発熱中

うだうだ思うこと

 


 

世間のお話

 

現在7度台で、連動して五十肩が時折キリキリする。

 

今や、病は気から・・・なんて云うやつはいないくらい病原が蔓延している。

手洗いだウガイだ・・・流行ってから熱心になるところが、西洋医学らしい対処療法だ。

対処療法といえば聞こえはいいが、ぶっちゃけ行き当たりばったりではないか。

しかも、風疹まで。 コレラに感染しても発病しない反キレイ好きな免疫力を持つメリケン人だが、

国内から風疹を撲滅したというからタイシタモンダ。

充実した保険制度を有するポン人が、なぜ実現できないのか意味がわからん。

 

ま゛〜出たとこ勝負というのは私も同類で、結局風邪をひいてから、アレコレ考えている。

なんもしなかったワケではない。 私はドチラかというと、体温を保つために毎朝ショウガ汁をこさえる。

胃腸を強化しておくために、花椒(中華・山椒?)をふんだんに使うなどの手を使っていた。

五十肩で不眠が加速し、体が起きなくなる。 体温が低くなること=免疫低下となるからだ。

 

島人にも風邪ひきが増えているが、これには具体的な原因があった。

 

ご想像の通り、気象である。 南風の微風が吹くと気温が上昇し、快晴になれば太陽が痛い。

小夏日和・・・だが、これまでと違うのは湿度が低いことだ。 直射日光をあびるとTシャツで十分、

日陰に入れば風が冷たく、セーター着用・・・といった具合だ。

汗をかいて日陰に入ったら、乾燥した空気で気化熱を奪われ極端に体が冷やされる。

中間がほしいところだ。

 

このところ湿度60%台の日が珍しくなくなり、例年になく乾燥している。

時節柄、サトウキビの収穫が始まり、そのハカマ(葉など不要なところ)を焼くのだが、

延焼してしまうことが続発している。 乾燥はウィルスの生育にも適している。

 

都会も島も、みな密集して生きるのが好きだから、病原の蔓延を防ぎ辛い。

感染防止は、物理的距離、断絶に勝ることはない。

 

んが・・・そんなこた〜できゃせん。 だから医者も薬屋も儲かるようにできている。

原子力も同様か知らんが・・・どうもならんことが、世の中には多すぎる。

 

都知事の候補者には、科学的に管理しておけば、原子力は安全に運転できるなどと、バカを吹くやつもいるし。

科学でプルトニウムの半減期を早められたら、とっくにやっとるわい。

第一、これまで科学で管理してなかったことを、バラシとるではないか。 幾重にも頭の悪い候補である。

ま゛〜本気を出せば、気合とバケツでなんとなかなるらしいからなぁ原子力は。

核廃棄物は宇宙に捨てるのが一番だが、失敗すると降ってくる。 それもまた一興か・・・

 

そうそう、テレビがないからイマイチイメージできないが、オリムピックが近づいているらしい。

ややこしいリゾート地らしいから、そんなとこに選手を送るのは大変だなぁ・・・なんてボンヤリ考えたり。

なにやらヒミツで聖火を点火してみたり・・・

 

キムチの知事が竹島に上陸して、侵略者はオマエだ・・・などと意味のわからぬ痴態を演じてみたり。

票集めの売名行為あたりが妥当なところだろう。 北朝鮮とか中国相手にやったらどうだ?

ヘンテコなことがニュースになるワケだが、変な人の人口が増えすぎているアジア。

しかしまぁ゛〜、素朴な疑問だが・・・領土問題が外交的に解決されたことってあるんかいな???

 

やれやれ。

 


 

一晩、無線封鎖(ケータイをオフ)して寝たら、すっきり回復した。

 

が・・・明くる朝、伊勢ではエライコトになっていた。

メールやら電話が何件も入っており・・・死んだかもしれんと思ったらしい。

 

それにしても不思議である。 なぜ一晩なのだ?

どちらかというと風邪でなく、単に体力と免疫力がなくなったときに起こる、漠然とした体調崩し?

