春きたりなば・・・ほとんど夏

 


 

いつもの自問自答。

 

プーチンが戦争を起こし、バヌアツでは暴風で壊滅的な被害が出ている。

イギリスから、イスラミックなんちゃらへ参加しようとしたガキドモがいたり。

イスラームは飲酒ができないが、ガキだからへっちゃらなのだろうか???

あんだけストレスのたまるゲリラ活動において、酒がなければ姦淫だけが心の支えとなろう。

 

アベソーリは憲法を曲げてでも戦争したいようだし・・・ニンゲンが増えると、考えも変わり

命の尊厳は軽くなるらしい。 すなわち皆が摂理の通りに動いている。

自然の中で最も悪しき存在、それは倫理や秩序である。

混沌の中で生き抜くことを是としてきた地球生物の摂理は、そう簡単には曲がるまい。

 


 

このごろ

それでなくても水曜発刊の青が遅くなっているのにはワケがあった。

2月早々から渡りが活発になる島では、自然ブログが忙しいのだ。

しかもクダラナイ第一法規のチョンボで仕事が多忙化してしまったことが重なっている。

もともと、文章は書けるが読めない私。 地域防災計画の読み解きはとても難儀な仕事。

ストレスもたまるので眠れなくもなるし、まだまだ肩が痛くて寝返りもままならない。

 

この春は、これまでとはカナリ違う。

渡ってきたと思えば、何もいなくなる・・・を繰り返す。 しかも風が強い。

常に10m程度吹いており、それはもう発電三昧の天候である。

ようやく南風になり、ジメジメし生暖かい風になったが、それはそれで平均8〜9m吹いている。

温暖化は、大気のエネルギーが増すという意味だが、風は最もわかりやすい結果である。

 

北風が弱まると、一気に渡り鳥がやってくるのが島の春だ。

しかも、あんまり強風が続くから、鳥たちは渡られずにイライラしているのかもしれない。

あるいは、つい先日この冬一番の寒さになったりして、体力の限界を超えて死ぬる鳥も多かろう。

力尽きたサシバ(小柄なタカ)がイノーに浮いていた。

 

そろそろ内地でもツバメの飛来が見られるころ。

内地に行くのだから、島を経由しないハズはないのだが、これまで見たことがなかった。

理由は水だった。 島にはため池が多く、猛禽を警戒しやすい開けたため池は、近所になく山手だ。

飛びながらクチバシですくうように飲める場所が重用だったようだ。

 

島でもフツ〜のツバメが繁殖するが、もっとあと。

在来のリュウキュウツバメと時期を合わせないためか? リュウキュウツバメは、もうそろそろ卵を産む。

 

コウノトリやクロツラヘラサギは、相変わらずイノーをウロウロしている。

そこにこのごろ、アオサギがどっさりやってきて、島人を驚かせた。

中央左よりに白黒のコウノトリが150羽あまりのアオサギに包囲?されている。

 

島のコウノトリは、おそらく他のコウノトリよりずいぶん進歩している。

ダイサギの真似をしてボラをとることができるようになった。

 

コウノトリは好奇心が強く、クロツラヘラサギやダイサギ、カワウたちから学習している。

通常ならば、仲間同士で川や池で採餌するが、コーちんことJ0066は海を生活の場としている。

しかも仲間はいない。

これまで、本能からか大きなボラを捕らえるものの・・・怯えて放していたのに、

すっかり丸のみできるようになった。

おそらく、カワウのストーカー?をやっていたとき、体のわりに大型の魚を丸のみする姿に学習したか?

どおりで、このごろやたら休む時間が長いと思っていたら、エサに困らないかららしい。

目を使わず触感でエサを捕るクロツラヘラサギのスタイルは効率が低過ぎだったが、

さすがに目で見るスタイルのダイサギ流は、コウノトリにも理にかなっているらしい。

 

このコウノトリの特殊な行動は「ダーウィンが来た」でも紹介していいレベルだと思う。

反面・・・もともとコウノトリ自体が海に来ない野鳥なので、解説できる学者さんが存在しないかもしれない。

 

さて

島は野鳥の渡りの足場である。 天城町には空港があり、空港はハヤブサなどを察知しやすい休憩場所だ。

空港でバードストライクが起こるのは、野鳥が空港自体を好むからだ。

この冬は、通常のハヤブサよりかなり大型に感じられる個体が観られた。

ひょっとすると在来の亜種ハヤブサでなく北方系、あるいは大陸系の亜種かもしれない。

 

嬉しいのは、内地は珍鳥なのが、空港やら隣接した運動公園周辺へ自動的にやってくることだ。

ちょっと珍しい、カラムクドリ。 地味なヒヨドリ?と思われがちである。

 

初めて観た種もある。

ミニガラス・・・のようなクロウタドリ。 大きめのツグミでカナリ珍鳥。 美味いのかな?

