NHKラジオがネットに

 


台風12号で被災された方々には、お見舞い申し上げる。

つい忘れがちだが、動植物たちも、多くの命が失われた。

あの台風は、南国の台風に、南国の冬の大雨が加わった気象で

気象温暖化(気象激化)とイコールの現象だと考えて問題ないだろう。

風が強くなかったことは、不幸な中では幸いだったように思う。

雨が多い=大気の熱エネルギー増大で、水蒸気が増大できたのだ。

 

こちらもまだ、昨年晩秋の大雨(奄美の大災害をもたらした)の

痛手から立ち直っておらず、復旧工事中だし、

台風2号の塩害や、暴風の影響も色濃く残っている。

 

実は今、島は一ヶ月ほど雨が降らず、干ばつになりつつある。

我が家は引っ越して浅間集落になったが、こちらの水源は乏しく

そろそろ断水に入る。

毎日毎日スコールも無い夏の日々が続くなんて、異様だ。

なにしろ積乱雲どころか入道雲すら見当たらぬ。

湿度は70〜90%はあるのだから、降ってもよさそうだが。

 

地球温暖化の影響が、これほど直球で分かりやすく

すぐさま現出するなんて、思ってもいなかった・・・私ですら。

 

我々にもまして

メリケン、中国やインドが、奔放に化石燃料を使いつづける限り

現象は加速の一途をたどるのだろうか。

 

メタンの多い牛のゲップのせいにしてもいいが

それも含めて、誰のせいでもなく、人間のせいなのは間違いない。

 

資本主義社会とは、その名の通り、資本が主権。

生活以上の資産を貯めることは、物質や資源という未来を削って金にし

余分に蓄えるという事実を、そろそろ認識する必要があるだろう。

っていうか、認識しないなら、また災害や人災の人柱が増えるだけだ。

 

人が増え、欲望の総量も爆発的に増えた。

そして災害も、爆発的になってきた。

でも、暴走はとまらない、災害も人柱もとまらない・・・

頭がいいのか悪いのか、ヤレヤレな人類だこと。

 

台風14号が発生した。 雨がほしい・・・なにがなんでも・・・

コイツは、仕事中にたいした風もふかぬまま、いつの間にか通過した。

もちろん、雨もなかった・・・ いよいよ断水が始まりそう。

 

水洗トイレなんて、島にはそぐわないモンだな。


 

さて、我が家はとても近代的?になった。

島では珍しい水洗トイレだってある。(維持費は高いが・・・)

ドブネズミもワモンゴキブリも、風呂に入るカクベンケイガニも

4センチくらいあるヤンバルトサカヤスデもさっぱり来ない。

 

いるのは、野良猫と、ケッケッケッケッケッとなくホオグロヤモリくらい。

安眠できるのは間違いないが、妙に寂しいのはナゼだろう???

 

バカか? 動物バカになっちまったのか??

まー・・・なっちまったなら仕方ない。 病気じゃないし。

 

一方、我が家の情報インフラといえば、インターネットとラジオだ。

しかしながら、空港の近くのためか、異様な電波があるのか

AMラジオは、ガーッ!と、どえらい大きなノイズと同時にしか聴けぬ。

そういえば、野鳥観察している空港横の干潟では、見通しが良いのに

携帯電話でワンセグも受信できない。

 

防災用に重要な肝心のAMFMのNHKが受信できぬ。

どういうわけか、600KHzより下の周波数にガーッ!が入る。

ループアンテナとかいう、デカイアンテナを自作すると入るらしいが、

それでは避難したら、役立たずになってしまう・・・

 

ラジオの復活は、とりあえず電波の問題なので保留にし

9/1から開始されたNHKのストリーミング放送を利用することに。

いちばん小型で小電力のパソコン、バイオU、UX90PS

ヤマハの無線対応スピーカ、NX-B02で再生してみている。

我が家の最高オーディオセットだ。

不思議なのは、AM放送って、こんなに高音質だったの?ってこと。

無駄に低伝送レートにする必要はないが、高音質の必要も無い。

でも、MP3の64Kbps以上の音質は持っているようだ。

高音はカットされているようで、聴き疲れしない。

音楽も、ラジオよりずっと繊細な品位を保ったまま流れてくる。

反面、AMラジオのモコモコほっこりとした印象はなく

アナログ電波で丸められず、リアルすぎてギスギスした感じだ。

 

