ハイテクが限界の時代?

いろいろあれこれ・・・ほどほどに

 


我が家の庭は、ほとんどセンダングサに占領されている。

島の人はたいがいビーバーで刈りはらってしまうが、そうすると

センダングサは根をどんどん太く深くし、さらに大株になる。

地上に出てくる芽の数も何十本になっていき、一株で群落をつくる。

 

そうならないように、引っこ抜くようにしているので、なかなか進まない。

引こうと刈ろうと発生するのが、枯草。

野焼きはしないので、そのへんに放置している。

 

放置して雨が降ると、再び根付くこともあるから、油断できない。

でも枯れた草の下は日が当たらないので、多少草の進出を抑えるようだ。

 

そういえば、除染で出る土砂などは、どうするのだろう・・・

放置なのだろうか? センダングサのように、枯れるだけならいいが

雨が降ったら根付くどころか、地下水に混じり、植物が吸収する。

水を吸った土砂なら当然、草が生えるだろう。

あるいは、セシウム温泉とか・・・

 

除線というと、草取りみたいに、とってしまえばキレイサッパリ?

のような印象が占めてしまうが、その後も大問題である。

そもそも、放射性物質の量は減っていない、移動させるだけの行為だ。

逆にそれらだけを集めて、高密度にしてしまうことでもある。

 

セシウムやストロンチウムの半減期は30年もあり、プルトニウムは

半永久である・・・ 少なくとも30年間、我々は税金でそれらを

右や左に西に東に移動させたり、埋めてみたり、海に流してみたり

しなくてはならない。

地球上の全生物からの嫌われ者を、演ずることが決まっている。

 

ひとんちを除染した土砂を、じぶんちに持ってくるヤツなど

当然言語道断、極悪非道には違いない。

それを政府はやろうとしている・・・ 沖縄米軍問題の焼き直しだ。

 

やっぱり福島県を含め周辺地域は30年間封鎖し、

高濃度放射線特区に指定、無駄な作業をしない方が、

予算的人道的にも優れた策だと想うが?

放射線があるのないの、まだあった・・・あったらあったで

除染しても、おくところがない。 なら放置するのが得策だ。

どうせ除宣した土壌も野ざらしになるのだろうから、植物も昆虫も

地下水も海水も汚染される。 なら遠ざかるべきだ。

無茶な発想だが、おそらく最も安全には近道であろう。

 

現に、生活苦か資金難か、検査されないセシウム産品が

ヤミルートで流布している。

背に腹は代えられないくらいで、放射能をばら撒かれ始めたが

それはジワジワ効いてくる無差別テロだ!と言われても仕方ない。

 

ところで、ヒロシマの核物質はどこへいったのだろう・・・

計測されないままに、戦後30年の復興期を過ごしてしまったので

追究のしようもないが、ヒロシマ周辺はとてつもなく危うい

復興をしてしまったのではないか・・・と想像がつく。

魚や作物から、大量の放射性物質を摂取し

それでも生きてこられた方々なのではなかろうか?

ヒロシマは西日本の福岡に次ぐ都市だから、廃墟にはできなかったが

その代償は、いまも支払われているに違いない。

 

それは、ともすれば原爆の直接被爆者の方が多かったために

黙殺されてきた、時代の裏側なのだろう。

 

ぶっちゃけ、ヒロシマで大丈夫だったのなら、フクシマでも

ヤイノヤイノ言う必要もないのかもしれない。 全国で分担するし。

 

ともあれ

十数年後、高濃度地域で育った子供達が

婚期を迎えられるころ、差別に遭わないことを祈りたい・・・

 

秋はウツの存在を体感するシーズン。 急に人恋しくなったりする。

被害者妄想も増大する時節でもある・・・思い過ごしであってほしいが。

ともかく東のいかなる産品も購入しないし、あるいは安く流通している

特売品も、ちょっと怪しむ必要を感じる。 自己防衛こそ最大の防御だ。

 

ナニはさておいても、ベクレルとシーベルトの関係が分かり辛すぎる。

原子力政策の煙に巻かれていることが実感される、最たる例だ。

原子力被害を分かりやすくしてはならない、戦略が活かされている。

国家とは思った以上に複雑で、恐ろしい仕組みを備えているなぁ・・・

原子力は軍事産業並に暗闇に満ち満ちている。


さて

除草除染問題はこれくらいにして、

我が家の主力機材のEOS-1D MkIIIは、もう2年を経てしまった。

 

