国立公園になったら
外界のウザウザ
諫早で、農水省のダメチンらの企みがバレつつある。
漁民らの一見場当たりで低レベルの質問に対する、想定問答を用意していたのだ。
もともと基金そのものが、漁民の懐柔策だということは判り切ったことだが、
漁業者はもとより脳力が低いから、体力や強運を活かして漁業を選んだことを
国がサカシラにも逆手にとろうとしたのである。
ダメチンプロジェクトの窮極奥義ともいえる、長良川河口堰に学んでいないようだ。
河口を失えば、陸と海をつなぐ自然の連鎖の太パイプが失われるのはアタリマエのことで、
それらを無視したアセスが存在すること自体が、驚異的に稚拙で判りやすいインチキだ。
汽水域と干潟が減ることで、プランクトンやイワシが育たず、生物生産の根底が揺らぐのは、
小学生でも知っていそうな事実。
とかく、土建屋のマイナイと小役人と官製談合はセットである。
土建屋の根強さは、筋力や脳力のアルナシすべての人材を、腕力的な振り分けにより
いかにも使いこなせてしまうことだろうか・・・
ポン政府の連中も、チャンやチョン同様、政治資金ですべてが決まってしまう官僚制。
仕方ないといえば仕方ないが・・・フクシマの災害復旧を口実とした官製談合などなど
金や役職のある連中は、今も昔も私欲と保身が大のお好みである。
問題の本質は
ポン人そのものが疲弊し、金に対して貪欲になりすぎ、あるいは科学を信じるあまり、
自然の複雑な仕組みを、あるいは科学が凌駕できそうな雰囲気を信じている現象だろう。
確かに、悩まず考えず責任を負わない国民は増えている気がするし、時流としてしまえば
アキラメもつくのかもしれぬが・・・
科学で自然が制御できるなら、たかが温暖化くらい防げるのが、ゼンゼン悪化の一途である。
温暖化は、要は化石燃料の消費を減らし、メタンを大量発生する牛肉の生産を抑制すれば
いいだけのことなのだが・・・科学で判っている事柄を、ニンゲンは実行できない。
背に腹は代えられぬというよりも、今や他人に自分は代えられぬ・・・が、マルダシだ。
自分が満たされれば、何事が起こっても仕方ない・・・の連鎖である。
もとより復興どころか、疲弊の復活でしかない東北人らにおいて、
潤沢な復興予算こそが、ありえない好景気をもたらしてくれるように感じられるのも事実。
ともあれ
自然がバランスを失いつつある現代、権力と金で快適が得られるとか、
あるいは悪化した環境を稼ぎにつなげるとか・・・その逞しさがあったにせよ、
根本的にはニンゲンが減らない事には、バランスをとる事には一切つながるまい。
増えすぎなければ被害者も少ないし、もとより原子力も必要にならなかった。
このところ、ネタに乏しいのには、二つの理由がある。
不眠やウツっ気が加速、一日の稼働時間が12時間あるかなしか・・・なこと と
温暖化のためか? 曇天と強風の日が増え、私と動物双方の活動が限られるからだ。
それに、イノーとキビ畑と海と役場くらいしか観ていないから、もとよりネタは限られる。
ところで
「生命にぎわう亜熱帯のシマ〜森と海と島人の暮らし〜」
んま゛〜ツッコミどころ満載なサブタイトルまでついた、無理のあるコンセプトがあるらしい。
たいがい、サブタイトルのついた映画は、B級未満である。(笑)
(環境省のデータより)
謂うまでもなく、自然遺産への布石というか必須条件を、ひとつクリアしたわけだ。
問題や悩みなどこの世に存在せぬ・・・という禅問答は別として、イロイロある。
★たいがい島人はカネとクイモン以外は、興味がない。
★そのような島人を、ほとんど無視する格好で実施された。
★薪炭や建材として、山頂以外の森は切られており、原生林はほとんどない。
さらに
そうした背景には、国情が見え隠れする。
★高齢化の一途だから、よれよれ人材をアテにせず、キッチリしたハードで観光を支える。
★テゲテゲな島人はさておき、実力あるポン人が稼げるよう、観光資源を充実する。
★奄美群島ってナニ? あ゛〜沖縄のオマケのアレ? ヤンバルと関係あるワケ?