やっぱり、

音質以前に、防災用途ならば、

最低限ラジオを買い換えておくべきなのかもしれぬ。

でも高感度ラジオが、防災用に耐える強度を保持しているかは疑問。

 

あまつさえ、すぐに停電するようなお土地柄で

インターネットラジオはネーダロ!としか言いようがない。

パソコンはバッテリーで動くが、ADSLモデムやルーターは動かぬ。

 

AMラジオにコダワル理由は、とても情けない個人的な理由。

電池が長持ちし、防災目的でもあるのだが、

実のところ、ラジオ深夜便が聞きたいのである。

眠れぬお年よりのパートナー番組だ。

 

昭和40年代以前の歌謡などを聞き流しながら、床につくというのは

なかなかの悦楽なのである。

 

つまらぬ小さなコダワリがある社員が多いのか

やっぱりパナソニックには、妙に豪華なラジオが細々と存在していた。

RF-U700-Aというラジオだ。

少数派に応えるコダワリ商品に、なんか妙に嬉しくなった・・・

デザインはかなり終末的で困ったもの。

最新機械しか知らない、若手の初心者デザインっぽい。

しかも、そこに先輩社員のシガラミが入り込んで難解になっている。

 

どーでもいいが、ダサすぎラジオだぜ。(笑)

 

スマホ用スピーカーもどき、CDコンポもどきの、もどきデザインだ。

かりそめの高性能をイメージして、コテコテいじくっている間に、

ガラの悪いデザインになっちまったのだろう。

枕もとどころか、家のどこにも合わぬ、意味不明なインテリア性。

 

スピーカーが上にあり、ディスプレイや操作系が

下にあるレイアウトは、なかなか面白い。

おそらく、お年寄が寝たままでも操作できるよう

レイアウトしたと思われる。

操作するとき、残りの片手で支えなくていいレイアウトは合理的。

気恥ずかしいデザインで、ちょっと手が出しにくい。

 

ともあれ、ラジオ深夜便は高音質でよみがえった?のである。

ラジオを聞き流しながらパソコンで作業するのも、とても楽チンだ。

 

やはりこれからは、エアインターネットの時代だろうか???

ワンセグのように、パソコンにも一定のストリーミング放送を

受け取る受信機とアンテナが内臓されるような・・・?

まんまデジタルラジオが内蔵されただけだが、

単品よりも使いやすい気がする。

テレビは見ないが、ちょっとした待ち合わせ時間など

ワンセグでニュースをチェックしたりすることがある。

携帯に入っていて幸せている。

 

昔は、そんなの絶対に使わないと思っていたが・・・

 

利用率はとても低いのだが、あるととても重宝する。

ニュース番組に、生々しさが必要でもないので小画面で十分。

 

しかもバラエティ番組なんぞ、フルセグで視聴するような

情報量も品格も持ち合わせていないはずだ。

大型テレビで見るのは、電気代の無駄使いである。

ま、それくらいしか家族の接点が無いというのなら仕方ないか・・・

 

さりとて、島一番のメディアはやっぱり口コミと新聞。

ラジオはもともと受信できなかったからか、普及も期待もしていない。

沖縄からやってきた方々は、使っているようだ。

鹿児島の放送は入らないが、沖縄のは受信できるからだ。

あるいは、台風情報にしても、沖縄の情報でないと役立たずだ。

テレビは見ているが、どちらかというとテゲテゲ眺めているだけで

イマイチ情報としては役立っていないような印象がある。

 

テレビに出ることはないが、地域の新聞に出ることは多くなった。

年に何度か載る。 奄美、南日本、南海日々新聞などだ。

やはり新聞に載ると、皆から声をかけられるから

今更ながら、新聞のチカラは大したものだと感じさせられる。

ちなみに航空便の関係から、朝刊でなく昼刊だけれども。(笑)

