デジバカ・・・と思ったけど・・・

ヘビバカ 

 


このところ

デジカメ業界は新製品を・・・出す出す詐欺になった。

未定、延期、延期、延期・・・

 

キヤノンのプロ用ハイエンド、EOS1DXは発売半年前からアナウンスしていたから、

誰もがいぶかり、鼻からバレバレであった。

 

案の定、発売を延期してしまったから、キヤノンユーザーとしては落胆も激しい。

パッとしない機種ばかり出すので、やっぱりもうダメか・・・と。

 

タイのレンズ関連企業が被災し、遅れるのは仕方ないようだが

それにしても一眼レフ本体はレンズは関係ないが・・・ファインダーか?

 

昨年中に発売されるはずだった、高級超望遠レンズも発売未定に改変されたが

どういうわけか、1DXと同じ日程に合わせられている。

ということは・・・まだレンズの方は、また更に遅れてしまうと見ていいだろう。

 

さらに、ニコンが発表した超性能?の中級クラス(30万ほど)のD800に対抗すべき

キヤノンのカメラは、おそらく時代遅れのスペックで出そうとしていたのだろう、

引っ込めてしまって、EOS5D mkIIIの発表は無期延期?・・・本当にダメなキヤノン。

D800は、キヤノン最高峰の未発売EOS1DXの機能と性能の凸凹を均したら

D800の方が勝るほどのスペックを誇る。

しかもD800は下位機種の性能をも包含するようになっていて、

機能を切り替えると、キヤノンの現行人気機種、EOS7Dのユーザーも欲しくなる

嬉しいスペックも秘めているのである。 どうするキヤノン・・・

これには私も、全力でニコンに乗り換えたくなってしまった。

 

あれこれつまらない普及機をたくさん出して、機種数で稼ごうなんて策では

挽回できないポジションまで、落ちぶれていないか???

 

発売時期はあってないようなものだから、さすがに予約などする気も起こらぬ。

ありもしない発売日の確かさなんて、信じてヤキモキするのがバカらしい。

 

キヤノンのみならず、大丈夫か?日本のメーカー!?

っていうか、保険も預金も年金も、かなりヤバイじゃないか! 日本!

あ゛、保険も預金もまだ明るみに出ていないか・・・(苦笑)

 

ま゛、これでまた、年度末ギリギリに更に一ヶ月延期・・・なんてなれば

バックオーダーで架空売上げでも計上する気だろうか。

さもしい事はすんなよ、ジョソイルやジョンウソやヅョンナムになっちまうぞ。(笑)


 

さてさて、 閑話休題

 

島に来てからいろいろテゲテゲ進化した私だが、ほかにも変わったことがある。

ナイトツアーという、怪しい夜の案内役をすることになったのと

家にいながら、天からヘビが降ってきたことが運命を変えたような???

(ちなみに、テゲテゲは進化でなく、退化に等しい気もするが・・・)

 

先日、友人知人の居る、自然研の千石先生が亡くなったという。

あまり好きなタイプではないが、あちらにも爬虫類の魂がたくさん行くようお祈りする。

千石先生が、並外れて爬虫類を愛していたのは確かである。

 

彼の姿勢を、横浜のテレビで視ていたころ、異常な愛情だな・・・と感じていた。

今はただ、少年のような人だな・・・と感じるようになった。

南国はヘビが、スズメ同様に生活標準であるくらい、よく目撃する生物だ。

 

みなみなさまは、最近ヘビを手にしたことがあるだろうか?

 

普通は、ないに越したことはないし、好んで手にとる必要もなかろう。

ナイトツアーでもなければ、私もヘビを手にすることはなかったろう・・・と思うが。

 

ヘビは、クモと同様、人間に害をなす動物ではないことが多い。

島でも、さもしい人らの強欲から森を守る存在であることは、今も変わりない。

でもあまり気色のいいものではない・・・というのが常識だし、私もそうだ。

でも、気色はよしあしは、むしろ触ってみて決めてもいいと思う。

食わず嫌いというのは、オトナではなかろう。

 

島に来たとき、もっとも恐ろしく、一方で挑戦したかったのがハブ捕りであった。

 

ヘビは咬みつくが、当然、咬まれなければいいだけのこと。

断崖を渡り歩いて、釣りをする南大東の釣りと大差ない。 落ちなければ問題ない。

 

