楽しておいしい
長男は独身がなが〜い。
料理暦20年、入れたくはないが、自然に筋金入ってきた気がする。
季節によって、最近作るものが変わってきた。
夏は油煙がこもらなく窓を開けられるので、炒め物が多い、
冬は熱を逃さぬために、煮物が多い、
一年通して、新鮮な素材は、寒かろうと暑かろうとサラダに、
ご飯を炊きそびれてしまったら、大好きな麺類に、
などなど、帰宅が夜10時を超える事もめずらしくないこともあって
楽に作れるものを作ってきた。
最近、新作があまりない。
半端に挑戦したために、失敗も結構ある。
休日の朝は遅い。
つい、ご飯を炊き忘れて麺類が多い。
ブランチなので、ボリューム感がほしいが、ラーメンは苦手だ。
そこで、過去の成功作、ゴマうどんをひねって、ゴマそば・・・にしたが
そばと味噌出汁は何度やっても合わぬものは合わぬ。
う〜む、微妙、合いそうで合わぬ。
そばには複雑な香りが似合わぬのだ。
安い乾麺とはいえ、そばの香り、それにたっぷりのスリゴマ、
アジサバ節の出汁、ショウガ、唐辛子、味噌、青ネギの香りが混ざる。
ええいっ!と、ニンニクとあらびきコショウまで加えたが
口の中で、いよいよそばだけが、どこかへ追いやられる感じであった。
う〜む、そば、難しい。
一方、これを地元、半田そうめんでやると
これまたそうめんの強烈な風味が合いにくいのだ。
うどんが一番・・・か・・・
その日は、そばしかなかったからショウガないのだが。
でも、ゴマうどんはおいしいのでお試しアレ。
すり鉢に一人前大さじ山盛り二杯以上!のゴマと
刻んだ唐辛子(一味でもよい)を入れてしっかりすり、
砂糖少々(塩気を少なめで感じさせるための隠し味程度)と
隠し味の醤油、味噌、おろしショウガ(チューブので十分)を加えて、
だしで割るだけ。
煮上がった麺にネギ(時にはミョウガも)も加え、いさいさといただくのだ。
まあ、難しいのは出汁の出来上がりと、うどんの茹で上がりの
タイミングくらいなもの。
長男は、面倒くさいのと、趣があるので、すり鉢なり食べてしまう。
どんぶりは必ず手で持って食べる!というこだわりのために
結構重くて大変だが、慣れるとなんてことない。
冬場は分厚いすり鉢が出汁の熱をうばってしまい、ぬるくなるので
一工夫必要でもあるが、あんまり気にしない。
前にも書いたが、ベース料理は禅僧のゴマうどん?(ずり出し)
ネギ、スリゴマ、大根おろしと醤油、生臭反則技の糸がきカツブシを隠しいれ
うどんのゆで汁を加えたシンプルなタレに、釜上げうどんをつけて食べる。
あまりに精進しすぎ、味気ないので進化した。
あんまり似てないが、こういう過程があるオリジナル料理であった。
さて過去の栄光?にすがる事は失敗にもつながりやすいのだが
全くの新料理というのもできぬものだ。
改良品が多いのも事実である。
どうにも改良できぬほど完成され
一口食べて大好きになり、ほぼ毎日に近く食べるのが
徳之島流?のゴーヤのカツブシ和え。
アジサバ節で食べてもおいしい。
醤油をかけて、細かくしたカツブシ系をかけて混ぜるだけ。
究極のシンプルさだが、これほどゴーヤが美味い料理はなかなか無い。
島らっきょもそうだが、強烈な個性をもつ野菜は
案外このカツブシ和えは向いていると思う。
ただ、クセがあって大好きなセリに関しては、カツブシは合わず
かなり失敗に苦しんだ思い出がある。(まずかった・・・)
シンプルなだけにマズイときの逃げ難さはヒトシオである。
一応完食しなければ、大好きなセリを捨てる事になるのだから。
これは以前紹介したか?
ゴーヤキうどん。
焼きうどんは紹介したと思う、それの改良版。
長男特製のタレの味に加え、ゴーヤの苦味が加わる逸品。
ソースは使わず、醤油、日本酒、りんご酢(香りの柔らかい酢)と
反則技だが、カツオだしの素をちょっとだけ入れて混ぜ、タレとする。
あとは普通。
※ここへ唐辛子を入れてしばらくなじませ、使う時には唐辛子をとりだす。
爽やかな唐辛子の香りと味が加わって美味しいがお子様には要注意。
野菜(ゴーヤ含む)、しいたけ、肉類(ハム)を入れ、
ニンニク少々、塩、コショウで下味をつけて炒める。
半ば火が通ったら、うどんとネギを加えてタレを加え、ざっといためるだけ。
ごま油で作ると一際美味しい。
もちろん、ごま油の香りを引き立たせるには、まず普通の油で炒め
炒めあがる直前にひと垂らししてザッと炒めると香りが一段と立つ。
これ、ごま油の常識?