 

新聞は、とらなくなってから5年くらい経つが、

朝日新聞などのように、身近でも必要でもない情報が

くまなくアレコレ載っているのよりは、ずっと見やすい地方紙。

こちらで、読売など全国紙を取っている人は稀。

 

もともと、鹿児島でも沖縄でもない徳之島。

情報のローカライズという点では置き去りの島だから

全国紙やテレビの向こう側には、感情移入されない体質のよう。

悲しくも現実的で、割り切った情報環境といえる。

正直、的を射た情報は、ほとんど報道されていない・・・

 

報道は、中継局を巻き込んだ停電や、もともと電波が届かないことで

災害時の用を足せない仕組みだ。 落雷一発で止まる。

元来そういったインフラだから、島の人はあきらめているが

人道的に、防災情報がないというのは国策の問題だろう。

 

ま、情報があったとて、三重紀宝町のように、

空振りを恐れたのか?なんの避難情報もなかったという悲劇もある。

 

情報は知った本人の判断が大切である。

仕組みとか、オカミがどうのということではないから

避難指示は出たときには遅いとみる方が、むしろ前向きだ。

 

温暖化と、激烈な気象を、多くの人柱で知った我々個人は

ゆるくて遅い、自治体の判断を仰いでいたらマズイことは判断できる。

だから情報だけは欲しいところ。

 

そんな判断できない!という方は、もともと人柱候補なので

逃げも隠れも、避難指示がでても信じる必要は無い。

自己判断を他人にゆだねるあなたは、そういう運命、いや宿命なのだ。

親の代から、おそらくユル系の人柱候補思考の家系だ。

考えないけど金をくれ思考だ。 間違っていたら、指摘を受け付ける。

 

加えれば

判断できないし、不安だけど、笑われたら嫌だから逃げられない・・・

これは完璧に人柱人材だ! もうあなたは人柱として死ぬ優れた人材!

家族の命と外聞を、ろくに使えもしない頭でテンビンにかけるなど

もうその時点で笑われ者だ・・・

失礼至極ながら、自覚症状がないだろうから申し上げると、

すでに、生きていること自体が笑われている可能性が大きい。

 

私がこうしてキツイことを平然と書くのは

命を最優先することこそ、知恵の終着点であり、全てだと信じるからだ。

命が助からない知恵や工夫など、生まれる前から意味が無い。

むしろ、それにより足をひかれ死ぬ人が出るから、生まれたことが罪だ。

いない方がよかった・・・といわれる人にだけはなってはならぬが・・・

 

考えるよう進化した人類は、考えることによって天命を全うするだろう。

だが、生き残ることも考え抜くことによる。

それが頭脳を、めちゃくちゃに進化させた人類の宿命だ。

 

考えろ、考えぬいた果てに死ぬのは仕方ない。

でも考えないで死ぬのは、犬死に未満、人柱ともいえぬ無駄死に。

悪いが、たむける線香もはばかられる。

 

人とはもともと生まれた時から責任を負う。

それを果たさぬのなら、墓がなくとも、子々孫々が笑いものでも仕方ない。

私はもう、墓なんて望めぬ人間だ・・・っていうか墓なんてどうでもいい。

それに子孫もいないから。

 

我々は、小さくて大きい、日本社会に生きてるのではない。

太陽系の地球に生きていることを忘れている。

 

上司の言いつけも、親の遺言も、地球に生きる知恵でなければ

後回しにすべきことだ。

 

資本主義のなかに、命を忘れてしまったのが日本人。

命がけで金稼ぎ・・・といえば、ちょっとは美談っぽいかもしれぬが

結局家族が死に絶えてしまえば、なにも残らない。

 

閑話休題

思わず、あたりまえのことをクドクド書いてしまった・・・歳だなぁ。

 

AMラジオは、あまねく省エネなインフラである。

デジタル時代でも、戦略的に32Kbpsレベルのアナログ音声だけは

永劫にシンプルなAM波で、流しつづけるべきだと思う。

 

やっぱり、災害に強いインフラとは

デジアナ変換・コーデック不要、アナログでなくてはならない。

 

未来、DSPを通そうが、アナログ直(じか)だろうが

ちょっとした太陽光発電程度で済む時代になれば・・・

気にする必要もないのだろうが、今はやめるか判断をすべきでない!

