台風と南国

 


台風は南国に住む以上、税金みたいなものだ・・・と思ったが、課税超過である。

島のあちこちには、モクマオウ(写真の後ろの黒い林)が植わっていて、そろそろ古木である。

モクマオウは戦後、成長が早いからと植えられた防風林だ。

原産は豪州で、松に似ているが、似ているだけで縁もゆかりもない。

クジラとジンベイザメが、たまたま似ているようなもの。

 

ともあれ

古木になると折れやすいなんて知らず、台風のさなか島のアチコチで折れ、道をふさいだ。

マングースは昼間行動し、ハブは夜行性・・・てなバカバカしい事実はないものの

やんわりとした脅威になっている。 同様に、柔らかいマメ科のデイゴもだ。

ついでに、町内では松枯れが進んで危険になり、9月議会で対応が検討されるほど。

 

あちこちで、飛ばされたトタンや家屋の一部が廃物化して、風景の一部となりつつある。

島はもともと、不法投棄が風景になってしまうくらいだから、台風被害ならなおさらだ。

けれど、こういった殺伐とした風景が、島人の心をどんどん脱力させていく。

 

ともかく徳之島は、人の足あとがあるところには、必ずゴミがある。

不衛生で、ゴミも多く、空気には糞尿や除草剤のニオイが混ざる・・・これが常識的か???

この日常風景の中で子供らが育つのだ。 そぉりゃ〜なるようになるわな。

 

激しい台風が来るたびに、自動的にゴミが増えてしまう。

飛ばされたプランターやら、発泡スチロールのトロバコやら、サンテナやら・・・

サンテナは拾って使う人が多いからいいものの、いいのか?それで。

 

台風どころか竜巻ができだした島。

でききらなかったが、2本ある。 夕刻の散歩風景・・・すごい時代になったなぁ。

 

家が飛ぶくらいだから、農業は壊滅的な被害だ。

非常に伸びのよかったサトウキビも打撃を受けてしまった。

 

輸入する船が着きやすいだけ、他の島より大きいことがメリットになっている。

けど気になる、野菜の高さ。 トマトジュース900ccより高いトマト一個。

島が小さいと、荒波で船が着けられなくなるから、酔えば酔うほど強くなる

与論拳法の島もカタナシだ・・・美しい島だが、ユンヌも楽ではない。

野菜の付加価値は美味しさであって、それが高額になって好いかといえば、

食べ辛いほど高い野菜の意義はどこにあるのか、理解に苦しむ。

 

高潮については、どこも、だれもツッコミを入れない。

空港関係にツッコミを入れたら、反町長派とみなされるからか?

でも高潮は高潮であって、空港構造とは別かもしれない。

 

なるようになるしかない・・・が島の割り切りだろうけれど、事実を知らぬ割り切りは

割り切っていないような気がするな。

 

勝手に分析してみた。(ブログ参照)

柵についた草は、潮位そのものでなく風表(かざおもて)の波も加わっている。

ただ、イノーに暴風できる波は大きくなくサバサバした50センチくらいの波だろう。

草の高さがそのままではないものの・・・イノーから海水が流れ込んだことがわかる。

おおむね2mあまりの高潮になっていたと判断する。

 

内地のニュースでは流れたかもしれない郷里伊勢の二見浦。

あの夫婦岩のあるアソコの商店街が浸水した。 高潮は3mほどだったという。

伊勢湾に流れ込んだ雨水も手伝ったのだろう。

 

空港や周辺のイノー、運動公園では、雨水の影響もあったと思われる。

大雨になると、運動公園の駐車場は畑の雨水で池になる。

ときにハブも死んで流される。

運動公園より低い空港、そして北風と同じ北方に位置する運動公園・・・

空港駐車場の車が浸水したのには、重合した理由があったのだろうと推測する。

 

そもそも北から強風が吹きつけることは、かつてなかったという。

起こるはずのないと想定していたことが起こった。

 

地震銀座というのはないが、台風銀座と呼ばれた島々で例がない被害。

想定外とはこうしたことを云うのだろう。

  

コレに対して対策する必要があるのだろうか。 幸い、亡くなった方はいない。

空港駐車場に台風さなかに駐車があったことが、不運としか言いようがない。

たまたまサブ駐車場の運動公園南側に置いていれば、数十センチ高いから

助かっただろうに。

 

冬の長雨は梅雨まで続き、日照不足で作物は不作に病気、

夏は台風三昧で、竜巻オプションあり・・・南国も厳しいメニューが揃ってきている。

 

今もって復帰できない東北、支援がなくても復活しなければならぬ南国。

トタンもない、職人も少ない、けど島の外の逃げ場もない。

仮設住宅なんてなくても、家族・親戚で融通しあう。

架空の仕組みでなく、人力が基本の島社会は、そのあたりの強さが違うのだろう。

そもそも感じるのは、東北の人らは贅沢である。

もとの生活に戻ろう・・・それはおそらく島の上流社会の生活で、

島の地べたの生活より相当恵まれすぎた生活水準だろうと思う。

 

雨が続くと、当然のように雨漏りの話題が出る。 雨漏りしても普通なのだ。

内地では欠陥住宅だと、無駄にクレームつけて気分を晴らそうとするだろうが

島ではそんなことしても意味がない。

新車を買う人も、ぶつけて修理する人もほとんどいない。 

 

仮設住宅が、どんだけ贅沢に見えたことか・・・

生きていくことのほかに、ちょっとだけ科学の恩恵を楽しんでいる島、

どっぷり浸かって、贅沢三昧に気付かない内地人たち・・・募金しても無駄が多すぎる。

 

臨時国会について、同じ穴のムジナのくせに子供のケンカ・・・

いいよなぁ、つまらないことしていても、金が入る連中は。

どうせどこの政党にしても、金のばら撒き以外に政策はない。 期待するだけ無駄だ。

あれほど期待されない人材には、成り下がりたくはないなぁ・・・みっともない。

本音だか、建前だか、どっちでもなく保身しかないような、いづれも本気でない姿勢。

あれが日本の政府とは・・・当分のところ、明るい未来はない。

 

あと30年放置するだけでもとにもどるところを、無駄に除染して、他人のフトコロに

放射性物質を押し付けようとする神経・・・そりゃないわ、非人だ。

現代日本は、まったく常軌を逸していることを正せないでいる。

恐らく望みよりも、欲の方が大きいからだろう。

 

不思議なことに、ニンゲンは世界が明るい光が満ちることで、気分も明るくなる。

台風のあと、乾燥した晴れ、嘘みたいな晴れ?で爽やかだから、顔が明るい。

晴れているとは、なんと幸せなことか。 雨漏りもないし。

 

島にはいろんなパチモンとかニタモンがあふれ、期待すると損することも多いけれど、

贅沢のない、人の結びつきのある幸せな生活は本物だ。

 

晴れ間は格別気分がいい。 幸せも笑顔も多い気がする。

南国は、自然の打撃も大きいが幸せも大きい、贅沢してないぶん、幸せ感も大きい。

贅沢は自慰であって、幸せ本体ではないのだから、贅沢がなければ幸せは直接だ。

 

南国は、内地と比べるといろんな意味で不遇で不具合で不利だが、

生物は厳しい局面を生き抜いた方が、幸せを得られるようにできている。

生物はMほど幸せ・・・という結論は恥ずかしいが、Mになったもん勝ち・・・は真実だ。

 

まだまだ南国Mライフは続きそうだ。


ではまた