ダメカメか・・・感動のFZ200

 


私は昔から、極端な性格である。

なぜそうなったのか・・・親の性格か?

 

白か黒、サブとイチ・・・じゃないやゼロとイチ、潔癖か脱力か、塩味かソース味か、

卵は生か半熟に限定、釣りはダマシ一本ルアー釣り・・・などなどご存知の通りだ。

 

おそらく、そういった傾向のある人は夢想家で、イイ感じだと浪漫チストだが、

悪く転ぶと、私のようにただの面倒くさいヘンクツになる。

 

FZ200は、極端に秀でたレンズ、超望遠600mmにして開放F値2.8に憧れ

買い込んだコンデジである。 コンデジにしては、大きいけども。

このカメラには、いろいろパナの企業的な問題点が山ほどある。

がんばれパナ・ソニーにできなかったのは、そのあたりが原因している。

 

そもそも、この構造が間違っている。

カメラに対して、情熱以前に、ヤル気がないのだ。

 

サラリーマンとしての現実、もともと松下イズムは理想論もあるが商売してナンボ。

ものづくりの基本でなく商売の基本を洗練した企業のわりに、

内容はものづくりに徹した路線になった。

このあたりは、晩年の幸之助創業者の老いたことによる、精神のよりどころのブレだろう。

 

本来は売れるものをつくれ・・・でなく、信じてつくったものをトコトン売れ・・・だったはずが

ブレにブレて欲張っために、ちょっと企業内の矛盾が生じて、不安定になってきているのだ。

 

つくって売るスタンスが専門化にブレたために起こった、サラリーマン根性というか

製造側と売り手側の乖離。 専門職気取っていても、物事を知ることはできぬ。

だから広く体験することを重んじていたが、結論は専門化ではなかったのだ。

そのあたりが、現代のチャン国にあった共産主義の崩壊的なシーンに陥る

原因となっていると感じられる。

 

しかも、部署移動が多いから、技術屋も知らないジャンルをムダに経験して

やる気を失い、こんなカメラを設計しちまうのだ。

 

そもそも、企画段階からして、このカメラの形状は誰のためだ?

ピーピング・オタク用か???

家族用なら、ムダに一眼レフよりも更にツンケンしたデザインにはせぬ。

コンセプトがどこにあるのか不明のカメラだ。 レンズ性能だけはいいのに。

 

あまりに絶大な幸之助創業者の生霊にとりつかれ、歪んだ企業理念になったのに

誰も気付くことができないような、リカバーがされているのである。

死霊となった今でも恐れられる絶対の理念として、人事教育で貫かれている。

 

松下経と呼ばれる理由はそこにあるのだろう。

経営に都合のいいように、人の良心を刺激する仕組みの企業理念である。

全てが悪いわけではないが、人のつくったものだから、完璧な正解ではない。

 

本件においては、上位機種の存在が間違っている。

一眼レフモドキで、センサーサイズやカメラ本体が小さいから安くつくれる・・・

今やぜんぜんそんなでもない、し・・・ムダに小さいことで、操作性に妥協が山積み。

もともと一眼レフの操作性重視の構造とは、まったく異なる。 のにカタチだけ似せた。

 

一眼レフの形をした、消しゴム大のトイデジが操作性重視・・・といえるか?

手の大きさに合わないのだから、多少小さいも、消しゴム大も大差ない。

 

トラの威を借る・・・は仕方ないことだが、ミラーレスカメラは一眼レフとは違う利点が

山のようにあることは、これまでNEXの記事でも述べたとおりだ。

 

では、どこが具体的に間違っているかというと、内蔵ストロボの位置だ。

ファインダーの上にストロボがあってよいのは、報道写真屋だけである。

持ったときバランスがよく撮影しやすい。

反面・・・マイクロフォーサーズの後だしで、報道用はまずアリエナイ。

日常、美しい写真を志す写真好きや、クリエイター系ユーザーにとって、

レンズの直上ほどマズイストロボ位置はない。

まず使うと後悔するので使わない、ムダストロボだ。

 