デジタルカメラの寿命は、今のところとても短い。

(=カメラマンの世界限定 ≠ 写真家は別)

光をデータとして定着させる技術が、まだまだ未熟だからだ。

その証拠に、デジタル対応レンズというのが現在は主流だ。

これは、つや消しだったフィルムと違い、ピカピカのセンサーから

反射される光を、制御するコーティングがされている。

 

もう、お分かりだろうか? 勘の良い方は、お気づきだろう。

 

光を受け取るはずのセンサーが反射ってドーユーコト?・・・と。

赤外線カットフィルターや、センサー表面の微細レンズが反射するのだ。

つまりまだ、光の無駄がずいぶんある・・・ということ。

 

それでも、光が潤沢に得られる環境では、フィルムを追い越す

表現力を実現しているから、捨てたもんでもない。

ISO800以上の高感度の表現力は、おそらくフィルムを抜いている。

 

そこで我が家の主力機の性能は・・・というと、まだいける。 十分いける。

それに写真家だが、ほとんどちっとも写真が売れてないし・・・(苦笑)

ハイビジョン画面に投影することを前提として撮影しつづけているので、

1000万画素あれば、ほとんど問題ない。

逆にいえば、被写体が大きく写ったとき、周りが欲しくなることもある。

 

現在、動物と郷土料理を中心に撮影しているぶんには

スペック的には問題ないと判断できる。

 

ただ、気に入らぬところもある。

 

プロ用なわりに、使い辛いところがタクサン残っている。

すなわち、本来フィルム用で30万だったEOS1が45〜90万円になった。

デジタル技術を投入したことで、価格のハードルが上がりすぎた。

そこでデジタル以外のところに、カネをまわせない。

 

デジタルになって、トレードオフされた部分も在る。

わがMkIIIでは、45個所のオートフォーカスのセンサー位置があるが

選べるのは、半分以下の19箇所・・・荒くなったから、配置に工夫が欲しい。

真中と外側だけで微妙なところが選べない・・・

 

それでも、45万円だ。(我が家のカメラ、現行機種は50万円台)

 

先日発表されたのはEOS1D X。 なんて薄っぺらな品番だろうか。

高級車モドキだった、マークXっぽいような・・・?

 

Xは本来10、もしくは軍用型番の実用できない実験機という意味だ。

ともかくも「自信なしっぽい品番でキタ!」というわけだ。

 

自信が無い理由・・・

EOS1Ds MkIII(90万円台)+EOS1D MkIV(50万円台)÷2

=X(65万円)という式になったことからして、サモアリナン・・・

 

補足すると、キヤノン最高峰のEOD1Dは実は2ラインで

高画質の1Dsと、超高速をうたう1Dの二本立てだったが

今回、間をとって一本化した・・・高めで・・・というわけだ。

 

ぶっちゃけ

1Ds(90万円台)は高画質追究機でのろく、動かない被写体向きだから

中級クラスで高画質な、5D MkII(30万円台)とかぶっていた。

画素数も同じ2110万画素だし。

 

シリーズの統合により、値段が50万円台据え置きなら少しは感動もあるが

結局のところ、高速系で多数派の1D MkIVユーザーを10万円高の相場へ

追いやることを目的としたようだ。 1D MkIII持ちの私など20万円増し。

つごう4年で20万円アップの価格設定だから、実験的Xってことのよう・・・(笑)

試されているのはカメラ技術でなく、われわれユーザーだが。

 

しかも、画素数は2110万画素かといえば、1800万画素にダウンし

値段相応なの?・・・なショボイ設定で、到底進化を感じることはできない。

画素数はDs MkIIIより低下し、画素密度もMkIVよりも低下している。

つまり、画素数は中間だが、一定の面積あたりでは、

前機種の双方より荒くなっただけなのである・・・なして?

 

感動が無いのは、進化のなさに尽きる。

原子力は(無理やり)安全だから、単位を100倍甘くしまーす

100レム=1シーベルトの方が気軽でしょ?

みたいな善意の無い、向こう都合だけの甘さだ。

100シーベルトといわれれば軽いが10,000レムなら不安になる。

 

高画質な上位機種と、高密度で高速な下位機種の間をとって

高画質でもなく、高密度でもない間の機種を作りました・・・ってナニ!?

