ユルい割には正しい生活の開始


明けましておめでとうございます。


正月なので堅いこと言わず、話はいきなりさかのぼって大晦日の朝のこと。

一家の親不孝兄弟とともにオヤジ殿をふくめて男性総勢により

歳末大釣り納め大会・・・?となった。

結局釣れたのは、家族のうちで僕ひとり・・・自慢でしかないが

一年間、運を使わなかったから、ちょっと使ったまでのことだった。

だが、運もそれで尽きたようで、証拠写真はピンぼけ三昧である。

前に住んでいた海辺の地域にある漁港で、地元の人しか行かない

ひっそりとしたヒナビタ漁港である。

その朝もとっても静かで、他に人もいない。

これが田舎の釣りの良さである。

しかしながら静かだったのははじめだけ、正月の大雪の前ぶれとなった

激しい北風がふきはじめていたのだ。

スズキにはちょうど良いのだが、なにしろ半年ぶりの釣りだというのに

早々朝から鼻ズルズルで風はボーボー吹いて大変。

漁港は河口にもなっているのだが、普通は川だと水温が低いので

スズキは来にくいのだが、まあ地元の達人?たるオヤジ殿ご推薦なので

行くしかない。

釣れたのは30センチ弱のセイゴ(スズキの一番小さいサイズの呼び名)で

撮影後はリリースした。

釣れなくても寒くても鼻はズルズルでも、やっぱり伊勢の朝日は美しい。

朝日を見つめる長男の顔は、南極観測隊のようなイデタチのわりに

小さくても釣れたので、ちょっぴりユルい。


さて、ようやく、初詣である。

我が家の初詣は正月二日目の朝である。

朝まだ真っ暗なうちに、夜逃げ同様に一家が家を出て、まずは内宮(ないくう)へ。

いつになくスンナリと駐車場を発見し、快適に参拝できた・・・ということは

今年は良いことあるかも・・・である。

きんと張り詰めた朝の空気も、ひときわ初詣魂をかきたてる。

内宮は神宮の森の中だから、まだまだ夜のとばりのなかでの参拝である。

むろん、何を祈ったかは大ヒミツだ。今年は結構現実的というか、切実だった。

切なる長男の願いは別として、今年の五十鈴川も静かだ。

弟は、なぜかお土産なのだといって、由緒正しく伊勢詣で参道で

ワンカップ大関を買って帰るのだという。せっかくだから証拠写真を撮ってしまった。

こいつの初詣魂はどうかしているなあ。

 

参道にあるお店もどうかしている。

いかにも鳥の巨大ウ○チのような置物があったり、うどん屋風の薬やがあったりする。

 

引き続き外宮(げくう)へ詣でる。

もうすっかり朝で、年に一度の釣り以外で迎える正しい朝の爽やかさが

初詣魂最大のエネルギー源でもある。

こうして、その年の伊勢神宮干支コレクションをそろえるのも正しい初詣魂だ。

さすがは我がオヤジ殿である。

神宮周辺は巨木の宝庫で、この木々も毎年少しづつ巨大化しているのだろう。

ともあれ、家族全員で初詣できるということは、これすなわち幸せのひとときであった。


ではまた