まあるいせいかつ

台風が来て、沖縄遠征を吹き飛ばしてしまった。

沖縄から、伊勢に台風がくる前に、帰省を急ぐ。

急いではみたものの、強風やら豪雨に見舞われながら

東名を走破することになった。

新車のセリカでも豪雨で前が見えないと前に進めない

渋滞にはまると、結局しんどい、カーナビと仲良くなれなければ

迷子から脱出できない、そんなこんなの道行きであった。

 

渋滞を避けて、一般道に下りれば、そっちも渋滞・・・

次の次のインターを一般道から目指そうとすると

カーナビは勝手に楽して、渋滞真っ只中の東名を走って

次のインターへ行こうとする・・・

 

帰省したらしたで、早速セリカは台風の洗礼を受ける。

 

台風で濁流となった川ではルアー釣りもし辛く

海は水潮でキス釣りはもっともっと辛いのだ

その上、ジェットスキーが混合ガソリンをブチマケながら

河口を暴走している・・・

 

やることもないが、それもまたよし

 

朝は両親と共に食事し、近くの宮川までカメラをもって散歩し

午後はまったりとテレビを見て、夕食の買出しに行き

また夕食は両親と共に、ビールを酌み交わす。

毎日毎日、何気なく普通の生活。

 

空気はうまいし、自然もまあまあだ。

ドブ川には、スッポンと縁日のミドリガメが同居しているが

川べりの柳は羽化するセミの人気スポットで

7年も寝ていたため寝起きがわるいセミが、遅い羽化をしている。

甚大な被害をもたらした台風10号だったが、稲は倒れていない。

よかったよかった。

のったりのったり散歩していると、風は涼しい。

畦(あぜ)に咲く小さなひまわりもたくましく

台風の後咲いたのだろうか、大輪の花に

久しぶりに見るキアゲハが居た。

懐かしいナショナルカラーのワンボックスが、役目を終えて

農具庫のようになりながら、風化していたりする。

 

時間の流れが、普通である。

 

シェパードと猫が仲がよすぎるのは普通なのだか微妙だが。

 

台風一過、青空があまりにもさわやかなので

思わず宮川の浅瀬に入ってヒンヤリ感を楽しんだ。

 

何もない夏休み、普通の夏休み。

朝起きてから、寝るまで、くるくると自然な時間の流れる生活。

 

人間がついていけないほど時間をガリガリまわして

時代を進めようとするのに無理しすぎたんだから

そろそろこういう生活に戻ってはいかがだろうか。

どうせ不況は、そうそう立ち退いてくれそうにないんだから。


ではまた