!! とった顛末になる。

地味だ、地味だが珍妙な危険が用いられる時代になった。

 

ウノ・・・でなくトランプさん、あれは多分、アメリカンドリームの象徴と謂えよう。

どんな人物でも、もともと裕福で、威張りと運があればカネモチになれる社会。

それにしても、一貫して?思い付き路線の政策を打ち出し、一切の計画性がない。

原始人に戻った最初の一言、アメリカン・ファーストが場当たり人生を物語る。

 

人類の原点でありながら、最後のダメ民族大陸、アフリカ。

彼らは有史以来アフリカン・ファーストで通してきたがゆえに、全く発展していない。

法や秩序よりも、動物的な本能を重んじた結果だ。

世界中の意志が、そちらへ向かいそうな雰囲気になりつつある。

人類とて動物、やはり戦って勝ち、優越感を得たいに決まっている。

 

北は、沖縄へ弾道ミサイルを撃つかに見せているものの、

万一南へ落ちたら厄介だから、まず撃つなら陸から三沢あたりを狙うだろう。

たとして・・・おそらくアメリカはわざと迎撃を仕損じ、被害を口実に報復へ転じる。

海上の制空、制海権は、あっという間に日米軍が牛耳ることは間違いない。

しかし、機を逃さず中国が介入し、クリミア同様に併合、朝鮮自治区にする・・・

そのあたりが、もっとも収まりがいい。

厄介な、切り札の潜水艦発射型の核が残ると・・・下手すると自爆で、

南西諸島は津波に襲われ、東シナ海は汚染されることになる。

海上自衛隊のお家芸である対潜戦術で撃沈しても、汚染は残る。

人類が増えすぎた歪は、想像以上に圧が高まっているように思う。

 


 

島に移住しようと思ったのは、あらゆるストレスから逃げたかったのをを覚えている。

仕事の厳しさ、友人の期待に反すること、自分の精神が弱すぎる事、あれこれから。

でも、よる歳波に、おぼろげになりつつある。

 

ともあれ、全力で逃げてみたのが八年前であった。

 

島に来たら、借りられるはずの家がなかった。 もちろん仕事もなかった。

横浜ではゴミ袋などナンデモよかったが、島では専用を購入せねばならず、苛立った。

なにせ、稼ぎもないのに、ゴミはどんどん出るのである。

とりあえず、Yさんに甘えて居候させてもらったものの、不安は募るばかりである。

居候など、ドラマのなかだけの出来事だと思っていた。

 

あれから八年。

明日にも追い出されるかもしれないビミョ〜な住宅なのだが、私は今日も生き延びた。

脳力、能力の大半が弱くなったのは否めないものの、後悔らしい後悔はない。

 

人生を捨てるくらいならば、やりたいことをやってみる・・・というのはアリだろう。

最後の最後、ヨレヨレになってみて、できることもあると思う。

んま゛〜私はまだ、ぜんぜんヨレヨレじゃないんだけども。(笑)

 

八年ものあいだ、休んで遊んで、ユルんできた。

ご想像の通り、減退したものは数知れず・・・上達したのはユルい釣り、撮影術、

蛇やコノハズクに噛まれる、はたまた海で両足がツって結構嬉しいドM、

肉のない食生活、人妻好き、平泳ぎ・・・くらいなものだろうか。

 

新聞には、ほぼ毎年載ってこられたのは、ちょい自慢できることだろう。

鹿児島限定とかアチャラ半島とはいえ、テレビに出てしまうことも、チョイチョイある。

横浜でサラリーマンをやっていたら、まったく体験することは無かったろう。

 

役場の仕事にしがみついているので、デザインが表に出ることも日常的になった。

島でも、シングルスキルより、マルチスキルの方が有利に決まっている。

どうせ老衰していく能力なら、今のうちに少しでも技を増やしておこうと念じる日々は続く。

横浜で叩き込まれたイロイロは、ずいぶん役に立つ。

 

私のデザインは、単なる造形でなくソリューションだ、それだけは胸を張りたい。

ただデザインするのはカンタンだが、島人は特にマルナゲで安心する体質である。

だからこそ、マルっと請け負うことに長けていることは、役に立つ。

 