・・・って、どういう病気だ?? 歳とると、いろんな病気を製造してしまうのかもしれないし、

五十肩のダメージへの認識が甘すぎるのかもしれない。

自由業だからいいようなものの、起きて寝るまで12時間稼動が限界だし。

 

そんなこんなで、このところネタがないのは、ほとんど自然ブログネタで使い果たしているから。

活動時間が半日しかないから仕方ないといえば仕方ないし、都会のように刺激的な生活でもないから。

自然ネタの刺激だけは勇猛だけれども。

 

穏やかな日常ネタでもいかがだろうか。

 

島一番の都会、亀津にはいろんなものがソコソコ揃っているけれど、車で30分もかかるから

月イチも行かないくらいである。 なるべく近場のスーパーや商店、あるいは通販で済ませてしまう。

日曜に、エコツアーガイドの協会をこさえようという会合があったから、たまたま訪れた。

島はもう、赤いサクラが満開になりつつある。

島のサクラは厳寒期に咲くタイプで、ヒカンザクラ。 寒に咲く緋色の桜の意で、寒緋でも緋寒でもいいらしい。

 

いつも必ず寄る池がある。 諸田池といいって、由緒ある池らしい鳥の観察ポイント。

左にある工場は、南西糖業(さとうきび製糖工場)で、この池には温排水の噴出施設がある。

つまり、温かい池らしいのだ。

徳之島町立・亀徳小学校のバードウォッチング教室を、二度ほどやらせてもらった池で

珍しいレンカクアメリカウズラシギなどもやってくることもある。

 

たまたまチョッと前に、タイヤ修理に行ったときは、近所の下久志(しもくし)にツクシガモがいた。

・・・のだけれど、今回は満潮だったからか、どこかへ消えていた。

ハズレのときというのは、ナニをやっても無駄なもんだ。

 

その証拠に、島では観ていないトラツグミがいるというので、徳之島町の総合運動公園へ赴いたら

やっぱり空振ってしまった。

しかし、発見もあった。 徳之島町のトイレには鏡があったのだ!

 

驚くところかよっ! と、ツッコミがあるだろうが・・・島では鏡は盗むのが常識なのである。

だから、いずこの公衆トイレであっても、必ず鏡は盗まれてしまっている。

カーブミラーのように、家族で焼肉するから・・・というのでなく、トイレの鏡は実用だろう。

 

あらためてツッコミ入れるならば・・・シマンチュはキラキラ好きの、カラスかよっ!?が妥当だろう。

が・・・そんな甘っちょろいものではない。

庭先の花は盗んで、自分の庭に植えるし、このごろでは農具やトラクター、牧草も盗まれる。

沖縄のようにガソリン価格や輸送費が優遇されていない島は、とても所得が低く、常識も曲がるのだ。

 

盗まれ続ける鏡だが、とりあえず付けとけ・・・というタテマエに萌える意気込みを感じる。

どうせ盗まれるので2枚でなく1枚。 タテマエを重視したくなるのもわかる、島では珍しい自動水栓だ。

  

仕方がないから買出し。 ニシムタは鹿児島のホームセンター。

釣具、家電、生活雑貨、農具に建築資材まで、なんでも揃う店。 以前、おはようからニシムタまでと紹介した。

ニシムタの釣具は、基本的に財布に優しい商材が揃っていて、安物ルアーが揃っており助かる。

島では、ほとんど根がかり前提だし、所得も低いので、500円を超えるようなルアーは使わないいわけだ。

もちろん島でもコダワリの釣り師はオナガグレ(クロメジナ)を狙うので、そっちは「がまかつ」など高級品もある。

ヒラアジがいる島で、わざわざグレを狙う・・・よくわからない現象であるが、コダワリっぽさに憧れてのことだろう。

皆がフカセ釣り・・・と、口をそろえるところからしても。

 

そのくらい島は貧しく、自分たち固有の価値観が薄いと勘違いし、盗みも許容されてしまっている社会なのだ。

肯定したくないが、否定しようにも、貧しすぎる社会であるから、仕方ないと思う方が妥当に感じられる。

 

単身では生活できないが、身を寄せ合い、4世代同居することで、資本を集中したり

食費を節減して、ウマイコト生活しているのが島の姿である。 そして足りないものはあきらめるか、盗む。

 

私は釣り具とともに、特選丸大豆しょうゆやら、乾麺などを求める。 それと・・・

ボンカレーも。 左が空いているのは、中辛があったのだろうか? 私は辛口なので、黄色いパッケージのやつ。

こうして眺めていると、なに?旧ボンの右にある、ゴーヂャスなボンカレーは!?