一方、ごま油はたっぷり使わないと、なかなかなくならないので
できるだけ香りがいいうちに使い切るように、ともかく使うというのも
アリかな・・・と。
ちょっと中華風っぽい仕上がり。
長男の自信作「店で出せますシリーズ」の改良品である。
(そんなシリーズいつ作ったんだ・・・)
そしていよいよ今回、新開発に入ったのが
「見違えコンニャク」・・・と思いついた瞬間、直感が名付けた逸品?
これもシリーズ入りを狙えるが、結構改良が難しそう。
先週の木曜、早く帰れたので
たそがれの南日吉商店街で買物して帰ることに。
最近、痩せた。
ナゼかあまり食べたがらぬ体だが
ココは一つ肉でも食べにゃ!ということで
豚しゃぶにすることにしたのだが
やにわにコンニャクがタラフク食べたくもなった。
食物繊維でも不足してたのか、体が欲しがっていた。
コンニャクは安い、食べても全然太らない、しかも美味い。
田楽やおでんには無くてはならぬ。
だが、家で食べるには糸コンニャクが多かった。
味が付きにくいからであるが、これが何とも悩ましい。
味も付くが、炒め煮にすると、油もしつこいから。
そこで、今日は手で千切って、ごま油炒めにすべし!と
買ってきた。
買ってきたはよいが、何か心の底からニンニク、唐辛子が
呼んでいる気がして、タレ作りに入った。
長男は面倒くさがりなので、中国製の薄切り干しニンニクと
刻み唐辛子が買ってある。
これをたっぷりの日本酒でもどす。
(ニンニクは、そこそこ小さく砕いておく)
唐辛子が黄色く日本酒を染め上げたら
唐辛子は色合い程度に残し、大半は取り出す。
これが香りもあり、辛味もしつこくない特製タレの秘密。
(前述のゴーヤキうどんも、これの応用)
そこへ、たっぷりの醤油と砂糖やや多めに加えてタレの完成。
(砂糖よりみりんを使うほうがタレにトロみが出てよさそう)
予め、コンニャクは一口大に千切って、臭みをとるために
ボールに入れた新鮮な水に放っておく。
ごま油をたっぷりひいて、斜めに刻んだネギ、コンニャクを炒め、
炒めても炒めても、あんまり変わらんので、いい加減コレくらいだろ!
と思ったらタレを加えて炒め煮る。
この炒め煮る行程がまだ定まらぬ。
どのくらいやったら味の含みが良くなるのか、からまるのか分からぬ。
とりあえず、試作品はタレが少なかったためか
味があまりコンニャクにからまなかった。
幸い、ネギを入れてあったので、このネギに香ばしい醤油がからみ
ニンニクとネギを一緒に食べるとイケた・・・すごくイケた・・・
これってコンニャクなのか?かなり強烈な食べ物には違いないが
結構カロリー低いぞ!?
男の料理の代表みたいな、いい加減で、ざっくり美味い料理になりそうだ。
夏に向けて、ビールが美味い料理には間違いない。
枝豆とこの見違えコンニャクさえあれば、まずもって
この夏のビールライフは安泰になりそうな予感がする。
だが、味を染み込ませるには、前の日からの仕込みが必要なのか
それとも炒め煮て、一日置いた方が良いのか
それでも、あの香ばしいごま油とニンニクと醤油の香りを
家の中に一日以上手をつけず放置して置けるはずもない。
加える白ネギ(香りの強い青いほうを使うのだが)を多めにして
味はネギに任せちゃうか・・・とりあえず、毎回改良を試みよう。
ちなみに
豚しゃぶも出汁が大成功で
たっぷりのアジサバ節でとった出汁に、やはり酒、醤油、砂糖少々に
ニンニクと唐辛子を加え、ひと煮立ちさせ、そこへ豚肉をくぐらせる。
つけダレは、この出汁を椀にとっておき、醤油を加えるだけで十分。
気持ちレモンなどを絞ってもいい。
この出汁が美味すぎて、思わず飲み干してしまいたくなるほどであるが
塩分のとりすぎには要注意である。
その後、浮いたアクをとり、こんな事もあろうかと買ってあったミズナで
ハリハリ鍋にして、出汁を思い切りからめていただいたら
ほとんど出汁も飲んでしまった・・・結局飲んじまった・・・
薄味とはいえ、結構塩分強かろう・・・
ともあれ、久々におなか一杯食べたゆうげであった。
結局のところ、一手間くらいはかけても良いが
あんまり煮過ぎたりして栄養分を飛ばす料理はしない。
あとは、時間はかかるけど手間いらずというのもときどきやる。
卑怯にも?蜂蜜で手っ取り早く柔らかく煮る、いい加減な豚角煮とか
煮きったタレに漬けるだけのスジコ→イクラ漬けとか。
ともかく、手間をかけずに美味しい、が基本である。
さて、今夜のメニューを考えに
ポケモン系スーパー、ヤオチューへ買物に行くとするか。
今日はニンニクと唐辛子は使わない料理にしようか・・・
そういうえばもう来週末は遠征だ・・・
まだ大東の準備、ぜんぜん終わってないなあ・・・
次週、5/4は南大東遠征中です。
島から更新を試みますが、駄目な時はご勘弁を。