釣りは、行かなければ危険にも遭わぬ。

一方、ハブは見過ごすと別の人がかまれる可能性がある・・・

微妙だが、自分が見逃したハブにかまれて人が死ぬと、寝覚めが悪い。

 

以前から、アカマタというハブの天敵にもなっているヘビには、興味があった。

無毒で気が荒く、持つと臭いからやめておけと友人知人から言われていたヤツだ。

南国らしい生物の代表格といえば、ヘビがあげられることは間違いない。

これまでは心象が悪いからと、忌避されてきたが、居るものはいるし

肉食獣のいない島々の生物は、ほとんどヘビに対抗して進化しているから

生物をガイドする上では、絶対に欠かせない生物である。

 

親睦しておいて、まずマイナス要因になることはない連中であった。

そして、彼らの方からやってくる。

 

台風のさなか、床の間に落下してきた彼は、怒ることもなく私の手でマッタリとした。

愛らしい・・・美しい・・・それにどこをどう嗅いでも、臭くはない。

おかしい・・・ 島の言い伝えが間違っているのか???

 

ヘビは冷静になると舌をペロペロし、ニオイをかぐ。

ただし、一度怒ってしまうと、なかなか引けない性格でもあるよう。

怒ったままペロペロしていても、なかなか治まらないヤツらである。

 

最初から全力で優しくし、人体の温かさを心地よく伝えることが、最大の癒しになる。

ただ、触れることがヘビの怒りと恐怖にならないようにすることは、結構難しい。

 

とても見栄えのする、南国らしいヘビなので、今後とも仲良くなる手立てを

練っていきたいと念じている次第。

 

ちなみに、咬まれると毒牙のようなものはなく、トカゲのように細かく鋭い歯が

並んでいるようで、よく切れる細かいノコギリを当てられている感じがし

皮膚がギリギリと細かく裂かれるように歯が食い込む。

ガイド中に何度か咬まれてみたが、ちょっと出血する程度でなんともない。

気は荒いが、悪気の無い隣人・・・といった印象。

 

ヘビは概ね、ニオイと振動と、ぼんやりした視野の世界で生きている。

ときに温度センサーのピット器官を持っていて、温度を眺めている連中もいる。

アカマタは、その強烈な分泌液からして、体臭も臭うんだろうと思う。

なので、アカマタが這い回ったあとには、ヘビ類が近寄らないから

アカマタがいるところにはハブは居ない、と言い伝えられているに違いない。

 

島では、内地と同じ名で呼ばれるヘビがいる。 マムシ、アオダイショウ。

マムシはヒメハブのことで、毒性はハブに近いらしいが咬まれることは、まずない。

見た目はもっとも毒蛇らしい形をしているが、とても大人しい。

一見、マムシよりマムシっぽく感じるほど、堂々とした毒蛇然としている。

三角の頭、太短い体、それっぽい模様。 唯一鼻先が尖がっているのが

どうも南洋とか東南アジアっぽい感じがする。

踏んづけられても、そのままそこに居るほどオットリした性格だが

夜、ひとたび気が立つと、ハブ同様にものすごい勢いで攻撃してくることもあるから

あまり手出しはしないほうがいい。

毒性はハブやマムシと同様の出血性の猛毒で、消化液でもあるらしい。

実害は聞いたことがなく、したがって狩っても換金することはできない。

一応、ハブと同様に目と鼻の間にピット器官があり、熱源を感知できるものの

至って冷血系の生物を食べているようだ。

今の時節は、栄養豊かな・・・産卵に来たカエルである。

 

アオダイショウは、とても逃げ足が速く、頭が小さく、緑色をしている。

リュウキュウアオヘビといい、無毒とされているが、私は咬まれたことはない。

つかみかかると、猛烈に暴れてミミズのようにバタバタくねくねし、

とても大人気ない、駄々っ子のようになる。

何かの隙間に入りたいらしく、上着の中などに首を突っ込むのは

少々可愛さも感じられる。

 

クモやダニが、服の中に入り込むのはとても気色が悪いが

無毒のヘビなら、たいしたことはなく感じるのは、私だけだろうか?

