思い込み特集

南西諸島の自然遺産・・・はアリか?

 


 

一週の話題

 

ウイグルもタイも半島もウクライナも・・・あるいは、いつもくすぶっている中東にアフリカも・・・戦闘している。

豊かな連中は、うたかたの平和を望むし、貧しいものはたまらず暴力に走る。

あるいは火種を絶やすまいと、肩入れしたフリをして武器を売ったり、テストに使ったり。

いづれの民族もも苦しくなれば、すぐに暴徒化する。 まったくニッポンとはすごい国だとシミジミ思う。

 

そんなことより、我が国の火種というか、核の火種が消えていない。 むしろジワジワと汚染が進む。

アベさんが、無駄にコントロールできているなどとブッコクから・・・大半の頭の悪い国民は安堵している。

おそらく安堵したバカポン人はすべて、放射能はクスリかなにかで中和できる・・・と信じている。

フクシマでは外殻の容器が全て溶解して、砂地に核燃料が「冷温停止」状態で反応を続けてい、

汚染水は地中で分散して海へ流れている。 地下水に助けられていたハズなのだが。

いづれ茨城や千葉沖のアンコウやキンメダイなど、深場の肉食魚が汚染され報告されることで・・・

「そうだったの? そりゃ〜想定外」などと、とぼける東電や自慰眠党幹部の顔が目に浮かぶ。

ポン人は平和ボケするのは仕方ないことだ。 平和憲法だし。

ただ、放射性物質は早々簡単に減ることはない。 半減期が来れば・・・と思うだろうが、あくまでも半減だ。

それに原子炉の中には、半永久に半減しないプルトニウムがあるから、廃炉など現代科学では無理だ。

そのことを知らせない米国もポン政府も、原子力を使い続けるために、人柱を必要としている。

 

ヤレルモノなら、ロシヤが汚染水が地下水を汚染しているチェルノブイリで、とっくに試している。

原発に水は欠かせない、ロシヤだから隠蔽できているものの、ドニエプル川を通じて、

黒海は汚染されているのだろう。 よくもまあ・・・黒海沿岸諸国での放射線調査が進まないものだ。

あのあたりは多民族で共産主義の国ばかりだから、意外に楽々と統制されてしまうのだろう。

むしろウクライナが独立したカタチにしたのは、ロシアがチェルノブイリの影響を恐れた結果かもしれない。

 

ただ、意外にも水量が豊富であれば、バクテリアやプランクトンがセシウムを吸収しやすく、

一部は食物連鎖に加わるが、利用されない多くは深い海底に沈み、生物循環には加わらないという説もある。

楽観もまたアリなのかもしれない。 黒海は以外に深い海域が多いらしいから、被害が広がらないのだろう。

我が家はフクシマから遠いから、楽観OKだ。 ただし、税金の無駄な投入は、福祉や離島振興に直接響く。

 

廃炉に関しては呆けた電力会社が電力料金に上乗せしきれず・・・

以降30年間で、納税者負担=国費で進められるだろうから、一向に楽観はできそうもない。

これからン十機も廃炉するのだから、トンデモナイことになろう。 他国はどうなっているのやら。

 


 

私は以前から、徳之島は世界自然遺産になることができず、そのために琉球弧が自然遺産にならないか、

あるいは徳之島のみが保留になってしまうだろう・・・と唱えてきた。

その考えは、今も日々強固になりつつある。

私の思考が、寄る歳並みに硬く融通利かぬだけならまだしも、現実はさらに面倒なものである。

 

青をご覧いただいている皆々様は、おそらく都会的生活を送られているか、自然遺産とは遠い方が多かろう。

観光化が進んでいるのに自然豊かな伊豆七島などは、遺産には遠い。

経済が豊かなら、遺産化は邪魔者らしい。 御蔵島の固有種も、盗掘が進み風前の灯だ。

 

さて

おおよその読者の方々は、琉球弧との関連が薄い方々・・・なのでは?と思う。

琉球弧=奄美大島〜沖縄島(沖縄本島)〜西表島の島々を、大陸からの独立した陸地になったことにより

ガラパゴス各島のような進化の地域として、ヒトククリにするには無理がある。

 

