神経2
矢でも鉄砲でもデートでも来い!釣りはオフだ!宣言の後、神経痛がやってきた。
最初はスジでも寝違えたか?と思ったが、このシツコク、日に日に身動き取れなくなる
イワユル奈落のそこに落っこちていくようなアリ地獄のようなコクのある日々。
これは、あの懐かしい3年前の坐骨神経痛以来の骨のある苦痛である。
宇津井健氏は神経痛、逆さに読んでも同じだが、それどころではない。
金はあっても首が回らんのである。
温泉温浴剤も効かない、柔軟運動も悪影響、チョコはもらえても方はモンでもらえない。
厳しい、三十も半ばを超えると、これほど世間が厳しいとは・・・。
あまりの苦しさだが、会社では笑顔を絶やさない、というかいつもの通りだが
首を回さず、バットマンのように胸から振り向くヒーロー的立ち振る舞いが文字通り痛快だ。
痛い、けど心地よい・・・?
もし、毒ガスかなにかで、戦場に神経痛を起こすことができたら、それは阿鼻叫喚の
停戦状態となるだろう。弾より温泉が叫ばれるかもしれない。
もちろん、各国の援助は温泉だ。
だが、やっぱり昨夜の温泉が今一つ効かなかったため
お釈迦様でも草津の湯でも・・・ということは、医学に頼るか・・・ということで
ふらふらと南日吉商店街へ向かった。
歩くたびに鈍くギスギスと痛むのだが、交差点など、余分に痛い方へ首を振って
「イテっ!ああ、痛い、まだ痛いなあ」と痛みを確認してしまう。
イヤよイヤよもイイのうちというが・・・臭うと分かっていて足のにおいを確認してみたり
痛いと分かっていても、傷口を広げて確認してみたりするのは、人間の不思議だ。
家に帰り、購入したビンをシゲシゲと見てみる。
古風な薬だな・・・。
(なぜかコトン、と倒れたら泡が止まらないあたりが、妙薬だ)
味わってみると、苦みばしっており「おっ効きそうな苦味だが、苦党にはちょっと甘めか?」
よくよく味わってみると、どうもこれがシュワシュワする。
「ん?」変だな、爽やかさが伝わってくるのは、ナシテだ???
うーむ、成分を見てみよう・・・。
「 ・ ・ ・ 」
「んっ!なにっ!アルコールが入っているとなっ!!!」
成分が怪しいぞ!!!
原材料には?!
「おおっ!麦芽とホップ・・・」薬にしては苦味がヤケに爽やかとは思ったが・・・。
実は百薬の長であった。
「しっしかし、441円もしたのに、355mlとは、せめてファイト一発リポDくらいの効き目は
あってもよさそうなもんじゃなかろか・・・」とは思ったが、やっぱり濃いビールなのだった。
なして、なしてじゃあぁぁぁぁぁっ!
ん?
そういえば、こんなモノももらったなあ。
「今日はチョコレートもらった?じゃあコレあげます♪」といっておかみさんがくれたものだ。
「ゾウサンは好きです、でもキリンさんはモット好きでーす」と言いたくなる瓶であった。
うーむ、そういえば、薬局はハス向かいで、あれはいつもの習慣ではいってしまった
コトブキ酒店だった気もする・・・。
百薬の頂点に立つのではなく、長であるから、実力よりは人徳がある感じで
今一歩、実力より、何気ない魅力のようなイメージで、効き目はユルそうだが
アルコールの勢いで、痛みはあるが昨夜よりは眠れそうだ。
神経痛は、寝返りのときに痛みで自動的に目覚めるため、寝不足なのが
二次災害のようなものであり、体力がガンガン奪われていく実感を味わえる。
だがやはり、治らない、コレはいかんっ!そろそろしゃれにならんぞっ!!
仕事をしていても、肩は痛いし、眼の下がプルプルプルプルするっ!!!
特効薬をもとめねばっ!!!!
とどういうわけか勢いづいて、いただいてきた(買わずにもらったんじゃねーか!)のが
土佐の高知の極めて珍しい薬、ダバダ火振(だばだひぶり)。
一見、安ワインのお試し用の如き姿だが違う。
(後ろにあるのは常備薬、久米仙・・・)
ダバダは原料が栗である。
これは効きそうだった、だが、味が薄い、アルコール度が25度と低い。
これは効かない。
そば焼酎よりも香りが薄く、コクがない!これは効かない、ゼンゼン効かない。
「ん!?」
こ、これは、酒ではないか!!!(これも・・・百薬の長だ・・・)
しかしながら薬にするにも味が薄い。
効きが悪い・・・やっぱり常備薬だ・・・久米仙だなやっぱり。
専門医いわく「頸肩症候群」ということで首肩凝性・・・ということだ。
もちろん専門医といえば、コトブキのおかみだ、ではなく、S整形外科の主治医だ。
仕事も、ホームページのパソコンも控えめにしなくては、体がもたんぞ
そういう結論として受け取ることにしよう。
では、早々におさらば。