 

不思議なことに、尾を地面につけてやると、やや大人しくなる。

樹上生活に適応していない、地上生活のためではなかろうか。

頭がとても小さいためか、あまり攻撃性はなさそうである。

1mを超えていても、大人の小指くらい?と感じるほど小顔。

ただし胴体は長さ並みに太い。

確か、島口ではオーヌギャと云ったか。 オーは青の意味だが・・・後ろは知らぬ。 

 

島の子供のおもちゃにされていたのが、島口でガラシブことガラスヒバァ。

カラスのように黒いから、黒いヘビという意味だそうだ。

ってことは、昔から沖縄にはカラスがいたのだ。

沖縄の島口が、標準和名になっているから、珍妙な名の珍種に感じられるが

未だ毒性が良く分かっていない、相当数も多い、ちょっと怖いヘビでもある。

 

死者が出るまで、無毒とされていた内地のヤマカガシは、実はマムシの3倍、

ハブの10倍の威力をもつ出血性毒だったから、同様に奥歯に毒牙のある本種も

気になるところである。

ましかし、ヤマカガシとは全く縁がないので毒性がどれほどかは、

運悪く深く咬まれない限り、分からなさそうである。 一説にはかゆいとも云う。

 

ちなみに、ヤマカガシの毒は猛烈な出血性だが腫れや痛みが少なく

平然としているうちに、血液の凝固能力が失われ、内臓や脳から出血して死ぬ。

強力な毒性なので血清も存在するが、おそらく通常の病院にはないらしい。

しかも、首筋からは別の、ヒキガエル由来の毒を分泌するから、うかつにつかめない。

 

閑話休題

ガラスヒバァは、とても大人しくて、ほっそりとした可愛い顔をしている。

黒い体に黄色い模様が入っていて、多少毒蛇っぽいものの。

水辺というか、水に浸っていることが好きなようで、あまり乾いたところにはいない。

水中で、カエルやオタマジャクシを捕るのが習慣らしい。

いつかそのうち、つかんでしまうことになりそうな・・・

 

毒蛇として有名ながら、ほとんどお目にかかれないコブラ科のハイ。

ヒャーンとかサール、サールマジュンと呼ばれている。

やはり学者が遊びがてら訪れやすい沖縄の島口の「ハイ」が標準和名となった。

このあたりが分かると、学者の尺度など、大したものではないことが思い知れる。

ヒャンもハイも島口の日照りという意味らしいが、なぜ日照りなのか・・・色のイメージ?

奄美大島のヒャンとごく近縁で、ヒャンの方が原種に近いらしい。

 

実際は咬まれることはなく、とても大人しく、慌て者である。

島では、口の毒よりも、尾の先で刺されて毒が回ると信じられている。

確かに、つかまえるとチクリとやられるので、肝が冷えるものの

ウロコが円錐形になっただけのものなので、チクッとするだけだ。

このところ滅法生息数が減っていて、ほとんど見られなくなっている。

 

飼ってみたい愛らしい?コブラだが、専門家でもなかなか長生きさせられぬという。

コブラなど危険生物を飼うためには許可が必要で、とても縛りが強いのは当然だが

しかも、大型も小型も関係なく頑丈なケージを必要とし、登録料も高いという。

ま、身近にいるのだから、飼わぬ方が得策。

 

でも、子供たちに正しい知識をつけていただくために、一度捕獲して小学生らに

観察してもらいたいものである。

毒々しいからすぐ殺す・・・というのでは、生物多様性もなにもあったものではないから。 

特に、外来種のメクラヘビを食ってくれるので、イイモンでもあるし。

 

それに、私のお気に入りの毒蛇であるし・・・(笑)

コブラの類だからといって、凶暴ではないことを知ってほしい。

2mにもなるエラブウミヘビもコブラだが、好奇心で寄って来ても咬みつくことはない。

ヘビの知性?で好奇心というのは、少々妙な話だが・・・

 

さてさて

最も問題のマジュン。 ただのハブでなく、ホンハブというのが標準和名。

マジュンはマジムンが訛ったのだとか。

玄関先から山までいろんなところにいるが、むしろ山には少なめ。

 

鼻先にピットがあるから、カロリーの高い温血動物を好んでいて

ネズミが最も好まれている様子。 なので牛小屋→糞に昆虫→ネズミ→マジュン

という構図で、牛小屋にはネズミ退治のネコが配備されるのが常識となっている。

妙な三角の穴は鼻でなくて、ピット器官。

 