島の仕事で、もっとも厄介なことは・・・意外にも人間関係である。

年功序列もさることながら、学生時代の腕力の上下関係が尾を引いており、

著しく風通しが悪いのだ、男連中は・・・

コンセンサスや根回しはゼンゼンされないまま、だろう運転されるような仕事ばかり。

幸い私は、腕力も実力差も不明な外来種であるから、調整しやすい立場にあるワケだ。

いや、依頼されたデザインをこなすなら、調整は不要なのだが、それじゃぁツマラナイ。

私が未来の私に誇れる仕事にならないのなら、その仕事は請ける意味がない。

ミョ〜なプライドというか、完成度への探求だけは止むことはないらしい。

ただ、独りよがりで、相談相手の少ない私にとって、完成度がイカホドか疑問だが。

 

ともかくも

私が依頼した主だったら、ここまでやれば満足してもらえるだろう・・・を心掛ける。

デザイナーになるずっと以前から、夢想し、想像するのが私の特技だったから、

あ〜すれば、こ〜なるということは、たいがい予想がつくから、先手を打つことができる。

  

デザイナーだからか、疑問をもつのが日常でもある。

島に来て一個人として冷静になると、世の中には、ソウイウモンダ=常識のような伝説が

多々存在することに気付いてしまう。

 

見えてる魚は釣れない・・・などという伝説もクリアし、

日中に見えているチヌ≒ミナミクロダイを釣ることも覚えたし、

砂浜の波打ち際で見えかくれするツバメコノシロも、一応マスターした。

 

あなたは、魚沼産コシヒカリが美味い伝説を、マジマジと信じているだろう。

チョイ調べればわかることだが、もとよりコメは赤道に近いアジア、インドで栽培されてきた。

ムリに品種改良して、今や北海道でも栽培可能となったが、それが美味さとは関係ない。

そもそも、日本で屈指の日照不足地域である魚沼で、美味いコメなど無理無体である。

 

だが、農家さんらは努力で、それらをハネノケタ。

だけのことで、別に新潟や東北のコメが美味いというのは、ただの幻想だ。

その地域では、ほかに長所を見いだせないから、無理を通して頑張った結果である。

だからといって、鹿児島のイクヒカリが劣る・・・という理由にはならないのも当然だ。

日が当たらあない植物が、すくすく育つワケがないのは、サルでも知っている。(笑)

 

5キロ5000円もする100%の美味さと、2000円で98%はどちらが日本食に相応しい?

タイから冷凍輸入された寿司を食らい、化学調味に浸る日々のポン人に、その差は無意味。

 

なのだが・・・ブランド米は存在する。

 

自分の感覚を信じないニンゲンには、ブランドは大切である。

そういうのをカモにする、経済原理としてアリだ。

今のところ、ブランド産品は品質も味も確かだし、裏切ってはいない。

ただ、それを国民の総意とする必要などドコにもないのに、テレビで視ると信じてしまうし、

アサハカな解釈も、ほぼ常識として定着してしまう現実に・・・憮然とすることが増えた私。

別に、自分が美味しいものが、他人が不味いといってもイイじゃん。

むしろ安売りされれば、得だし。(笑)

 

テレビや図鑑で信じられていることのうち、かなり伝説?が混じっているようだ。

 

図鑑をこさえるようなニンゲンは自己顕示欲に満ちている。

だから、ソレラシイことを載せてしまうことは、想像に難くない。

私も、文化遺産データベースには、現在ある限りの情報を盛り込もうと、アレコレ苦労した。

 

通常なら、鳥や虫、魚類などジャンルを超えて見識を得ようとする人物は稀であり、

あるジャンルの達者となりたいがために、図鑑をこしらえる苦悩に苛まされてしまう。

ただ、現実は図鑑の作成とは別次元に在り、日々変化し続けている・・・のは明白だ。

生物とは進化するのが常である。

反面、識者たちは、素人にも解かりやすいよう、事象を固定しようと努力してしまう。

 

これまで

私が見つけたなかで、徳之島には来なかった鳥類がいくつもある。

ズアオホオジロ、イナバヒタキ、タカサゴモズ、インドハッカ、ハイイロヒレアシシギなどだ。

魚類では、方言の地域名を冠した、ウンブキアナゴも居た。

 

激変する環境のなか、旧い図鑑の価値は下がり続けている。

これまで、図鑑や書籍を出してはどうか・・・と友人知人からススメられるが、ピンとこない。

だからこそ、私はデータベースの意義を重んじ、常に更新できるメディアへ注力している。

 

