湘南って、ショーナンッしゅねえっ・・・・・
やにわに
キレの悪い、脱力もしなければ、初歩的すぎるダジャレで出発の今週。
うーむ
まだまだ、年端もいかない中年なのでオヤジギャグには程遠いなあ・・・と反省。
さてさて、
週末は三連休だったのだが、とくにすることもない。
というのも台風やら、季節を先取りしたような寒波の到来で
伊豆諸島とてシケなのであった。
退屈でもあるので、ふと
鎌倉デャーブツでも見に行くがね・・・と名古屋弁的に思いついたのだった。
もちろん、デジカメとフィルムカメラ2台を携えてのことであった。
というのも夏休みに使いきれなかったフィルムが
困ったことに、まだ残りすぎて入るためであった。
その朝
気合に満ちて、朝食は「ぶん名物」ゴマうどんだ。
タップリのゴマをすり、本日、冷蔵庫に「アラこんなところにっ!」的にあった
好物のミョウガとネギの刻みをトッピングした
夏の終わりらしいゴマうどんなのであった。
生姜、ミョウガ、ネギ、そして味噌、うどんを引き立てるに存分な素材たちが
口の中で去り行く夏を惜しみつつ、メロディーをかなでるようであった・・・
といった具合が本来だが
いささかミョウガはうどんには、香りがきつ過ぎるようである。
腹ごしらえが出来たら、いよいよショーナンへ出発である。
最寄の東急東横線の日吉駅から、小一時間で鎌倉へ到着してしまった。
意外に近いところに、大仏様はいらっしゃったのだ。
しかし、そこからは、遠い道のりであった。
鎌倉の駅から、江ノ電に乗り換え、路面電車ないでたちの電車に搭乗したが
どうも居心地が悪いとおもったら、オバハンの襲来であった。
ガハハハッ、ぎゃははっという容赦無い轟音が車内に響き渡り
その場を独占しているのだった。
この上なく澄んだ青空のもとを走る江ノ電に
この上なくお下品なオバハン達の笑い声がこだましていたのであった。
うーむ、これは・・・と、うかぬ予測をしていたのだが
やはりそうであった。
長谷の駅に降りても、大仏様への道行きも、ガハハハは続いており
しかも歩みは遅く、道をふさいで、ストレスを貯めるばかりである。
すぐに手前の道を入り、七福神とやらを目指すことにしたのであった。
このままオバハンにコラエテついていっても、良いことは無いのだ。
鎌倉には寺社が異様に多いが、例えるなら海沿いにある京都てな具合である。
オバハンさえかわせば、静かで、澄んだたたずまいがそこにある。
巨大な南国風の木を曲がれば、七福神である。
ひときわツリ目が猫らしい猫が堂々と迎えてくれるのだ。
七福神の鳥居の向こうはすぐに江ノ電で、その向こうがまた町である。
サーフィンボードなどが片付いている裏町だが、何か不思議な郷愁が漂う。
そのままズンズン歩いて行くと、驚いたことに、じきに海へ出るのが感動だ。
感動は良いのだが、スゲー渋滞で、排ガスが煙いのも一興。
その海で、オジサンは磯釣りの竿で、どうやらウキ釣りをしているのだが
メジナだろうか?砂浜だけど・・・メイタ(黒鯛の子供)か???と疑問は尽きない。
しばらく行くと、稲村ジェーンで有名な???稲村崎である。
赤トンボが飛び、富士山と江ノ島が見える岬は、休日のオアシスであった。
見えないが、江ノ島方面にはたくさんのサーファーが居り
波の無い海にたたずむ姿が妙にムリヤリであった。
(というのも関東から近く、波のたつ浅いポイントはココしかないからショウガナイのだ)
海岸ばかりを歩きたかったが、海岸には国道があり、渋滞のあおりを受けて
排ガスに苦しむこととなってしまった。
で、ちょっと山手へ入ってみたら、江ノ電が待っていた。
電車が町並みに溶けこむというか、生活に溶け込んだ江ノ電沿線のたたずまいがある。
どうにも腹がへったので立ち寄った江ノ島の付け根の店。
テレビに出た!というので、テレビの無能を測ろうと好奇心で入った店だったが
マジで不味かった、このギンナベ。
都心から比較的近いこの店には数多くのタレントの色紙がのこされているが
これは正にうたかたであった。
湘南丼と名付けられた、サザエ丼らしきを食したが、玉ねぎは半煮え
サザエはあらかじめゆでてあったのか火を通しすぎ硬すぎて不味く
急いだために、ミリンが煮きられていないため、苦い出汁がしみた丼ぶりは
とてもプロが出す食事とは思えない様相であった。
テレビに出る店、それを誇る店・・・まずいの一言である。
味噌汁で顔を洗って、三度出なおして来い!
そんな店であった。
ともあれ海を生活にしている町はいい。
すぐ向こうに海はあり、海はすぐ応えてくれる。
家のあらゆるものが、錆びに苦しむけれど、青い海はすぐそこにある。
そんな湘南生活・・・・悪くないですね。
湘南の人気ってこんな、何気ないところなんでしょう
きっと・・・。
海はかけがえのない存在ですからね。