このごろ、牛小屋ネコの奇形の悲惨さが目に付くが、島人は気づいていない様子。

ブログにもアレコレ書きはじめているが、尾のみならず目や顎にも異常が出ていて

内蔵や脳など、生まれてすぐ死ぬ症状は見て取れぬから、もっと奇形は多いと思われる。

 

このところハブは捕れなくなってきているといい、不思議と寂しがる人も多いよう・・・

パチンコよりも儲かる娯楽?なのかもしれない・・・などと甘く考えていたところ

このところ不況で仕事がなくなり、食うために捕るヤカラが増えたのだとか・・・。

 

一見怖いが、ハブつかみ棒さえあれば、だれでもヒョイヒョイ捕獲できる。

ただ、このところハブつかみ棒をこさえる人がいなくなり、私も購入できなかった。

だからフェアに? 素手づかみしかなく、磯釣りにないスリルと実入りがある♪

里のは捕るが、山のは捕らぬ。

 

島に暮らすというのは、ハブと同居するようなもので

生活のすぐそばというか、家の床下などに、常にハブがいると意識しなくてはならぬ。

一種独特の緊張感が、いつもまとわりつくのは、内地にはないプレッシャー。

クマも確かに危険だが、隙間から入ってくるようなことはないし

毒で手足が腐ることもない。

 

とはいえ、当初イメージしていたような

飛行機降りて三歩でマジュン・・・などということはなく、

涼しげな草むらなど、あまり人が行かぬ場所に入らなければ問題ない。

意外にも暑さに弱く、炎天下を活動すると死んでしまうから、

むせ返るような場所では、居ないか、いても動けなくなっている。

 

庭にしても、草を全部刈り取ってしまえば良いようにも思うが

そうすると、赤土がどんどん下水に流れ込んでしまう。 共存とは難しいものだ。

 

そもそもハブなどのヘビ類は、あまり活動的ではなく、無駄に動き回ることはない。

しかも地べたにほぼ全身を接しているので、振動にはとても敏感だ。

どしどし歩いておけば、まず相手もわかる。

あるいは草を刈るときも、最後に残ったところは用心する。

どうにも逃げ場のない、厄介なヤツがいる可能性が高いのだ。

 

夏の夜はヘビが活動しやすい頃合であるから、灯火なしで歩くのは

滅法危険なのだが、島人はあまり気にせず、暗闇を歩く人が多い。

私はキーホルダーに、100円ショップのLEDライトをつけていて、車から玄関まで

照らしながら歩くようにしている。

 

なにもそこまで・・・と思うかもしれないが、子ハブはうどん程度なので

気をつけるに越したことはないし、内地のように街灯があるわけでもないし

かといって星光が注ぐほどの好天など、ほとんどない。

 

おそらく、南国のイメージは沖縄本島か石垣島のリゾートか街中だろう。

けれど、一歩出れば野性とジャングルにあふれていて、経済戦争などという

相手が同じ人間などではないので、神経を尖らせておく必要がある。

リゾート気分で歩き回ると、少々ヤバイところもあるから、少なくとも

携帯電話の圏外かどうかだけは、確認しておくことをおススメする。

咬まれてから20分くらいで、麻痺して手や足が動かなくなるから、

一人で活動するときは、救急車を呼べる場所かどうか確かめてからだ。

毒を口で吸い出すことはやめたほうが良く、口内炎やカサカサ肌も危険だ。

 

他方、ハブの毒が連射可能か?というと、どうもそうでないらしい。

使い切ると生産には時間がかかるため、無駄打ちは避けるようだ。

食べる用の相手でない場合、それこそ決死の覚悟で毒を打つことになる。

 

そうそう

もともとハブは強靭無比な毒蛇!みたいな印象があるだろうが

それは大きな間違い。 ハブは強力な毒性と攻撃性はあるが

飛び掛るための瞬発力のためか、他のヘビに比べて細く軽量。

骨も弱く、ハブ捕り棒に自ら絡みついた拍子に、首の骨が折れて命を落とすほど。

そりゃ稀だろ・・・と思うかもしれないが、そうして折角つかんだハブがコロリと

死んだ経験をしている人は少なくない。 

 

ハブは、関心が高いだけに・・・怪しい伝承は多い。

 