盆正月の、親類縁者の宴会のあとの記念写真が、恥ずかしい白トビ顔揃いで

喜ばしい時代は、もう卒業していいと思う。

 

パナには、内蔵ストロボなのに、バウンス(天井などに反射)させられる、

内蔵ストロボというお家芸が在る。

ストロボは使い方が難しいのは、使う機会が少ないからで、もっと簡単に日常的に

使えるようになるはずが、どこのメーカーもやらないだけのこと。

プロのカメラユーザーは、頭が固い連中が多いので、仕方ない典型であり、

ぜんぜんそこいらを頓着する必要のないパナのカメラが、ムダに真似る手本ではない。

 

で、図示した。 

サンプルは富士フィルムの最近の機種である。

ファインダーとストロボの位置を入れ替えれば、理想的だと感じた。

 

レンズの直上にファインダーがあることは、直感的にレンズを向けやすく大切だ。

他方、ストロボは必ずレンズ直上を避けるべきである、も鉄則だ。

プロは必ず、ストロボブラケットなる部品を使ってストロボをレンズから引き離す。

足の長い、バウンス可能な大き目のストロボを余裕を持ってファインダー横に配す、

これが私の結論である。

 

ストロボは売れなくなるだろうが・・・ストロボの売れ行きを

ハルカにしのぐカメラに成長するだろう。

そのためにはストラップにつけられる、ストロボ・ディフューザーなども必要だ。

面倒くさいヤツは使わなくていいが、極限の動物写真においても、

ストロボが必要なシーンは山ほどあり、極言すれば不自然ながら、表現は豊かになる。

 

もとより、ストロボをイチイチ持ち歩きたいヤツなど・・・ストロボフェチだけだ。

 

老い先ダメダメなら、このような記述はしない。 そろそろ地位も得てきたから、

ソニー並みの冒険やら、本来のカメラの在り方に則った、構造の提案をしてもいい頃。

 

大人げない一眼風デザイン・・・奥様が持ったら恐いようなカメラを出すよりも、

NEXのようにユニセックスで、なるいデザインの方が、現代は好感がもたれるし、

だいいち硬派デザインの一眼レフですら、さしてNEXと操作性は変わらない。

NEX同様、グリップ周辺が窮屈すぎるのに、海外で売れるのだろうか・・

 

蛇足だが、FZ200にしろ、NEXにしろ、キヤノンのEOSシリーズより操作性が高い。

露出補正などの日常操作が、右手親指を大きく移動させることなく行える。

ただし・・・スイッチの大きさや、重さ、配置などビミョ〜な部分があってスムーズには

行き辛い場面が多いけれど、極めて無駄が少ない気がする。

何れのカメラもそうだが、動画ボタンが、どうしてもオザナリである。

 

閑話休題

 

キーワードは

持つ(握る)、狙う、操作する、シャッターを押す・・・それと丈夫、シンプルだ。

頑丈でなく丈夫・・・でいい。(構造は頑丈、見た目は丈夫程度・・・勘違いスンナよ!)

 

初めて自然な仕草を見せてくれたアカヒゲ・・・幸運にも撮影できたのは

FZ200のお陰であった。

(鳥だけにトリミング画像・・・)

センサーのノイズが多いらしく、自動的にノイズリダクション山盛り画像だが、

ジャングル的木陰で撮影できたことは、とても貴重だった。

JPEGでなく、RAWデータにノイズリダクションが強制使用されていたことは驚きだ。

 

念のため、撮影条件の数値をご覧いただきたい。

天気快晴、午前

絞り = F2.8

シャッタースピード = 1/100秒

ISO感度 = 400

だったのだ。

 

カメラのことだけに、ピントこない方がいらっしゃるかもしれないけれども・・・

これを我が家の最高級バズーカレンズに置き換えた場合は、

絞り = F4

シャッタースピード = 1/50

ISO感度 = 400

鳥類撮影で私が必要とするのは、シャッタースピード1/400以上。

先のデータで撮れたのは、強力な手ブレ補正機能と、連射による。

 

残念ながら、一眼レフのバズーカレンズで手ブレ補正をかけたところで

重さのためにブレ多発・・・ 軽くて小形だからこその写真である。

 

