不景気だけど、がんばっちゃいまして・・・
秋といっても、昼まだ暑いころのことである。
ふと仕事をしていて、どうしても不便だった。
仕事柄、仕事場には本格的なソフトがあふれているが
プロ用というのは往々にして便利な機能はないものだ。
デジカメの写真を資料に貼り込もうと思ったら色が悪い
しかし、フォトショップを使うと微妙な調整をして
なんども調整しないとうまくいかないのだが
極めて安い画像加工ソフトを使うと、それが一発なのだ。
でも、会社では皆で使えるソフトしか買えないご時世である。
加えて、会社とは全く無縁の環境でマスターした
ノンリニアビデオ編集なる技をボスに乱用されるのだが
そのための効率的な環境が会社には作られていないのだった。
スキルや資格が役に立つなどというのは幻想である。
器用貧乏とは良く言ったもので、自分の成果につながらない
余計な仕事を請け負わなくてはならない不幸を招くのだ。
その上特殊な環境が必要で、誰もが使えるなどといった
サラリーマン的、甘っちょろい
パソコンなら誰でも練習すればやれるんだろ環境とは無縁である。
F1だって車だからダレにでも運転できる、というのとは違うのと同様。
で
答えは簡単、タダ単に取り締まることに意義を見出す
当社の風紀委員役が巡回してきたり、抜き打ち検査に来た時
素早く対処できる
「デスクトップ並みの高速ノートパソコンがありゃ良いジャン!」
という極ありふれた解が見出された。
本来、長男的に買い物をするならIBM製だが
なにしろ品薄でしかも高い、高すぎる。
欲しい性能を満たそうとすると55万円はする。
なかばあきらめ気分でふらふらと探していたところ
メモリー倍増キャンペーンを展開するDELL社を見つけた。
ざっと、メモリー1GB、最高速CPU、ちょっと映画も見たいから
DVDも欲しいし、CD-RWもあれば便利かな・・・
ついでに高解像度液晶もあれば・・・と見積もると35万円!!!
とってもお買い得だが、安い!とは言い難い。
がしかし
不幸な?会社環境で、少しでも自分らしい仕事をしたいから
これくらいは・・・・と久々の清水の舞台からバンジージャーンプっ!
であった。
届いた箱を開け、製品を手にとって
これほど感動のない商品もめずらしかった。
(買ってすぐHDDは30GBへ交換・・・右上箱手前は内蔵されてたもの)
やっぱり仕事用というのがそうさせたのだろうが
変なデザインに、ガタピシなつくり、後でわかったけれど
画面にはドット欠け、35万円も大枚はたいて
実に中途半端なやるせない商品である。
しかし、我が家でいよいよDVDが見られる!
(DVDプレーヤーなど二万円以下で買えるのだが・・・)
喜び勇んで日吉東急デパートに向かう。
あちこちアレコレ探したのだが
欲しいディスクが見当たらない・・・・なんてこった・・・
映画も特別見たいとは思わないし
美しい魚の映像もないし
映倫に真実を隠された女体映像も味気ないし
音楽ビデオも欲しいジャンルなどあるわけもない
どこかの美しい空軍機のアクロバット映像もなかった
ふと
探しに探したあげく
棚のすみに目をやると「深海生物II」
・・・・
なんだかやにわに激マニアックな雰囲気である。
しかし
何より目を引いたのはケースに紹介されたシーラカンスであった。
小さな頃から、魚類図鑑を凝視しつづけ
そこにあった紺色の怪しいけれど力強く魅力的な魚体
今とて何冊も魚の総覧を持つ身として憧れの古代魚である。
それは幼き日に覚えた名
ラティメリア、チャルムナエ(学名)。
とっくに滅んだはずの魚が
チャルムナ川の河口でみつかったことが由来らしく
その生きた姿が見られるディスクだった。
これだけ自然系番組を総なめにして目を皿にしてきたはずが
シーラカンスの動く姿は見たことがない。
マダガスカルのコモロ諸島に居るとは聞いていたが
はたしてディスク映像には群をなすラティメリアが居た。
男の古代魚ロマンらしく一匹狼じゃないのかよっ!!!
泳ぐためのヒレには手や足になろうはずの腕のついたヒレがあり
方向や姿勢を定めるひれは、今の魚と同じ・・・
知らなかった・・・全部筋肉隆々たる腕的ヒレだと思ってた。
それに、尾ビレはどうも極々小さいモノらしく
2mにもなる巨体でも8センチCDくらいしかないようで
あの独特のくびれのない魚体の後ろにある巨大な尾ヒレが
一枚モノではなく、3枚に分かれていて本当に動かせるのは
先っぽだけ。あとはヒレの格好をしているだけで
恐らくは、とんでもない危険を感じたとき
体全体でダッシュする時のみ使われるのだと思われる。
や、約束がちがうぜっと約束したこともないのに
自分の描いたイメージにナンクセ付けてしまった。
この驚愕映像は本日伝えたかったけれども、デジカメを会社に
忘れてしまいまして、画面を撮りそこね。
DVDってすごいプロテクトがかかっているので
パソコンで手軽には撮れませんでして
機材が揃ったら必ずお伝えすることに。
関係ないけれど
かなり進化しておよぎまくることに専念した魚
これが最近滅法おもとめやすい場所で
おもとめやすい価格で寿司になっておりまして
コバラすいたら、ついオヤツがわりに手が伸びてしまった。
休日は、ビール片手にオヤツが常識である。
トロマグロにぎりがお手頃価格・・・別にトロ好きでもないのに
タマになぜか食べたくなったりして・・・。
シーラカンスがこんな美味い魚でなくてよかったと
こんなところで胸をなでおろす長男であった。
それよりなにより
ウルティメイトなのは
会社に毎日2.5キロのパソコンをカバンに入れて
「結構軽いジャン・・・イマ風モバイルってコレだろ!」などと思いつつ
依然としてノイローゼ気味?でメッポー眠れない生活なのに
不思議に元気だして会社へ通いつづける長男でもあった。