もともと、沖縄島と八重山(石垣島、西表島あたり)は、生物的な縁が無い。

八重山はむしろ生物が台湾系統だからだ。 ちなみに徳之島のハブは、沖縄島と同じホンハブとされるが、

あちらのはサキシマハブである。 島に住むとわかるが、確かに見た目も違う。

徳之島のハブは多様で赤や白、黒など多彩だが、他の島にはそこまで明確な個体変異はいない。

ハブを見分けるのは、具体的に体色と模様の違いだ。

模様は個体差があるが、島に住む当事者なら、簡単に判別できる。

ユルい南国とはいえ、命の危険のある生物だから、勘が鋭くなるのも当然だ。

我が家は幸い、一昨年に1m程度の小柄な個体が一匹出ただけだ。

徳之島より奄美大島の方がハブの買い取り価格が高いのだが・・・大島の役場にもっていくと、すぐバレる。

役場職員が容易に判別できるくらい、島による傾向が明確なのである。

そのハブがドコ産とはいえぬものの・・・自分の島のハブと違うことはハッキリわかるのだ。

 

奄美大島と沖縄島も、かなり縁遠い。

鳥類は通常固有化は難しいものだが、奄美大島や沖縄島には、どういうわけか固有種がいる。

奄美大島では、ルリカケス、オーストンオオアカゲラ、オオトラツグミの3種が存在している。

ルリカケスは、徳之島には戦前までいたようで、古老にたずねると見たはずのないルリカケスの特徴を語る。

沖縄島には、ヤンバルクイナ、超マイナーなノグチゲラがいる。 双方とも開発が進まぬ北部のヤンバル産。

オーストンオオアカゲラとノグチゲラはともにキツツキで、アカゲラの系統らしい。

反面、カケスにツグミ、クイナに至っては、何の共通点も存在しない。

 

しかしながら、奄美大島と沖縄島の圧倒的な差は哺乳類だ。 哺乳類の固有種化は、極端に希少だからだ。

大物のアマミノクロウサギ、アマミトゲネズミに対して・・・オキナワトゲネズミの一種だ。

八重山には、かの有名なイリオモテヤマネコさまがおわす。 が、ヤマネコで共通点といえば対馬になってしまう。

 

トゲネズミが共通してるのでは?と気付いた方はキチンと読解されている。

 

ここから共通点について記す。

共通点≒祖先が共通ということから、琉球弧としての生物進化の多様化を語ることができるネタだ。

大型ハブの毒牙に匹敵する長さに黒いトゲを持つ、トクノシマトゲネズミ。 体も他の島産より大型。

 

トゲネズミは、アマミ、トクノシマ、オキナワの3種が存在する。

ドブネズミなどと違いトコトコ歩きはできずウサギのように前足2本、を前に出し、後ろ足2本をひきつけて歩く。

それぞれ亜種関係に無いものの、姿が酷似し明らかに祖先が同じである。 DNA鑑定されるまで亜種だった。

ネズミは寿命が短いことから世代交代が早く、当然進化も早い。

特に、アマミ、トクノシマはY染色体がないことでも有名だ。 オスでなくオスらしきメスとの別性なのである。

 

染色体数は

ヒト 2n=46

オキナワトゲネズミ 2n=44

アマミトゲネズミ 2n=25

トクノシマトゲネズミ 2n=45

 

2nなのに奇数。 XYでなくX0なのだそうだ。 Y染色体ナシでいいや・・・という選択。

ナシでチンコができるのなら、Y染色体ってナニ!?

男女の選択肢しかない生物は多いが、それはむしろカタブツで不便そのもの・・・性が48種なんてのもある。

つまり、老いと繁殖力を考慮さえすれば、性差が多様なほど、結婚のチャンスは多いに決まっている。

 

多くの性別がある連中から眺めれば、ニンゲンは無駄に男女の性差と年齢差を重んじる傾向が強いのだ。

ぶっちゃけ、精子さえしっかりしていれば、老人男性と青少女(16歳以上)は、なんの問題ないのだ。

逆はアリエナイ。 なんぼバーサマと結婚したところで、繁殖できないカップルには、生物的な意味は存在しない。

単なる慰みごとだ。 16人がそれぞれ異なる性であれば、実に多様な遺伝子交換を行うことにもなる。

 

すなわち、Y染色体=男性にコダワルことなく進化したのが、アマミとトクノシマトゲネズミである。

流れからすれば、いづれオキナワもそうなる運命だろう。 より進化した男性像?を得ている可能性がある。

ともあれ・・・もともと哺乳類のY染色体は、代を経るごとに弱体化する構造であり、時限つきの存在だったのだ。

もちろん、ヒトも例外ではない。

 