米のご飯を大量に食する習慣がなくなってしまったので、カレーは夏のトマト&茄子の冷やしチキンカレーくらいしか

こさえないから、どちらかというと酒の肴系。 ご飯にトッピングするのならばレトルトがお手軽である。

基本的に胃もたれ前提なので、半年に一個くらいしか食さないのもある。

ちなみに右手にあるのは、すごく甘いしょうゆである。

特選丸大豆しょうゆなどは、島では迷惑な品扱いだと副町長の奥様がおっしゃっていたくらいだから、

島の甘いしょうゆへの想いは相当のものである。 辛いしょうゆは嫌い!と誰もが口にする。

他方、アツモノでは塩分が抑えられて感じるから、甘いしょうゆは相当入れないと甘さが勝つ。

島料理は基本的に味が濃く、とてもではないが長寿子宝料理・・・などとはいえぬ味付けに驚かされてばかりだ。

 

ともあれ、このボンカレーはゴールドよりもカロリーも価格も高めだが、ホッとするカレーである。

沖縄専用らしいからか、島では2店くらいしか置いていないようだ。

 

初めて気付いたが、亀津に近づくほど、車がピカピカで凹みがない車が増える。

ぶっちゃけ、天城町で凹みのない車両は1割に満たないだろう。

ピカピカなのは、レンタカーか土建業・パチンコ経営者のオーナー車くらいなもの。

 

大雑把で勘が悪いから・・・もあるが、草や木が大幅に道からはみ出していたりするから、つい葉だから大丈夫と

バックすると倒木の幹があったり、電柱やらコーラルの置石があったりする。

無論、誰もが皆タテマエなどを使うような間柄でないから、無駄に出費して修理する必要もない。

天城町の車は、基本ボコボコである。 私の車はボコボコではないが、擦り傷多数である。

それが、内地のように変形していない、新品同様の形状を保った車が往来しているのである!!!

驚く私もビミョ〜かもしれないが、徳之島町は豊かなのか、タテマエ優先なのかは知らぬが、

自動車を修理できる財力があることは確かで、豊かさを感じられるのだ。

 

会合は、徳之島町役場の4階会議室で行われた。

この会議室がまたビミョ〜で、東側へ増築された庁舎へは内部から行けなかったりする。 一体なのだが。

役場入口とは無関係な屋外の階段を、3階まで登ってから4階を目指すのだ。

こうしたツギハギ、ヤッツケも島の常識である。 所得が低いから、需要がない高い技術を養っても意味がない。

 

で・・・エコツアーガイドの会合である。

エコツアーガイドというのは、街歩きから史跡案内から、ネイチャーガイドまで・・・豪華な交通手段さえ使わなければ

エコツアー的案内ということらしい。

屋久島や南隣の沖永良部島での悲劇を防止するために、取り組まれているのである。

世界遺産になったとたん、島外の怪しいガイドが旅行者を連れてきて、妙な案内をして品位を下げたり、

沖永良部ではケービング(洞窟めぐり)のガイド団体が二手に分かれて敵対しているらしい。

しかし・・・問題は、徳之島にはガイドしている人材は、正味ダイビングショップ経営者くらいしかいない。

私もチョッと前までナイトツアーガイドをしていたが、キツイばかりで元がとれないから、

自然の薄い徳之島で、屋久島のようなネイチャーガイドはやってけないのである。

 

ぶっちゃけ、登録ガイドをこさえようとしたけれど・・・ガイド登録しようとする人がいないから話が進まない。

私も登録を見送っている。 というのも、保険をかけねばならないからだ。

近年、保険環境は災害やテロで激変し、個人で簡単にかけづらくなってしまった。

ガイド登録には、保険証のコピーが必要なのである。 2,500円くらいで保険をかけることはできるが・・・

実際その半分以上がスカになるのだから、私はもう保険をかける気は失せている。

 

クロウサギ観察のツアーでは、3名満員なのに、おおかた1、2名の利用が多いし、

台風で流れてしまうことも多いから、ヤッテランナイというのが本音だ。

 

