半日の暮らし

 


 

矛盾ぶくみなこと

 

台風が通りかかった。

のったりのったりと、強風が続いた。

このごろの大型の台風は、外縁の強風がきつい。

いや、ムラが大きいというべきか・・・外から内に向かってリニアに強かさが増すわけではない。

台風の中心が遠ざかり、やれやれ・・・と思ったら、むしろその数時間後から強風になった。

地味に、天城町の中心地の平土野は、たかが強風圏なのに停電したという。

いろんなところが老朽化しているようだ。

 

 

安藤忠雄氏が、なぜ伝統あるオリンピックの競技場デザインの審査委員長なのか・・・微妙だ。

彼は奇襲を得意とする?源義経スタイルであり、奇抜だが実用性に乏しいデザイナーだろう。

優れた夢想により、ドラマティックな空間を演出するものの、維持管理ができるのか・・・というと

それもお安くないのである。 それと、安っぽいのと奇抜なのは、紙一重である。

コンクリートうちっぱなし・・・は、都会では奇抜だろうが、南国生活者から見ると

カナリ島っぽい日常的な雑さがある。 ここでも生コンかよ・・・的な。

放浪の旅などを経た強い精神力から叩き出されるデザインは力強いが・・・もろいものだ。

ちなみに、我が家の風呂場も、タイルとかなくて打ちっぱなしである。

 

やっぱり駄目だな・・・と感じたのは審査のサイトを眺めたときだった。

国民を馬鹿にしたとしか言いようがない。

最低限のコンセプトさえ解説していないのは、あまりに不自然である。

デザインは雰囲気でやるもんじゃない。

文部大臣は、デザインをテキトーな造形とでも思っているようだ。

そこには、ヤッツケで奇抜にこさえたデザインです・・・というイイワケのみが記載されている。

競技場に躍動感が必要だ・・・という理由はどこにもない。

釣堀の外観が魚の形をしているとか、市場の屋根が菜物のフォルムとか・・・程度の連想でしかない。

むげに断ることもできず・・・鼻から安藤氏はヤル気がないのに受けたように見える。

いづれにせよ、国民全体が「あ〜あ」な雰囲気に陥っているのだから、責任はとらねばなるまい。

 

そもそも、オリンピックはお祭り・・・というか祭っていないから、どんちゃん騒ぎなのか?

 


 

このところ

肩の痛みやらネズミやゴキブリの猛襲やら、ナンヤカンヤで不眠が進み、とても体調が悪い。

午前中も横になっていないと、起きられない日が増えた。

 

午後3時間くらいしか集中力が続かないので、津波避難路マップの仕事もあまり進まない。

一軒単位の詳細な津波避難路を示したマップは、これまでどこの自治体でも作成されていない。

ハードルの高めなトライアルのため、早く案を作成して区長会や地元住民の方々に諮って、

ルートを決めねばならないから作業を急いでいる・・・つもりだが、ちびちびしか進んでない。

人口密度の高い平土野(へとの)など、すり鉢状でまわりがほんど「急傾斜危険箇所」であり、

ルート選定に苦しんだときは・・・GPS片手に歩いては、地形や地質を確認しては、デスクに戻る。

 

もともと、津波の詳細な避難路を決めてマップにせよ・・・というシンプルな?依頼。

ヤリカタが決まっていない、前例のないマップ作成だから、自分で仕事の仕方を考えながら

進めるしかないわけで・・・そこらはコンサルタントの腕の見せ所で、楽しい勤めだ。

 

県の到達予測時間データは、ざっくりと南部の伊仙町の面縄(おもなわ)と

天城町北部の与名間(よなま)のみ。

そのデータを分析して、各地域の津波の第一波到達までの時間を独自に算出した。

ベースにしている考えは、東北の震災の平均避難速度、0.62m/秒。

子らや高齢者、あるいは歩くのもままならぬ高齢者が夜間に避難することを考慮して、

最初の地震発生から5分後に避難を開始して、到達するまでの時間内に0.5m/秒で

スムーズに逃げられるルートやら、道がダブって混雑しないようにとか考慮したり、

到達までに避難が間に合わない・・・避難困難地域を指定することにし、作業を進めているが・・・

逃げ道のまわりに、崩れそうな土の法面やら、ボロ屋?ホッタテ納屋?とか

ハスに組んでない、パチなブロック塀などが多く、指定が難しい。

 

今回は要素が多いので、デザイン自体も複雑で、基本デザインもまだ確定していない。

難問山積だが、前例がない以上、自分で解決するしか方法はないわりに、まともに時間が使えない。

厄介な体だな〜

 

とはいえ

無駄にヒラアジ・トライアルは続けている。(笑)

なんとか、トリトリデッキわきにやってくるオニヒラアジを漁獲できぬものか・・・

今のところ、スルーされっぱなしだ。

やはり、スーパーのキビナゴか、ボラの泳がせしかなかろうか。

と、いいつつ、次は昔もとめてホッタラカシだった、わりとリアルなソフトルアーをテストする予定だ。

 