トゲネズミ以外にも、体長とシッポの長さが共に30センチに達する大型の樹上性ネズミ、ケナガネズミがいる。

樹上性なだけに、地上に降りることは少なく観察機会は極少。 しかしながら、オットリしていて観察は楽ちん。

ケナガ・・・と聞いただけで、個人的にとてもウラヤマシ感やウラメシ感がなくもない。

これらは3島で共通の分布となっている。 固有化していないのは、それなりの理由があるからだ。

おそらく大型の動物ほど寿命が長く、一応ハブが天敵ながら、シマンチュが言うほどハブは樹上生活はせず、

ケナガネズミにとって天敵と呼べるほどの存在ではないのだ。 樹上は体温の調整が難しい場所でもある。

ケナガなのは、全身にヒゲのような黒い毛が「散漫に」生えており、おそらく木の枝を伝う樹上生活の上で、

ヒゲと同じ感覚器として、機能していると思われる。

 

哺乳類以外の共通点は・・・爬虫類なら亜種がいるハブ、キノボリトカゲ、クロイワトカゲモドキのたぐい、

共通のはヘビで無毒のアカマタ、リュウキュウアオヘビ、猛毒コブラ科のハイ(奄美大島はヒャン)、

両生類ならハナサキガエル、イボイモリ、シリケンイモリなどだ。

 

鳥類なら、留鳥(とされている)コマドリの一種、アカヒゲ(奄美群島)とホントウアカヒゲ(沖縄島)などもいる。

八重山と鹿児島、種・屋久を往復するウスアカヒゲもいるらしいが、生態はわかっていない。

とても美しい声だが、デカ過ぎて飼うとヤカマシイ。 森林の木立ちに響くくらいが丁度いい。

 

んま゛〜ダラダラと亜種やらを並べ立てたところで、青を読んでくださる方々の生活圏にいない生物では

まったく実感がなかろうから、紹介はやめて徳之島が奄美大島と沖縄をつなぐ生物について記す。

 

徳之島は、奄美大島と沖縄島それぞれが異なる生物が共通して存在する。

いいそこマチガイみたいになっているので、修正する。

徳之島には奄美大島と同じ生物が存在し、あるいは沖縄島と同じ生物が存在する。

しかしながら、それらは奄美大島と沖縄島では、必ずしも共通でない種を含んでいる。

 

それぞれの島に分布する、近縁種の表を作成した。 ○は同一種、△は亜種、※は別種ながら近縁種。

近縁種を含む
共通生物
哺乳類 鳥類 爬虫類 両生類 昆虫
ヤマ
ネコ
クロ
ウサギ
トゲ
ネズミ
ケナガ
ネズミ
ルリ
カケス
ヤンバルクイナ ハブ ハイ
(コブラ科)
キノボリ
トカゲ
トカゲ
モドキ
シリケン
イモリ
イボ
イモリ
ハナサキ
ガエル
マルバネ
クワガタ
奄美大島
徳之島 絶滅
沖縄島
西表島

黄色の欄は共通点が無い部分だ。

 

一目瞭然、徳之島がなければ奄美大島と沖縄島との関連性は減るし、西表との関連性は元々希薄だ。

徳之島と沖縄島を中心に、分布の共通点が広がっているようにも見てとることができる。

 

このように

島々の結び付きのなかで、徳之島が欠ければ、たちまち琉球弧をつなぐ進化のリンクが薄らいでしまう。

あるいは台湾を加える方が望ましいのでは・・・という観点も生まれてくる。

が・・・台湾は巨大な島だけに、より複雑で多様な生物相だから、琉球弧の狭い島々とつなげるのは難しい。

 

自然遺産候補になったものの、徳之島は産業が育たず貧乏な島である。

運賃が高止まりし、物価が高い。 情況が同じ奄美大島には、関東からの直行便があり、

自然が豊かという旅行会社のパンフには「アマミ」を冠した生物や奄美大島の固有種が並ぶことになる。

アマミノクロウサギ、アマミハナサキガエル、アマミマルバネクワガタ、アマミヤマシギ(これらは徳之島共通の種)

