新メニュー? 否 新素材を探しつづけていたり

 


このところ、食事についてとみに具合が悪い。

自分が暑さについて苦手だったのか・・・と、ムリヤリ納得させられるような事態。

延々と続く、夏バテである。

 

だたし、2月ごろから既に食欲のない情況が続いているので、

そこに暑さが加わってしまっただけのこと・・・との説もあったり?

 

そもそも、食事をしようとすると、美味しいと感じない、あまつさえ吐き気まで。

いいかげん、何らかの病状の違った現われではないか?とも危惧しているが、

あんまり考えても仕方ない・・・と念じて半年が経過した。

 

さて

早速ウンチクを傾けたい。

ウンをチクチクし、ツンツンつつき、練り練りし、果ては直滑降して、水に流したい・・・と念じたり。

 

年齢とともに好みは変化する・・・のは内地人だからか? あまり周囲には感じられぬ。

島人の場合は、どうも子供のころから、大人になっても過分に甘辛い食生活のためか

変化に乏しいような・・・ 菓子も料理も同様に甘い生活をすると、変化し辛いかもしれぬ。

やっぱり個人的変化か?????の疑念も多々わきつつあるが・・・勇気をもって進む。

 

30を迎えるころ、食事の量がかなり減少した。 前年比80%くらいか??

それでカナリ?と思うならやってみればいい3食のうち、1食が13.3%、

33.3%:13.3%で、これまでの約40%になるのだ。

 

食パン2枚から、1枚食べられぬ、飯も2杯から1杯も食えぬのだ。

そのくらい、激減してOKになった。 そう、そのころからずっと朝は食パンは6枚切り1枚だ。

 

それまで、豆腐料理があまり好きでなく、肉や魚が好みだったが、肉がだんだん薄れ

嫌いになったのでなく、魚へ比率が移ろい、実家での好物が・・・あろうことか飛竜頭になった。

飛竜頭とはガンモドキのこと。 子供のころから苦手一本で通してきた食品だ。

 

正直なところ、私も困惑するほどに好みが変化していた。

 

そして、島へ来たとき、冷やいカユが主力になり、よりよりカロリー摂取が減っていたのに、

肉といえば、脂まみれの三枚肉をそう呼ぶ島で、甘辛い味付けに辟易して、どんどんアッサリ系へ。

2009年1月に家探しのため来島したとき、山海荘のウマイ食事なのに甘辛い日々が続き、

吐き気を催したことがトラウマとなっているのかもしれない。

 

レシピ集の取材でも、甘辛い、甘ったるい料理ばかりで、むしろ菓子はアッサリな逆転現象。

漬物までが、手につくとベタベタし、全てベッタラ漬けの系譜かよ!?と怒鳴りたくなるくらい甘い。

 

そうこうしているうちに、このところの異常気象?とやらの影響なのか、

島ではやたら冬場の雨が止まなく、あるいは激しくなり、昼も朝夕程度の明るさ程度で、

しかも低温続き・・・となり、ウツが先行し始め、深刻までは遠いが、適度に不健康を保つ程に。

なにしろ雨で外へ出られぬし、撮影もできぬ。 洗濯物も寝床も布団も乾かず、じっとり冷たい。

 

何もかもが面倒で、生きることも、死のうと考えることも、食べる事も、

食べられないで吐き気が進むことも、トイレに行くことすら面倒になっていくほどだ。

そうすると、食事の際に酒が一段とすすむようになる。

おそらく、腹の具合も、無駄な思考もストップして、ホワーンとした呆け状態になり、

気分は改善するからだろう。 だが、体はより倦怠感を増すし、口内炎なども頻発する。

 

そうこうするうちに、いよいよ油や脂が食べづらくなり、想像しただけでもユウウツになった。

けれど、適切に調理したら、お゛っ♪ウマイジャン!!! と食せてしまう。

つまり、ウツにより食べる前から不味いことを想定してしまい、食事をこさえることが面倒になり、

口にする直前まで、食べたくない情況になっているのだ。

 

その原因を引き起こす最大の原因が自炊。

そもそも自分のこさえる食事の味に飽きているのだ。

素材も、調味料もいつもと同じで、今はもう何もかも美味しくないと感じている。

何をこさえても不味いと感じるに決まっている・・・という精神状態に支配され続けている。

 

横浜ではあまり美味しいと感じなかったが、先日豚タンを細切りにし、チンジャオロース風に

調理してみたところ、なかなか美味かった。

想定できない味については、かなり素直に味覚が反応することが知れた。

 

しかし、美味しい、あるいは栄養価の高い新素材など、そうそうない。

島のスーパーには、それほど気の利く仕入れ係がいる・・・とは期待し辛い。

 

たまたま

Aコープで、ひさしぶりに見(まみ)えた、漫画家の友人と長話になったとき

眼前の食肉コーナーで見つけたのは、鶏肉でもひときわ赤い「せせり」???

