トンボ学会、東アジアの部、開催・・・らしい
ここんところ、珍しく仕事が忙しく
眠い、眠すぎる人生が毎週襲ってくる・・・
長男といえど、未開の領域はまだまだある。
ほにゃららアカネ、ほにゃららヤンマ・・・ようわからん。
さっぱりだ。
暑い暑いこの頃のたそがれ時、はやめにシャワーを浴びて
キンと冷えたビールを飲むとき、トンボのことを考えると
いっそうサッパリする・・・というくらいサッパリだ。
まあ、それでもイトトンボとヤンマを間違ったり
塩からトンボとイカの塩からを間違えることは、少なくともない。
ほどよいサッパリ具合であると思う。
さて
秘密にしていたのだが、どうもトンボの「科」を増やしたいという
男達に荷担していた。
もう一年半も前のことである。
言わずと知れた、大東に半分住んでいるようなトンボ男
Oちゃんの仕業である。
しかし彼はQちゃんの弟ではない。
さすがにトンボを追って人生を削っているだけあって
ヤゴ(トンボの幼生)をみただけで何チャラトンボかあ・・・
ホニャララトンボが捕れないかなあ・・・などと言っていた。
実にディープな次元に身を置いているので
さすがの長男も手が届かない。
ところで
問題の「科」であるが、とあるトンボを「トンボ科」から
独立させるべきだという。
独立運動を展開したり、クーデターで一発逆転を狙ったり
そういったキナクサイことはしないらしい。
去年の黄金週間に、スナックで飲んでいたとき
どやどやとやってきて、写真を撮れという。
大東のハードな磯釣りで疲れた体を
久米仙(泡盛)の水割りで癒していた最中である。
血相を変えていたので、こりゃ撮らんとイカンかな・・・
ということで、金も払わないで飛出し、宿まで走って戻り
デジカメをもって、宿の向かいの伊佐商店の横に急行する。
Oちゃんの指差す方向を見ると、漁協のトロ箱である。
飼っていた・・・・というよりは放置してあった・・・と言う感じだ。
後から聞いたのだが、アチコチで小魚を取ってきては
餌付けしていたそうだが、日中は直射日光でお湯になりそうだが
無事育ってきたようであった。
通常、シオカラトンボより大きなトンボは
イトトンボなどよりキビキビ飛ぶので、羽がすごく丈夫にできている。
しかし、ナヨナヨでないぶん、重めなのか
羽化するときは水辺の葦なんかに止まって羽化し
だらりと体を垂直にたらして、羽も血圧だけでなく
重力のチカラを借りて伸ばす。
おお、長男が羽化するときは、十分血圧が高いので
逆立ちしたって伸ばせそうだ。
上が168なんてのは日常だ・・・トンボにわけてやりたいくらいだ。
だが、分けて欲しくないと意地を見せるやつが居たのだ。
骨の有るヤツである。
高血圧なのか?工夫なのか?体を水平にしたまま
強靭な羽をグイッと伸ばすという、スゲーチカラ技を
フニャフニャの状態でやってのけるのだ。
これには仰天であった。
そのときの写真は、当時の最新機種であった
我がデジカメでインチキながら400万画素撮影してあって
それを論文を書くと言う、とある人に送った。
論文はどうやら年末をメドに仕上げるらしいが
論文の著者がまたすごい、国際トンボ学会、会長I氏である。
国際トンボ学会と言えば、下手をすると、太陽系のトンボの
頂点にあるような男である。
7月末、韓国で学会が開かれると言うのは聞いていたが
夏休みになってもウンともスンとも音沙汰無い。
なんとまあ不人情なトンボ屋だなあ・・・と思っていたら
先日、Oちゃんよりファクスが入っていた。
ひょっとすると、この学会までに論文を仕上げる・・・と
いってた手前、バツが悪くなったのか会長I氏もなりを潜めたようだ。
この論文が認められたらどうなるか・・・?
写真にあった、とある地味ぃーなアカトンボが
一科一種として独立することになりそうだ。
羽化するときのとまり方くらいで、大騒ぎスンな・・・と
声が聞こえてきそうだが、人間に例えると
足の親指が大きく内側に分かれており
熱い夏は右足でウチワをパタパタやりながら
左手でビールを持ち右手でエダマメをつまみ
さらにナイター中継のはしごをするために
左足でリモコンを操作できるくらいの差が感じられる。
(長男基準による従来人類とトンボ世界との実感比・・・)
もちろん、手足がふさがって宙ぶらりんだから
ケツだけで体を支えられるように、ケツまで進化・・・
とまでは行ってイナイ様に思う。
そういうときは軽くクッションなどをケツの後ろにあてがう
それくらいの心遣いで良さそうだろう。
下手をすると、チンパンジーと我々のDNAの差くらいあっても
良さそうに思えるくらいの衝撃を受けたのであった。
しかし良いなあ、エダマメとビールとウチワとリモコンが同時・・・
なんて素晴らしいんだ・・・
これからの季節、鍋奉行をしながら、自分の取り皿へも
美味しい具をゲットし、さらに足でキーボードを奏で
よろしい雰囲気を作る・・・「極めてエンタメ系鍋奉行」も夢じゃない。
理想の上司ナンバーワン間違いなしである。
問題の赤とんぼの名は・・・ウミアカトンボだっけ???Oちゃんよ・・・
まいっか、僕の写真で、図鑑が、昆虫の分類が変わる・・・
そんなドエライ事態に巻きこんでくれただけで、長男は感激だ。
今度は長男オリジナルの魚類でオリジナル研究でも
してみたいもんだ・・・と意味不明、根拠皆無の野望を
ふつふつとたぎらせるのであった。