春だから・・・なんだかフワフワゆるゆるイイ気分・・・?


サクラは人間の季節感など気にせず、さっさといってしまったが

まあ、ココ最近、風は強めだがイイ天気。

日曜は、最初雨だったけど、昼からなんだか晴れてきた。

実は先月末にデジカメと共にやってきたのは

デキが悪いからカワイイのだが、久々の当社製ノートPCだ。

しかし、ちまちまセッティングするには、あまりにイイ天気になってきた・・・

 

やっぱ、レンズ買いにいこ。

 

悩みに悩んで、店に行っても悩んで、やっと買ったのが

上にある高倍率28mm〜200mmのタムロンのズームレンズだ。

普及型デジカメのレンズに比べると、値段の割には性能が今一歩だが

理屈から言って、普及型デジカメの方が構造的に

スペック的理論的には遥かに良いわけで

撮像素子CCD(電子フィルム)が小さいぶん、

光を運ぶレンズとて同様に、ずっと小さくて済むのだが

それだけに、けっきょく精度高く作るのは難しい。

その点、一眼レフのレンズは無理に小さくないので

まあまあ作り良いように思えるレベルだ。

スペック的には劣っているが、イザ撮影してみると結構イイ。

これまでのデジカメの感じと全然違う。

ここでウンチクを語ることはしないが、なんかこう、光の粒が写るというか

光の滑らかさ、空気の感じが写る気がする。

今更だが、カメラ好きの酔いしれる気分とは

コノ感覚が嬉しいわけかな♪なんて思う。

 

フィルムと違って、明るいときは鮮明に、暗いときもそれなりに写せる。

 

花もさく、風もあったかい。

 

16:37発の新逗子行きに乗り換えて、海に着いた。

あいにく風も強くて、雲が夕日をとばりの向こうに隠してしまったが

春の夕暮れは思ったよりずっとながい。

けれど、日が落ちてしまうと風がみるみる肌寒くなっていくだが

あまりに気持ち良く、いや気持ち通りに撮れるので、うかうかしてしまった。

 

すっかり寒く暗くなって、新逗子の駅に向かった。

車がライトを点けはじめたころ、うまそうなコーヒーの店の前を通りかかる。

ウィンドサーファーたち、海辺に住む人たちが、それとなく集う店だろうか。

この明るさが、小さな頃からすごく好きである。

夜のとばりの降りるころの不思議な郷愁、小学生の頃からか

この瞬間がずーっと何時間も続いてくれたらと思ったものだ。

何かこう、一日を無事過ごせたのだという安堵感と

一日が終わろうとする虚脱感が同時にやってくるのが、シミジミ好きなのだ。

あのころは、夕暮れのあとは、温かな夕食とゴールデンタイムのテレビ

熱くてたまらない五右衛門風呂もアツアツの風呂が待っていてくれたなぁ。

自分が未だにあったかい家庭を作れていないことが、少しだけ好きな時間を

微妙な心持ちで過ごさせてくれている。

 

横浜へ向かう電車の中では、夕暮れのままの夢心地で

こっくりこっくりしながら、ふと乗り過ごさないように時折目を覚ましていた。

 

無事、いつもの日吉駅でおりてみれば

東急デパートの看板文字?の部分に何か泊まっている。

夜を過ごそうという姿勢で、しっかり住みついている感じだが

よくよく見ると、夏の使者、ツバメさんであった。

(Kの上)

ツバメさんは育てても人に慣れないのだが、人を恐れない距離にいる

極めて奇妙な鳥である。

スズメですら玄関に巣づくりすることはないが、ツバメは普通だ。

ここで普通ではないのは、薄暗い環境なのに、カメラで撮影できることで

感度を上げたから、ノイズは多いけど写せることがマンモスラッキーである。

(安らぎ的に満足そうな体勢だ)

ココにとまる際に翼が壁に接触するとか

翼をたたむ前に、姿勢が保てず落っこちそうなのに

なぜココに居られたのかとか、疑問は尽きないが

あまりの落ちつき具合に、マンモス気持ち良さそうである・・・。

 

なんだか、最近

不況が当たり前になって、良いことナシみたいな気分になるが

そんならいっそ、会社をやめても同じなんじゃない?と思ったりする。

英語を勉強するのも良いけれど、君の能力、特技は何ですか?と問われたら

「そりゃ、長男である僕自身であることです」で良いんじゃないかと。

つまらない事にとらわれずに、コクのある生き方が大切なんじゃないか?

と、心地よい夕暮れのある海辺の町に住めない自分に

方向転換の時期を告げるかのような、マッタリとした小旅行であった。


ではまた