Fragile Life

ただいま修繕中

 


久々更新にワケアリ


休職期日を過ぎても、会社に呼び出されたりと

案の定な展開だが、とりあえず無事伊勢へ戻った。

 

うつが不眠の引き金のようだが、その引き金を引く事柄が何なのか

それを探るための休職と療養である。

 

しかし、帰ったらいきなり面倒が待ち受けていた。

久しぶりに乗ったパッソのアチコチにカビが生えているのに気づいて

運転席のマットをみたら、芽が生えていた。しかもロゴのすぐそば。

 

実に水耕栽培に適したパッソ、エコカーってそういう意味?

ってことは当然、芽はプチトマト!?

フロアすべてと、スペアタイヤのスペースが水浸しだった。

右の写真のジャッキも錆びている。

 

仕方なく近くのカローラ三重へ調査と修理をお願いしたら

今度は店員が我が車をブツケタ・・・と電話が入る。

 

行って見ると、前のバンパーがかなりダメージを受けているし

フェンダーの一部も凹んでいた。

トヨタ、恐るべし。長男の気持ちまで凹ませてくれる。

こりゃ、マニュアルの停め方と、オートマ(標準仕様)の

サイドブレーキを間違え、クラッチを踏んで停まると思ったのだろう。

ナンバープレート、バンパーの反対側も変形していた・・・・

「むやみに出かけるでない」という神様仏様、八百万の神様の

お告げだと信じて、家でひたすら過ごそうと決めた。

 

かれこれ3週間、特に何も考えずに、ぼんやり過ごしてみた。

 

相変わらず朝はめっぽう早起きで、朝4時ごろから日課が始まる。

こっそり家を抜け出し、田んぼの中で鳥を探したが、ほとんど居ず

昆虫に切り替えて撮影しながらお散歩だ。

早速、飛んでいるナツアカネらしき飛行中のトンボ撮影に成功した。

(ウスバキトンボでした)

 

同じく散歩がてら、田んぼを見回っている農家のオジサンとも顔見知りになり、

消毒してある田には

赤い旗が立っていることも分かった。

 

朝7時ごろには家に戻り、水でシャワーを浴びて、両親と朝食。

午前中はまた撮影に出かけたり、作りかけの釣り仕掛けを

仕上げたり、両親の日々の買出しの手伝いなどをする。

 

午後はぼんやりと写真の整理をしたり、撮影のときに見たのとか

庭のレモンやスダチを温床にしているアゲハを調べたりする。

 

我が家で初めての巨大なサナギの正体は、ナガサキアゲハだった。

両親が大切に網をかけ、タオルで日陰を作っておいてくれが、

残念ながらおそらくヒヨドリに食われたようである。

そのすぐ横に、オヤジ殿がイカの生干しを作ろうと、

干物網をつるしてあったが、それが食べられず、腹いせに食ったようだ。

鳥は結構かんしゃく持ちで、アレコレ腹いせをする動物なので要注意だ。

 

今度はしっかり育て!がんばれ!ナガサキアゲハよ!

卵の直径は2ミリくらいあって、さすがにデカい。

 

夕方4時を過ぎると、軽くお散歩する。

今度は小さなカメラをポケットに忍ばせているだけだ。

手持ちブサタなので10キロのダンベルを買ってきて

そいつをぶら下げて、ひたすら田んぼ道を散歩することになった。

 

その後、裏の竹林の風音とヒグラシのセミ時雨を聞きつつ

ゆっくりぬるめのお風呂に入り、6時前には家族と食事である。

 

夜は時折自然番組を見る以外は、夜用の音楽をかけながら

ぼんやりと図鑑を眺めたり、釣り仕掛けを作ったりして

10時すぎには就寝。

健康的だし快適だ。

暑いが、壁掛け扇を買って設置したので、林や田畑を巡る

さわやかな夜風を取り入れながら眠りに落ちていった。

 

予想通り・・・見違えるほど回復はないが、4時間くらいは

連続で寝られるようになったし、その後は1〜2時間単位くらいで

2度寝、3度寝ができるようになってきた。

 

オヤジ殿と2度ほど釣りに行ったが不発。

遠浅のため、なんと水温が29度!

足を入れるだけでヌルくて気持ち悪かった。

それでもきっちり釣果をあげるオヤジ殿。

さすが常連。

 

長男の方は、久々の海辺の自然と周囲の鳥の声が気になって

集中できなかったのもあるだろうか・・・?

結局、鳥の撮影に切り替え・・・

 

そうこうしているうちに、またカローラ店から電話。

ゆがんだナンバープレートの再発行が、横浜に帰る7月末までに

間に合わないという。

 

結局、我が車は伊勢で走ることなく、そっくりさんの代車パッソで

食事の買出しをする程度であった。

 

散歩や撮影の方はそこそこ楽しく

ずいぶん気が晴れた。

 

飛んでいるトンボのドアップ撮影とか、多分ノコギリクワガタに

投げ飛ばされて頭に穴を明けられ、体液を出しながら

ようやく笹につかまり、心身ともに落ち込んでいたカブトを

拾ってきて勇気付けたり、居なくなったと思っていたカワセミが

近くの川でまた発見できたり、体の小さなニイニイゼミだが

実はアブラゼミより強くてチクチクと追いやっていたり・・・

やっぱり自然はいい。まったく飽きが来ない。


 

そこそこ眠れるようにはなってきたが、相変わらずテレビは大の苦手。

見たくもないCMと、安っぽいバラエティが多くて気分を害す。

ま、見なくても困らないので、当面ずっと見ないことにした。

アイドルとか歌手とか俳優の名前が、とんと分からぬだけだ。

 

夏はもう一ランクアップして、徳之島で過ごしたいが

キャンセル待ちがそろわぬ事に加えて

航空機運賃が飛びぬけてアップしたことで、微妙なところだ。

 

ところで原因だが

どうも自然の補給が足りないようである。

長男にとってのテレビは、自然そのものだ。

これほどおもしろいリアル体験型番組はない。

 

前の仕事は成果主義とかパワハラで面倒だったが休みは多かった。

それで高飛びして自然を補給して何とかやっていたのだろう。

 

残念ながらガス屋は高飛びする暇がない。

盆正月とゴールデンウィーク以外、3連休以上が無いのだ。

心や人生の身の丈がどのへんなのか、いつ決まるのかは知らぬが

無理して都会に住むと歪みがくることは、前の会社を辞めるときに

分かってはいた。

だが、ここまで切実なものだとは気づいていなかった。

考えが甘かったのか、まだまだ考えが甘いのか分からぬが、

今までの横浜生活ではイカンことだけは明らかになった。

 

さあて、どうしたものか

とりあえず友人らに相談するかな。


ではまた