南国らしい夏前の風景

 


 

気になっているコト

 

わが父は、私が徳之島へ移住するとき、骨をうずめる覚悟があるんだろうな!と問うてきた。

私は毛頭、移動することは人類の自由なので、骨をうずめるかどうかはその場の判断だから悩んだ。

悩んで、その夜心臓が暴走して・・・心臓の窮まりと痛みに呼吸が止まりそうになったのを覚えている。

 

だがどうだろう、伊勢の実家のまわりでは、自治会にも入らぬ連中がいるのをスルーしていて、

父母はそれらを困惑しているだけで、とても骨をうずめる気骨を問える状態ではない。

なんと矛盾したバカ親なことか・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今更、私は困惑している。 いったい、父はナニを言いたかったのだろう。

おそらく、そこらのドラマの台詞をマニウケて、カッコつけて見せた感じになっている。

愛情は感じるが、あまりに考えが浅く、残念至極である。

 

私が高いサラリーの松下電器から退職したことにつづき、

自分たちの知らない世界へ引っ越すことが、よほどショックで動転していたのだろうか。

 

反面・・・実は私が組織に迎合することを信じていなかったのも、両親だった。

松下に入社したとき・・・まさか?!と思ったそうだ。

確かに私は、組織に向いていないし、居心地もよくない。 もともと、ツルムのが苦手なのだ。

 

 

そうそう

また新聞沙汰になった。 今度は顔入りだ。

今年は5回目の新聞沙汰である。 ビミョ〜に絶好調。

私は島に来てやっていることは、なんちゃら伝説?みたいなのを一つ一つ裸にしているようなものだ。

 

たとえば

ダメ主婦がいう、玄米が健康にイイ・・・というヤツ。

確かに完全食に近い玄米だが・・・調理が非常に厄介で、完全にアク抜きできなければ毒になる。

わざわざ精米するようになったのは、胚芽や外側はアクが強く体に悪い・・・と先人が気づいたからだ。

無農薬・・・という触れ込みであっても、もともとの有機肥料に飼料の化学物質が排泄されていれば、

結局、外側の部分に蓄積され、やはり毒物になってしまう。

反面、そうした現象を利用すれば・・・体に悪いぶん、やせるだろうな。(笑)

印象だけで物事を安易に判断してしいやすい女子の性質・・・笑えない。

 

そうした当たり前のオトナのツッコミ姿勢が、認められつつある・・・のではなかろうか。

 


 

近所でこうした光景を眺められるのも、南国ならでは。

サンコウチョウが繁殖にやってきた。

お父さんだって抱卵する。 オスのみが、長い尾羽を有している。

無駄に尾羽が長いが・・・この尾羽で渡りをしてきたツワモノなのだ。

おそらく、この尾が長いものが強かなオスである。 反面黒いのは、夜に渡るという意味を含んでいるようだ。

 

 

アマミヤマシギの調査は、毎年3月と6月に行う。

組織嫌いな私だが、奄美野鳥の会に属していて、獣医屋ケンチャンと楽しく夜道を巡るのである。

島口ではシーギャ、ハトよりちょい大きめで、夜道にボ〜っとたたずんでいる上、車で近寄っても逃げない。

意外にも、道路わきに積もる枯葉の上にたたずんでいると・・・ピクリともしないので発見できぬことが、ままある。

島の在来の鳥類は総じて繁殖が早く、渡り鳥が現在抱卵しているが・・・とっくに巣立って成長し親と同様の姿だ。 

 

6月の調査で注目は、徳之島オリジナル「オビトカゲモドキ」である。 

このごろ亜種から固有種に格上げに。 太陽系で徳之島にしかいない希少さだから・・・当然の扱いだろう。

せいぜい10〜15センチくらいのトカゲ・・・とゆ〜かトカゲモドキ。

トカゲモドキはトカゲよりヤモリの親戚になるが、指の先には針のようなツメが突き出ており、コンクリも登る。

尾は本来シマシマで、オビ・・・の名づけの由来となっているが、こうしたマダラの再生尾が多い。

 

参考?までに、オビトカゲモドキの再生していないシマシマの尾。

尾は切れる・・・のでなく自切するので、意図して切る。

再生した尾には自切できるポイントがないので・・・自切するなら先っちょから・・・が有利。

反面、大胆に自切しておかないと、命がないので・・・推して知るべし。

 

ちなみに

我が家のハエタタキは、ワモンゴキブリ(←内地のゴキブリに相当)のつぎにヤモリをぶったたく。

南国で家に入り込むヤモリは、ホオグロヤモリといい「ケッケッケッケッケッ」と鳴くうえ、そこらにウンコする。

不眠症の私にとっては、天敵であった。

そのヤモリをぶったたいたとき、尾が切れないことがある。 自切を判断するイトマがないのだろうか?

 

南国といえばハブだが・・・ここ2年以上ハブを見ていない。

しかも、役場の引き取り価格が3,500円から3,000円になった。

ビンボーニンが捕りまくった結果、助成金が足りなくなりつつ、集落周辺には居なくなったとか?

反面、ビンボーニンは山にも捕りにいくから自然のバランスが崩れ、荒れてしまうことになる。

今や、環境的には、ビンボーは罪の一種でもあるらしい。

他方、都会から引っ越した私には、田舎っぽくていい島だと思うが、島民は都市化を望んでいる。 

自然を守りたい気持ちより、便利さを望むのも仕方ないことだ。

 

もともと、島には山を好む動物というのはほとんどいなく、森を好んでいる。

その森を畑や集落にしたわけだから・・・そこらの茂みに天然記念物がいたりする。

と、同時にハブもいたりする。

 

で・・・ハブがいるからとネコを放つ。 マングース代わりにネコを放っているわけだが・・・結果は同じだ。

わざわざリスクの高いハブ捕りを、ネコがやってくれるハズもない。

ただ、確かにネコはハブを捕らないものの、ハブは来なくなるようだ。

ハブは耳がないかわりに嗅覚が発達しており、元来の天敵・・・ネコのニオイを好まないのかもしれない。

 

海岸には、産卵にやってくるのも含めて、ウミガメがいささか目に付く。

せっかく漁港で50センチ級のゴマフエダイを見かけたら・・・アオウミガメがやってきてゴマフエはどこ?

ウミガメは国際的な保護対象であるが、増えたら食べられるようになってくれるといいのだが、

キツネやウサギを撃って趣味とするシロブタたちが、野蛮だ・・・とかイチャモンつけるんだろうなぁ。

 

そうそう

東海地方が梅雨入りした8日、こっちの天気予報は雷雨だの曇りだの・・・だった。

だが、ずっと晴れていた。 島の天気は予想が難しい。 雲のかかりかた次第。

にしても・・・あんまりハズレるから、信頼は薄い。

ってことで、私が信頼しているのは、雨雲レーダーや衛星画像である。

 

梅雨明けのころ・・・あんまり暑くないものの、もっとも高湿度の日々が続くのが厄介だ。

そのあと2〜3週は奇跡の晴れ間があり、カラリ晴れてフィルターを使わずとも真っ青な空が写真に写る。


ではまた