初物の漁獲

 


 

世の惑い

 

北キムチは、潜水艦から高価な花火を打ち上げて見せた。

核を用いた脅迫行為により国を輝かせたいそうだが・・・その前に、

停電ばかりなのだから、原子力発電の明かりを灯すほうが先ではなかろうか。

実力がなくとも、潜水艦によるゲリラ戦法であれば、技術が低くても可能性は高まる。

しかしながら、バッテリーなど技術の差は歴然としており、長期間の潜行は無理だ。

ただ、チャンや南キムチよりも、本気で潜水艦開発を進めているようだ。

となれば・・・地上の基地を失っても、まだ潜水艦の核があるぞ・・ということだろう。

南キムチのように、飛ばせもしない戦闘機やドローンを購入したり、

撃つと暴発する大砲を、いくつ保有していても意味が無いことをよく知っている。

ヒューマニズムを振りかざす欧米社会にとって、守らない戦法というのは、

見ようによっては人の盾が邪魔となり、厄介な交戦となるだろう。

然るに、ろくに飛ばないミサイルの矛先は、やはりコチラか南シナ海方面あたりだ。

それにしても、ずいぶん党大会を開いてないとは・・・よほどサボり癖の激しい民族だ。

いや・・・懐事情の問題か。

 

モーニングムスメって、まだあったんだ・・・(笑)

NHKのネットラジオで知ったが、もはやアイドル・グループに伝統が産まれそうな?

内情は悲喜ドロドロな雰囲気だが面白いのはそこでなく、時代の最先端が今や伝統化?

それそのものが可能なのか? アイドルと神楽が同じ道筋であることが愉快なのだ。

ポン人は形式/カタチを重んじるが、ことアイドルは形式ばっていて、伝統化しやすい。

伝統化された初々しさ・・・というのは、なかなかに味わい深いではないか???(笑)

いわば、伝統的な正統派ブリッコとか・・・存在する時代とは、愉快愉快。

テレビがないから、まず眺める機会はないと思うが。

 


 

昨秋より東風がほとんど止まず、あるいは止んでもウネリが強く、

浜の釣りがままならぬ日々。

結局、地元のチヌのシーズンも去ってしまった。

さすがに休日ともなると、釣りの禁断症状?が出て、あちこち海へ赴いてしまう。

気候の変動が、海洋にも打撃を与えている感があって、魚の様子も違っている。

 

ようやく浜が、穏やかになった。

んが、黄金週間だけに、サーファーたちも狙っていた。

うねりで浜の地形が変わり、引き潮で波が立ちやすくなっているのだ。

結局、午前はちょい竿を出しただけで、魅惑の波乗り女子と話をして撤収。

 

午後は満ち潮である。

駐車場には釣りの常連、爺様の乳母車が駐車してあるだけで、ガラガラだ。

午前はうっかり忘れたが、梅酢+レモン果汁+昆布出汁ドリンクも携えた。

 

帰省した際に、重いジグヘッドを求めてあった。

形状や色彩にも疑問があるが・・・そもそも重いと食い込みが悪くなる。

 

狙いはヒラアジのたぐいと、ツバメコノシロである。

数回投げたろうか・・・あまり釣りをしていないせいで、左投げが鈍っていて、

キャストを失敗。 手前に落水というか、叩きつけてしまった。

のだが、そのとき波がスーッと穏やかになったので、ゆっくり巻いたら正解。

いったん止まって、いきなり沖へダッシュ。

しかしながら、数回のダッシュの後、すんなり揚がってしまった。

あんまりすんなりだから、ボーンフィッシュではないかと心配になったほどに。

かなり良形で、自己最大に近い45センチ。 最大は、確か46センチ。

そして私の足のサイズは27センチ。

ごく細身のラテオは、ツバメコノシロのダッシュにピタリ追随しているのだろうか?

あるいは、飢えた個体にはスタミナが無さ過ぎたか?

ドラグはこれまでよりやや締めてみたが、ドラグが滑り出すまでのいとまを、

竿の追従がフォローしているのかもしれない。

 

しばらくウネリの波が続き、数分おきにスーッと静かになる。

静かになると、透明な波打ち際が広がるのがわかる。

そのタイミングを計って丁寧にルアーを泳がせてみた。

ウソかホントか、また釣れた。(笑) これも良形で40センチ。

こうして見ると、ターポンっぽい? 先の水揚げから30分が経っている。

しっかりシメて、スーパーの袋に入れ熱砂に横たえてキープし、続けて一投。

また掛かったが・・・これは40センチには届かない小ぶりな個体。

なので、チャチャッと撮影してリリース。

ちなみに、熱砂に横たえるのは当初抵抗があったが、だいぶ慣れた。

ウェスのタオルを、日よけ代わりにかけてある。

砂を掘ってみたが、熱く湿った砂地が出現し、乾いた砂地で日よけした方が得策。

 

食用としての水揚げ量はもう十分だが、どうもまだ釣り魂が納得していない。

ここまでの時間で、ようやく釣り時間と、往復+調理時間とトントン程度。

遊んでいるというよりも、まだやはり漁の嫌いがある。(笑)

 