ルリカケス、オーストンオオアカゲラ、オオトラツグミ(固有種)である。

 

徳之島のアマミノクロウサギが、奄美大島の個体群と違うDNAであり、つま先が白くなる個体がいることが、

あまり広まらないのは・・・おそらく国の黒施策でもあろう。 徳之島亜種が有名になっては困るのだ。

なにしろ、奄美振興予算が膨大につぎ込まれているが・・・ほとんどが奄美大島のトンネル工事費用になってきた。

今さら奄美大島優遇施策を、方向転換などできないのだ。

つま先の白ソックスどころか、体色が薄いのでカカトのナナメラインもクッキリ目立つのが徳之島産。

不思議なことに、この現象は島の北部の天城岳周辺には見られず、中部のみという希少さである。

北部の個体は奄美大島に近く、中部の個体は別の進化かもしれぬ。

希少のみで比較するなら徳之島産が有利だ。

 

話を逸らそう。

進化のスピードはそれぞれの進化戦略に則(のっと)っている。

クロウサギはもっと進化できたはずだ・・・と勝手に思う。 トクノシマトゲネズミが別種であることからしても。

しかしながら、先のケナガネズミはそうでもない。

無敵の樹上生活だったからこそ、進化の必要が無かったのだ。

 

寿命が短いほど、進化は早い。

トゲネズミはおそらく1〜3年、ケナガズミは2〜4年、クロウサギは2〜5年、そういったイメージである。

クロウサギが別種になっていても不思議はないが、ケナガネズミは差がないとされる。

 

別の角度から観る。

昆虫は、各島で亜種が発生している。 両生類はわりと共通。

爬虫類はビミョ〜に亜種になったり、ならなかったり・・・軟体動物のカタツムリは、亜種と別種が乱立する。

これらの現象は観光にかかわる温血動物でなければ、あとはドーデモイイという人間の姿勢にある。

ガクシャの経歴は、無駄に分析したフリをして、あちこちコピペした論文をこさえてキャリアアップ主眼だからだ。

 

生活から遠い種は、ドーデモイイから、好きに変種を亜種にしてみたり、別種にデッチあげたりする道具だった。

 

そんなことあるか・・・というのなら、内地でイノシシから家畜化したブタはほとんどDNAが同じで、

当然イノブタが野生化したらイノシシと同化し・・・イノシシのDNAがハチャメチャになっていくのを、

誰も気にとめないというのは、倫理的にどうなのだ???

 

それは、イノシシのDNAが汚れても食べられるし、どうせイノシシ・・・といったアキラメに帰結しただけだ。

生物そのもののあり方を冒涜しているのに平然としていられるのは、自分らの生活と関係が無いからだ。

 

実は、ガクシャの分類なんてのは・・・話半分・・・いや、理研論文・・・といったところ。(笑)

真剣に記されたものが大半と信じたいが、リャリアアップのためにテキトーにまとめられながらも、

博士論文等のために様々な金品的肉体的利益を貢ぎ実現されたものも、だいぶ含まれている。

無論、枯れた教授らの実績づくりにも応用されてきた。

 

環境変化の変異を別種に祭り上げてみたり、DNAの差があっても、給料が上がらないから発表しなかったり。

図鑑に記載されている、大雑把な分類が狂うことは無いものの、種、亜種のくぎりも明確でないから、

意図的紆余曲折が多々存在してしまうのが、経済性から遠い生物の分類である。

 

小笠原くらい離れた島ならイザ知らず、奄美群島のそれらは、あまりにイイカゲンな感じが漂いすぎだ。

例えばリュウキュウサンコウチョウ。  テキトーにリュウキュウが冠されている。

一律に、大正のガクシャに帰依し、渡瀬腺とやらを尊重して・・・内地と奄美以南は違うとされるが、意味がわからん。

本来南から渡ってくるのに、コチラのをリュウキュウサンコウチョウ、内地のをサンコウチョウと称するのもわからん。

むしろ、内地のはキタサンコウチョウとするのが常識だが、国家のあり様を反映して生物名称は無意味に決定された。

 

しかも、リュウキュウサンコウチョウとサンコウチョウの明確な差は提示されていない。

こういうアイマイさを常用しているのが・・・私たちが信じてきた科学とか、学術の世界だ。 端的には図鑑の内容だ。

学術はニンゲン以外の英知を得られていないため、ニンゲン中心なのは仕方ないし、否定しようがない。

一方で、ムリヤリ実績づくりのために増やされる亜種が少なくないことは、実感しやすい。

ことに目立つ昆虫、クワガタでは激しい。 個体差の大きい希少植物でも散見される。

 

