いったん縮小して拡大したのでは比較にならない!というコダワリの方へ
長男的、辛口比較をしてみました。
最高解像度を誇りつつ結局は水増し感のある富士フィルム製デジカメ。
解像度と画像クオリティを同じ撮影条件で比較。
左から、非圧縮2400×1800、FINE2400×1800、NORMAL2400×1800、FINE1600×1200
微妙なピクセルずれによる限界表現(文字の太さが最小の1ドット付近であるため)に近づいていますので
アングルのわずかなズレによって表現の差がでているはずですが、印象としてはこんな感じです。
全般に左が鮮明で右はボンヤリしています。特に解像度の低い、一番右はボンヤリ度大ですね。
しかし、その外の左3カットは微妙です。
「全」の字の一番下の線や「JPEG」の字は真ん中2カットがややシャープになっています。
このなかでは、左から3番目の「NORMAL2400×1800」が一番おトクであるということのようです。
とはいえ、僕のカメラでは2400×1800と1600×1200では
やっぱり解像度の高い方がシャープであることがはっきりとわかります。
ちなみに右二つは解像度は段違いですが、撮影枚数は数枚しか変わらないほど
ファイルサイズは、極近い大きさです。このへんがコツとキモになっているようです。
線的な画像の比較では多くを語るにはデータが不足しすぎていますが
僕のように、デジタル魚拓でウロコ表現に重点を置く場合は素直にこの結果が
適応できるのではないかと思います。
ともあれ、黒で印刷された文字がオレンジとか緑とかに表現されるところに
CCDと人間の目の差をシミジミ感じます。
人間の場合、深い色や暗い色は黒に近い色として認識されますが
CCDでは隣の色のこともあって、にじんで派手な色になります。
これほど人間とかけ離れた感じ方を人間の目に納得がいく色調に調整する
デジカメメーカーの苦労は並大抵のことではないのではないでしょうか。
おおむね、銀塩フィルムとかデジカメでは、重点的に表現する色を決めて
作られています。
それは「人の肌」と「空の青」です。ナチュラルに調整して、均一な発色をイメージ
していたかもしれませんが、それほどうまくいくものではありません。
おそらく、微妙な部分では人間の感じ方がそれぞれ一人一人違うので
重点を作らないと収拾がつかないのではないでしょうか。
デザイナーをやっていて、青緑と青紫ではそれを裏付ける経験があります。
青緑では、青派、緑派つまりどちらかの色を強く感じ、中間のイメージが出ません。
青紫も同じで、紫ととられたり、青と受け止められることも少なくありません。
写真では、とにかく健康な人の肌、抜けるような空の青が印象を良くします。
だから、そういう発色になるよう、意図的に調整されています。
そのため青紫は青に、微妙なグレーや白はピンクっぽくなることが多く
その場で比較すると違和感があることが日常茶飯事ですが
写真でも、デジタルでもそれはそういうもんだ・・・ということでしょう。
難しいですなあ、色事は・・・
あれ?いろじゃなくて、写りの鮮明さを述べていたはずだったのに・・・