どこへいく・・・ソニーカメラ

 


世間話

 

釣りでだいぶお世話になった大島元町が被災した。

たぶん、火山灰が水を吸収しきれなくなり、飽和して液状化したのだろう。

私たちは、身近にこのような災害を目にしても、自分たちが被災するまで何もできない。

27号が、島に向かっているが、私も何ができるでもない。 脱出くらいしか手はない。

しかも、忙しいとか、金がモッタイナイという理由で脱出もしない。

 

私はもう、来週までの命かもしれないし、ダラダラながく生きるのかもしれないが、

わかっちゃいるのに、なぜかつまらない生活にしがみつく。 それが私の限界なのだろう。

ま〜確かに、将来的にやりたいこととか・・・もうないから、まいっかということでもある。

 

知らないうちにMBCテレビに出ていたりとか、近々私の写真展が新聞に載るとか、

来週末には、せんせいとか歌ってデビューしそうな大臣を、トリトリデッキに案内するとか、

わりとこのごろ、大恩人ヤナギさんのお陰で表に出る機会が増えたり、デザインが増えて嬉しいけれど

さして未来に期待するところもないし、体調は悪くなる一方だし、もうダメ感の方が強い日々。

ついでに、また厄介なことに、食事も釣りも面倒なほど、調子が悪い。

それでもノウノウのんびり生きていられることに感謝もしていない。 情けないオッサンだ。

 

あとで書くが、写真を撮るのを楽しくしてくれる 新製品もイマイチでてこない。

やれやれあ〜あ、である。 せっかく島でそこそこ知られ始めてきたのに・・・だ。

もはや他力がなければ、なんもできないのに・・・まだまだ自意識に閉じこもったニート生活を続けている。

ちょっとしたことで吐き気もヒトシオだが、それでもなんかウッスラ楽しい毎日でもある。

 

そういえば、役場で試食会があった。 なんかシテヤッタリ顔の漁師の顔に、ヤナ予感がした。

子宝フェスタで出す丼の試作品だという。 が・・・これはまだ料理に至っていない。

そもそも、マグロとカマスサワラとヤコウガイの味噌漬けだといっておきながら、漬かってない・・・

島では一事が万事ナンチャッテでナリユキで、ヤッツケだ。

しかも味噌漬けなのにタレが生醤油である。

加えて、糖分が入り、たんだようなニオイがプンプンする鹿児島の生醤油などカンベンしてほしい。

こうしたオママゴト的な事柄に、オトナとして付き合うにつけ、歳上をどうたしなめるたものか・・・

非常に面倒である。 島の男性は揃いも揃って、出されたものを食うだけであるから、なんでも美味いというし。

いつもと目先が変わってオイシイことと、何度も食べたくなるのとは意味が違うことすらわからないし。

知らせないで、ただニヤニヤしているのもオトナでない気もするし。

 

それにしても天気はいい。

また強烈な台風、27号が接近中だというのに。

そろそろ北風が強い夜などは、Tシャツだと肌寒くなってきた。

わりと寒さに強いツクツクの一種、クロイワツクツクは元気に鳴いている。

去年は12月まで鳴いていたから、まだまだ鳴き続ける。

さすがにもう真夏日はないものの、日中はおおむねTシャツでOKである。

これまでにない、カラリと晴れて快適な南国に驚く日々である。

 


 

やっとでた!と思ったら、ハズレだった。

フルサイズ・・・というか古サイズのフィルム大の大型センサーに、なぜ今更コダワッタのか知れない。

せっかく小型化したボディに重々しい古サイズ対応のレンズをくっつけるのは、100%間違った選択だ。

ボディのグリップは、テコの原理で重いレンズの慣性エネルギーを、小さなEレンズマウントに注ぎ込んで、

レンズとボディの接合部に、より大きな負荷をかけ、くじいていく。

我が家のソニーNEX→キヤノンEFマウント・アダプターなど、求めて数ヶ月なのに、もう接点不良だ。

 

一方で、センサーメーカーでもあるソニーにとって、自社開発のセンサーを活かしきれない・・・ウップンが

ヘンテコな方向性で爆裂してしまった・・・とも考えられる。

あるいは在りし日のミノルタ陣営が努力を重ね、弱ったソニー陣営を退け、デジカメ責任者の地位を得たか。

 

キヤノンが、光学ファインダーなのに映像制作用という、EOS1DCで業界に進撃して爆笑を誘発したから、

今度はソニーが意地を見せ、小型Eマウントを重いプロ用レンズに用いる、本格スチルカメラで

汚名挽回をしようというようなものだろう。 パナはもともと2位を狙うメーカーだからサテオキ、

映像、スチル業界トップの地位で遊ぶポンメーカー・・・このごろは、かなりビミョ〜である。

 

少なくとも、映像を撮影するのには、電子ファインダーのソニーにアドバンテージがある。

加えて、絞りや露出補正がリアルタイムに繁栄されて、撮影者に伝わるのも、電子ファインダーならでは。

光学ファインダーのように、小さな賭け事を繰り返すような、勘の露出補正にヤキモキする必要もない。

 