ってことになってしまった。

放射線が漏れてから、1シーベルトって50レムなの99レムなの?

と慌てるような衝撃でもあったり・・・

次機種への不安はつのるばかり。 買わなきゃ問題ないだけだが。

 

正直なところ、スポーツ撮影だろうが、動物写真家だろうが

秒間10コマから12コマになったからといって、

飛躍的にチャンスを逃さない・・・わけではない。

新機種は、ともかく新しさがないことを繕った機種としか感じられない。

 

念のため、一覧にしておく。

機種名 画素数 秒間連写 画像センサー 価格 特徴
EOS1D-X 1,810万 12コマ フィルムと同じ 65万円台 期待の新機種?
EOS1Ds MkIII 2,110万 5コマ フィルムと同じ 90万円台 キヤノン、最高画質!
EOS1D MkIV 1,610万 10コマ 77%の面積 50万円台 現在、最高速!
EOS5D MkII 2,110万 4コマ フィルムと同じ 30万円前後 中級なのに最高画質!
EOS1D MkIII 1,010万 10コマ 77%の面積 40万円台 我が家で最高・・・

 

高速系ユーザーにとって、最も必要なのはプリキャプチャ機能、

つまり今だ!と思ったときには遅いので、シャッターを押下した

0.3秒前くらいからの画像が欲しいのである。

ニンゲンの視覚反応は聴覚反応より遅い、そしてカメラの反応も

電気的処理により遅れる・・・それをカバーする0.3秒前が惜しいのだ。

然るに、高速撮影が可能だとて、後の祭りをいくらタクサン写しても、

後の祭りには変わりない・・・後の祭りを秒間12コマで写す憂鬱・・・(笑)

 

プロなら、0.3秒くらい予測しろよ・・・と言われるだろう・・・すぐ、お返しする。

そんな予測できる程度のことは、とっくにヤッテラー!(笑)

先日、運動会のゴールを撮影していて、あーこの人倒れるかも・・・

というのがピーン!とくる。 野生動物の動きに比べたら、

ニンゲンはずいぶんスローな生物だし、読みやすい。

もちろん、動物でも読みは大切な眼力のひとつだ。

 

それでも撮れない、レンズを向けていたが、わずかに指が間に合わぬ

悔しい瞬間が、しばしばあるのだ。

感覚的には間に合ったハズなのに・・・???

 

NHKがプラネットアースで使用していた機材には、それがあった。

BBCのプロカメラマンが必要とした機能なのである。

 

話はそれるが、動物達は、どうも直線的未来を予測する脳力は低い。

私が道を歩いているとき、彼らはすぐ前から飛んで、さらに前に移動する。

もっと違うところに逃げろよ・・・と、つい笑ってしまうが、それは大間違いだ。

つまり、予測可能な直線的未来を演じる動物は、ほぼ存在せぬのである。

車両とかイノシシ限定・・・野生動物は、必ず直線で無いから、

彼らはじっと観察し、予測などあてにせず、瞬間の動静を見極めるのだ。

予想を常とする我々から見れば、間抜けに見えるが、われ等こそ

たいした予測脳力も無いのに、逃げ足の遅いマヌケな生き物なのである。

 

交通事故はもちろんのこと、震災の津波にしろ、福島の放射線にしろ、

貧相な予測脳力に頼りすぎていないか?

ろくに予測脳力も、回避する移動力も発達していないのに・・・と動物達に

諭されている気がしないでもない。

 

閑話休題。

 

私はまだ頂点を極めたような写真家には遠いが、

秒間10コマを減速して、8コマで十分足りているからまだ余裕がある。

ちなみに先の倒れながらゴールされている写真は、秒間5コマに

落として撮影している。

予測範囲内では、シャッターのタイミングが適正に近い。

 

たとえば

子犬が小さくジャンプする直前にシャッターしても、着地寸前にしか

撮影できないもどかしさ・・・があるのを、ナントカシタイだけだ。

もちろん、それより0.3秒さかのぼってもらえれば言うことなし。

 

問題はキヤノンの、遅れている技術のために、65万円の値付けが

さらに遠く寂しいカメラ感・・・を演出しているのが問題なのだ。

 

