普通のカメラにできないデジカメの得意技、それは謎の呪文?・・・マクロ・・・


マクロ、それは愛、それはロマン、そして人類の見果てぬ夢・・・

てなことは一切ない、カメラの一般的な技だが

これは一般的ながら、普通のフィルムカメラでは意外に辛いことであった。

この説明に関しては、長男でなくとも難しい解説となるが

要はマクロとは、言わば今なら「チョー近づいて撮る」ということだ。

こんな感じである。

(この蝶は2センチくらい)

一見、それほど近づいてない感じだが、これはバカちょん的な

実は秘密にしていた新兵器、ファインピクス40iの仕業である。

どうもこの、バカでかい6900Zは操作は一級品だが

いざ、ポケットに忍ばせておきながら、ヒョイと撮る!!!

といった不意打ちのような撮影はチョットばかり苦しい。

そげな、バカでかいポケットというか、超モッコリポケットなど

僕のズボンには付いていない。

このヒミツのデジカメは、単焦点なので、広角レンズである。

なぜ単焦点カメラが広角か?

突如うんちくコーナーである・・・。


うんちくと言う割には簡単である。

ズームレンズはどんな倍率にも対応するのでレンズ枚数が多くなるのだが

この御蔭でガラスのはずのレンズなのに、光は減衰するのだ。

レンズの枚数と言うのは、フィルムにとっては深刻のようで

明るくて、巨大な直径のレンズが少なく目の前にあるだけ

というのが理想のようである。

ズームはその点、わりあい小さくて何枚もあることが多いので

フィルムの好みとは正反対なのだが

なぜ通常のズームレンズが小さくて何枚もあるか・・・?

それは簡単、ズームではないカメラと比べると、どうしてもガラスレンズを使うと

重くなるので、直径を小さくするしかない。

となると、とらえられる光が少なくなるのは、ごくごく自然なことであった。

単焦点カメラは正に、最も、ココ一番、非常に、全く、極めて一般的に使われる

今こそ一発!という焦点にしなければ売れない。

優柔不断ではいられないので、コレだ!!!と決めるのに最もフサワシイのが

広角レンズなのである。

なぜか?

人類で最も得がたいわりに、だれもが得られる体験・・・それは旅。

旅は背景が大切である。大仏だとか、東京タワーだとか

はたまたナイアガラの滝だとか、クフ王のピラミッドだとか

このー木何の木気になる木の大木だとか、敦煌の石窟を背景にしたりと

壮大な光景を写しこみ、あわよくば自分も写ろう・・・というのが人情だ。

だから、明るい広角レンズを搭載して「ごくごく一般的な感動」の最も多い

雄大な光景を思い出に残せるように考えられているのだ。

(こういう広大な背景のカットに適している・・・)

そして、更に、広角とよばれるレンズは、焦点距離が短い。

(レンズからフィルムや撮像素子、CCDまでの距離が近くてすむ)

望遠鏡は長い、あれは拡大するために宿命的に焦点距離が長く必要なのだが

その逆なので、要は短いのだが、だから、レンズはコンパクトで

持ち運びにもピッタリ!!!だから、ステキな旅用カメラのタメに生まれたような

レンズになっているわけである。

ただ、念のために言うと、拡大は苦手で、近くても広範囲を写そうとするので

ひるがえってみれば、縮小して、できるだけ多くの画像を画面に押し込めるので

小さなものを拡大し、画面全体に大きく写すのは苦手なのであった。

 

けれども普通のフィルムカメラだとさほどでもないが

デジカメのマクロモードというのにすると、デジタルズームほど拡大こそできないが

画質の劣化が無いままに、ピントが限りなく手前

(レンズから1cmという機種もある)で合うようになるので

メチャクチャ対象物に接近できる・・・・だから小さな蝶もデッカク撮れるのである。

美味しい料理のドアップや、自分の鼻の頭の脂の状況などを

ひとり静かに記録するにはピッタリである。

他に、借りた名詞を撮影したりすると、あとで十分に読めたりする。


簡単なわりに長いうんちくだが

つまり、このヒマワリにとまるイチモンジセセリを撮影したのは

逆ズームのレンズなので、ココまで大きくアップにするには

ソーっと、コッソリと、ひたすら静かに・・・

例えるなら

同じ向きの青信号で交差点をズルズルと前進してきたダンプカーが

横断ほどうを渡る自分の目の前、一メートルで止まった状態・・・

といった状況なのであった。

だから、この蝶にとって何ともないというのが

どのくらいコッソリしなければならないか?というのも

想像していただけることではないだろうか???

  

気配を消し、殺気を消し、デジカメも空のような青い色で存在を消す。

何ゆえそうまでしなければならないのか???というほどの長男的慎重さを

フルパワーで開放しないと得がたい写真であったのだ!!!

 

と力むほどでもないが、コッソリしないといけないのは確かである。

一方、他人様の庭先の花に停まる蝶に

異常にコッソリと近寄る35歳、四捨五入して40歳、しかも通勤途上・・・

その上燃えるゴミの日のゴミを出して直後・・・というのは怪しいことこの上ない。

あたりを注意してからジックリ取組むというのが望ましいのであった・・・。

しかして、なぜ、この40iなのか?と問われる向きもあろう。

最近どのようなデジカメを買ったらよいか迷われる方も多い。

先日、毎週のように訪れる日吉東急のベスト電気で

迷われている女性につい、声を掛けてしまった。

というのも、アマリにもヘッポコで商品知識のない店員が居たわけでもないが

どうにもやっぱりデジバカとしては釣られてしまったのであった。

顛末を述べると面倒なのだが、要はどのカメラのどこが優れているか?