旧来の光学ファインダーが勝てるのは、唯一、高速で飛行するような被写体のみではなかろうか。

旧来のカメラマンやカメラマニアには、電子ファインダーは遅いと認識されているが、それはクワズギライだ。

静止画を、高級機のオートフォーカスにのみ頼って撮影する都会的な撮影者にとっては、

オートフォーカス命なのだから、電子ファインダー機のノロノロオートフォーカスは許せまい。

しかしながら、望むところに対するシビアなピント合わせは、撮影の基本中の基本である。

 

そもそも映像はマニュアルフォーカスが基本だし、電子ファインダーの方が高精度のフォーカスに向くのを

メーカー側自体もあまり認識していないようだ。 オート全盛、なんでもかんでもバカチョン時代。

電子ファインダーを用いた手動なら、リアルタイムに部分拡大できるから、オートよりシビアなのは当然だ。

このごろの光学ファインダーは、マニュアルでピント合わせできるようなキレもなく、ただ切り取る画面を

決めるだけのフレームに成り下がっているのに、一眼レフユーザーは当然のように受け入れる・・・不思議だ。

 

もともと

このたびの気まぐれっぽい古サイズ判断は、実はチャレンジではなく、カールツァイスの体質に問題がある。

小型のセンサー、小型のEマウントでは、古サイズより高精度、あるいは新技術の開拓が必要だが、

カールツァイスの古い設計思想では、それを許さなかったのだろう。 加えてズームレンズ設計技術も貧弱。

 

αブランドで統一!と叫ぶソニーの姿には、老舗ブランドの足引きが象徴されている。

どこぞのメーカーがライカを担いで活かせないのと同じである。

シロンボは、私たち黄色人種が先端を往くことを許せないのだ。 その点ではプチ・ヒトラー意識は根強い。

 

ソニーはツァイスに元気を出してもらう意味で、古サイズへ歩み寄りをみせたようなフリをしている・・・のだろう。

ツァイスはツァイスでギリギリ歩み寄って、レンズ一体型でおそるおそるズームレンズにチャレンジしたフリを。

 

ソニーが本気で古サイズを目指しているとは思えない。

無論、既存の古サイズメーカー、キヤノン、ニコンを同じ土俵で凌駕して、更に古サイズを捨て去ることこそ

本当の覇者の理想像だから、ツァイスをかつぎながら古メーカーを凌ごうというのは、正論であるものの。

 

いろんな意味で面白く、あるいはガッカリな新製品である。

 

それにしても

私を含めて、貧乏プロユーザーが望んでいる、キヤノンEOS7Dの次機種がまだ発表がない。

現用、予備を含め消耗+陳腐化激しいデジカメに60万円以上も投資して、回収できるプロはそれほどいない。

ストレス社会で、購買欲によって精神を支える系ユーザーが、7D次期を待てずプロ機EOS1DXに走っているという。

静物とか、モデルとか・・・コントローラブルな被写体なら、ガチャガチャうるさい高速シャッターの1DXでよかろうが、

動物相手の私にとっては、現行7Dよりも静粛なカメラが切望される。

 

古サイズ=フルサイズの大型センサーは、シャッターユニットが大型になり、高速化するほどヤカマシイ。

私がNEXを好むのは、圧倒的にその点の優秀さにある。

ピント合わせはマニュアルになるものの、圧倒的に近接した鳥類が嫌がらない静かなシャッターは武器だ。

有利な道具どころではない、武器だ。 加えて、即座に動画撮影に移行できる。

これは既存のキヤノンやニコンの一眼レフには、実現不能な無敵のアドバンテージ。

 

こと徳之島の我が家の近所の特殊環境では、鳥たちが平然とレンズ前5m以内を歩くのだから、

映像、スチルとも欲張りたくなる気持ちもわかっていただけるだろうか・・・?

寄りすぎなセイタカシギ幼鳥、島にやってきたばかりで、かわいいヤツ。

EOSではカタカタうるさいので警戒するが、NEXなら大丈夫だ。

 

こうした撮影現場であるから

ソニーに一際期待しているし、映像に進出したキヤノンの野望にも、かすかな希望を感じている。

 

ツァイスを動かすためにαブランドの統一を演じて見せたが、AマウントとEマウントの統合はしてない。

Aマウント・プロ用カメラを来年出すと、妙に腰の引けた、つぶやきっぽい発表をしていることもビミョ〜だ。

つまりは、今回の古サイズ化・大発表は、あくまでEマウントこそ本命であることを印象づけている。

フルサイズは古サイズ好きな昭和ユーザーにも適度に付き合ってあげるけど、

ソニーを求める先端ユーザーにはもっと小型、高性能なEマウント機を用意しなくもないよ・・・と。

 

ただ・・・プロ用の花形といえば、やはりスポーツ撮影。

400mm F2.8・・・のようなレンズを出す気概も実力もなさそうなソニー・・・まだまだ多難だ。

 

今回の古サイズセンサー搭載の、ミョウチキリンなα7シリーズ発表のてん末は

こんなとこだろう・・・と思い至ってみた。

 

松下のカメラがライツの称号を失っても何ら変わらないが、ソニーのツァイスの権威は今もって重い。

今となっては夢想的に高額なだけで実用を伴わないライツとは対照的に、実用で愛されているツァイス。

古いブランドと新技術の融合戦略はアリだと思うが、今になってヒビが入っているような気もするこのごろ。


ではまた