今もって沖縄を激戦地にしてしまった、ウシロメタイ意識と・・・
実は陸上戦こそないものの、頻繁に空爆された奄美群島を知らぬ役人や官僚たち・・・
はたまた、沖縄こそ優先で、奄美群島はオマケ、さらに奄美大島が優先された挙句、
徳之島にもアマミノクロウサギとか生息しているけれど、儲からぬから目立ぬよう
扱われてきた。
そして
今回も奄美大島とヤンバルの手前、目立たぬよう指定されてしまった。
しかしながら・・・私としては嬉しい限りだ。
移住したのは、ウルサイ旅行者がない静かな島でありながらも、離島なのに便利で、
固有の生物が存在する土地柄だからだ。
他の島が、観光で荒らされ枯れていくのを尻目に、タイムカプセルのように温存されれば、
生物界そのものにおいて、とても意義深いことである。
さて
問題となるのは、私の食生活に影響しないか? である。
アマミノクロウサギのいる山並みだけかと思ったら、さにあらず。
海(うん)バタまで指定されている!?
多くの犬をブチ殺した伝承が残るインノジョウフタが、紫の第1種特別地域に指定された。
釣りやニガナ採りもできないのか?! そりゃ生活がヤバイぞこりゃ!!! と慌てた。
しかし、環境省に直接たずねたところ、実際のところ生活には影響がないとのことだった。
やれやれ・・・
環境省によると、そもそも国立公園のコンセプトは、第一条に定められているという。
この法律は、優れた自然の風景地を保護するとともに、
その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、
生物の多様性の確保に寄与することを目的とする。
そうなのだ
労働に疲れた国民を癒し、明日への活力とするため「優れた風光を守る」のが主目的。
ゆえに、景観を維持するために、海岸のみならず海域まで線が引かれていたのである。
それら守るべき景観に、魚類や貝類が含まれるのか・・・というと、さほど意図していない。
もとより、自然と国民が調和しながら暮らすことを目的とした公園だから、
狩猟採集に影響を与えることは、本意ではないらしい。
ただし・・・例えば5本程度の樹木の伐採であっても、ハゲ山の印象が残ればダメであり、
ウマイコト間伐して、林内を明るくするようなら、むしろ好ましい・・・という柔軟性もある。
とりもなおさず
国立公園は生来、国民の健康のために在るから、自然保護は風景地を守るための
副次的目標なのであった。
徳之島の実力が封じられる理由は、なにもアマミノクロウサギに限ったことではない。
南西にある断崖、伊仙町の小原(くばる)から犬田布(いぬたぶ)にかけ、
標高100mを超える断崖が3キロも続いており、沖縄の残波岬や
沖永良部の田皆岬など、モノノカズではないのである。
左下が、私が30キロ級にブギキラレたことのある、犬田布岬だ。
それでなくても沖縄より奄美群島が目立ってはならぬ観光施策において、
大島を寛容しても、徳之島を目立たせるワケにはいかなかった・・・
のには、国産海兵隊の配備なども見え隠れしているようである。
以前は、プルトニウム工場を建造する計画もあったというから、
かなり昔から目立たぬよう狙われてきた島なのだろう。
この断崖には希少植物が生息し、
あまつさえ、河川はないが滝があり、断崖の下にテナガエビなどが生息し、
磯にはカスミアジをはじめ、豊かな魚介が生息している。
ただ・・・野生化したヤギも繁殖している。
おそらく
現状のままの観光資源なら、万一島が自然遺産になったとしても、
数年で鎮静化するはずである。
案内するほどの観光地や、夕食を賑わす海産などもないからだ。
あまつさえ、観光化してしまうと闘牛賭博が白日にさらされやすくなり、
闘牛すら観光客を避けて行われる可能性も出てくる。
現在の闘牛興業は、あまりマジメでない島人に愛されている娯楽である。
島人はユルい方向に全力で、守ることにも創ることにも長けていない。
それが逆に、島を守ることになるだろう。
ハブが、島人から森を守ってきたようなもの・・・か。
ユネスコが審査に来た際は、あまりいい材料はない。
空港を降りたらすぐ廃墟、道には牛糞と、まともに運転できていない危険な老人車、
原生林でもない森にはいい加減に巡らされたイノシシ防止柵、
アマミノクロウサギの生息地と知っていてハゲヤマをこさえた農政局の揚水施設、
ボロボロの車を転がす貧しい島人の生活、島食材がほとんどない宿の食事、
山形や新潟の日本海沿岸と同様の、非常に短い日照時間と曇天つづき・・・
ともあれ
ユネスコがやってくるのは、梅雨の時期・・・という話を聞いたような。
なら、闘牛がひった路上の糞も豪雨に洗われ、有利になるかもしれん。
ウンを天に任せるとは、よ〜ゆ〜たものだ。(笑)