釣りのオフ?だから釣り場探し・・・
遠き道行きの果てに
春風に誘われて
春先ということは、一月遅れている水の世界の真冬へ
ターイムトラベルとあいなった。
長男であるのに、その程度の事気付かないの?と言う向きもあろう
そう、気付いていても、やもたてもたまらないのが釣り好き長男である。
新たな釣り場を求めてアチコチあれこれと東奔西走するのが正しいのだ。
さて
大東でのチャレンジのために買った竿、それは天龍という竿メーカーのもの。
であれば、当然お気づきの通り、長男とても、その心は変わらず
天龍の竿は天竜川で試すべし!!!と向かったのである。
といえば正しくカッコヨイのだが、テンリュウだからテンリュウ川で・・・という
オヤジギャグ的感性から思いついた事であった。
土曜の午後を走りに走る。(運転中の撮影はやめましょう)
静岡県の西に位置する、関東から見ると遠い側の静岡県であった。
浜松に接する大河で、中学のころから名こそ知れ、名川であろうと信じている。
けれども、釣り人たるもの、抜け目ない。
すぐ近く、東側(手前)にある太田川に気づかぬはずもないのだ。
当然、袋井インターでおりる。
目指すは、太田川河口にある福田漁港なのだ。
福田とはフクデと読み、ちょっと曲がっている。
宇宙とかいてソラと読ませ、横浜とかいてハマと読ませ
几帳面とかいて、チョウナンノキホンと読む・・・ようなものだろう。
強風吹きすさぶ夕暮れに到着してみれば、福田はもっとヒネクレタ漁港であった。
真新しく、恥ずかしい、そのためか使われていない?漁協がたたずむのだ。
必要以上に丁寧で、意味不明な魚の形の建物が目に飛びこむ。
いいのだ、別にいいのだが、人っ子一人居ないのが気にかかる・・・。
福田漁港はまだ途中でしかない・・・
夕暮れまで後少しなので、先を急ぐことに。
思わぬ単純な地形に、珍しく迷うチョウナンドライバー。
せまる宵闇・・・。
不思議と懐かしい、風景と夕焼け・・・。
着いてみれば、熊野川のような、広大なフィールドが広がっている。
夏場ともなれば、そこかしこが釣り場となる、奇跡の河口を見たのである。
川幅の広さ、川のにおいの自然さ、中州の自然さ・・・
問題なく鮎の多そうな表情と、ゆるやかで穏やかな川面。
けれど、たどり着いた時は、もはや黄昏終了時。
ギリギリ撮影できたかどうか?
釣り人はたくましく、釣れないこの時期でも、四駆を駆って砂州を走り
対岸に群れており、ビョウビョウと吹きすさぶ風をモノともしていないようだ。
(明るく補正しています)
しかし遠い、四時間以上かかって辿り着くには関西からみれば普通の川だ。
だが、関東界隈では見当たらない川だ・・・。
またいつか、きっと来よう。
そう心に決め、帰路につくのであった。
「・・・・・ん?」
竿はダジャレはテストはどうしたんだ?と思われる向きもあろう。
日が暮れてしまうと、テストしたくても、ルアーの飛び方が見えないので
テストにならないのであった。
そもそも怪しげなフクデに立ち寄ったのがたたったようだが
まあ、これまでもテストなしで大東入りした道具も少なくない。
ユルイ長男を目指す身なのだから、ユルク考えよう・・・ということになった。
だが、早々に帰路に着いたにもかかわらず、行きもそうだったが
厚木近辺の事故渋滞で、帰りついたのは日も変わろうかという頃であった。
ほとんど浜松である天竜川、遠い、アマリにも遠い豊かな川だ。
毎週末通えるほどの距離ではない気もするし、さしもの和歌山でも
四時間を越える場所は、そう行っていないから、悩む長男であった・・・。
とりあえず、チャンスがあったら行くことにしよっと、くらいに考えてしまおう
そういうユルさを大切にすることに決めたのである。
次とは、そのチャンスとやらはいつなのか、どういうタイミングなのか
ちっとも分からないままに、もう少し手前の川を探らんとする長男でもあった。