ハブは、ほとんど目が見えていない。

ハブはその長さ以上に、ジャンプして飛び掛ってくる。

ハブは夜、必ず白く光って見える。

ハブは、シッポをふって威嚇することがある。

ハブがいると生臭い。

ハブはクロウサギと共存している。 などなど

 

まず

目は見えている。 ただし、人間のように3Dでは見えていないようだし

脱皮前のウロコが浮いた状態では、ほとんど見えていない。

目もウロコで覆われていて、それが浮き始め、白濁するからだ。

だが、目が見えていなくてもピット器官で、人間などの熱源を見ている。

熱感知できない、人間の浅はかな想像力で測っても意味がないが

草にさえぎられている低い姿勢なので、感知できる領域は

空が開けていることが条件となるだろう。

 

ジャンプはしていない。

飛び掛るとき、体の後ろ1/3くらいを土台にして咬みつく動作をする。

毒に全力を注いで進化したためか、骨をもろくするほど軽量で細く、筋力は弱い。

もし、ジャンプしようとするなら、細い細いシッポの先で踏ん張って飛ぶ必要がある。

だが、いざ自切(じせつ)するための尻尾の先に、力をこめられるようなヘビなどおらぬ・・・

自切したら、弱った上に飛べなくて、エサとれぬではないか?

たとえば3m先の生き物を、草むらで目を使わずに察知することができるか?

コノハズクのように俯瞰しているなら別だが・・・3mの草の厚みがある。

草深い島の環境で、むやみに飛ぼうとする先の環境を知るすべはない。

そもそも、そのように飛んでエサを狩るのなら、予測不能な行動として

もっともっと、恐れられていて然るべきであろう。

少なくとも、草むらから1m以上離れて歩くように・・・などと、聞いたこともない。(笑)

 

夜、全てのハブがライトに照らされると白く光るとは限らない。

どんよりした色のハブも見かける。

先日捕獲したものは、路上で模様が何も見えないほどに、白っぽく見えた。

けれど、黄土色っぽい場合もあり、いつもいつも白っぽくなるのではない。

 

シッポを振って威嚇する・・・これはビミョーだ。 私は見たことがない。

云えることは、人間が住む4万年以前、島はジャングルで草ボーボーだ。

そこでシッポを振るということは、頭上に相手が来た状態である。

少なくとも威嚇の意味はないだろうし、威嚇するなら数十センチ持ち上げる必要がある。

あるいは樹上で行うのだとすると、樹上に天敵がいることになるが・・・

鳥類は小型のころしか狙わぬから、自己主張は目立つだけで、百害あって一利なし。

細い尾を振ることで、鳥を呼び寄せて咬みつくのはアリだが、威嚇とは違う。

否定はしないが、肯定できる理由はない。

何しろ、ヒヨドリやイソヒヨドリはヘビを食うし、ヘビより身軽で

裸のニンゲンと違って、羽毛もクチバシも毒牙が通らない・・・

 

ハブがいると生臭い・・・

これは半分正しい。 現代人は極端に嗅覚が鈍く、感じることはないだろう。

つかんでみると分かるが、ハブやヒメハブは多少生臭い。 でも、わずかだ。

それを屋外で感じるほどの嗅覚を持つ人間は、現代にはほとんどいないし

島の林内は、カビや菌類のニオイがすさまじいので、よほどの嗅覚でないと

嗅ぎ分けることは不可能だ。 

ちなみに私は、鼻腔からいつも出血するほど薄い粘膜で

無駄に嗅覚があるらしいが、それでも屋外では感じられぬ。

あるいは、捕食している相手を、長時間かけて呑み込むときなら、あり得るか?

おそらく、ぼろ家に住み、自然と24時間接していた昔の人は感じざるを得なかったろう。

昔の島の猟師は、鮮明に感じたに違いない。

 

ハブが、クロウサギと戦略的に共存したとしよう。

巣穴に潜み、季節限定で効率的に口に入りそうな子ウサギだけを狙う・・・

これほど巧妙な作戦を有する爬虫類を、私は知らない。

ただ、厳寒期の避寒地としてクロウサギの巣穴を利用する際、

クロウサギを咬まないことはあり得る。

捕食できない大型の熱源は、ピット器官で検出できるし、

ウサギの、前足そろえて、後ろ足そろえて・・・の、とっとこ歩きは振動が大きく

咬みつく対象となる大きさでないことは認識できるから、無駄には咬まずに

ルームシェアリングすることは可能だ。

ただし2mを超える大型や、空腹のハブはその範疇にないが・・・

我らの共存というイメージからは遠い、ヤクザ者が我が家を勝手に間借りしている

そんな感じだろう。

 

