貧乏は人をギリギリにする

 


世間の話

東電は今日も、大いに放射性物質をタレにタレている。

与党は今日も、大いに破綻寸前な懐事情を、いかに先送りするか苦節している。

国民皆保険も、年金も・・・あるいは市中銀行の公金めあてなユルユル経営すらも・・・

カネはおそらく、人の危機感を遠ざける、いいネタになっている。

金がなければ食っていけない! そんなわけないだろ、タマゴと鳥どっちが先?とかと違うし。

眼を背けたい事実があるとき、誰かのせいにする必要を感じてしまう弱さのハケグチだ。


さて

このごろマグロ料理にチャレンジせざるをえなくなった。 白身が好きだが、背に腹はかえられぬ。

カネも無い、食欲も無い、けど食べないと体に障る。 高い栄養価と、安い価格を同時に叶える必要がある。

 

そもそも、地元Aコープの鮮魚部はハチャメチャだ。 オキヒイラギをエバ(ヒラアジの子)として売る。

そんなだから、おおよそ食えもしないような部位を混ぜてカサを増やして売ろうとすることはザラ。

 

血合いはなく、脂のとこと、スジっぽいとこが入った悲劇のときもあった。

ひときわ悔しいひとパックだった。 けど油なしで炒めるとイケタ。 下は杯いっぱいだけの赤身。

カサを増やしていた部品のうち、骨付き肉っぽいところもあった。 マグロは煮ても美味くはない。

スペアリブなのだ!と油多めに焼いてみたら、こんがり仕上がった。

ブタしょうが焼き風、骨付き料理になったような。 スキッとした肉っぽい味。

 

どうせだから、スジっぽいところまで入れて実験した、わずかな量の血合いの漬けを・・・丼に。

スジっぽいところは、スジそのものではないようで、歯に食い込むほどの硬さは無い。

最初、血合いの漬けはカナリ強い風味で食べづらかったが、今はゴチソウになりつつある。

やはりサバ塩焼きの血合いを分けて、後から食べていた私にとって血合いは口に合うらしい。

島唐辛子の爽やかな風味も効いているのかもしれない。

 

悔しいので次の日もまた、コリズにマグロのアラを求めて、今度は血合いタップリだった。

 

新境地、漬けマヨ・・・酒肴である。

正確にはマヨでなく、マヨの生乳100%高千穂牧場プレーンヨーグルト割り。

塩っぱさが和らぎ、無理のある油マイルドなマヨ風味でない、すっきしたまろやかさに酔うてみたり。

爾来、マヨ入り料理にはマヨ1/2で高千穂ヨーグルトフォローが入るようになった。

だからといって、高ヨーがカロリー低めか定かでない。 コクがありながらスッキリするから気にいっただけ。

不用意にまろやかなヨーグルトなので、ヨーグルトとしてはイマイチだし。 何のためのまろやかさやら。

トマト入りカレーにおいては、ご飯上の辛さ調整にも活躍している。

そのぶんラッシー飲料にまわせなくなるけど。

 

ハッチャケて、トロロ丼っぽい雰囲気で、オクラのすりおろしに漬けタレを加えてかけてみた。

かなりハードルは高いが・・・栄養価は抜群だ。

 

で・・・いささか辛口だったので、さっそくマイルドに。

なんか、お子様の実験料理のようになってしまった・・・マイルドっていうか、オクラ、ヨー、マヨ、血合いの

風味のラプソディーがたまらん味わい。 やっぱり、漬け丼にマヨは、ヨーはなしかもしれぬと覚った一膳。

 

さらにひねって、女性にも食べやすそうな・・・・トマトで色合い重視にしてみた。

この時期、唯一の素直な味っぽい野菜だから、どうしてもオクラ必須になってしまう。

味のハードルは上がりも下がりもしなかったが・・・自由が丘の伊料理店で、雰囲気に酔いしれ・・・

腐りかけの魚のカルパッチョを笑顔で食べる、環境重視女性なら、お店で出せば美味なレベルだ。

少なくとも腐ってない健全料理だ。

 

これでは、あまりに哀しいマグロ生活っぽいので、好きな料理も載せておこう。

 

過日、観賞用を食用として売ってしまっている地元100円コーナーのカボチャの味がなく、ほとんどトウガンで

食う前絶後の泣きを見たので、ふつうのエビスナンキンを求めて、一般的な煮っ転がしをこさえようとしていた。

夕に訪れたスーパーで、あつらえたかのように鶏ササミの特売だったので、思わず汁の美味い煮物に化けた。

弱火でじっくりじっくりじっくりと煮ずに出す旨味。 白濁して、すべての旨味が汁に出ていく。

ここで強火にするとアクになって旨味成分が浮き上がってしまうこともあるので、タイミングはビミョ〜。

っていうか、汁気を飛ばそうと思う前に時間が掛かりすぎてナンキンに火が通ってしまった。

 

このあと、フツーに醤油と砂糖で味付けして、煮っ転がし風にし仕上げる。

汁の美味い、冷やしの煮付けに落ち着いた。

荒熱がとれたら、タッパーに入れて冷蔵庫へ。 ササミにしたのは、当然冷やしでいただくためである。

 

この味、どちらかというと・・・

冷やしカボチャスープに化けさせたほうが良さそうに感じられたので、ナンキンの残り半分は、

スープになる予定である。

 

なんとも、この白濁したササミスープ・・・鶏にしては分厚い味になった。

 

ごのごろ、どうも料理すモチベーションが下がっている。

日照りで、さっぱり野菜がなくなってきたからかもしれないし、寄る歳なみの脳の倦怠かもなぁ。

いやそもそも食欲が無いことが、食事の目的を変えてしまったのかもしれない。

 

なのに、食べ始めたらグイグイ食欲が出てきて、食べたがるのだかから、食欲なんて勝手なもんだ。


 

ではまた