食欲がないのか、ヤル気がないのか・・・

 


このところいけない。

ど〜もいけない。

 

一日三食が少々遠のき気味。

 

食欲がないのか、ヤル気がなく、メンドウだから食欲がなく感じるのか分からぬ。

主婦の悩みとして、自分の味に飽きるというのは常識らしいから、それか???

 

魚が食いたい・・・だが、さすがに南国の沿岸はオフである。

イノーといって、リーフに囲まれた浅い海は、寒風で低温化してしまい

さらにその周辺の沿岸域へ、影響をおよぼすようである。

 

そうしたとき、たまたま元魚屋さんのオネーサマに会った。

50代以上限定らしいが、マドンナ的な存在であったらしい、目元がキリリとした女性。

端正な顔立ちは、今も健在だから、さもありなん・・・かな。

時折、魚屋に戻って魚を売ることがあるらしく、このときもそうしたタイミングらしかった。

 

役場でレシピ集をこさえいていることもあって

島に水揚げされる魚は知っておきたいので見せてもらったら・・・一匹いただいた。

物欲しそうな顔になってしまったのかもしれない。

ともあれ、島の女性はとても優しい、優しすぎるほど優しい。

 

名はキーホタだという。 食べたことはないが、一目見てウメイロと分かった。

実に便利な図鑑の記憶である。

ウメイロは、専門に沖釣りに赴くほど、愛好する方がいるくらい美味いらしいというから

以前から、是非に食べてみたかった魚であった。

 

きれいにハラワタやエラ、ウロコが処理されていて、刺身に引いてみた。

鮮度はいいのだが・・・どうやらシメてないのと、処理したときに水を吸ったらしく

身のしまりがない。 すぐさま漬けに方向転換である。

一晩・・・

 

自分らしくなく甘い仕上がりだが、旨みの薄い南国系の魚には上々。

ふにゃっとしていた歯ごたえも、モッチリとした腰のある食感になっている。

 

島で人気の、グルクン系やモンガラカワハギ系、ウメイロの属するアオダイ系は

スッキリしているが、内地人からすれば、マダイに比べ旨みが薄くて味気なく感じる。

思わず、タレにアジノモトを加えたくなってしまうほどに。

 

アツアツご飯でいただきたかったが、どうもこのごろ胃腸が弱っているのか

ご飯を普通に食べると、半日では消化できない様子。

仕方なく・・・カユでいただくことにした。

 

見た目はとても貧しいが、思ったよりずっと旨い。

当初、ゆるめのカユに粉茶を加え、茶粥風な味だけでいただこうと考えたが

せっかくの漬けのタレがあるから、カユにブレンドして、漬け茶粥?仕立てに。

塩分は少々気になるが、漬けの味がシミジミ感じられる、漬け粥が完成したよう。

ちなみに温かい夜だったので、カユは常温である。

 

茶のコクと香りが、漬け風味と響き合い、旨い。 たまたま・・・旨い。

 

普段

Aコープに買出しに行って、まず狙うのがグラム68円、養殖カンパチの血合いのとこと

アバラおよび、腹の超トロの部分をパックにまとめたもの。

フライパンでガーリックパウダーとともに、塩焼き風に仕上げるのだが

ためしに照り焼き風にしてみた。 油はひかなくても、自然に出る。

見た目にコテコテすぎか・・・? でも味は悪くない。

 

食欲がないときは、こうして香ばしい、濃い目の味にすることが多い。

ただ、いつもいただいている味付きのオジヤ風のカユも、汁気のために塩分多め。

運動量の少ない私にとって少々気になるところ。

でもま、美味しいと感じられることは、体もさることながら、ココロの活力になる。

 

どうもこのごろ、暗いどんよりした冬が、ココロに悪影響を及ぼしている感覚がある。

でも生き物の豊富さは、それを凌駕するはずなのだが・・・バランスし始めたか?

