短くなる正月

 


 

年明けの風向き

 

国内の風潮に明るみがないからだろうか、惨殺のニュースや、政府の出生目標1.8人など、

テレビを眺めていても、社会が住みやすくなりそうな雰囲気を感じない。

国の借金を形に、自慰民党は相変わらずバラマキや、不要なハコモノを増やそうとするし。

 

子供が弱体化し、組体操できなくなるにつれて・・・ダメ社会は平行して侵攻していた。

それは、ドラえもんのノビタ君信者たちの成長と同期している。

弱さを優しさに置き換えても、な〜んも進歩しないし、イイコトもないが・・・判らんだろうな。

 


 

起床は8時、夕食は5時過ぎ・・・年末年始の生活は、ずいぶん短いものだった。

日の出日の入りに則った姿であるといえば聞こえはいいが、楽でユルい生活そのものでもある。

 

かといって

私の島での生活とて、朝は8時半ごろ起床して、夕食は6時ごろなのであるから、違わない。

のだが・・・自由度が違うので、やたら短い一日が2週間ほど続いた年の瀬であった。

 

幸いというか、たまたまイシガメやキツネが年明けも付き合ってくれたので、退屈は少なかった。

 

親の愛情とは深いもので、私の好ましい食事をどんどん食べさせてもらえた。

反面、私の胃腸は明治時代以前の、貧乏生活と同様な感じにチューニングしていたので・・・

油物や肉類を受付辛くなっており、胃腸の不調は続きっぱなしになっていた。

 

人の幸せとは、折々にイロイロである。 過去の幸せが、今の幸せとは限らない。

それもこれも、私が子孫を残さず、孫の姿を見られぬ両親の悔しい姿なのであるが。

子孫を残さぬ生き方が、生き方の多様性とか自由とか、虚けた事を謂うヤツの気が知れぬ。

全力で私を育ててくれた親の悲しさ、哀しさが痛いほど伝わってくる。

 


 

年に一度の、島脱出のチャンス・・・それが年末年始である。

意外に忙しいし、内地でやることはそんなにないし、渡航する金もない。

歳よりの両親には想像がつくはずもないが、内地体験は浦島太郎のような気分だ。

 

両親はいよいよ老いているし、走り回る自動車の車種はさっぱりわからなくなった。

 

一日が短いので、あっという間に正月を迎えた。

このごろ室内でも厚着するというオヤジ殿は、まるでチャンのオジサンみたいだ。(笑)

 

私の役割は、年末の両手餅もみとクワイむきである。

これをいただかないと、正月が来た気がしない。

 

あれやこれや、私の好きなものをこさえてくれる、おふくろ様。

油物を食べなくなった私にとっての出島的な?食品は

ハスの天ぷらと、ぎんなん入りがんもどきである。

ちなみに、芋天(サツマイモ、ばれいしょ、長芋)も可である。

 

オヤジ殿は、すっかり脳が弱ったようで、ワガママなニンゲンになってしまった。

ちょっとした買い物もかなり嫌がる。 だが二日の釣具店もうでは欠かさないようにしている。

チヌがオフシーズンだからか・・・はたまたチヌをジグヘッドで狙わなくなったのか、

1/8オンスのジグヘッドには、ヘナチョコなフックのしかなくなっていた。

アジとかメバルとか、とてもライトな相手を対象にしていて、イノーの2キロ級には適さない。

結局のところ、買い増しは一切出来ぬままっだった。

 

いかにも、派手なエビっぽいルアーもあった。

釣れそうだが・・・耐久性が低そうで手が出ない。

貧乏になった私には、そこそこ高価であるし・・・ってゆ〜か不良在庫を抱えすぎでもある。(笑)

これまでは、数少ない釣り機会を大切にするために、いいルアーを求めていたが、

今は反対に、素朴なルアーでチャレンジするほうが好ましいと思うようになったから、

あれこれ様々なパターンのスプーンを求めておいた。

水深の浅いリーフでの釣りは、やはりよく飛び、フォールでキラキラするスプーンが好適。

 

ところで

今回の旅では、タフパッドを主力機にしてみた。

タフパッドはCPUやSSDが高速だから、そこそこ写真にも対応できそうだったが、

問題は液晶のチューニングであった。

ずいぶん前に購入したスパイダープロという画面キャリブレーターは、当時のGPUに対応していて、

現代のようにインテルに内蔵グラフィックがなかった時代のもの。

ためしにインストールしてみたところ稼動して、無事キャリブレートできてしまったのは幸いだった。

デスクトップモードのみに反映される点が面白い。

Win8では、デスクトップがひとつのアプリのような動作をするのである。

 

相変わらず、ダンセイキ・ペニックス?のキーボードはワガママで、

自爆的にブルートゥース通信し、マウスもろともに通信不能になることが一日一度は起こる。

実に困ったキーボードだ。 タッチが悪くないだけに、しこたま残念。

ちなみにブルートゥースを英文字打ちできないのは、バイオでLキーが不能なためである。

したがって、この記事は帰島後のものだ。

 

最終日、実家にヤマダ電機のエブリーパッドを置いてくることにしたのだが・・・

そもそも、モバイルルーターの調子がおかしい。

自動的にファームアップする機能が搭載されており、テストも兼ねて実行したが、

悪い予感しかしなかった・・・のが的中した。

その後、時計が表示されなくなり、そのせいで一日の通信量が更新されなくなり、

さらには、旧いパワーブックでモデムとして認識されていたのが、まったく出来なくなっていた。

・・・ったくロクデモネ〜ことになってしまったのだ。

通信が遅いためか、この機体の固有の問題か、はたまたNECのポカか・・・わからない。

つぎのファームアップで直ってくれるといいが。

 