人間は、私も含めて知識を自慢したがる。

だから、情報は話半分で、自分の実感で確かめるより他はない。

なので島で諭される事柄について、本人の体験が伴わないものは怪しい。

けれども、何人もから得られる伝承については、何らかの理由があるハズだから

用心して分析するようにしている。

 

一方、正しい云い伝えも、もちろんある。

ハブは1m程度になれば、尻尾の先をもつと頭は上がってこない。

(筋肉が弱すぎだから・・・猛烈ジャンプ説との整合性はどうする?)

 

暑過ぎると、弱ったり、死んでしまう。

(その前に移動するだろうが・・・ 確かに暑さにとても弱く、死ぬと学者も云う)

 

暴れるときは、背骨を伸ばすようにしごいてやればいい。

(背骨が外れるので、数時間で死ぬ確率が高いが・・・確かにダラリとする)

 

温かくなると、木の上から襲い掛かる。

(夏場、涼しい上、渡り鳥が寝ている樹上に生活の場を移すハブも多い)

 

今のところ、私の知る島のヘビ情報はこのくらいである。

アカマタ、ヒメハブ、リュウキュウアオヘビ、ガラスヒバァ、ハイ、ホンハブの6種。

無毒なのは2種、他は毒蛇であり、それらに合わせて進化した生物が多いわけだ。

島のカエルは、ともかくジャンプ力がスゴイ。

2センチほどのカエルでも、30センチほど「上」にジャンプする。

上へのジャンプは、ヘビの目くらまし?というか、重力がかかって

体のバネの力が弱まる方向だから・・・ということなのだろう。

そのため、島のカエルたちは全て、とても足が長い。

 

徳之島のハブは、他の島々と違い、模様だけでなく多様な色彩を持つ。

黄色いのがスタンダードだが、赤いの、黒いのもいる。

それに、他の島に比べ、極めて攻撃的だという。

 

同調するように

合わせて進化したのか、トクノシマトゲネズミの染色体は多い。

アマミトゲネズミ2n=25、オキナワトゲネズミ2n=44、トクノシマ2n=45

アマミとトクノシマは2nなのに奇数で、生物的にも、心情的にも割り切れぬ。

これはY染色体を持たない、特殊な哺乳類のためということが分かっている。

 

お隣のアマミとはずいぶん違うlことからして、環境が激変したことが想像できる。

 

おそらく、徳之島はいっとき、動物進化の上で激変すべき環境変化か

あるいは過剰なプレッシャーをあたえる天敵の出現があったようだ。

だがしかし、徳之島は貧乏な研究者連中が訪れない土地。

今のところ、天敵とされる生物が発掘されていないが、何が出るか分からぬ。

安直に考えれば、オオタカのような大型猛禽類が好んでやってきて繁殖地となり、

ヘビもネズミも危機に陥ったのかもしれない。

季節的な渡りをする強い鳥が天敵なら、骨も残りにくいだろうし。

 

徳之島のハブが特殊だ・・・とは思えない。 島に住めばアタリマエに感じられる。

ただし、面白い現象がある。

他の島のハブが分かるのだ。 どこのかは分からぬが、徳之島のではない!と。

 

隣の奄美大島のも、実感として、かなり違う印象がある。

多様な模様を持つのだが、パッと見た瞬間違うと分かる・・・不思議なものだ。

 

役場に持っていくと、奄美大島では4,000円、徳之島では3,500円なので

その差額を狙って、昔は大島へ行ってしまう底抜けにあさましい島人がいたらしが

大島の役場職員に、簡単に見抜かれてしまったという。

ちょっと見慣れてしまえば・・・そのくらい分かりやすいものらしい。

 

参考までに、私が見たハブのパターンはコチラを参照。

小さいけれど通常バージョン。 1mを超えていて、筋状のパターンのバージョン。

島の中でもこのくらい違うが、徳之島のはわりと大振りなパターンだ。

他の島のは、多少クドイ感じがする。

他の島の人から見て、徳之島のものがスッキリという意味でなく、

一方的にそう感じるというだけの事であることを、くれぐれも申し上げておく。

小学生のころ、他校の同級生を見て、変な顔つきだな・・・と違和感があったのと同様だ。

 

