台風よ

 またお前か

  流れゆく遠征釣行・・・

 


22日は休みを取って4連休にし、対馬へ行こうと思っていた。

そろそろ、歳も歳なので、やれることは最大限やる。

移住先も、そろそろ見定めなければならない。

釣っておきたいものも、思い切り釣りに行かなければならない。

 

とまあ思ってはいるものの

なんということはない、厳しい会社の厳しい期末

当然、仕事があるだけありがたいから、休みは見送ったが

また台風がやってきてしまった。

なれないことはするもんじゃあない・・・

世間様に大迷惑がかかってしまった。

雪が降らなかっただけましだが、気温はかなり下がった・・・

 

そうはいっても

海は今が真夏だから、もうすこし待っても良かろうと思ったが

雨の週末、また何もできないではないか。

台風男ということは承知しているものの、退屈である。

 

晴釣雨読(晴耕雨読ともいうらしいが)というのを

掲げる釣り人も数多くいると思うが

本は買ってあっても、ろくに釣りに行っていないから

落ち着いて読む気がしない。

まことにもってヤルセナイ週末である。

遠征していたら、対馬でもっとやるせなかったとは思うが。

 

しかし、このところ思うのだが

時が、指の間をすりぬけていく砂のように感じる。

実感がないまま、ただ時間が流れていくのが悔しい。

 

ちょっとヘボをやらかしたので、ニクバナレしていたり

台風に阻まれたりしながら、半端な休日を何日過ごしたことか。

近頃は不眠気味で、週末の一日は寝ていたりして

もったいないこと甚だしい過ごしっぷりだ。

 

先日のことだ

ふと空を見上げたら、夏の終わりごろから一生懸命な奴がいる。

もう何年もここに住んでいるが、夏になく姿は初めてだ。

オスだかメスだかわからないが、テリトリー宣言みたいだ。

声がやさしいので、何かを必死に探しているようにも聞こえる。

こういう一生懸命を見ると、何かをせねば!と思うのだが

悲しいかな、釣りぐらいしか思いつかん。

 

すず風そよぐ川原に行けば、一段と赤みを増したトンボが

短い命を燃やして飛んでいた。

まぶしい生き様だ。

 

やっぱりサラリーマンという生活がダメなんだろうか?

サラリーマンだと、額はテラッと眩しくなれるが

生き様はキラリと眩しくなれないのだろうか?

うーむ、じたばたしても外は台風の雨。

洗濯物も、部屋の中で寒々しくうなだれている。

 

ま、こんなときは、昼寝だな。

 

シジュウカラだってトンボだって、冷たい雨の日は陰で休む。

残念なのは、ニクバナレがもうずいぶん長く

寝返りを打つと、なおも、まだ痛むことだろう。

寝ても起きてもヤヤコシイ体と年頃である。

 

対馬かあ、年内にはもう一度チャンレンジしたいものだ。

なにしろ、ヒラマサとヒラスズキが釣れるお土地柄である。

あの、あったかい蒸かしイモをくれたばあちゃんが居る

豆酸(つす)というところだ。


ではまた