よって、実家のパワーブックのネット端末化を見送り、タブレットを置いてくるハメに。

当面、安価なASUSの新型タブレットを買って渡そうと思っていたのだが、

一足飛びにタブレットでありパソコンである・・・という結論めいたタブレットを供与したのだ。

結果的には、これまでと異なる操作概念の端末なので、ボケ防止にはよかろうと。(笑)

 

あれ?と感じた方もいるかもしれない。

そうなのだ、ヤマダパッドはLTE対応であるから、本来ならルーターは不要だ。

だが、テストした結果、ほとんど受信感度が上がらず、つながるのが珍しいくらい感度が低い。

幸い、Wi−Fiはそうでもない。

いささか残念な端末ながら、瞬時に起動し、調べたいことをすぐに調べられる・・・

タブレットの優位なところを体感できるから、とりあえず各種サイトをスタート画面にピン止めして

渡しておいた。

 

なにしろ、クレジットカードを高利貸しの仕組みくらいにしか理解できないオヤジ殿。

ネット接続のランニングコストを、やたら気にしてしまう小市民老人になっていて、

端末を購入する以前に、ネット接続について学習させる必要があった。

無論、導入したがったのは昔から新しいものが好きな、おふくろ様。

実は、友人が少ない夫を気遣い、なんとかネットをやらせたいらしい。

今回ようやく、月額480円でプロバイダー接続までできるプランに納得したようだ。

 

ネットで買い物すれば、ネット接続料くらい、すぐ元がとれるのだが・・・

 

私の不利になった点もある。

唯一の最新版オフィスがタダで使えていた端末が、無くなったことだ。

役場の報告くらいしか利用していないが、なければないで不便だ。

オープンオフィスで代用しようとすると・・・とかくフォームが崩れてしまうし。

さすがにオフィス2000は世代が旧すぎて、Windows7でギリギリ動作し、

8シリーズでは閲覧可能だが操作不能になってしまった。 10では全く動きそうにない。

 

年末から変わらず、たいした野鳥は見られなかった。

かわりに動物はそこそこ充実していた。

 

キツネは日向ぼっこ日和になると、決まって観られた。

私がいるので、日向ぼっこに集中できず、あれこれ念晴らしするうちに変な顔に。(笑)

 

短足のアルパカみたいな、冬毛のイタチも日向が好きである。

枯れ草の中で移動するには都合がいい色合いなのだろう。

愛用の5本指の靴下のような足が・・・なかなかラブリーだ。

 

日向ぼっこ愛好者の代表格といっていいイシガメも健在。

あんまり油断してはいけないぞ・・・とばかり手にとって説教していたら

涙目になっていた。 メスの涙は心にしみるなぁ・・・

 

いつも歩いている実家の周りだが、コツをつかむとイロイロ見つかるものだ。

両親も驚いていたが、私も驚いたくらいだ。

島にいる間に、鳥の行動パターンや、獣道の主の見分けくらいはできるようになった。

 

雑然としたり殺伐とした内地の冬の風景は、やはり私の精神には優しくない。

こうした動物がいてくれれば、居心地はずっと好くなる。

 

これまで

成人式を過ぎないと航空運賃は下がらない様相だったが、今回は早々と?帰島。

といっても、役場の仕事始めよりは遅い。

九州新幹線のお陰で、航空運賃も変わったのかもしれない。

 

帰りの鹿児島空港でチェックしたところ、多くの電波が飛んでいた。

島ではフリースポットはほとんど無いが・・・やはり本土はスゴイ。

 

今回、音楽プレーヤーとして携行していたスマホ・エクスペリアだが、

夜は家族の雑音を消すために、ネットラジオをかけっぱなしで寝たりしていた。

ウェストンの旧式イヤーモニターは、BAのシングルドライバーなので、低音が貧弱。

ゆえに移動中の機内や車内で落ち着いて聞けた・・・ような?

耳栓として機能する、低反発イヤーチップは優秀で、かなり高い防音性で、

ジェットの騒音の大半を防いでくれていた。

たぶん、ノイズキャンセルヘッドフォンは音が隙間から侵入するから、

このイヤーチップほどの効果が期待できないかもしれない・・・と思うほどだった。

しかしながら、脂性の私の部位のなかでも、とくに脂っこい耳にあたるチップ。

すぐに油まみれになり劣化していくので困ったものだ。

あまり人気がないのか、アマゾンでもスペアを買うのは難しくなっている。

 

待合いで、嬉しいことがあった。

 

私が南大東島などに通っていたころ・・・憧れていたのが空港での友人知人との邂逅。

鹿児島空港では、必ず出逢うようになった。

友人が少ない私にとって、小さな夢が叶った気分である。

 

そして

風景の見え方も変わった。

特別な期待をしながら眺めていた風景が、今はホッとする地元になった。

 

大変申し訳ないのだが・・・公共交通機関が使いづらい島の事情があって、

しかも、昨年秋からは泊駐車が厳しく取り締まりされることになり・・・不便になったから、

島の先輩に、空港へ迎えに来てもらっている。 島ならではのワガママ通し?である。

わずかな差だが、海岸に車を停めっぱなしにするよりは、錆びなくて済むし。

 

内地とは、全く異なる地元観。

シマンチュは、昔ほどの絆がなくなった・・・と謂うが、私にとっては、まだまだ濃過ぎるくらい。

島に帰ってホッとする私が、ちょっと気に入っている。

 


ではまた