新型キャメラの謎
深刻に、希望も絶望も分からん・・・などと考えつつ
長男はカメラのテストも兼ね伊豆大島へ旅していた。
希望がなくとも絶望が分からずとも、長男の生活は続くのであるから
やらねばならぬ事は、掃除、洗濯、炊事、ゴミ分別、風呂掃除、電球交換
パソコン修理、デジカメ分解・・・などなど日常的にあるわけである。
当然、新たに大枚はたいて買ったデジカメ
キヤノン、EOS、20Dのテストもせねばならぬ。
特に今回のデジカメは癖があるのが気になっていた。
何が癖なのか良く分からぬが、買ったその日から、違和感があったのだ。
ヒラスズキを釣り損ねた長男、実は狙いはほかにもあった。
しばらく食べていなかった、イカそうめん丼が食べたかったのであるが
そのためには海がしける必要があって、そうすれば出帆港が岡田港になり
イカそうめん丼を出してくれる店が開店するのである。
ヒラスズキを釣りに行く事は、色んな意味が秘められていた。
味噌汁がウシオ汁になっており、薬味が明日葉とあっては
強化率280%といったところである。
これを食べていない旅行客の方に申し訳ないほどグレードアップしている。
が、多分これもタイミング次第で、やっぱり多分、汁物や味付け自体も
不安定なのではなかろうか。
今回のイカそうめんはけっこう味が濃かった。
さて
美味い昼飯をゆっくりゆっくり食べても、出帆までは2時半間以上ある。
ザックの余裕を埋めていたのはもちろん一眼レフデジカメ。
お気に入りの手ブレ補正レンズを装着してあって、準備はバンタン。
しばらく歩いていると、どうも猫が多いことに気づく。
この季節、陽だまりに猫が集まるので、より分かりやすい。
実は長男は猫の集まりやすい陽だまりにはウルサいほどではないが
体がそれを分ってしまう習性があった。
タクシーの運ちゃんによると、朝、どこぞの宿の女将が
猫に餌をやる時がすごいらしいが、そんなの何処吹く風である。
今この瞬間、陽だまりで、の〜んびりしている姿がたまらん。
いやいや、あくまでカメラのテストだぞ。
お、なんだかマッタリしている一団があるぞ・・・
木の向こうで厄介だがピント合うかな?
一分の一より半分縮小してあるが、愉快そうに見える。
「パンダは何食べてるかって・・・パンだ!」
・・・・・・
「くっ、くくくっ!、チキショッ、油断して笑っちまったっ!クゥ〜っ」
てな感じのワンカット。
後ろの白い猫はかなり心底笑っている。
遠いのに結構写っていて、違和感がないのが不満・・・?
俺はマジだぜ、笑わね〜ぜっ!!!
マジである、人間の言葉には惑わされぬ目だ。
こういう、光が柔らかくあたっている状況は
どんなデジカメも得意とする状況だから、最高の画質だが
それより猫の目が、人間を睨みつけているのが印象的。
餌を毎日もらってるのに、一見の旅行者には気を許さぬ
逞しいというか、妙な習慣が身に着いた猫どもに合掌である。
ありゃ?
岡田港のわきで都会の様に並んで客を待つタクシーの後ろに
好奇心爆裂する猫親子が・・・?
わりあい暇があるので思わず磨きすぎたのか???
バンパーに写る自分たちの姿に好奇心を抱いた親子
どうにもこうにも、許せぬ様子。
100%にしてみたが、ここで初めて違和感が・・・・
ちょっとボケてる・・・
これなのだ、何かこう、ボケるのが変なのだ。
ブレなのか、それともピンぼけが画素数拡大で厳格になったのか
合わせたはずのピントが微妙にずれてる感じである。
何がどうしたらボケるんだろう、腕か?
おっなにやら懐かしい光景が・・・
つい片付かなくてあれこれ置いちゃうんだよな・・・庭って・・・
むむっ!
画面の左上の端っ!!!見逃してなるものかっ!!!!!
これまでは、柔らかな陽光での撮影だが
この構図はコントラストがあって感度の低い素子は苦手。
これが違和感の根源らしい。
小さく見えていた看板と手すりだが
重大な現象が見える。
下が赤で上が緑・・・偽色発生現場である。
デジカメ初歩の現象であり、最大最後の課題。
画素数が増えた結果、初歩に戻った現象が現れている。
明るい場所と暗い場所を同時に写すと、明るいところにこれが
現れてしまうようであった。
本来、一眼レフには現れるべくもない現象だが、今更現れるとは
キヤノンの技術も不況にさらされていると見える。
反論のある方はbun_007@bunxa.sakura.ne.jpまでメールください、
真っ向から、受けて立ちます。
高感度もノイズが低めなのではなく
出やすいノイズをむりやり予測し、消しているように思える現象である。
その思いは、おそらくゼロではなかろう・・・望んでなきにしろ。
このあと、長男に立ちはだかるトラブルとなるのだろうか?
ま、買ってしまったことだし、あんまり深刻に考えない事にしよう。
新型カメラだからといって何もかも、素晴らしいとは限らぬもの。
結構気になるんだけどね、長男としては。