この二年間について、ごく感単に

 


思わぬ?でなく、思ったのでもない?移住効果があった。

南関東地震ではないのに、関東でも大地震が起こった!

阪神淡路、東日本大震災のどちらも、たまたま回避したことになる。

地球が震えているときに、仕事を優先する堅気(かたぎ)こそ美学とする

社会のアリカタがコッケイに感じたことも、関東をおんでた一つ理由であった。

家族の命より仕事のカセギ・・・何もかも違う気がしていたのだった。

けれど、私の考え方は反社会的だろうと思う。

 

好きで住んでいるのなら、起こった後で被害者面をしてはならぬ。

三陸が地震の巣だし、関東では南関東地震も近い。

 

命より故郷とカセギを大事としたということは

故郷自体が起こした地震や津波も受け入れて愛しなさい、

ということだろう・・・私はできぬが・・・

 

その地に骨をうずめる・・・などという不自由な考えがある。

私には理解できないし、したいとも思わぬ。

移動できない不自由さが美学などとは、どう考えたらそうなるのやら。

人類はいつから、土地に縛られる生き方にコダワリだしたのだろう。

 

けれども

語尾に「覚悟」がつくのは、もともと移動の方が楽というのも事実。

無駄に豊かになったから、逃げる行為を忘れたということか・・・・

 

人類は移動を重ねて広がっていったが、

増えすぎて抜き差しならなくなった・・・移動し辛いのは

それだけのこと。

 

巨大台風が増えるだろうから、私はそちらに巻かれる可能性が高い。

もちろん琉球弧もプレート境界である。

現代科学では、到底地球のレベルの変動には対応できない。

地球に生まれた以上、覚悟が必要と言うことだろうか。

 

ちなみに私は

死んでも撮影したデータだけは残すよう努力している。

死ぬ準備はしていないが、死んだときの対策は、一応してある。

 

ちなみに在日米軍は、ほぼ銃器を持った暴徒なので

今もって登場してこない・・・我々は原発のほかにも

まだまだ爆弾を抱えている。


東日本大震災で被災された方々

涙は心の湧き水ですが・・・後でゆっくり流すとして・・・

今は目の前の事柄に「持続力をもってあたること」ができる心根を

しっかりと張りめぐらせてください。

力みすぎず、あきらめず復活を目指してください。


私は南国で生き抜かねばならぬので、今週の話題へ・・・

 

この二年

いろんなことがあったようで、腹が出ただけのようで

ゴロゴロジーが極まったようで、頭の薄毛がとまったようで

相変わらず人妻意外は女性が苦手なようで

寝てばかりだったから、膝が良くないようで

いつのまにか時が経ったようで。

 

いろいろ変わったこともあるのだろう。

自分がジワジワ変化したことは、気づきにくい。 薄毛のように。

 

一つは、テゲテゲ初級をクリアしていると思う。

まーいーか、約束に遅れたけど・・・とか、たいした用事でない約束なら

忘れていたことをクヨクヨしなくなった。

用件自体を忘れ去ってしまうこともあるが、あまり気にならなくなった。

 

一方、味覚が変わったようだ。

貧乏は、とても味覚を鋭くする。

店屋物が食べないので、自然素材が増える。 野草も増える。

新鮮素材が多くなるので、おのずと妙に舌が肥えてくるようだ。

貧乏していると、あまりものをヨクヨク喜捨?してもらえるので

島のお惣菜なども、いただいてくることも多い。

パソコン教室でも、いろいろ美味しくいただいた。

甘い味付けが多いのが弱点だが、それでも出来合いの惣菜などより

ずっと味わい深い手料理ばかりである。

 

人付き合いというか、人の見方が変わった。

 

付き合いは相変わらず良くない。

F本家具のご家族と関係者以外は疲れるので、

仕事の役場意外、入りびたりできる場所は、福本家具だけだ。

けれども、これまでと圧倒的に違うのは「世間を埋めている人」的な

認識がなくなってきたことだ。

 

島では友人知人のご家族が、全てつながっている。

だから、面識なくスレ違う人であっても、いずれは知人か

スレ違う瞬間に話せば、友人知人のそのまた友人知人に違いない。

いちいち一期一会などとは思わぬが、島の人間関係の濃さが

ふしぎと心地よいというか、心強い人間関係だなと思うようになった。

もちろん、丸裸のような情報網だから、迷惑と感じる向きもあろうが

隠し立てすることのない私にとっては、島の人たちが私を認識して

どきどき意識していてくれることは、とても心強く感じる。

 

島じゅう、どこでエンストしようが、ハブに噛まれようが

心配要らない感じがする。

 

沖縄や、奄美大島など、出入りの多い島では考えられないことだ。

 

たとえば

島の産品通販のホームページを立ち上げようと、

ウギかさぎ(サトウキビの葉を手作業で取り去ること)している

イメージ写真を撮りたいときに、誰を撮影するか・・・

これが微妙なのである。

そのへんで作業しているオッサン、オバサンだが、

島では○△さんじゃないの!なんで出ているの?とすぐ気づく。

 

逆に言えば、島外も気づきやすいわけで

なんで徳之島なのに、えらぶ(沖永良部)の人が載るわけ?