しかも、傷害保険と訴訟の保険も必要で、それはより無駄な投資を必要とするからだ。

私のガイドを求める声はあることはあるが・・・そんなにあるわけでもない。

ガイド登録は必須ではないし、登録ガイドだから客が増えるワケでもないから、登録のメリットがないのだ。

オマケに、私のようにアカショウビンのナキマネまでやれるガイドも居やしない。

 

保険をかけるには日程が必要なのが弱点だ。 自然はニンゲンの日程とは関係ない。

むしろ意味がない。 だから保険なしで安くガイドするほうが、正しいスタイルともいえる。

そもそも、月夜でガイドしても、夜行性動物は出てこない。 当然だ、月が陽光を再現しているのだから。

そうした夜でも雲があれば可能になる。 んが・・・予測して保険をかけることは不可能だ。

 

私は、ハズレ前提でガイドするのは辛いのだ。

基本的にナイトツアーではクロウサギを目的にいらっしゃるのだから、月夜は絶望だ。

奄美大島では、月夜でもクロウサギが出現するのだろうか・・・? 都合が悪いから、禁句なのだろうか?

正確には出現しないワケでなく、月光ふりそそぐ路上に出てこないのだ。

天敵をさけてワザワザ夜行化したのに、月光を喜ぶ生物などいるワケがない。

 

あれやこれやあって、私はガイド登録はしない方向である。

もともとシマンチュに自然を知ってほしいから低価格でガイドを始めた。

奄美大島では2時間で4〜5,000円、私は3,000円で3〜4時間である。

世界遺産登録して、恵まれた所得の観光客を相手にすることが優先するわけではない。

島のことは、やはりシマンチュがガイドするのがふさわしいし、ハブ咬傷については島在住ならば

入院費用が助成されるので、自己責任で参加してもらえばいいのだ。

 

それに、内地からの流入ガイドにできないこと・・・切り札がある。

もし、ハブに出くわしたら素手づかみできるか?が問題だからだ。

危険をショーに変える・・・などという危険な思考はしていないが、そのくらいの余裕が必要である。

実際、ハブを素手で捕まえれば、お客様も触れやすくなる利点がある。

ハブを触った内地人なんて、そうそう居るわけもないし、自慢になるだろうし。

 

ってなわけで、会合は結局無駄な方向であった。

 

南国的違和感を提供しよう。

冬、繁殖するカエルなどの両生類は内地でも多いが、島はコレが味わい深い。 体長は12センチ前後。

イボイモリ、珍しく乾いた両生類である。 乾いた都会的なヤツなのである。(笑)

内地のイモリは水中から出ることはなく、しかしながらテトロドトキシン(フグ毒)を皮膚から分泌できる。

イボイモリは陸生になるが意外に天敵は知られてないから、なんらかの毒物を持っているのかもしれない。

素手でつかんでみると、2種類のニオイの個体に出逢ったから、ナンかあるに違いない。

 

この時期の夜、やはり雨の夜や雨の後の夜を好んで道路などに出てくる。

おそらく・・・生殖のためと想われるが、生殖の方法がイマイチわかっていない。

 

徳之島産のは特に扁平で、柿色やオレンジの部分があって、やや毒々しい派手さがあるのが特徴。

反面、動きが遅いので愛らしく、たくさん養殖して販売すれば儲かると思う。

天然記念物になったんで今となっては捕獲は不能だが、それ以前の個体を飼育している方々はいらっしゃる。

 

とりたてて、ノロマな以外に特徴的なことはない。

卒然ウンコするとか、おかしな動きをするとか・・・死んだフリするとか・・・期待しても無駄である。

刺激的な容姿以外に、とりたてて害のないアイテム?である。

とはいっても、やはりハブではないにしろ、大人しくもハブより毒蛇らしい見た目のヒメハブがいるような場所に

生息しているので、眺めるにしてもそれなりにスリルがあるといえなくもない。

幸い、ハブは冬場、ほとんど元気がなく出現しない。

 

このところ、やたら温かい日が多いから、油断はできなくなっているけれど。

 

内地と感覚が大きく異なるのは、家の中にハブやヤモリなどの爬虫類が入ることが日常だったり、

ドブネズミに台所をあらされることが常識的に起こってしまう環境に住んでいることだ。

それらを強制排除する意識を常に持ち続けているというのは、生活の緊張感が全く異なる。

空き巣は直接死因にならないだろうが、ハブ毒は最悪の場合、血清にアレルギーが出てしまうと絶望である。

 