で、一番はどれ?というのが知りたいらしいのだが、一番てのはない。

世の中大方は一長一短と相場は決まっている。

その女性が悩むように、デジカメを追求する長男としても悩んでいたが

40iは今値段が手頃(88,000円→44,000円以下)で

いざと言うとき今では少ない単三電池2本で動く。

チナミに音楽も聴けるが、音楽を聴くと3時間を待たずに電池が切れるので

カナリの覚悟が必要で、やっぱり撮影専用と考えたい。

4500という姉妹品もあるが、デザイン的には40iの方がなじみやすし

今は音楽再生のついた40iの方がなぜか安いのだ。

ともあれ、反応が速い!これが一番である。

片手でポケットから出して、そのまま電源を入れるとすぐ取れる。

(今だ!とすぐ撮れる・・・東名高速の名所「由比」付近の駿河湾ごしの富士・・・

 もし噴火すれば、このような光景は二度と撮れないだろう・・・と撮影・・・やれやれ)

レンズキャップも外さなくても自動で開くし

カタかったり遠い電源ボタンで両手を必要とすることもなく

ズームレンズを「ウィーーーーーーーン」と伸びるまで待つ必要もない。

で、富士はインチキ倍化画素数なので、画像インチキCPUが搭載されており

再生表示のときも非常に画像表示が高速という、副次的に素晴らしい・・・

不思議な魅力に満ちているカメラなのだ。

(200万画素クラスのCCDで400万画素をムリヤリつむぎ出す・・・)

普通の写真並みの画像は撮影できるようになったが

未だにデジカメはとにかく速度。

ズームの遅さもシャッターを切る時のタイムラグもあるため

チャンスをのがしたくない向きには、速ければ勝ちなのである。

撮りたいときに、すぐ撮れる、これがナカナカできないのだが

至って、こいつは速さオッケーだったし、時おりしも安かったのだった。

それにだ、四捨五入して40歳、40i・・・よんじゅう・・・意味深・・・?

オヤジギャグ的にピッタリだ・・・・・・・・・これだっ!

といいたいが、長男とても購入時にそこまでの想いには及ばなかった。

ともあれ、狙っていた機種だったのだった。

 

他にも小さくて、ズームでカッコ良い機種はある。

でも、反応の速さ、どうにも電池が切れたとき乾電池が使える手軽さ

「2台目」の釣り用として、これ以外になかったのである。

 

しかし、これからの方で、初めて買うぞ!という状況だだったら

長男としてオススメする機種としては

●キヤノンIXYデジタル300

●OLYMPUS C-3040

●ミノルタ ディマージュS304

である。

IXY200は小さいが、ズームが2倍で、意外に使うはずの

もうチョイ拡大ズームが無い。だからちょっと大きくても3倍ズームの300。

(長男として利用する最も頻度の高いズーム率が3倍程度までであることによる)

オリムパスは4040という最新機種があるが、特長たる明るいレンズが同じで

画素数が300万画素(4040は400万画素)というのが手軽で良い。

400万画素は普通の使用には必要なく、高価なメモリーを無駄に食うだけである。

ミノルタディマージュは、カメラとしての扱いやすさ、レンズ、機能は優れていて

やや重いが充実した機能ということで

デザインもカメラらしく一台目ならイチオシである。

が、マイナーであった・・・・。

 

それから、ちょっと気になるところだが

マクロ機能を搭載して、コッソリ接近しさえすればドアップ可能!

とうたっていても、ストロボをたいたら真っ白けということも少なくない。

(基盤上の微細部品もしっかりシュート)

が、消費電力を抑え気味なせいか、たまたま僕の40iはバッチリ写る。

こういうのも、オススメ機種を実際に手にして、店頭でマニアックに(長男的に)

実証してみるのも楽しいデジバカ第一歩といえるだろう。

 

うーむ、それにしても

都会の玄関先でハラペコのあまり気絶していたアブラゼミ・・・

救出のタメに300mほど離れた金蔵寺まで護送したが

僕の手に穴をあけて樹液(人間なんだから血だろっ!)を吸おうとする

貧血?野郎だったが、これとて写真写りはバッチリだ。

オリジナルなら、指紋だってばっちり取れるぞ!

と言うぐらいバッチリ撮れている。

 

バカちょんでどうしても撮れないのがこういうカットで

手前に何かがあって暗くてわかり難い対象物がある場合・・・

これは、大東の常宿の屋外蛇口下で可愛がられている?

マスコットのスッポンである。

もちろん、本格デジカメの手動フォーカスで撮影している。

 

ま、こういったコミイッたというか、不可解な写真意外は

バカちょんというか、便利なオートフォーカスにお任せ、これが基本である。

 

コミイって

     結局意味無し

            苦労写真・・・(字あまり)

 

写真は素直な心で撮りましょう。


ではまた