そういえば

珍しく来客があった。 長崎は平戸からである。

徳之島町の中学校の教頭先生の奥様のお父様が孫に会いに来たら、たまたま民宿山海荘の写真と、

来島前にチェックしていたブログの作者が同じだった・・・のでビックリしたハズミらしい。

ボランティアガイドなどを積極にされていたり、メジナや口白を狙う食べない釣り師?だったりして、

私の方向性とは反対の方だったが、とても面白い人物だった。

お土産までもらってしまった。 せんいだそうだ。

落花生入りの、とても懐かしく甘い煎餅で、ホッとする味がする。

ちょっと牛乳が恋しくなるような味でもある。

 

う゛〜ん、それにしても、このごろパソコンがヤケに調子悪い。 私限定で・・・

アップデートしたら、懐かしいサッドマックみたいの?が出て起動しなくなった。

マックみたいに音まで哀しい・・・ような演出はなく、味気ない。

 

次はデスクトップも。

911の自作自演などを宣伝するから、やっぱりメリケン情報部から眼をつけられてるかも。(笑)

でもね〜、ビルが上から崩れる非常識とか、ペンタゴンには穴だけ開いて飛行機の破片も無いとか、

あんまりバカバカしいから仕方ないよね゛〜。 巨大なウソは、ダレもそうとは信じない怖さがある。

 

きつい生活が続いているものの、それなりに刺激もあり楽しい日々である。

とても珍しいアマミシカクワガタの痛さを試してみた。

どちらかというと、優しい痛さは初心者向けだ。(笑)

9月にかけ、クワガタを売ってドヤガオするような、ガキっぽい連中がトラップを仕掛けに来たりするが、

そもそも希少野生動植物保護のメンバーたちすら、その姿を知らぬ場合が多いので会合に持ち込んだ。

本来は捕獲禁止だが、友人の家に飛んできたのを託されたのだ。

 

こちらのコクワガタは、どちらかというとオオクワやヒラタに近いイメージで、初心者向けの痛みでない。

たまたま、内地出身の私にとっては、内地のコクワガタと近い印象にあるだけのようだ。

珍しいクワガタを増やして売る・・・ガキの延長で人生を歩んでドヤガオするような男の顔など

見たくも無いが・・・メンバーになってしまった以上は、取り締まる責任がある。

 

ペットもそうだが、命の売り買いは食べ物だけにしてもらいたいものだ。

 

私のスタンスは、貴重な美味しいバナナ入りのストッキングを、こんなところに忘れて・・・と判断し、

片っ端から、拾得物として警察に届けることにした。

忘れていった方は警察を訪ねられたい。 会合に同席していた警察官は、苦笑していたが。

ただ・・・問題は、持ち主と名乗り出ても、ストッキング所有者だと名乗る男もビミョ〜なら、

証明する手段もない・・・ことか。

 

正直なところ

ガキっぽいオジサンのクワガタ捕りに付き合うほど体調もよくないし、釣りはするがヒマでもない。

多くのシマンチュの意識と同様に、アマミシカクワガタや、アマミノクロウサギが絶滅しても、

生活には影響などない。 それに、もともと多少の捕獲圧くらいで昆虫は減るらない、と考えている。

虫は、我ら脊椎動物より倍も長い4億年の陸上生活者であるから、簡単には死滅しない。

減っているのは、別の問題があるからだ。 そちらを解消しなければ、近々絶滅するに違いない。

 

とはいえ

メンバーで決めたことは、きちんと守る。 それがオトナとしての役割だから、パトロールはやる。

警察も、だいぶ肩入れしてくれるようになったし。

 

今月もことさら厳しいので、なけなしの貯金をくずしてしまった。

それに、体調以外にも連休があったりして労働時間も短いので、今月の仕事料は少ないだろう。

せめて、東側の海が凪いでくれれば・・・魚を確保できる可能性があるが、荒れっぱなしである。

台風は連発しているし、厳しいこのごろである。

いろいろ厳しいときは粥に限る。

冷たく冷やした粥でこさえる、冷や汁風味の粥に改良を加えてみた。

これまでは生味噌だったが、生味噌とゴマを混ぜて薄くフライパンに延ばし、焼いてみた。

オリジナルはすり鉢ごと焼くのだそうだ。 すり鉢が、まだ買えないので・・・

 

風味は多少香ばしくなったかな?という印象。

焦げた部分は溶けにくいようで、たまに塩っぱい味噌が舌にあたり、変化があって美味い。

キュウリでなくオクラ、アジやイリコでなくナマリ節を用いている。 豆腐でカサ増しもしている。

 

内地で育った私にとって、やはり年中温度が高いのは体に合わないのかもしれない。

夏バテは梅雨以前から始まっていて、今や食欲がほとんどない。 水だけ飲みたい気分である。

こうした汁物だけが喉を通るので、それほど健康的な生活でもないようだが、

栄養バランスだけは気をつかっているつもりである。

オクラは近所の農家で規格外のものを100円でどっさり売っていて、助かる。

 

小さな私の生活は、いささかピンチになっているが・・・そう悪くはない・・・と思う。

都会で仕事していたころの、キリキリした気持ちもないし、眠れなくても気分が暗くはない。

多くの睡眠薬やウツの薬の副作用をかかえ、ムリに労働時間を過ごすよりは、心が充実している。

 

さてと

今年はいよいよ、早々と内地に台風が向いている。 どうなるりますことやら・・・


ではまた