 

今はまだ、先進国な気でいるが、我々もひとかわむけば途上国未満の

生活しかできない、生活力のない民族だ!

 

電気がこなければ、命すら保てないような貧弱な民族だ。

もともと、自然を味方にしてきたのに、すっかり忘れた一億総人柱候補。

 

電気がきたときくらい、等しく情報サービスがあるくらいの

先進性というか普通な社会であってほしいが、それもない。

大したことないんだよね、日本なんて。 安全格差社会だ。

っていうか、安全に無神経社会というか、読めない社会。

いわばAY・・・ やれやれ。 電気仕掛けの科学に頼りすぎ。

 

空気読むのもいいけど、命あってのモノダネだってばさ。

日本人って、とかく優先順位が変な人ぞろい。

悪くはないんだけど、あらためて正しくも無い。

 

人柱が発生したあとから

カッコつけて国にたてついたって、誰も甦らないし。

税金をむさぼり食うだけだし。

 

ともあれ、スマホだろうが、ガラケーだろうが

せめて非常時のラジオを受信できるくらいの国策があればと思う。

リアルタイム性は、やはりネットの文字情報より、音声が早い。

 

復興策も大切に違いないが、それは西洋医学の悪癖で

むしろ、まだまだ被害は広がる可能性があるから

予防策を忘れていないか??? イシバのオッサンが、アイデアも無く

抽象的な申し入れをしたらしいが、アレではねぇ・・・存外頭悪いね。

現場を知らないで、姿勢だけ見せるから、哀れな行動になる。

もう少し、田舎思考に徹してみたらどうだろう。

災害時は、最低限が、生きるか死ぬかのレベルってことに

思い当たらないようでは、災害多発国家の議員の意味はない。

 

危機が迫っているときの情報は、高度である必要はない。

確実に伝わること・・・基本を忘れてい過ぎるのではないだろうか?

 

アナログラジオが、24時間ちゃんと受信できる社会・・・

いいなぁ、それって。

 

ともあれ

情報は遅くても、感覚でなんとかなる。

しかし、干ばつとか、台風で船が来ないと物資も食料もなくなる。

 

今は、かろうじて育っている、新鮮野菜があることに感謝。

このハンダマ、とても愛情に満ちて育てられているようで

葉先だけ、ていねいにつみとられていて、すぐ食べられる。

 

そうねぇ・・・皮をむいてあるジャガイモといった感じかな?

内地にはこういった新鮮野菜がないから、例えにくいが

収穫にとても手間をかけ、ていねいに新芽だけ摘みとられてある。

 

分かる人のために記述しておくと

ほろ苦くて美味しい、菜の花を袋いっぱいに集めて100円で!

という心意気。

 

毎度おなじみに、クドクドながなが書いたが

可能性ゼロのことは記す意味が無いのは確かだ。

ネットでラジオを聞けるようになったことは、たいしたアドバンテージだ。

 

しいて言えば、NHKのネットラジオはアドビFlashベースなので

Flashにラジオっぽいモコモコ音声が聴かれる音質調整があれば・・・

まったりと寝ながら聴きやすいよなぁ。

なんちゅーかこう・・・ハイテクって意外に人のこと考えてない!(笑)

 

じゃなんで、NHKがわざわざモノラル音声に変換しているのか

意味がないわけで・・・

つくづく技術とは、文化とはバランスが悪くて困り者。

やっぱり有料じゃなきゃだめか?ってNHKは有料じゃんか・・・

なぜかラジオは指定外になってるけども。 くれぐれもバランス悪っ!

防災の責任から逃れた公的放送などとは・・・

日本社会そのものが、まだまだ人柱に対して、テゲテゲ?


ではまた