土用の丑の日に

 


 

世間にツッコミ

 

夏休になり、子らが暴れている。

内地では女子が友人を殺して刻もうとしたりしているが、島ではドロボー集団になっている。

 

今年になり警察官が頻繁に巡回していて、きけば窃盗が倍増しているという。

最初に会ったときに、ナニが狙われているのかたずねたところ、現金のほか酒やパソコンだという。

パソコンなど二束三文だ。 酒も売れるわけでないから、自分たちのために盗んでいる。

ってことは子供だ・・・と警官に言ったことがあった。

ヒントになったかわからぬが・・・先日の巡回のときたずねたら、やはり子供らだという。

 

このごろケータイを持つ子供らが増えたから、そこらの中高生が監視カメラがわりになり、

不在や警官の動きを連絡しあえば、そこらのプロよりも確実に実行することが可能だ。

我が家の西隣の家もやられたのだが、我が家のある浅間が最も狙われているという。

それは簡単で、家どうしの間隔があり、人目が少ないことと、街路が広く走りやすいこと、

行き止まりでないわき道が多いので、逃走するときにすぐ曲がれば音も姿も隠せるのだ。

 

そういったグループが集まって会合を開くのか・・・あるいは、アニメのデュラララのように、

ネットでつながっているだけなのかもしれない。

 

エスカレートすると、盗んだタバコを売り歩きそうだ。

施錠しない習慣の島の弱点がつかれた形だが、おそらく刺激が少ない島での火遊びだろう。

 

それはそうと・・・世界で戦争の機運が高まっている。

人類はやはり、平和を求めていないと思うぞ。 平和になったらなったで、身内で争うのは間違いない。

 

それはそうと・・・パクウリ大統領の国では、従軍慰安婦どころかフィリピーナをはらませて認知しない。

コピノと呼ばれる子孫らは、3万人にのぼり増加が止まらぬという。

もう、キムチなど半島食材が我が家の食卓に現れることはあるまい。

 

フクシマでは、意味不明な凍結壁?をこさえたりらしいが・・・進まないので氷を投入するという。

だが、氷がとけたら水が増えるではないか。 もう左右も見えていない、ドアホだな・・・(汗)

低価格な手法でなく、確実な手法を選ぶべきである。 っていうか・・・もともと凍結する壁なんて幻想だ。

その下を水がくぐることは想定外だとでもいうのだろうか?

砂地の地下水を氷で防ごうなどと・・・ よくよくロマンチストな技術屋が考えたんだろうな。

でも、ロマンじゃ水は止まらないというか、凍らないんじゃ話にならぬ。 パチモンつかまされたな。

もともと凍土壁はトンネル掘削用、じゃぶじゃぶの海底トンネルでは使った実績がないみたいだから、

使用目的をアッサリ間違えた・・・ということだろう。

 


 

土用の丑の日。 もう、財布には1000円あまりしかなかった。

 

昨号に日向ぼっこするノコギリガザミを記したが、ようやく捕獲でき、栄養補給に成功した。

ルアーをメキメキにされた、あのノコギリガザミだと思われる。

以降、コレはノコギリガザミ専用ルアーに就任した。

 

ノコギリガザミは不思議と、真昼にぼんやりと干潟に出ていることがある。

他のカニでも、死ぬからやめろ!と制止したくなるほどカラカラになるまで炎天に甲羅を干しているのを見る。

そうすると時節柄、子らに見つかってしまうことが多い。

泥にはまるから、はしごのようなものを使って巣穴に到達したらしい。

先のルアーを見ればわかるように、下手をすると指を切断してしまう危険なカニで、

子供の手に負えるような代物ではない。

 

満潮が来ると移動してしまうので・・・どこへ行ったのかと思っていたら、100mくらい南下して

運動公園の配水のたまりにいた。 昼休みに確認して、就業後ダメもとで赴いた。

 

使用しているのは、45センチ径の小さめのタモ網と、小笠原でも活躍した6mの玉の柄。

排水の土管の下は砕石が敷かれているので、もぐれないことが奏功した。

 

誤って60センチほどもある重い木片がひっかかり、これがまたシツコク外れないので

タモを水中にシッカリ沈め、浮力で外そうと振り動かしてみた。

外れたか確認のため持ち上げたところ・・・良形ノコギリガザミにスリかわっていた。 なんで?

