大東準備

遅めに開始

 


あと一月半しかない。

いや〜ガス屋は休みが少ないんで体調を崩し

最近どうも足元がふらつくし、やたら太るしで

大東に行っても危なそうな感じだが、

働いているのは、大東や徳之島へ行くためなので

行かないわけにはいかないのであった。

 

下半身はすっかりなまり、太ってどうしようもないが

そのぶん?上半身は丈夫になった。

腕立てはきつくなり、自然に筋力アップ。

6キロを超えるカバンでの通勤にも慣れ親しんでいる。

何とか5キロ超の巨大望遠レンズも

抵抗なく持っていられるようになった。

 

さて、釣り仕掛けだ。

何度か書いているが、今年はオールドスタイルと

長男究極のジギングスタイルの両面でいこうと思う。

オールドスタイルは、白身魚やヒラアジ用。

ジギングスタイルは、あの美味しいカッポレ用である。

なんとかカッポレを釣りたい。

小笠原でも幻になってしまったカッポレが

南大東にひっそりと暮らしている。

悪いが、ちょっとだけ、ちょっかい出させてもらう。

 

白身魚は狙ってもなかなか来ない。

来たと思ったらヒラアジだったりして

かえってナイロンを使った仕掛けの方が

ヤリトリしやすそうなので、今年はデッドストックの

7号ナイロンで行くことにした。

あちこち見てまわっているが、7号ナイロンというのが

見つからぬ。

8号よりも飛距離が出るし、6号よりはるかに強い。

そのかわり、ばかでかいガイド(竿についた糸の通り道)が

ついた、昔の竿が必要なのだ。

たまたま?長男は3本も買いだめてしまっていた。

 

バイクで転んでも折れなかったし、

なにしろ最初に釣ったのが、あの小笠原のヒレナガカンパチだ。

バブル時代の遺産だが、それなりの力がある。

ブローショット130Hは、体の一部みたいな竿になった。

 

10グラム台の軽いミノーから90グラムのポッパーまで

限界は60グラムらしいが、ずいぶん平気で投げきってしまう。

13フィート(3.9m)と長めなので、飛距離も出る。

まあ、南国では40m以内で釣れることがほとんどなので

あんまり飛距離は関係ないのだが。

 

一方、

問題はジギング、ジグ(オモリのようなルアー)を使った 

釣りは半端ではすまされないのが南大東ならではだ。

当然、根ガカリする(地球を釣る)し、水深も60m以上も

ざらではない。

飛距離も120m以上は最低必要である。

 

通常のルアーロッドでは飛距離も出ないし、

爪楊枝のように短くせいぜい11フィートしかない。

足元のリーフに魚がからんだときに、短すぎて

沖縄の磯はそんなに半端じゃない。

爪楊枝では魚を引きずり出すことなど出来はしない。

 

こちらもバブル時代の遺産的な竿を改造した

「旋迅」ことインターライン投げ竿25号の出番である。

改造といっても、リールシート(リールを固定する部分)を

やや手前に移動させて、東急ハンズで売っている

スポンジグリップを通して、使いやすくしただけだ。

 

我流が好きな長男であろう事は、皆様もご存知の通りだが

長男は最初のヒラアジを釣ったのも投げ竿であった。

 

投げ竿は強いがもろい。

もろさをカバーするには、長さが必要だったり

構造的に強いものを選ぶ必要がある。

 

今使っている旋迅は、そのなの通り竿の内側に

螺旋を持つ、中通しという特殊な構造の竿である。

糸が竿の中を通るのである。

ゆえに竿自身も少し太い。

さらに良いことには、ガイドがなく、

竿先から直接糸が出るので、あらゆる方向に竿が曲がっても

ヒネリがかかったりせず、そのまま素直に曲がるのだ。

 

ガイドのある竿は、投げる瞬間、竿先が180度ひねられ

その後瞬時にもどる・・・を繰り返す間に劣化する。

それがほとんどないのが中通しなのだ。

 

あんまり硬いと仕掛けに無理が掛かるが

25号程度の竿なら、南国で使うには十分。

内地だと23号くらいがチョウド良い。

 

波照間島以来、ずいぶん長いこと箪笥の肥やしであったが

南大東で復活したのであった。

昨年は、思わず、

文字通り思わず上げてしまったヒラアジのため

足腰が消耗して、磯に赴くこともままならなかったが

おととしは美味いカッポレの小さいのを上げた。

 

今年は食いをあげるために

インチクというインチキ臭い仕掛けと

友人S田氏のアイデアをいただいた細工を取り入れ

仕掛けを仕上げる予定だ。

S田氏はb○blueというフィッシングチームを率いる

首領であり、腕も仕掛けも超一流である。

カッポレ釣りには、彼のアイデアにあやかり

なんとかモズ博士Tと研究軍団らと共に、

是非とも、美味い夕食を食べなくてはならぬのだ。

本体にからまず、魚にからみやすい仕掛けと見た!

前の針は、刺さりと強度と懐の深さでバラクーダを防ぐタマン。

後ろの針は、仕掛けが沈降中でも刺さりやすいソイを使ってみた。

 

深い海なので、今回はグロー(夜行)と

全く反対の黒を中心に展開してみようと思う。

(この針の結びがS田流)

 

影が重要なのか、それとも光が重要なのか

探るためである。

 

深海(200m)以深を往来するような魚なら

光が大事だろうが・・・カッポレの分布がどこまでか

微妙なのである。

一般には65m以浅に住むとされるが

その数字の切りのよさも変だし、ダイビングの限界か

延縄漁業の仕掛けの深さか・・・いずれにせよ

詳しく調べた人はいないのだ。

ヒラアジ類には謎が多い。

 

海面をただようように眠るマンボウも

200m以深どころか800mの深海まで潜る。

 

鳥の観察をしていて思うが、図鑑に書かれている内容の

3割くらいは怪しい。

特に、繁殖期やさえずりをしない時期の記録は

まず五分五分の確からしさと思って良い。

間違いではないが、適切ではない。

 

あのメジャーなウグイスの冬の姿ですら

ヤブに居る・・・としかないが、実はただのヤブではなく

湿地帯や川沿いの草陰に潜む事が多い。

理由は簡単、もともとウグイス科の主食は昆虫だ。

冬でも暖かければ、湿地帯なら蚊のたぐいが飛ぶ。

森の中でも開けた場所なら、暖まって虫が飛ぶだろうが

開けている場所というと、手っ取り早いのが湿地と川沿いだ。

だが、研究対象にならぬと見たら研究されぬのが生物。

こまやかに事実を知る者は案外学者ではなく

実は普通の人なのである。

 

それはそうと

テストだから、当然中古ルアーが主力だ。

妙に高いフィッシャーマンのヘンテコジグも

新品同様で割合安く手に入る。

便利な時代になったもんだ。

 

ただしインチキな、いやインチキなインチクは

仕方なく新品だ。

インチク的だがインチクでもない妙な擬餌だ。

なんかしらんがただのオモリのくせにヤタラ高い。

こちらは困ったもんだ。

多分、鯛ラバージグ同様あと2年後には、叩き売りだろうが・・・

 

さてと

つぎはミノー、ジョイントミノーをどうするか・・・

飛ばない、小さい、でも、手ごろな大きさの魚を釣るには

とっても食いが悪いときでも、食いが良さそう。

今はもう販売されていないデッドストックだが

今こそ使ってみるか・・・

来年、南大東にいけるか分からんしな。


ではまた