なんぼ珍しくても、新聞に載せづらい、華のなさすぎる姿である。

とはいえ、ダレも観察する人が居ないので観放題。 図鑑に載っていないことをすることがある。

 

そういえば島の都会、亀津の大瀬側にイワミセキレイが滞在していたらしく、

友人のイブじじさんがビデオ撮影をしていた。 彼は、引退した教員である。

画質は悪いが・・・セキレイらしく尾を縦・・・でなく横に振るというのは鳥伝説?だったようだ。

ただし、スタビライザーが効いているかのように、尾がブレないで一定の方向である。

私も観たかったが、天候が悪い日が多く、しかも仕事が多忙で行けなかった。

 

新聞に載るのは、むしろコチラ。

ヤツガシラは、あんまり逃げない。 コチラが気づくのが遅れて近づき過ぎ、互いがビックリする変な鳥である。

コンデジで撮影したビデオからの切り出しで画質は悪いが、なかなかこうして開いてくれない。

 

過日の夕、中学のバレー大会で体育館にきた美人妻(先生?)が通りかかり、目の前で風景を撮り始めた。

それに見とれていたら・・・ヤツも興奮したのかピヤッと一瞬開いた!!!

のだが・・・一瞬遅く、画像ではもう4ツガシラ程度まで閉じていた。(涙)

ヤツの気持ちもわからぬでもないほど美人だったから、思わず話しかけてしまったほどだ。

鹿児島から名瀬にやってきたと云うから、たぶん先生だろう。 ジャージだったし。

 

逃げない肝の据わった個体も多く、ジロジロ観察できる。

芝生の間から、ガの幼虫らしきをつまみ出し、ヒョイパクとよく食べる食べる。

農薬のない草地には、こんなに幼虫がいるのか?!と思うほど、よく捕れる。

いつぞや南大東でモズ博士Tから教わったヤツガシラ。

アチラでは見られず悔やまれたが、今では生活のなかでフツーに見られるようになった。

 

そ〜いやこのごろ

いよいよドリトル先生感が本格化してきた。(笑)

忙しくて面倒だから、イノーに向かってキアシシギの鳴きマネをすることにしたワケだが・・・わりと効果がある。

5分くらい鳴くと、旅のメダイチドリ+キョウジョシギたちが集まってくるのだ。

渡りと云うのは緊急事態の連続である。 癒し、安らぎはが派手に欲しくなるらしい。

そこで、高く低くキアシシギのマネをすることで、エアーキアシシギの群れを演じると降りてくるらしい。

 

鋭い方?は気づいているだろうが・・・

なんでキアシシギのマネでメダイチドリなんだよ・・・と。

野鳥のくせに、亀有リョウさん的なマニヤックなオッサンのまわりには、類は友を呼ぶ濃ゆいコト当然現象なのが、

まるで野鳥に伝染したのか?と理不尽な想像をされた方も少なからずいらっしゃるかもしれない。

 

残念ながら、コレはほとんど科学だ。

多少、私が発する気が作用してたとしても体調が悪い私から癒しオーラ的な気があふれているとは思えない。

キアシシギがいる場所は砂泥でカニが多い場所だが、同時にチドリたちが好むゴカイも多いからだ。

ではなぜ直接メダイチドリのマネしないのか・・・というと、できんからにキマットル。(笑)

ピルルピルル・・・「ぴ」は口笛では無理だ。 クヒヒ・・・と妖しげな鳴き方になってしまう。

それにキアシシギのキュイキュイの方がインパクトがあって、遠く届く。

 

仕事はしない上、クダラナイXヤクタタズな科学を探求する人生・・・ユルさの王道を歩んでいるような日々。

けれども本人は至って愉しい。 死なない程度に仕事ももらっているし。

 

これから注目なのは、クロツラヘラサギ。

この2羽は幼鳥だが、1羽はほとんど成鳥になっている。

クチバシにシワが増え、後頭部の飾り羽も伸びてきている。

ただ、黄色というか茶色というか・・・オトナの妙な色合にはまだ遠い。

それでも昨年の個体・・・おそらく1歳10ヶ月のヤツは旅立っていったから、可能性はゼロではなかろう。

 

釣りしたいが、時化ばかりだし、水温は低いみたいだし・・・五十肩もまだまだ痛いし・・・鳥見は楽でいい。

なぜか500mmレンズを持ち歩くのには、肩は痛まないので、なんて都合のいい五十肩だろう?


追伸

ヤツガシラの特異的な形態の理由がわかった気がする。

あるとき、上空に向かって卒然、翼を広げ・・ぺちゃんコにっ???

 

ネットで画像検索してみたとき、ピーンときた! コチラのサイトの写真では、ばっちりトラの顔になっている。

やたら目立って仕方ないからには、何か必殺技があると思っていたのだが・・・擬態だったのだ。

 

ちなみに、ヤツガシラとユーラシア大陸や東南アジアの島々のトラ(アムールトラやベンガルトラなど)の分布は、

ほとんど一致するから、たぶん仮説は間違っていないだろう。

 

やれやれ、胸につかえていた一つが、スッキリしたような。


ではまた