ややウネリが強くなってきており、納竿するか悩ましい。

浜はその日、大波が3つに分かれているようだったが、

その境目は、波が穏やかになりやすかった。

浜の釣りは根がかりこそ無いものの、意外に面倒なところもある。

大波を察知したら、届かぬ場所へ下がる必要があって、波の見立てはシビアだ。

釣りながら、常に周囲の波を観察し、更に魚影やイタチザメなども見張る。

安定している磯とは違った、微妙な緊張感がある。

砂で針が鈍るので、ダイヤモンドやすりも必携。

 

最後に数投、大波の境目でやってみることにした。

ふと、時間が止まったように、波間が透明に見えたときを狙ってキャスト。

今度は、これまでとは異なるシャープで重い走り・・・のはずだったが、

カメラを構えたら止まってしまい、テンションが下がった。

ありゃま゛・・・こりゃ、ヒラアジっぽくない。

とはいえ、今回の個体はかなり元気で、幾度も沖へダッシュされた。

微妙にサイズアップし、45.5センチ。

長さこそ微差ながら、最初の個体よりずいぶんコンディションがいい。

ヒラアジほどパワフルではないが、シャープなダッシュが愉しみである。

 

浜だからといって、ここでは足で釣る必要はない。

ついつい気分的に歩きたくなったり、あるいは手を尽くした気分を味わうのだが、

実質的には、魚たちが勝手に回遊してくるのを待つ釣りである。

 

今回の釣りで、なんとなくイメージが固まってきた。

ツバメコノシロは比較的目が大きく、透明な水中をわりと広く視野に納めていて、

透明の水中になったときに、比較的遠くからもダッシュして食いついてくるようだ。

なにしろ、潮流の向きとも関係なく釣れてしまうからだ。

合計2.4キロ、これ以上のの水揚げは必要ないので撤収。

釣り場に着いてから、2時間ほど遊んだことになる。

 

火力発電所のあるキジの海岸でシゴ(下ごしらえ)するのは、

終わったらすぐにAコープへ直行できる利便性からだ。

浜の魚は、細かな砂がびっしり付いてしまうので、ヒレの付け根まで丁寧に

洗ってやる必要がある。 残っていると、まな板に移り、それが切り身に移る。

非常に細かい粒子なので、いったん口に入ると、吐き出すのも難しいほどだ。

最も太いのを、なにかとお世話になっているF本家に上納することに。

 

ツバメコノシロの特徴は形態だけでなく、旨味は強いが、きわめてクセがないことだ。

マダイや、高級魚オナガ(ハマダイ)といって出されたら、誰も疑わなさそうだが・・・

マダイよりクセがないスキッとした味わい。 反面、脂が乗っていない個体が多い。

そのわりに、青魚のようなコクもいささかある。 血合いの赤みも食欲をそそる。

 

クセがなさ過ぎて問題なのは、うしお汁で。

果たして本当に魚でとった出汁なのか・・・わからない風味である。

生臭さはほとんどなく、モズクのようなニオイがするから、いつも戸惑ってしまう。

 

たっぷりの汁を用いて味噌汁にしてみた。

無論、きつい赤味噌でなく麦味噌で。

もやしの個性にアッサリ負けてしまい、ナニで出汁をとったのか全く判らない。

あやふやな麦味噌のせいもあって、味噌の風味すら怪しげな汁になってしまった。

旨味自体の奥行きが深いだけに、化学調味のような薄っぺらでもなく・・・

美味いのに、説明不能な風味なのである。

 

残った一匹ぶんの身で、今回初めて我が家の酢じめをこさえてみた。

味は悪くないが、なんかこうパサッとする。 脂が乗っていないからだ。

ご飯との相性もナカナカだが、どうも違う。

 

我が家の酢じめは、二杯酢仕立てであり、なぜネットに載っていないのかナゾだった。

電話で尋ねたところ、おふくろ様のオリジナル調理法だそうだ。

塩でしめてから酢漬けするのが面倒だったからというが、簡易にして絶品。

どうやら、こってりしたトロサバだからこその味だったようだ。

ストレート二杯酢だとキツイので、清酒や砂糖、もしくはハチミツで和らげるとのこと。

あら? そういえば、皮付きでいいのね・・・ 鯖だから?

 

ならば・・・と、あれこれ足してみた。

新タマネギも一緒に漬け、いただくときにバージンオリーブオイルを垂らした。

オリーブ臭がイマイチだが、それ以外はかなり美味しい。 赤いのは一味。

 

漬(づ)けと違って、身がやせる。

つまり旨味がたっぷり二杯酢に出ているようで、捨ててしまうのはもったいない。

切り身を食べ終えて、なお新タマを漬けて、マグロのソテーにトッピング。

マグロは釣りの前日に求めた、グラム98円のハラミの名残だ。

なにしろ、クセがなさすぎるから、魚の風味どうしでぶつかる心配も無い。

冷奴にもトッピングしてみたが、これまたナカナカだった。

 

この程度の釣果でうかれてしまう私だが、食べられる釣果はやっぱり嬉しいなぁ。

 

日本近海には、複数種のツバメコノシロ属が居るようで、

ひょっとするとナンヨウアゴナシかもしれない。

もともと、ツバメコノシロのツバメはヒレが黒いから・・・ということならば。


ではまた