南国の日常は、一見ユルユルだけれど、生活の根幹は非情なほど危ういものだ。

私ももうじき移住して4年、ほとんど慣れてしまっているが・・・・・・・・・

内地並みに不動産が充実しておらず、雨漏りする古民家が乱立する島では、屋根とてもヘビの侵入口だったり。

安心して住まえる震災の仮設住宅がうらやましく感じられる生活を、わかっていただけるとは思えぬが、

島の生活は住まうことも戦いの一部なのだ・・・よ。 

 

だからといって、シマンチュや私たちが特別視されたいわけではなく、島ではみなソーイウ生活なのだから

誰も違和感などなく、いつもハブを恐れ、台所にネズミやらノラネコが侵入しないことを祈っているだけのこと。

 

島の日常が、いささか恐怖に寄り添われていることは、旅行者にはイチゲンの旅行者にはわかり辛い。

暖かい布団の中に、ハブと同居する可能性がゼロではないということだ。

 

おそらく、むしろこういった感覚の方が地球上では正しいし、まだ危機感が少なくて済んでいる方だろう。

 

一方、以前住んでいた兼久(かねく)には伝説のバーチャンがいる。

ジジババ世代には、未だに裸足やセッタで周年生活している人が残っている。

そんなバーチャンに、あるときハブが咬みついて、あわてたバーチャンは足にハブをプラプラとくっつけたまま

助けを求めたという。 んが・・・幼少の頃から素足生活だったバーチャンの足は、甲までも硬い皮膚で覆われ、

ハブの毒牙は皮膚で止まってしまい、筋肉に到達することができなかった・・・という。

ハブは硬い皮膚から毒牙を抜くことができず、しかもハブは筋力が極端に低いヘビだから、

あわてたバーチャンが走り回ったとしても、抵抗する術がなかったのだ。

これは、又聞きの又聞きなどでなく、実際に孫から聞いた話。 孫は苦笑していた。

 

そうした生活感が今もって密接している島だからこそ、世界遺産だのといった浮かれた上の方の話は

違和感があるのだ。 ガイドだのナンだのというまえに、生活水準が低いから自然に思いやる余裕はない。

そういった意味でも、徳之島はシマンチュの想いをくんで、世界遺産対象外になるべきだと思う。

 

自然では食って行けない・・・というのなら、沖永良部のように農業で食っていくだけの技を体得すべきだ。

奄美大島やヤンバルは、山ばかりだから自然で食っていくほうがいい、しかし徳之島は農地が多いのだ。

いつまでも、何かにイチャモンつけるだけでは、生活力など得られない。

 

正直、徳之島の自然は滅び行くしかなく、私は動物写真家として移住したことは大正解だと感じている。

「かけがえのない」という意味は軽くはないのだが、失ってからでは戻ってこないことを理解できない島。

 

私も含めて困窮人類の、とてもいいサンプル環境が、徳之島の在り様だと思う。

先進国にありながら困窮を知られず苦しんだ挙句、21世紀で国内最大の自然損失・・・となるだろう。

小さい島だから他への影響も少なく、すぐ忘れられ、徳之島は一次産業で生きられるか試される。

一方で徳之島の痴態に学ぶ島々もあるだろう。 ともかく、窮極すれば人は強くなる。

 

またしても、島の貧しさネタになってしまったが、島は貧しさにとても強い島だ。

お陰で、ろくに働けない私の生活もずいぶん助かっている。 血縁のない私でも、心配してくださる。

だから、電話を封鎖した程度で私が死んだと思う両親は、早計すぎるのだ。

 

しかも、電話した原因は、寒中に生産される美味い半田素麺の注文について・・・ではないか。

素麺ついでの生死確認って、ど〜ゆ〜ことだ!?

 

両親は、製麺技術の低い木村の素麺を注文するという。

あれは麺が内部で二分してしまい全く不味いから、私は御免だ。 阿波半田手のべの素麺が好みである。

 

もうじき島に来て4年が過ぎようとしている。

まだまだ島は知らないことだらけだが、内情を知るよりは、シマンチュも知らない自然を知りたいと思うし、

今のうちに記録しておこうと念じている。

 

あ゛〜それにしても、急に熱が出で治る・・・いったいど〜ゆ〜ことか。


ではまた