条件さえそろえば?

 


 

巷の変事

 

大阪でダムに転落したワゴン。

週末に土建屋6人が、男子ばかりでバーベキュー・・・常識的に考えても面子が変だ。

運転者が居眠りしたというのが常識的な考えだが、この面子を考えると、

飛び込んだと裏読みすることも・・・できないこともない気がする。

人口過剰なストレス社会だけに、死ぬ方向への判断は早くなる傾向を感じている。

 

北キムチの独裁と、侵略が貧弱な帝国主義とは・・・実質的にはどのように違うのだろう。

ミサイルと信じているらしいけれど、コントロールできないないのはロケット弾と謂うのだよ。

 

北海道で置き去りとされる事件が起こっている。

しかしながら、口裏を合わせた殺人を幾重にも煙に巻く安っぽい策ではなかろうか。

どこかに沈んでいるような気がして仕方ない。

 

町内にひとつしかないコンビニがエブリワンからファミマに変わることになった。

シマンチュいわく、ファミマは緑と青で地味だからもっと明るい色がいい・・・と。

そこかよっ!?とツッコミたいところだが、実際のところ、島では周りに緑も青もあり、

そこらにあるフツーの色調に見えるのは至極納得できる。

 


 

もとより、キツイ都会の生活から脱し、ゆるぅい逃げの姿勢で生きることにしている島生活。

ストレスはとても少ないはずだが、海辺で育ったためか、はたまた釣り好きになりすぎか、

どうも休日ともなると、海辺に居たくて仕方がない。

 

心の奥底では、伊豆大島のヒラスズキや、南大東のヒラアジが恋しいのだろう。

 

そんな週末、波が穏やかになった。

というより、とかく東ばかりだった風が、ようよう西に変わったのだ。

前の初釣果のときは東風が弱り、南南東の弱風になったタイミングだったと思う。

 

いつも午後に釣れてきたから、土曜は午後に浜へ。

一度は30センチくらいのツバメコノシロが、久々にジャンプしてエラ荒いされてバラシ。

極めてしなやかなシーバスロッドだが、どうやらジグヘッドが1/4オンスと重かったためだろう。

同じ重さでも、ミノーのように重量が分散していれば遠心力が集中せず、凌げたと思う。

その後は、水際ギリギリでアタったきり・・・だった。

 

あくる日曜は

その教訓?を胸に、満潮ちょい前に現地入りし、食い渋りもあってジグヘッドは1/8オンスに。

浜の降り口には、いつものジモティーオジーマの乳母車が駐車してある。

きのうから天城町は、西風による異様な濃さの霧に覆われ、まるで曇りのような天候だったが、

東側の徳之島町は晴れていた。 霧はもとより、晴れる前兆現象でもある。

 

オジーマ(山口弁の元気なジイサマ)も釣れてないなぁ。 いつものことだが。(笑)

あちらのほうが、なぜか波が一段と穏やかで澄んでいる。

仕方ない、オジーマの向こうへ移動するか・・・

 

閑話休題

礼節が乏し過ぎて・・・守礼門などという大仰な無礼防止設備を必要としていた琉球と異なり、

ユルくもキチンと礼節があったらしい徳之島では、オジイ、オバアなどと軽々しい呼び方はせぬ。

知ったかぶりな旅人が口走ってしまい、シマンチュの苦笑を買ってしまう現状がある。

それに、民謡もあんまり明るい曲調ではない。 あくまでも沖縄とは違う文化なのだ。

 

さて

移動してしばらく・・・ルアー釣りを嗜む者が抱く「あ゛〜○○がダメなのかな〜」という自責の念に

心が満たされつつあった頃、ココンと当たり矢庭にダッシュ!!!

短いダッシュのたびに、ドラグがジージー引き出されるので、ヒラアジの強引とは別物。

ツバメコノシロの引きは独特で、瞬発力は強かなものの・・・根性がない駄々っ子風である。(笑)

 

とはいえ

瞬発力はカナリのもだから、常識的?なドラグ設定では、結節や針、掛かった肉部に負担が大きく

ユルいながらも、フッキングに十分なドラグ強度の微妙さが面白みでもある。

 

小さいイメージなのに、何度も何度も走られてヤキモキされらて、ようやく水揚げ。

だだっ広い浜で、感覚が違ってしまったかもしれないので、ポケットのキーホルダーにある、

展示会のノベルティでもらったスケールで計測したら、なんと46センチ。 自己記録サイズだ。

つまりジャスト・キロサイズ・・・ど〜りで引くはずである。

  