生物分布上、重んじられている「渡瀬線」は鹿児島と奄美群島の生物の違いを重視したラインで、地上の種が中心。

鳥類の場合はむしろ、客観的に奄美・沖縄と八重山の距離も同等に配慮すべきだ。

しかしながら、多くの鳥類では石垣島と沖縄島や奄美群島の個体群はザックリ同亜種とされている。

 

島国根性で内地優先とはいえ、乱暴すぎないか? 鹿児島〜奄美、沖縄本島〜八重山はほとんど同じ距離だ。

むしろ、トカラ列島が存在するぶん、沖縄〜鹿児島は野鳥にとっては渡りが楽であるにもかかわらず・・・である。

時代が遡るほど客観性が無いのは仕方ないが、先に得られた学術ほど怪しげなものはない。

ぶっちゃけ、石垣あたりのリュウキュウサンコウチョウがサキシマサンコウチョウだったとしても、

経済的に学術的にもさしたる重要でないのである。

学者がやる気を起こさなければ分類は進まず、目立つものは細分化されていく。

長々しい、ナンチャラほんちゃらモッチャラ学部というのが増えていくことが、それを証明している。

それならば・・・リュウキュウサンコウチョウも迷惑だから引っ込めてほしい・・・というのが私の思いだ。

 

サンコウチョウはダメだと思うが、サンショウクイやアカショウビンの分布は、渡瀬ラインに準じている。

一応、鳥類には先の沖縄島、八重山の間に蜂須賀線というのがあるが・・・準じている鳥類は、アオバトだけ?

不思議なのは、南部から渡ってくる夏鳥に関しては、渡瀬ラインで諦めており、北から下る冬鳥に関しては

まったく渡瀬ラインを無視していることだ。

ウグイスやメジロなど、小柄でとても弱そうなのに平然とラインを超え、徳之島にもドッサリ渡ってくる。

 

ことほとさように、私は渡瀬線がどうもイヤなんだが・・・琉球列島が形成される段階で、早くから分離したラインだから

無視することもできないのも確かだし、今回の話題の琉球弧を分断しているのも渡瀬線である。

 

閑話休題

長距離移動する動物について、自然遺産はほとんど関係ない。 この際、ポン国内のズルズル学術も忘れよう。

 

徳之島が琉球弧の自然遺産「阻害」に資するポイントは3つ。

 

1)心も懐も貧しい人だらけ

 自然遺産を農業否定と誤解(=勝手に迷信)するほど、学識が低すぎる低所得者層で満ちている

 貧しいほどタバコを吸う・・・の減速を忠実に体言、役場職員も含めポイ捨ては当然

 

2)楽して儲かる?サトウキビ作に全力

 反収の低すぎるサトウキビ作のために、高額のイノシシ防止柵をアマミノクロウサギ生息域を分断して設置した

 さらに、最も長くクロウサギも生息している自然豊かな河川、秋利神川をつぶして徳之島ダムを建設、

 高台にある畑への配水のために、揚水する電力に年間7000万円を費やすことになった

 ちなみに、南隣の沖永良部では農業で自立を図り、キビ作のような反収の低すぎる作物から脱却しつつある

 

3)ゴミ廃棄はカネがかかるから、谷やくぼみに廃棄

 家電ゴミ、産業廃棄物ともに島内で処理できないが、経済力も無いから不法投棄が常習化

 家の裏が谷に接している集落などでは、家電から家庭ゴミまで、自家用ゴミ捨て場化している

 個人でなく、集落単位で合意の上で個人に委託し、不法投棄している地域すらある

 

哀れだが、シマンチュは想像も反省もない民族だから(1)は仕方ない。

その性格があればこそ、貧しくても笑顔を絶やさず生きている。

 

しかし、血税が投入されている(2)は看過できぬ。 膨大な建設費に加え、膨大な維持費とはどういうことか。

農作業が少ない放置農法? というより、サボり作のサトウキビ栽培のためにイノシシ防止柵を設置したが、

本来の目的はイノシシの生息域を分断して、イノシシを各個抹殺するハズだったことを都合よく?忘却した。

したがって分断しただけでイノシシは経るはずもなく・・・イノシシは柵すら破壊しつつある。

いつのまにか、イノシシが柵を設けるだけで削減できると短絡した、迷信を確信するシマンチュ思考は根本問題。

 

