社員旅行

冬の沖縄

絶つ

 

(Text Only)


年末ジャンボ、また末等であった。

やっぱり末等には末等らしく、マットウに働けという

神か仏かご先祖様か、守護神様か、八百万の神様かの

天蓋を超えたところからやってきたような、超絶ダジャレな

お告げのように感じつつ、300円を得ることにした。

 

次からは男らしく、一枚買いすべし

それが富くじの本道というものだ。

それをバラとはいえ10枚も掛け持ちするのはよろしくない!

とも、告げておられるに違いない。

 

ということで、他力本願はふいに終わり

社員旅行の時節がやってきた。

 

初めての沖縄本島、残波岬での釣りの予定であった。

 

・・・あっさりとキャンセルした。

 

沖縄の荒磯の釣りに、半端な体力で臨んではいかん。

最近の長男の体は、倦怠と目まいと耳鳴りの宝庫だ。

そんな体調で、うかれて旅などできぬ。

先週も、今週も会社を休んでいる。

 

毎日のように見るビデオがある。

イノセンス、押井監督のやっかいな作品だ。

 

孤独に歩め

悪をなさず

求めるところは少なく

林の中の象の様に・・・

 

劇中で、ショウサと呼ばれる人物の失踪前の様子を表す。

 

この言葉、妙に今の自分のそのままだ。

ま、長男はこれ以上この作品に興味はないから

ショウサの失踪前がどうだったのかは・・・どうでもいい。

 

今の私が望むもの、それはセッカの姿と

きんつばが食べたい、くらいなもんだ。

 

自分では意欲的ではないと思うが

別に不幸でも幸福でもない。

 

が・・・さしたる希望も絶望もない。

 

確かに体調はよくないし、いや、むしろ体調ではなく

精神的によろしくないのは分かっているつもりだが

だからといって、何を変えたからといって

劇的回復がないことも、何となく分かっているつもり・・・。

 

家族が健康で、自分もそれなりにやっていけていて

それ以上望むものもなし・・・か。

 

大笑いすることも、大泣きすることもない

これが幸せなのだ、

と言われれば、その通りなのだろう。

 

変だとは思わないが、何かが食い違っている気がする。

人間が作った、一時しのぎのカラクリが崩れ

安寧をむさぼっていた世界が、一転、地獄の片鱗を見せ始めたころ

長男は多分、希望という言葉を、誰にも頼らなくなったと同時に

希望しなくなった・・・のかもしれない。

 

眼前を思考する倦怠、それが人間のように思えてならぬ。

 

自らがその姿であるから、そう思えるに違いないが

今や、それ自体、さしてどうとも思わぬ。

 

42歳とは、そういうもんなんだろうか。

大厄とも言うが、もともと縄文時代くらいまでは

寿命のころである。

 

あーあ

酒飯かきこんで、坂本龍馬気分を楽しみつつ

明日は何をしようか・・・

しかし、酒飯には、なんかウズラのタマゴが

むしょうに欲しくなるのは、なぜだろうか・・・?

 

さてと

関西にいる、同郷の友人に教えてもらった技で

とりあえずパソコンをチューンしておくか。

長男が生き続けるあかしを残せる道具だからね

これは、不思議と大切なのだ。


ではまた