 

寒い時期だが、さむいとはいえ、9度の夜もあれば18度の夜もある。

そんなときは、懐かしい味が恋しくなることが多くなった。

酢味噌そうめん・・・をちょっと改良して、味噌ひかえめで、梅塩で調味してみた。

コリャーいける! もともと梅入りのつゆでいただくそうめんも美味しいから当然だが。

シコシコつるつる、梅の香のほろ酸っぱいそうめんに仕上がった。

 

懐かしさの上を往く味になってしまったが、とても元気の出る不思議な味になった。

 

おそらく

おふくろ様特製の梅酢を加えたなら、最強の梅酢味噌そうめんに仕上がったろう。

 

このごろマイブームになっているのが、島の太い、それは太いチンゲンサイである。

いつもは中華風のトロミのある炒め煮にこさえるのだが、寒い寒いときは鍋にする。

とっておきの鶏モモで、スープ仕立ての鍋である。

ごま油とガーリックパウダーで、やっぱり中華風。

豆板醤(とうばんじゃん)としょうゆ、甘い島ショウガのカリントウを加えて調味してある。

野菜室の下で眠っていた干しシイタケも、一晩もどして加えた。

スープを一口・・・ 鶏モモの脂はくどいけれど、滋味だねぇ〜♪

 

このところ、不眠だか、自律神経失調だか、低体温だかで体がだるくフラフラが続く。

二日連続して稼動すると、一日寝込む生活になってしまう。

二歩進んで一歩さがる・・・そのものの日常。

 

必要なものだけが頭に浮かび、欲しいものがない生活。

何かこう、物欲を刺激する商品がないものか・・・

訪れたいところも、欲しいものもない・・・では、おそらくウツの底の状況。

正直、本当は欲しいレンズやカメラのスペックはあるが、存在していないので

欲しいものが見当たらないのも確かである。

 

物が欲しいというのは、未来を欲しいというのと同義でないかと感じる。

それから、このところケトルベル散歩で発達した肩が邪魔になるのか、

横になると、肩や腕が痛くて眠れない。

筋肉が邪魔になり、昔のような自然なポーズになれないのだ。

だから、快適な圧力の得られる、厚い敷布団を探している。

生きること、食べること、寝ることに妥協したら、たぶん死ぬ。

幸い、寝具は友人の家具屋さんでなんとかなりそう。

 

役場の風景。

島に来て、来月でやっと3年。

この風景になじんで、普通に撮影している自分が、微妙に幸せだったり。

役場CATVのAYTと鹿児島キー局による生放送だから

皆、仕事をほっぽらかして、注目してるわけで。(笑)

アナウンサーのツルさん、硬いなぁ・・・娘くらいの年齢で、カワイイけど。

 

風土には慣れてきたものの、体内時計は慣れていかないようで

私の理想とする土地はどこなのか・・・ そろそろ次を探す必要があるんだろうか。

徳之島がとても気に入っているのだが。

 

このごろ、クレームか食のネタばかりになっている。

それは島での生活が、とても基本的なところに収まっているから

そのくらいしかネタがないわけで・・・でも来週は、いきなりデジバカかもしれぬよ。

島でも、通販は使えるものだし。

 

ところで、ラジオの公開録音があった。

島はとても身近な社会、ゆえに私はこの金屏風を運ぶことに・・・ってなんで???

ご覧いただいているあなたより、私がもっと疑問である!(笑)

島には、徳之島町文化会館にしかない代物なので、借りるしかないのである。

島にやってきた、名だたる有名な演者の方を支えた逸品で、責任重大だ。

 

企画課のY課長のそばにいた、役場以外の人物が、たまたま私であった・・・

いわく「役場のニンゲンが運ぶと、たぶん傷つけてしまうから、頼みますわ」とのこと。

友人に家具屋さんがいてくれて、本当に助かった・・・

 

とても不安だった、この仕事が終わって食欲回復。

やっぱりウツっぽいのは、私の臆病さが絶大なため、なことは確実である。

だからといって、治るようなものでもないような・・・

分かっていても発せられるウツっ気のアレコレ、こりゃ厄介である。

厄介であるが、気にしても気にしなくても一緒なので、まいっか。


ではまた