私はひときわコストパフォーマンスの低いヤキトリはたしなまぬので、初めて知った部位。

赤いに肉は、少なからず私にエネルギーを与えてきたこともあり、迷わず購入。

豚肉に比べたら、かなり安い。 鶏肉にしては、少々高めな方だ。

 

ネットで調べたところ、首の肉とある。

お〜、なんか未体験の歯ごたえに、期待が膨らむ。

 

鳥だけにとりあえず・・・(年齢的に、必須)

シンプルな味付けし、フライパンで焼くことに。

焼酎、ニンニクパウダー、粗挽きコショウをまぶして、適当に置いておく。

塩をすると硬くなるので、今回は見送り。 結論からするとしょうゆ味をつけても良さそう。

 

予め、たっぷりの千切りキャベツを皿に用意。 果てしなく細切りを心がけて盛っておく。

 

真剣鉄フライパンなので、少々多めにオリーブオイルを熱し、刻んだネギを入れ、

少々混ぜて香りがしたら、すぐにせせりを焼き始める。 ここで塩をふる。

どうせネギはとっとと焦げるので、炒めたら黒焦げだから、気をつけたい。

情報としてあったが、水っぽいのかと思ったら、脂が多い。

どこに含まれていたのだろう・・・というくらい。

 

焼き過ぎないように、用心して肉を返して焼き、まだかな?と思うタイミングで

しょうゆをくるり回し入れ、ざざっとからませて仕上げた。

 

実に香ばしそうな獣脂なので、タレのようにむらなく振りかけて、よそう。

ビタミンCは油分によって、流出を防げるので、ヘリクツベースでやってみた。

しかも、長ネギの青いとこの香ばしい香りで、ネギ油を超えた、香ばしいネギ脂&油でもある。

香りは、水分にはとどまりにくく、大半は油脂に宿る・・・ヘリクツも後押ししている。

 

ちょっと味が薄かったので、レモン汁のついでに、サッとしょうゆも回しかけてみた。

生(き)じょうゆ臭さは、肉の香ばしさに隠され、感じられない。

お゛〜? オリーブオイルとお獣脂が、ジュ〜シ〜! (35歳以上、必須)

キャベツといっしょに、ほお張る。

この食感!? プリッとした、食感は・・・

粗挽きポークソーセージ − プチとした皮の歯ごたえ − 豚臭さ = スッキリ肉のプリっと感

しっかりしたミンチのような? 生きている魚を煮付けにしたような、特殊なプリッと感!?

コレには、さすがの夏バテ情況の私の味覚も、メロメロに。

 

最初はキャベツがモサモサしていたものの・・・ ん゛???

 

キャベツと共にいただいていると、ようようキャベツに味が馴染み

しんなり柔らかくなっていく。

キャベツに、とろり獣脂と油マイルドなしょうゆ、レモンがからみつき、

せせりとキャベツの味わいが一体化していく・・・ なんだこれ・・・

獣脂がスッキリと野菜にからむのか・・・ 久々の静かな発見。

 

好みは分かれるだろうが、可能性のある味わい、密かな味の本(もと)ネタとなった。

焼いた肉を使ったサラダ・・・には成り切れぬかもしれぬが、この味は捨て難い。

焼肉を菜っ葉にくるんでいただくのと違い、双方の味がとても親しい。

キャベツのほのかな甘さが、本来薄いはずの鶏肉と脂のコクを引き出している気がする。

 

魚類については、さっぱり嘘っぱち多発なAコープだが、

希少らしいせせり肉を仕入れるとは、私の心中では株価急上昇である。

これ、さばじゃなくてサンマ・・・ ニザダイをコノシロにしてみたり・・・

鮮魚部は相変わらずだが、肉はそうでもないらしい。

 

これよりいささかの間、せせりの歯ごたえと、濃厚プリンで食を愉しめそうである。

 

さてさて

カップ麺好きの気分を害するネタへ移行する。

 

前号の非常食準備を早速実行し、ラーメンが苦手なので、和麺系を選択してみた。

それから、次点ながら歴史の古いカップスターにも手を伸ばす。

カップヌードルがなかったから・・・もあるが、以前から気にかけていた。

緑はそばの香りで少々やわらげられいるが、赤はうどんというかきしめん状で、麺の妙な臭気が

他のカップ麺を越えて襲ってくるのが問題であった。

 