人生には、いろんなことが起こるものだ。(笑)

 

甲幅16センチ。 これまでで2番目の大きさ。 といっても3匹しか捕れてないが・・・

今年に入り、ほとんど毎日、ほとんど日に2回通っている運動公園。 それでも3匹どまり。

もちろん、目的は鳥類観察か釣りであり、カニ捕りがメインではない。

 

気になったのは、助手席の足元に置いたとき、裏返ったまま大人し過ぎたことだ。

最初の一匹は大きかった。 しかしながら脱皮間近で、中身がスカスカだった。

ただしアレから必ず、甲羅を押してみることにしていて、ベコベコしないから大丈夫のハズだ。

 

たまたま前日、マグロの血合いが安かったので、冷蔵庫には漬けがどっさりあったから、

半分は、いつもお世話になっているF本さんに届けようと念じていた。 くれぐれもスカは困る。

 

今回は夕飯時に間に合わせようと急いでいたこともあって、洗わずにゆでた。

オレンジでない褐色が泥である。 今回はそこそこ泥が臭ったのはコレが原因。 ただし、足のアミメはもともと。

やはり、できるだけ洗えるところは洗っておくほうがいいことも知れた。

ボウルに入れて水道水を注ぐと大人しくなるから、歯ブラシでゴシゴシやってやればいい。

 

ともあれ、西日で温まった室内で汗だくである。 扇風機を回せば炎が揺らぐからだ。

こうして下ゆでしても、足がポポポポポイ〜んと外れないから、イマイチ元気がない感じがする。

元気なものは、それこそ瞬時にヒレ足を残してモゲてしまうものだ。

厚みがあるので下ゆでを念入りにしないと、生殺しになってしまうことになる。

 

ちなみに、ゆでる前に重さを測ったら840グラムほどだった。

 

あれだけのデカさだが、甲羅を外してしまうと・・・かなりショボイ。 ハサミだけが目立つ。

幸か不幸か、島ではカニミソを食べる習慣がないらしいので、カニミソはぜんぶ私が担当。(笑)

ハサミだけで130グラム。 双方で260グラムだとすると、なんと3割がハサミの重さだ。

 

帰りには、交換品?が皿にある。

貴重なシュークリーム。 このところカスタード欠乏症で、ダジャレのキレが失われていたから、ちょうどいい。

ただし、チョイ悪どころか常温になって久しい感じがビミョ〜だ。 (幸い、食中毒はなかった・・・汗)

 

さて

今回は捕る前からテーマがあった。 カニでイタリアン、トマト風味で酸味を利かせた冷製スープになる予定。

ヒレ足をもいだとき、肉がついてきて・・・しかもミソがイイ感じだ・・・ はむっ♪

ん゛まいっ! 湯温を上げるためにチョイと塩を入れいていたが、それよりも塩っぱく絶妙な塩梅(あんばい)。

イノーは小河川が流れ込んでいても、基本的には塩っぱいのだろう。 しかも絶妙に?

外洋ほどの塩分でないことは、あまり釣具を手入れしなくても錆びないことからもわかっていた。

魚類はほとんど塩っぱくなく、イカはかなり塩っぱいが、その中間くらいだろうか。

 

あらかじめタマネギを炒めるときに、ガラムマサラとナツメグ、あらびきコショウを加えて香りを強くしておいたが

トマトを加えて煮はじめると・・・極端にカニ臭くなってきた。

仕方なく、横浜の日吉の庭で収穫しておいた月桂樹の葉を投入。 それでも収まらなかった。

 

とりあえず

ハサミだけは肴としていただくことに・・・前回の硬さがあったから、気合を入れてゲンノウを振るう。

あれ? パキッと軽く割れてしまった。

あら゛〜 またかよ。 前々回の脱皮直前と同様の有様だ。 トマトで解けたのか、脱皮なのか・・・

他の足はそれほどでもない感じだったが、そもそも歩脚はさほど細くしなくても関節を抜けるのだろう。

ぱつんぱつんに詰まっているはずだったのになぁ。 F本さんもガッカリしたことだろう。

とんだガッカリ配達人になってしまった。

ただ、ソフトシェルクラブのように、若い甲とともにいただく身は、なかなか味わい深い。

 