このカメラのネタを、頑張れパナ・ソニーネタにできなかったのは

写りが悪すぎるからでもあった。

 

ともかく、異様にセンサー感度が悪い画像に写るのだ。

具体的には、明るいところは真っ白に、暗いところはすぐ真っ黒に・・・だ。

専門的には、フィルムの時代からラティテュードが狭い、とか云うらしい。

正直、偶然同じセンサーサイズのTX20より、カナリ悪い。

TXは1600万画素、FZ200は1200万画素しかないのに・・・だ。

 

映像エンジンも、センサー技術も、さしてソニーに劣っているとは思えない。

だが、明らかに本機はオカシイ。

価格コムでも素人に評されるほど、情けないレベルの画像になる。

 

原因として考えられることは、二つ。

 

これまで無借金経営を続けてきたのに、もうダメになってしまった。

経営がヤバイので、スマホ用センサーの製造プロセスを流用した

安物センサーを投入した。

 

F2.8という驚異的に明るいレンズ。 よほどしっかり光学コーティングしないと

センサーに降り注ぐ大量の光をレンズで御すことができず、暴れさせた結果・・・

ムダに白トビしやすい特性になってしまった。

 

現状、私の感覚では、どちらとも云い難い。

あるいは、どちらもアリであっても、私には判らない。

 

薄暗い曇天やジャングル内の撮影には、影響なさそうでもあるので

まだまだ使う気満々である。

 

ファインダーがメガネ前提とか、ストラップが野暮ったい首から提げるヤツとか、

レンズフードがさかさまにかぶせて収納形態にできなくて、どうしよ〜もないとか、

まったくもってそれ以前に、左手の人差し指が電源オフ時にレンズフードと

ボディの間で挟まれてしまうとか・・・間抜け満載ながら・・・

 

それもこれもアレもドレも、なんかビミョ〜なパナの社内情勢を示しているようで

がんばれ、とかいうレベルではないような本機の様子に、少々異様さを感じた次第。


ところでところで

尼崎の妙な押しかけ集団といい、ネット犯罪予告の誤認逮捕といい、

警察はごくつぶしになってしまったのだろうか・・・?

あんまりアテにはしていなかったが、足を引くのでは国家公務員にしておけぬ。

検察も検察で、脅迫同様の尋問手法でしか、対応できぬ昭和志向らしい。

尋問風景を公開する事は、確かにできないだろう、人道的に・・・

必要悪の演じ手が、正義を維持しているなんて、子供には見せられぬ。

しかも今回は、必要悪が知恵の足りなさから真の悪になった現象。

目も当てられぬ、国家の悪態である。

 

私はどちらかというと、ケーサツとかセシウムとか、暗い話題よりは

アイパッドミニとか、キンドルファイアとかに興じていたい。

 

かといって

笑えないのがウィンドウズ8。 アップルのサルマネでフルモデルチェンジかよ!

突っ込もうにも、あまりに中華的な仕上がりに・・・オトナとしての対応を思いつかない。

ウィンドウズ7もマックOSの足元モドキだったが、ウィンドウズ8は更iOSに

肉薄するソックリさである。 見た目だけでしかないが・・・

 

物理的なキーボードを、画面に移し変えただけで、利便性向上というスタンスが

いよいよ中華的で、絶望的にカッコイイぜ・・・ビルゲイツ。

 

アップルが切り拓いた技術を、後から刈り取るのだろうが、肥大化したウィンドウズは

カーネルを合理化して省電力化することは難しすぎる。

パッドなのに、電池長持ちを謳う端末が見当たらぬ。

超短バッテリーライフパッド、ウィンドウズ8の悪名を高めないうちに売りたいのか

発表は金曜になった。 土日で売って、明くるウィークデイにはクレーム山盛り・・・か。

 

ウィンドウズが省電力化できていれば、ウィンドウズフォン8で、パソコンアプリが

動かせて便利なはずである。

 

ま゛、いづれにせよ、南国では画面に指の脂テンコ盛り端末は、ようよう使い辛いものだ。

やれやれ・・・脂性にはヤナ時代だな。(笑)


ではまた