緑と赤は、確かに出汁の香りが素晴らしい。

他のラーメンに負けない・・・無駄にリアルを越えた・・・新鮮なカツオ削り節の香り。

私がカップ麺やインスタント袋麺を食せぬのは、揚げ麺であることだ。

本来、インスタントの麺は揚げ麺として開拓された・・・のだが、保存すると変質した植物油が、

鮮烈な汁の風味を押しのけるように、鼻腔の背後から、嗅覚を占領していく。

すえた、古いサラダ油のニオイが、前頭部を占めてしまい、食べるか戻すか・・・

体が微妙な反応を繰り返すのだ。

 

オッサンのくせに、そんなに神経質な!?と責められても、返す言葉はない。

私は中学レベルのまま、恋愛も味覚も? 時が止まったような・・・(笑)

 

マクドの店頭に満ちた、ハンバーグのツナギの炭水化物が、油に焼かれるニオイ同様、

どういうわけか、過敏?になってしまう私的?嗅覚への極端な刺激臭が存在している。

気にするな・・・と云われても、感じてしまうウンコ並みの悪臭なのだ。

 

ウンコは、むしろ自然が産んだ悪臭だが、麺の油やバーガー用つなぎの悪臭は、

人工的につくられたうえ、人が口にするものだけに、なお嫌悪感が強く・・・

ウツ脳が?拒絶するのかもしれないし、そうした素養が逆に、ウツ脳を形成するに至った・・・

のかもしれない。

昔、ハンバーガーをムリヤリもらわされてしまい、吐いたことがあったっけ・・・

残りの何個かは、日吉団地のノラネコに食わようと置いてきたと記憶している。

爾来、バーガーを食うには相当勇気が必要になった。

 

とはいえ、

なんとか赤は完食することは出来たし、体外へ出したいとする働きも抑えられた。

やはり、汁の香りは優秀には違いない。 大きなアゲで、気分転換できる利点ある。

アゲのクセに油っこくないのも、わりと好きである。

 

なぜ、そんなチャレンジをしたのかといえば、先日の自主避難の際、水が出ぬ役場では、

カップ麺くらいしか食事の摂りようがかなったのだ。

しかも、食材が得られない環境で、カロリーの高いカップ麺は、貴重な食料である。

訓練してでも、摂る必要を感じたのだった。

 

つぎは緑とカップスター味噌味だな・・・

 

連続すると非常に厳しい味なので、なるべく好ましい製品を、連続しないように購入したい。

ニュータッチの丹生麺なら食べやすかろうが、島内での探索はこれからだ。

ネットで調べたら昔の丹生麺は、ラインナップから消えていたように思えたが。

 

ともあれ

半年にわたる夏バテ???を駆逐可能な食材が、一種増えた。 心底嬉しい。

久々に、驚きが湧き上がってくる美味さだった。

 

このところ

密かな栄養補給の愉しみといえば、オクラの入ったトロロを、温かご飯にかける事だった。

ヤマイモが無くても、オクラを丁寧に卸し、タマゴとしょうゆで・・・

あるいは気が向いたら、かすかに麺つゆや納豆のタレなどで調味する。

納豆のタレって、納豆の味がしなくなるから、使えないんだよね。

せっかく煮干でとった、上々の味噌汁の味が、全くかんじられなくなるし。

 

これにはなぜか、劇ウマなのではないのに、いかなるときも拒めない美味さがあり、

私にとって天食?のような一品である。

幸い、暑くて実りの減る夏の島でも、オクラが絶える事はなく、命の料理?でもある。

単品で、前菜的にいただきながら、煮物など長期戦?調理をすすめることもある。

つまらぬことだが、オクラは英語で、和名たるやアメリカネリだそうだ。

覚えたいとも思わぬテゲテゲな名すぎるから、がっかり過ぎで書きたくなかった。

ウンチク好きとは、自分にとっても面倒な性格である。 やってて楽しいが。

 

吐き気多発の折々、折々、延々、折々・・・に

食べたくなる食事とは、心身ともに生かされる実感に浸ることができる稀有な味わい。

 

知らぬ素材を活かせる、いや生かせるチカラなど私には無い。

だが、可能性を秘めていること、格別に美味い要素が隠れていること、くらいは感じる。

ことも・・・あったり・・・することも・・・あるような?

 

吐きそうになりながら、料理に集中すると吐き気は消え失せる。

精神のダメな在り様なのか、食生活の不規則や、内臓疾患なのか・・・知りたくも無いが

とりあえずン゛マイ! 肉に出逢ったことには、しみじみ幸せている。

 

他方、何チャラプレイってどんな遊びか知らんが、最新型最新型と讃える報道、

別の意味で反吐が出るんだけど。 政府の情報戦術、結構ウマイコトいってんじゃん。

やれやれ、やはり属国は辛いねぇ、それでなくてもセシウムで手形乱発内閣の暴走に

困ってるって時に・・・ もう少し気持ちのいい未来って、ないもんかねぇ。

 

また、ボヤキ仕舞いになってしもたな。


ではまた