3)は昔から野菜や果物クズは、カタツムリやネズミなどの食糧となってきたから、庭先に捨てる習慣がある。

ジジババは同様に、ビール缶、食品のパッケージや、プラスチック、ペットボトルも平然と捨てる。

無論ジジババをマネた若人や子供らも同様。 ともかく始末が悪い。

とはいえ・・・全員ではなく、良識人は7割以上を占めていると思う。 が・・・島は狭いから3割の威力は絶大だ。

 

所得や学力が低い民族ほど、タバコの常習の率も高いの説も違(たが)うことなく、シマンチュは喫煙民族だ。

先進諸国?のユネスコ連中からすれば・・・役場職員すら大半が喫煙者で分煙が進まぬところは、印象が悪かろう。

 

ユネスコの気分をサカナデし、目を釘付けにする光景はまだまだある。

国有林の山を不法にユンボで拓いてでも、農地を広げようとするボケ老人がいると思えば・・・

台風で放棄された家が平然と平地に存在したり、あるいは無駄に養牛の牧草地が荒地のように広がっていたり・・・

こと天城町では、無法運転のジジババが多く、修理もしないからボロボロさびさびの車両ばかり通行している。

家屋はボロボロの古民家が多く、北向きの軒下や塀とのスキマには廃棄物?が放置されている。

 

シマンチュは道徳意識が低い・・・わけではない。

ただ貧しいこと理由に、他人に迷惑を掛けることを平然と肯定する風土がある。

然るにゴミごときにカネをかけられぬから・・・不法投棄禁止の看板が、どれほど多いことか。

 

なんと! 人出の絶えることがない、メジャーな松原漁港にも札をくくりつけるようになった。

そもそも、漁民がタバコをポイポイ海へ捨てるだろうに・・・ タバコは水になじむと毒性が強く、産業廃棄物となる。

漁民のゴミは、基本的に漁船から海へポイ捨てだから目立たない。

私はマナーのよい漁民など日本全国で見たことが無く、無論島でもユルユルだ。

携帯灰皿を使っている漁民がいたら・・・劇的、いや奇跡的である。

松原西区の住民がメクジラたてて意識するゴミとはなんだろう・・・ 逆に不安になる。 釣り人のゴミなのだろうか。

平然と行われる、トイレの鏡やステンレスカーブミラーの盗難のような、新たな常習犯罪に加わるような・・・

迷惑ゴミをわざわざ漁港へ捨てに来るヤカラでもいるのだろうか。

 

島民には、不思議な短絡がある。 観光客さえ増えてくれれば、儲かる。

ただし、立派な神社仏閣や、あまつさえ南国らしい白砂のビーチすら少ないのに、観光客が来ると思っている。

おそらく闘牛かな。 賭けをしているならカネを出しても良いが、入場料をソッチにまわすのはどうだろう。

闘牛は賭け事だ。 しかもこのごろは成績のいい闘牛は勝てば購入時より高くなり、転売が商売になった。

もともと闘牛の牛舎には未成年が集まり、タバコや酒をコソコソ飲む場所であり、健全な青少年の育成・・・とは遠い。

なので、天城町では闘牛を文化財とすることは見送った。

だが、伊仙町では圧力に屈した町が、公設賭博場「なくさみ館」を建設してしまった。 その流れで文化財にするという。

あろうことか・・・全天候といいながら、壁がなく雨に弱い・・・シマンチュのユルさは窮まりすぎて笑えない。

イイ面もあるというが・・・悪い面、黒い部分が多いために、島民も闘牛の印象はよくない。

それでも、観光に期待するという。

もちろん、闘牛は勝負で死ぬこともあり、動物保護団体という名のペット優遇団体からイチャモンがつきそうだが、

闘牛はペットじゃないらしい。

 

そうした闘牛を散歩させるとき、ボタボタと往来へ糞をする。 空港周辺の道路にも糞が落ち、タイヤで練られている。

ポイ捨て防止条例で禁止されたのだが、もともと闘牛をたしなむ連中には、モラルとか法律などは意中に無い。

牛の命をもてあそぶ賭け事のために、道路へ平然とクソを撒き散らす民族と認識されても仕方ない。

 