しっかりシメてから、買い物袋に収め砂地に寝かせてウェスでカバーし、

打ち上げられた木の枝でウェスが飛ばないように押さえてから、仕掛けをチェック。

ソフトルアーは安くて柔らかいぶんダメージが大きい。 それに、砂地でフックが鈍ってしまうのだ。

砂粒のうち、水晶一歩手前の石英は、鉄よりも硬度が高いから要注意なのだ。

 

おもむろに波打ち際へ戻り、再びルアーを投げる。

チヌの軽いルアーばかり投げてき左腕は、どうも軽いほど優れた性能を示すようである。

ぶっちゃけ、貧弱なのだろう。(笑)

 

数投したら、またヒット!!! きょうはツイている。

これまた引く引く。 いつものように上あごに掛かっていないようで、妙に暴れるように走る。

ウロコで糸がスレるスリルを味わいながら、久々に慎重にヤリトリして、ようやく水揚げ。

といっても5分もかかっていない。

さっきのと変わらない大きさに見えるが、いささか体高が高いようでフォルムががっしりだ。

これは・・・と思ってメジャーを当てたら51センチオーバー。

自己記録の更新で嬉しかったものの、やはり小ぶりな魚では、感覚が高ぶらない気がした。

 

とはいうものの・・・フックを研ぎなおす手がプルプルしていたのは、密かに笑えた。

 

そうこうしていると、足の弱っているオジーマがやってきた。

おそらく、長年釣りしてきた浜で、若造が見慣れぬ魚を連釣しているので気になったようだ。

私は菅笠をかぶっていて、浜ではカナリ目立つ。

互いに横目で見知っているのだが、話すのは初めてである。

魚や仕掛けについて問われたので、大々々先輩には素直に答えておいた。

 

せっかくだから先輩にポイントを譲ってしばらく・・・釣れないので、私もさらに移動してしばし

いささか小ぶりのが釣れた。

ねばっていたのは密かに、大々々先輩にも食べてもらいたかったからだった。

私が自分以外の目的で釣りすることは珍しい。

 

なんだか失礼だとも思ったが、是非とも地元の釣り師に味を知ってもらいたかったから、

きっちりシメてお渡ししつつ、ブッコミのサビキでも波打ち際なら・・・

波で仕掛けが動くから釣れるのではないか・・・と伝えておいた。

 

とかく楽ちんなブッコミばかりをやる南国の民族にあって、

さすがにサビキのブッコミは初耳で驚かされた。

 

カモシ(まき餌)+多数の擬餌針+付け餌という万全のブッコミということか。

丁寧にサビキ仕掛けにオキアミを掛けていて、カモシは魚の内臓らしい念の入れっぷり。

このオジーマは、なかなか考えと骨のある釣り師のようだ。

以前は、もっといろいろ釣れていたのかもしれない。 ホシミゾイサキとか・・・

 

ただ・・・今となっては

沖側で釣れるのは、いろんな意味で超絶足の速いボーンフィッシュ(ソトイワシ)で、

駐車場に頭が放置されていたことからして・・・持ち帰っているよう。

カライワシやイセゴイはとても身の劣化が早く、釣ってすぐ調理しないと食べられぬらしい。

私も以前、調理しようとしたが、そもそも包丁を入れると崩れてしまう。

 

帰りしな、いつものようにキジの海岸で魚をシゴ(したごしらえ)していると、

これまで以上に大型の2尾はいづれもメスであった。

ひょっとすると、チヌのように成長するにつれ性転換するのかもしれない。

今回は、卵をつけたままシゴしてみた。

 

塩焼きにするつもりが・・・勢いほとんど漬けにしてしまった。

どうするんじゃ、オレ・・・

 

オチャメなヅケライスをこさえてみたら、意外に酸味が合うのが新鮮だった。

このごろ、プチトマトとオクラがシーズンインしたから、とてもお値打ちなのだ。

和風になりそうにないから、ハッチャケてみた。(笑)

 

そして、炊いても炊いても、魚臭くならないアラ汁も残っている。

2日も経つと、スエた臭いで気分がわるくなるが・・・ツバメコノシロは常識外れだ。

梅雨になると、天候どころか気分もドンヨリして、どんなに空腹でも食欲がなくなる。

トマトの酸味は、とても救いになっているし、旨みの濃い汁も嬉しい。

ただし・・・アラは味がなくなり、ただのボソボソ物体になってしまい、たいがい廃棄だ。

 

体力も知力も精神力も衰えを感じるこのごろ、小さなスリルを味わうには

ちょうどいい趣味かもしれない。

でもやっぱり・・・体でガツンと感じる、あの釣りも恋しいなぁ。

 

それはそうと、干潮時にどこにいるのか・・・気になるといえば気になる。

だ〜れも注目しない美味しい魚が、日中の波打ち際で釣れてしまう。

まだまだ南国には、いろんなナゾの釣り方があるのかもしれない。

 


ではまた