たとえば

現在の一眼レフは、物理シャッターを無視して開けっ放しにし、

動画を撮る機能がついている。 だがキヤノンでは動画撮影時は、

旧来の画像コントラスト検出技術が、ピント合わせに使われてしまった。

これはデジカメ草創期の、安易で限界がありすぎる技術である。

 

一方、富士フィルムやニコンでは、画像センサーの一部を

ピント合わせする距離測定用センサーとして使い、画像には穴が開くが、

電子シャッターだけで、高速正確なピント合わせを可能としている。

(開いた穴は、周りの画素から予測して埋めるらしい)

 

この技術が間に合わなかったのか、開発すらしていないのか不明だが、

ともかく、Xには既存の技術しか載っていないのだ。

イイワケのように、物理的操作性を向上するためのボタンが増えた。 

そりゃーまーしかし、これまで五世代も経てりゃ、十分やれたことだよな・・・・

 

動画の技術を、静止画に投入すれば、あるいは騒音の大きい

シャッターのバタバタという音で動物を逃がさない、

シンと静まり返った式典の会場などで、違和感なく撮影できるのに・・・

 

一方で感じるのは

写真業界の権威が、まだまだ昭和の写真家基準で、

科学より感性(といいつつカメラの性能やアシスタント頼り)といった風潮で

新しい発想と言うか、合理的発想のニーズが踏み倒されているようなのだ。

若造がナマイキいうんじゃない・・・的な。 しょぼい徒弟制度が物語る。

 

で・・・左様な上位機種の低性能事情により

スペック的な高性能&低価格に見えるためモミ消されたのか?

ともすれば、既存の2110万画素の性能からアップすると、より多くの

Xへのアドバンテージが生まれてしまうため、開発できないのか???

そろそろ発表されるはずの、中級機5D MkIIIが未だ発表されない。

それほど危ういのか!?キヤノン???

 

正直なところ

5Dシリーズの方がシャッター音が穏やかで、期待大なのだ!!!

カメラがブレるほどの、シャッターの重さには閉口するが・・・

 

東北の震災の影響が大きいのか、あるいは最近調子が良かったので

放漫経営にダメージが来たのか・・・異様な感じのする新製品発表に

我が商売道具の、危うさを感じた秋であった。

 

こんなだったら、また2年待って、47歳の秋を楽しみにしようか・・・

っていうか、高級一眼レフよりも、コンパクトデジカメの性能が向上し

結構使えるのが増えてきたから、それでつなぐのもアリだろう。

今更、昭和の規格(ライツの規格だが)にこだわる理由もないだろうし。

なんといっても、サイバーショットTX5の功績が大きかったように、

まだまだ期待できる。

 

歳をとると怖いものが減っていくのは、本当のようだ・・・

湾屋(わんや)の洞穴ことウンブキという場所があるが、

日中から薄暗い末期の鍾乳洞の、ホラアナである。

ゴミ捨て場だったが、このごろ役場のおかげでゴミから解放された。

 

ここで見つけたエビは、ちょっと風変わりだ。

こうして目の反射をみても、目が相当小さいことが分かる。

本来、赤い色は真っ暗な深海の色である。 オトヒメエビよりずっと赤い。

それが目の小さい姿で洞窟にいるということは、推して知るべし・・・

こいつはなかなか珍しいエビっぽい。 しかも人差し指が透けている。

 

当然、こういう暗い水場にはTX5しか持っていかない。

一眼レフは、まったく万能ではない。 高級なくせに・・・

やっぱりカメラって、撮影って面白いなぁ。

バカに手軽なくせに、バカに説得力があるメディア、デジカメ画像。

 

私は、コダワリの方向を、つまらぬ事で間違えていたかも知れぬなぁ・・・

また面白い写真が撮れそうな気がしてきた。

そこにある科学技術+目の前にいる動物*現状のソコツな技前で

楽しめるのが写真世界のようにも観えてきた。

 

今や、スマホでアナログラジオが聴かれる時代、昭和のコダワリも

ほどほどにせんにゃいけんなぁ〜と思ってみたり。

テゲテゲもほどほど、昭和もほどほど、ほどほどもホドホドな・・・

 

最後に未練を申し上げるならXを銘打ったのなら、最低限実験的で

魅力的な技術を投入しとけよキヤノン・・・と告げたい。

 

撮り撮影には向いている現状のMkIVを買いかえるべきか、

悩ましいなぁ・・・知人の写真家に相談してみようとおもう。


ではまた