こうした野蛮でクソだらけの闘牛を、わざわざ内地から子連れで観光しに訪れると信じているるのだからオメデタイ。

問題は観光資源ではない、シマンチュの心の問題だ。 自分たちが見せたいものを素直に観光すると信じている。

海も山もゴミだらけ、海は濁っていて泳ぐにも釣るにも半端、

かといって立派な史跡があるわけでなく、せいぜい明治ごろの建築物しかない。

確かに、琉球王朝の時代に、徳之島は焼物カムィヤキで南西諸島を制覇しており、その遺跡を見るのはアリだが、

当時の人物像が何も見えていない史跡には、歴女もやってこない。 実際にどのような人物が焼いていたか不明だ。

 

島はほとんど口伝えの文化しか残っていない。 逆に言えば、生活の中に昔からの文化が極端に細分化された

方言と共に現代も生きている。

 

だが、その意識はない。 外からの指摘が無いので、自分たちでは意識できないのだ。

他方、生活感のない大げさな神社仏閣に慣れ親しんだ内地人にとっては、生活の中にある文化が矮小に見える。

内地の場合は神主は仏僧に集約されてしまい、生活とは分離しているという意識ができてしまっているからだ。

 

そうした意識のスレチガイが、観光を成り立たせることができない要因である。

第一、美味しい海産が食せない南国の島・・・ 私は正直辛く虚しい。 ビーチのギャルが居ない南大東より虚しい。

 

そうした貧乏力迷信力旺盛なシマンチュへ投じられた一石が、自然遺産だ。

反収の低い楽農家?が営農を阻害されると迷信し、あるいは自然遺産になったら観光客が増えると皮算用する。

 

自然遺産になるかどうかは、ユネスコの派遣した調査・審査担当者による。

クソだのゴミだのが散らかり、サビコツの車に乗り、ボロボロの家に住む光景を目の当たりにすればわかるはずだ。

徳之島は自然遺産と同時に、危機遺産としてとらえてもらえると、救いようがあるかもしれない。

島民が自然に意識を向けるらるほど、経済的に豊かでなく、自然が失われる可能性が高い・・・と。

 

私は自然遺産に賛成でないのは、ユネスコがナンボノモンジャ・・・だからだ。

ミシュランしかり・・・だからナニソレ、だ。 ミシュランに、ヤギ汁の味がわかろうハズがない。

食は文化だ。文化は食が支えてきた。  ミシュランはミシュラン発行者の同胞にしかあてはまらない。

手を掛けすぎているだけで、栄養価の低い京料理のようなフランス料理など大嫌いだ。

あれらと同じレベルで、日本各地にある郷土料理=真の和食を判断されては迷惑だ。

明治以降のご飯食を和食・・・などと遺産にしてしまうなど、正に噴飯物。

江戸時代の小作農が貨幣として流通する米を口にしたとでも・・・迷信しているのだろう。 いいとこ粥だ。

んま゛〜ミシュランについては観光・商用料理の評価だから、庶民派の私が熱っぽくなる必要もないわけだが、

そもそも顔も知らない偉人に判断を委ねるなど、言語道断なのだ。

 

私は小笠原母島に将来行きたいか・・・というと、行きたくない訳ではないが、変わり果てた姿も好ましくない。

島にこのごろ住んだワカゾウガイドに案内されるなど、気分が悪い以外のナニモノでもない。

遺産登録が、遺産の姿を変えてしまうことに、私はいささか違和感を覚える。

 

確かに、ソフト的価値観、本当の意味の心の価値観を客観的にアピールできないポン人。

なんとなく共感するが、昔のお伊勢参りのような、絶対的な価値観はなくなったから、今はガイジン頼みとなった。

霊山富士が、ただの観光スポットになってしまったようにも感じられる。

 

借り物の価値観で商売するのは、昔からのポン人のヤリ方だが・・・単なる流行では、時と共に薄まっていく。

世界遺産の次が欲しくなる。

ガイジンが訪れることで、自分たちで気付かなかった好事、好場を浮き彫りにしてもらえるのは在り難い事だ。

主観と客観の合一、相違を判断できるのは、願っても無い機会。

 

