脳みそはすでに、南大東へ・・・
帰りが遅いので、幸い月がきれいな夜に気付いた。
もう長い事使っていない超望遠レンズを引っ張り出し
メシも食わないで、しばらく撮りまくった衝動は
何だったんだろうか。
カメラはそれほど好きではないと思っていたのだが
最近、無心になって撮影している自分に気付くことがある。
さてさて
不況やら不協もあってあれこれ大変な毎日だが
何があっても黄金週間はやってくる。
なぜか実家より心休まる島となってしまっているが
心休まるのとは別に、早起き、荒磯、撮影などなど
ヒジョーに体力消耗するところでもあった。
日常生活での気合は何かと減退気味でも
島ではそうはいかない。
都会でへこたれた情けない体だが
南大東の海は容赦してくれはしないからだ。
今回は、島での生活を最優先し、釣りは卑怯な仕掛けだ。
夜のお手入れタイムを短縮して、なるべく元気に活動できるよう
ハイテクラインを主力にしており、極端な強度を持った糸だ。
でも、釣りやすいかと言うと実は反対。
強度のある糸だが、極端に伸びが無いので
竿で引っ張っている感触が魚にダイレクトに伝わり
モノスゴク暴れて走りまわるため、むやみに大変だ。
普通に使うナイロンだと
夜ともなれば、塩が強度を低下させるため
糸を別の糸巻きに巻きとりながら、濡れタオルでふき取る
そんな作業が毎日続くのだ。
糸は何とかなるが、ルアーは必ず洗わなければ
針の部分が錆びてしまう。
錆びないような針だと、魚にかかって食い逃げされた時
魚に悪影響を与えてしまう。
で、せっかく強度アップしたから
またショウコリもなく、一発大物用ルアーの
ポッパー買ってしまった。
こいつは、伸びない糸を使わなければならないし
かなり練習しないと使えないのだが
条件が大変なわりに、南大東では釣れたためしが無い。
魚が比較的浅いところをうろついていて
食われる魚も襲う魚も数が多いときに使えるのだが
大東ではそうはいかない。
水深が深いうえ、魚影も少ない・・・
魚影の多いところは、波が強くて磯に入れない・・・
でも、なんだか渋谷の釣具店で見た瞬間
娘の結婚式に、愛犬と共に出るための礼服に釘付け的な
本来の目的とは無縁の衝動が襲ってしまったのだった。
まあ、それくらいの余裕がなくちゃつまらない。
竿の方は
強力な竿と、本土用の竿の二本でチャレンジ。
釣るのも食べるのも大好きだけど
それほど大きくならないカスミアジには
本土用の竿が楽しめるからだ。
ほかに、イカ釣りも楽しめるというオマケ付き。
遊びゴコロもヨロシイのだが
釣りと撮影を両立し、どちらも集中しなければならないという
究極の旅でもある。
望遠レンズも、UFO撮影用ビーム砲レンズ付きムービーも
今回はもって行かない。
本当はコンパクトデジカメ一本勝負というのが楽しみたかったが
現在でも長男を楽しくさせるコンパクトデジカメはまだない。
仕方なく、一眼レフ&ズームレンズ一本勝負である。
ふと
記事を書きながら
空の狭い我が家の窓の外を見上げると
最近の激しい気象を象徴するような
めまぐるしい雲の流れと雨、そして夕暮れの太陽・・・
そこへ二重のアーチがあった。
そろそろ、別の旅を考えないと駄目かなあ・・・
マンネリ化しつつある生活、釣り生活に
卒業の気配がただよってきたかのような
若夏を感じる夕暮れの虹であった。
追伸
大東と母島で出会った友は、
どういうわけか、世代も、趣味も関係なく
他の地域で出遭った方々とは違った生き方であり
長男に、一際あり難き友であるのは
真実である。
ユエに南大東へは、自然に足が向いてしまうのも
仕方なしかなあと思うところでもあった。