そんななか、天城町にWi-Fiが配備されることになった。

これまで念じてきたWebベースの新たな情報発信が、うごくPDFである。

(66KB、Adobe Acrobatで動作)

あっち、こっちで移動、どっち?、タイトルで戻るPDFを簡単にこさえてみた。

スマホのアプリ開発よりも、ずっと低価格で実現できるコンテンツ発信が可能だ。

それに、オフラインでも利用できるメリットがある。

 

様々なアプリの機能は、ほとんどがリンケージ=次へ進む、である。

処理がからまなければ、ほとんどがリンクで実現できるから、コレだ!と思った。

枯れた技術だが、意外にも注目されていないし、役場職員でも手軽に作成可能である。

文章内リンクも、Webリンクもできるから、ほとんどアプリっぽい動作が実現できる。

リンク先に tel:0997853111(天城町役場)などを組み込めば、タップで電話もかかる。

今さらな技術だが、意外とスルーされてきた技術でもある。

 

それに、高齢化が進む地域では、今もってスマホとかパソコンとかリテラシーは低いから

どうしてもパンフレットやチラシといった物理メディアが有効である。

そうした物理メディアとともに、電子メディアの有効性を両立するには、

うごくPDFが適していると思う。 既存のチラシもPDF化してリンクを張られるし。

 

しかも、無料で公開されているPDF-Xchange Viewerで作業できるのである。

リンク作業は至って簡単で、既存PDFの文字や画像に関係なく、

ただ単に、四角形の透明リンクボタンを上からペタペタ張り付けていくだけの作業だから、

お手軽至極である。

コツといえば、戻る代わりに、先の「どっち?」よろしく全画面表示を用意することくらいだ。

 

素人さんからは、画面の移り変わりを組み立てられぬないと謂われるが、別にそうでもない。

簡単な紙芝居のようなものだし、ゲームやアプリを日々眺めてるのだから、

実は知っているのに、知らない気分に浸っているだけだろう。

ともかく、戻ることができれば、動作は意外とスムーズに進むのである。

 

iPhoneもAndroidスマホも、戻る/ホームボタンがあれば、なんとかなる。

リンク作業なんて、まったく難しいものではない。

どこかへ進む、もしくは戻る、だけの動作で、とりあえず十分。

 

この仕掛けを用いると、ネタを保有している立場なら、PDFデータにタップリとネタを仕込める。

観光マップなら一枚にコッテリと、図鑑スタイルなら複数ページでも移動可能だ。

 

この手法に至ったのには理由がある。

パソコン、スマホ、タブレット、それぞれ違うフォーマットをこさえるのは手間だし、無駄。

紙の上のイメージをベースとしてデザインできるのは、誰しも親しみやすい。

 

実は、これを考えるキッカケになったのは、役場防災用のiPadで

地域防災計画を閲覧しやすくするよう、リンクを張り巡らせたことがあった。

たぶん、国内でもっとも使いやすい地域防災計画である。(笑)

字引きのように分厚い計画を、災害時にペラペラめくっているなんて、間抜けな光景を

想像したくないため・・・である。

 

依頼内容や料金とは別に、私が残す仕事に、スットコドッコイや立ち遅れは許したくない。

それに、仕組みとデザイン両面で同時進行できるスキルも、活かし続けたい。

田舎の役場の安い賃金と、長い時間があれば、イロイロとチャレンジは可能だ。

考えながら、かなり凝った仕組みを練り込むことができる。

追い込まれないから、のびのびとデザインもできる。

 

あとは、回復の兆しがないウツっ気とどう生きていくか・・・は問題だ。

 

おそらく、システムコンサルタント時代に、あれこれ多重に考える事を仕事にしたため、

脅迫的に思考することに慣れたが、反動で精神の内側への侵食も進んだから、

もう取り返しがつかないのだろう。

 

被害妄想は、防災にはモッテコイであることは間違いない。

だが、日常生活においては、抑えるのは結構しんどいものがある。

冷蔵庫は閉めたか、コンロは消し忘れていないか、カギはかけたか・・・と

確認しまくりたくなって、遅刻しそうになることもある。

 

来年度の仕事は、先のPDFを押し出してみたいと思っている。

オジサンなんだから、最先端の立場に居たら、若手が疲弊する。

だからこそ、ちょい古風で便利な、枯れた技術で工夫してみたい歳頃になった。


ではまた