などと思うことにもつながっていく。

島の人は、とても人を観察する目が鋭い。 というかしつこい。

 

もともと、人間社会は人が中心だったから、

家族には遠く及ばぬ金子(きんす)、仕事やタテマエにかまけている

現代日本の建前的家族のアリカタや、

人間関係がボヤケタ社会とは違いって、

人関係そのものが興味の中心でしかない社会なのである。

それが知られただけでも御の字の二年間だ。

 

ま、内地はぼやけた人間関係と思っていることが

私の勘違いと思い込みなだけなら、幸せる。

 

ともあれ

おそらく徳之島は、世界最大の家族集団だろう。

比類なき、例えようもない、大きな遺産であり、島では日常でもある・・・

 

人つながりで、いろんな仕事もするようになった。

写真家だがカメラマンっぽいこともする。

ただ撮影するような仕事もあるにはあるが、取材してまとめる方が楽しい。

 

闘牛など、見たくもないと思っていたが・・・結構カワイイ。

もちろん油断してブッ刺されたら死ぬ。

軽量級の未来の王者らしい・・・

 

動物写真家というのは、案外便利なもので

鳥やトンボ以上に高速で動く被写体などほとんどない。

なので依頼された撮影は、おおむねコナセテしまうのだ。

瞬時に構図を決めて、ピントを合わせる位置を変更し、撮影する。

動物写真では、ごく当たり前のことだ。

オートフォーカスで撮影するのだが、フォーカスするポイントは

被写体の動きに合わせて常に選択し直す必要がある。

ここが素人とチョットだけ違うところだろう。

 

前野(まえの)集落の無形文化財、田植え踊り。

田植えの前に、田へお酒をささげている場面。

焼酎がちょこっとしたたり始めたところをとらえてみた。

シグマ製、開放F2.8の明るい大口径ズームレンズを使って

背景をボカして撮影しておいた。

確か700gを超えるレンズで、昔は重く感じたが、

今は重さは感じなくなった。

1キロ未満のレンズでは、腕に負担などかからなくなった・・・

 

ただ、やはり笑顔を引き出すのは、まだまだムリ。

ガンコなU松のオジーマに、この笑顔させたのは、やはり女性。

島の男性は、とっても女性に弱いので、すぐ笑顔になる。

最初は、誰が何しに来たんだ?とイブカシゲだったが

女性の取材者が話し始めたら、すぐこの状態である。

しかも暑いのに、わざわざ麦わら帽をとって話している。

ちなみに、次男が私の職場の同僚でご近所である。

 

あ、でもひょっとすると、島の女性の笑顔を引き出せるのは

人妻好きの私の特権的な・・・??? んなことはないか・・・

 

反面

ボランティアも多い・・・撮影もだが、パソコン修理なども。

ときどき思わぬバイト料をいただいて恐縮することもあるが。

基本的に年収数十万あれば良い方・・・つまり大貧乏だが、

切羽詰らぬところが島である。 食べ物はなんとかなるものだ。

ボランティアを断るほど、忙しくも、貧困どん底生活でもない。

 

少しずつ、人との関わりが増えてきたことで

なんとなく島の生活が組みあがってきたようにも思う。

けれども、冬の暗い朝のためか、ものすごく体調が悪く

一ヶ月以上も風邪が治らないし、体がだるく、背中も痛い。

 

もう少し明るい家に引っ越した方が、体には良さそうだ・・・

でも、兼久という一風変わった集落?が妙に気に入ってしまった。

 

当面

来年度の役場の仕事はあるが、再来年度はあるまい。

Y課長は企画力がほとんどなさそうなので、面白い仕事は作れまい。

4月からは仕事が一本なので、ヒマができ自由に動けそうである。

釣りもしたいし、なんとなく南大東へ行った方がよさそうにも感じる。

 

地震の復興が、島にどのように影響するのか

私の生活に変化があるのか・・・不透明さは増すばかりだが

まーなんとかなるだろうと思うことにしている。

 

ところで、そろそろタフブックの新型が出ないかなぁ・・・

多少バイト料が入りそうだから、そろそろ炎天下でも使える

明るい液晶のものに買い換えたいところだ。

鳥類観察やネイチャーガイドにも使っているので、大切な商売道具。

大貧乏だって、投資はしとかないと、うまく働けない・・・

そろそろ、思案のしどころである。

 

家の鍵をかけないでいい生活、得がたいものがここにある。

確かに、移動したくない気持ちは、こういうところから生まれるのだろう。

だが、私は骨をうずめるという発想は、やはりアリエナイ。


ところで、電力がなくなれば科学は無力・・・っていうか

本来のニンゲンの力の発揮のしどころ、

活かせニンゲンリョク!!!

 

情報が少ないので、このくらいしか言葉がない・・・

新しい情報だけが断片的に報道されるので、ナニがどう起こっていて

どのように被害が広がっているのか把握できない。

東北と原子力発電所が被害を受けたことしか、分からない報道。

仕方ないといえば、仕方ない・・・日本社会の限界であろう。

 

ちなみに

島はバスなどの公共交通機関がほとんどないなか

ガソリン価格が170円台となっている・・・


ではまた