だが、シマンチュに圧倒的に欠けているのは・・・先の簡単な比較表でもナントナクわかるように・・・

「こんだけ無計画に開発したのに、奄美大島や沖縄本島と互角の自然が残っている事実」について、

これまでの両島の都市化に対する曲がった羨望とヒガミによって、矮小化して認識していることだ。

楽チン農業のためには自然遺産などに巻き込まれる必要などない・・・と恐れながら、

観光客の増加には期待する勝手ぶり。 このままでは世界ガッカリ離島となってしまう。

 

ぶっちゃけ私は静かに生活するために移住したのだから、たちまちガッカリで有名となり、

今のままモンモンとしている島の方がいい。  もともと徳之島には連鎖的な欠陥がある。

島に魅力も財力も農耕力もない。 だから都会へ出て身を立てた子孫はもどってくることはない。

年老いた親たちは、公共交通機関もない島では暮らせなくなり、シブシブ都会へ引き取られ、

地権者だったその人たちは都会で亡くなる。 すると・・・持ち主不在の荒地が増えていくのだ。

それでなくても地籍調査が終わっていない、グレーゾーンだらけの島内の土地事情が、更に複雑化した。

処置不能なグレーゾーンの土地は放棄され、新しい土地を求めて山を削る・・・を繰り返してきたのだ。

 

そんなわけで、根本的にナーナーでイイカゲンを通してきたところへ、世界の目が注がれるのだ。

現世の方々はそれなりにマジメだが、昔のジジババの緩さは半端ではない。

電話だってあんまりなかった時代が最近まであったのだから、誰もツッコミ入れないユル社会だった。

いやストレートに、ボケ社会といった方がいいだろう。 夕方になり酒を飲めば全て忘れる体質は

今も根強くヒツコク受け継がれている。

 

何べんも記したように、島は無駄に年功序列が確立しているため、知らないのが何が悪い!?という

威丈高なボケ先輩が多い。 むしろ、役場なら知っておいて当たり前じゃないの!と逆ギレも普通。

土地の登記は県だろうに・・・威丈高のボケにはツッコミすら無駄、死んでも直りそうもないほど、盛大なボケ具合。

とりあえず、お門違いだながら・・・ひととおり苦情と怒りを受け止めてあげると、スゴスゴ帰っていくジジババ。

 

島で「叱られ屋」をやると、相当人気を博しそう。 でも冠婚葬祭3,000円限度の島なので、

せいぜい一件300円がいいところだろう。 儲かるより、心が折れるな。 一件2時間はかかるし。

行き場の無い、ヘンなジジババの溜まり場になりそうだし。 70年後の学童保育みたいな感じ。

 

島はいろんな意味で、昔のまま。 しかも昔を引きずったジジババがあふれているために、慣習が古い。

しかも、ボケていても収容施設が足りないしカネもかかる、家で面倒を看ていると働けないので収入も減る。

この現状を知れば、ユネスコも危機遺産だと納得するはずである。

 

南西諸島の自然遺産はナシじゃなかろうか・・・ そして数年後には

「あの私は・・・徳之島はどこかというと・・・自然遺産にならなかった原因の島の出身です!」

一同 「あ゛〜アノ島か〜、どこか知らんけど、アノ島ねっ!」という自己紹介的会話をすることになる子ら。

 

なんとも哀しくも楽な自己紹介になるだろう。

そうしたユルユル島の農薬満載かもしれない農作物を、内地で買ってくれるだろうか。

自然も、高収益農業も選んだわけでなく、ただダラダラ生活することを選んだ島に、観光客が来るのだろうか。

「努力」というコトバが瞬間風速的とか、短期的にのみ使われるような島社会が、将来明るいだろうか。

というより、東北の仮設住宅がゴーヂャスに見えるくらい、今も明るくない。

 

もともと気張りすぎないことが、折れない心と社会を培い、養ってきた。

それらの風土を、一律のグローバル風?西欧流?善悪のフルイにかけてしまう、世界自然遺産の合否。

否なら世界からダメ島と認められた・・・という意味にとられかねない。

あるいは、候補にすら挙がらなかったまわりの島々からも、笑われ、信頼されなくなるかもしれない。

 

お役所は上からのお達しだから、気軽に進めているものの、軽々しくガイジン尺度を受け入れることが

いかなる弊害をもたらすか・・・もうすこし真剣に考えたほうがヨクナクナクない?と思うこのごろ。


ではまた