今年も
冬の使者がやってきた
毎年、毎年
日が短くなったなあ、と感じるころにやってくる。
関東では、秋から冬の夕方?5時には日が暮れてしまう。
5時はもう夜であった。
朝の布団から抜け出せなくなってきたころ
乾いた口笛のような声で、頑張る奴が帰ってくる。
いや、頑張る女である。
あちこち小高いポイントを渡り歩きながら
鳴いてテリトリーを宣言するのだ。
だが、声は高らかだが、臆病で
スズメやシジュウカラに追われて
すぐどこかのポイントへ移動してしまう。
やっぱり今年も、我が家のエリアは、この頑張る女のテリトリーだ。
ジョウビタキのメスは、極めて地味な色合いだが
なんだか今年は少し艶やかになったような気がする。
模様も羽根も色づいて見える。
晴れて冷え込んだ朝も、冷たい雨の日も、乾いた声でやってくる。
この声がすると、起きなきゃいかんな、とムクムク起きだすのが
今年も引き続き、習慣となっている。
今年は何とも不思議に雨が多くて、こんな朝は少ない。
僕のアパートの階段も、苔むしてきた。
乾いた空気が清々しくもあり、風邪をひきやすくもしている。
今年は例年になく秋風邪をひいていないが
雨のお陰かもしれない。
それから、この秋は、沢山イクラを食べた。
近くのスーパーがあんまり安く、品の良いスジコを売るものだから
毎週作ってしまっていた。
手抜きをして、実はスジコ状態で漬け込んで
漬かったら卵のうの皮を端でするするとしごいてやると
これまで苦労してぬるま湯ではずしていたのが嘘のように
きれいなイクラになっていく。
朝、あったかご飯にたっぷりのせてほおばると
一日の元気満タンになれる。
熊のようにイクラを食べて、しっかり太ってしまった。
あとは当然、冬眠である。
ということで、何もない休日はゴロゴロしてしまうのであった・・・
冬はヒラスズキのシーズンでもあるので、冬眠は禁物である。
となるとシーズンオフ、春眠するしかなさそうだなあ・・・