コチラはスープだから、ハサミ以外はあまり期待せず、実験に注力することにしていたから

イタリアンに挑戦できるだけでも嬉しい。

あくる朝、しっかり冷えたスープをパンにつけていただく。

味をきいてみたところ・・・あれ?酸味がまったくない・・・なして??? しかもドエラくカニ臭い。

とりあえず、カニ臭は我慢することにしてポッカレモンを足していただいてみる。

けれど、3分もたてば味は元に戻ってしまう。 ひょっとすると「えびなます」はあって「カニなます」がないのには、

理由があるのではなかろうか。 旨味はじゅうぶん出ているし、カニミソをすべて投入したのだからカニ臭くて当然。

しかしながら、酸味を受け付けないのには理由があるに違いない。 つまりカニの成分は酸と反応しやすい。

 

だからイタリアンにカニは合わない・・・のかもしれない。

たとえば、ノコギリガザミの太いハサミを使ったようなトマト風味は、サッと煮なら可能だが、煮物は無理なのでは。

酸味で肉質やら甲羅が溶け出すたびに、カニ臭は増強されるから、カニ臭を好しとする料理なら可能性はある。

しかしながら、尋常な料理にはなりにくいのではなかろうか・・・

 

冷えていなければ、トンデモナイほどのカニ臭気であるった。

 

ちなみに

内地ではノコギリガザミは超高級食材である。

浜名湖と高知の浦戸湾で産するのを、私と同様なヒマジンのオジサンがテキトーに捕獲するだけだから・・・である。

島でも、市販のカニ網を仕掛ける阿呆がいるが、そもそも穴が小さくて入らない。

度を越えた阿呆すぎにもホドがあるが・・・所詮はカニをとるようなオジサンなんて、その程度のもんだ。

 

コチラでは、奄美から八重山の島々の泥のある河口などに産する。 物好きが捕獲する希少食材である。

もともと徳之島には泥干潟など在るわけもないから、ガセ食の知恵はない。 細い河口でタマ〜に産するらしかった。

今や泥干潟となった、我が家の近所では、ガシガシと産するようになった。

 

徳之島ダムの泥のために、漁業が成り立たぬ天城町民としては、これを好しとするか悪しとするか・・・はビミョ〜だ。

 

さておき

ガセの前日に仕込まれていたのは、マグロの血合いなどが160円(税抜き)だ。

コレがあったから、半身がF本家具へ行くような手はずになっていたのだ。

 

仕込みその1。

筋だらけの身は、ネギとともにナメロウのように叩いてまとめ、ジューシーなマグロバーグX3に。

水っぽかったので、パン粉を加えてみた。

筋は加熱すれば、歯ごたえの心地よい肉に変わる。 あまったバーグは冷凍に。

 

血合いはバーグにせず、漬けにしてドンブリX3回分オーバーになる。

アバラ骨から丁寧に削ぎとって細切れにしてある。 大振な切り身では、丼が食べづらいからだ。

玉子でしゃびしゃびにしないと、暑いさなか食欲が得られないし塩っぱい・・・フツーなら黄身だけ加えるのが吉。

昔なら、とてもではないが血生臭くていただけない食材だったが、貧乏はニンゲンを強くする。

 

足早な血合いながら、かなり日持ちするもので、冷蔵庫内の下の奥の方なら5日くらいはもつ・・・と思う。

いつもドキドキしながらドンブリを味わっているが、さほどの食中毒はない。(笑)

今回はカナリ甘い味付けの設定だったが、一味をシッカリ加えたためか、腐敗の兆しはなかった。

 

と、ゆ〜ことで

我が家の食事情はいつもM好みの緊縛・・・じゃないや、金欠により緊迫した感じながら、ギリギリ成り立っている。

たまに糧の方からやってきてくれるし。


ではまた