いろいろあるが、ハブは生活のそばにいて、命に関わる毒蛇であり

その他のヘビたちもわりと日常にくいこんでくるヘビたちだ。

南国は暖かさゆえに、爬虫類や両生類が多いのは、自然なことだろう。

一方で、ネコもカラスもイソヒヨドリなどもヘビを襲うから、ヘビもとて楽ではない。

ヘビを襲うヘビ、アカマタまでいるし・・・

内地で、鍵をかけ忘れて家を出たらアウト!みたいな感覚より

もう少し切実で、生きている限り、常に危機感のあるプレッシャー・・・それが毒蛇たちである。

 

もとより、ヒョウとかゾウとかいないだけでも、どれだけ楽なことか。

日本人は、いろんな意味で毒されていないし、油断できる甘い環境に生かされているよう。

 

先日、徳之島空港50周年で発表された愛称。

私は当然、徳之島ハブ空港でHubとヘビのハブをかけたものだが

やはり却下だったようで、徳之島子宝空港という、ちょっとエロ気味な?

あるいは不妊ご夫婦にはご利益がありそうな名が選ばれた。

(予約するときは、子宝空港でなく、これまでどおり徳之島空港だ)

 

ヘビは我らのDNAにも刻まれているらしい、恐怖の存在。

だが、お小遣いの元でもあり、島生活とはなかなかに味わい深く

テゲテゲなようでいて、ハブや台風など人間生活以外の脅威も大きい。

 

舗装道路がなかった、昭和40年代ころまで、裸足で生活する人がいたようだが

それでも足よりも手の咬傷の方が多かったようだから、文字通り手出ししなければ

大丈夫・・・といったところか。

でも、庭先のゴーヤのなりを確認していて、シュッと何かが手をかすめた・・・

ということもある。 小さなハブが夏の暑さを避けて、グリーンカーテンに潜んでいた。

 

いろんな言い訳を作って、こうすれば安心・・・と信じようとしても

相次いで例外は起こる。 だからやはり、いつも軽い緊張をしておくというのが

生物としても人間性としても、ヨロシイのではなかろうか。 現代においても。

 

緊張の中で味わうヒンヤリ感、それは緊張感ゆえに正に至福であろうことは

今でこそ分かる、極端な幸福感ではあるものの、それもまたアリかな・・・と

感じられるようになったことについて、幸いに思うこのごろであった。


追伸

EOS5D MkIIIは3/2(金)に発表になった。

画素数が少なめなのは英断だと思うが・・・その他のスペックはどうも貧弱。

画素数を減らして、画質と高感度特性に振り向けたからだ。

 

ニコンD800のスペックで注目すべきは、望遠系大好きな鳥好き用?として

中央部の画素をクロップ(切り取り)し、周囲の不要な画素をカットして

レンズの焦点距離X1.5倍で撮影できる機能がある。

飛ぶ鳥の場合、視野が広いためファインダー内に鳥を捕らえやすく

撮影した後は無駄な周囲を自動的にカットしてくれる・・・機能である。

擬似スポーツファインダー的な感じだろうか。

 

加えて、F8の暗いレンズでもオートフォーカスができるということ。

これまでは最高機種のみの特権的機能とされていた。

これも鳥系に多い、テレコンバーターで倍率アップして暗くなったレンズを使っている

ご老体でも、安易に小さなカワセミへフォーカスできるようになった・・・ということだ。

 

同価格帯であるが・・・だいぶ・・・差が、開ききってしまった感が否めない。

 

ニコンの発表から遅れたため、更に間をおいた意味が分かる。

すぐに比較されたら、ずいぶん見劣りする。

ニコンの発表がなければ、かなり頑張ったと言ってもらえたろうが

世の中のスピードを計り損ねた、キヤノンの企画、開発力には問題があるのだろう。

 

ともあれ、キヤノン製品が最悪というわけでもないし

むしろ私の撮影スタイルにマッチしてきた感もある。

ニコンの多画素とクロップ機能も魅力だが、キヤノンの高感度は

薄暗い南国の森や、夜間撮影にはピッタリである。

 

ナンダカンダいって、ちょっと買いたい気分になっているのであった。(笑)


ではまた