高きマナーを備えし

長男ケータイあれこれ

 


話の前に、今年の長男最大のテーマは

嫁さん、ではなく防災である。

 

卒然、

おとといの朝、ぱったりとキッチン配備の暴熱キューブPCが

起動しなくなった。

前から気になっていたが、キューブの電源回路は

大きめを注文したとはいえ不足気味。

なぜか急に起動しなくなったのだが、心当たりがあった。

なにしろ

BIOS(起動する前に起動する、基板上のチップにあるチビソフト)が

起動していない。

てことは・・・故障以前の問題だな・・・

直感した。

焦げた臭いがないので、ショートではない。

エラーも出せない、画面も出ない・・・これは極々深刻か、

電力が、かよっていないか、である。

大体、パソコンだのハイテクだののトラブルの半分は電源だ。

コンセントが抜けかけ・・・なんてのは茶飯事なのだ。

 

おもむろに

ちょっとふんぱつして着けたオーバースペックな

グラフィックボードを抜いてみると・・・

起動した。

 

やっぱりな・・・

 

無事、キッチン保温用

暴熱キューブはこともなげに復活した。

グラフィックボードが供給電力をわずかに超えて

電力を食っていたのであった・・・

やれやれ、せっかくのグラフィックボード、どうしよ。

 

さて本題。

 

私のケータイは、マナーをわきまえすぎた

万年マナーモードだ。

いつもマナーモードで、普段から電話に出ないので

ケータイの意味がない!と正面から避難され続けている。

 

これがマナーぞ! きゅうっきょくのマナー・・・

滅多に、つながらぬが・・・

 

長男は極める事しか頭にない・・・

マナー高き、マナーの頂点に更に屹立(きつりつ)するマナー

マナーの更に天蓋かなた・・・

長男ケータイのマナーモードは、人智とは遠い遠いところにある。

 

そんなことはウッチャッといて、とりあえず

ケータイ電話ながら、長男のは周囲から

「まずつながらない」のが常識となりつつある。 

 

マナーモードを解除しているのは

島に旅したときくらいだ。

しかし、徳之島では膨大な量の食事と格闘するとき

うっかりケータイを部屋に忘れていたりするので

Oちゃんも、夕食どきにはつながらない男と思っている。

 

長男は、もう22年も気楽に独りで生きてきた。

そんなに頻繁に人とのつながりを維持しておかなくても

単独行動、単独生活できてしまうのかもしれない。

 

が、つながらない通信機というのも、可笑しすぎる。

意味がないではないか。

でも、たぶん治らん。

 

一方

長男のケータイにはラジオ機能がついている。

いわゆる、ラジデンという、出たときから不人気のやつだ。

防水ではないが、いざと言うときに

ラジオのほうがケータイよりも情報収集は早い。

ケータイは、本質とは関係なく音の良いスピーカーを

搭載しているので、大きさの割りにシッカリした音が出る。

あのモコモコッとしたAMサウンドの雰囲気も

しっかり演出してくれる。

 

夏の夕暮れに、AMのモコモコサウンドを聞きながら

枝豆片手にビールを飲む・・・なんてのは最高だ。

 

ん〜なるほど、やっぱり防災ケータイに限る・・・・・・

 

ワンセグ時代とは逆行するAMラジオは

多分FOMAには搭載されないだろう。

過去、電波政策や、次世代通信に関する研究などに

関与してきたこともあって、電波のなんたるかは

ある程度わきまえているので、デジタル(ワンセグ)の

弱点も分かっているし、周波数の高いFOMAが

切れやすい、エリアが狭いことも理解できる。

だからこそ、未だにMOVAを使う。

 

釣り人は崖の下の磯で釣りをすることも多い。

周波数が高いFOMAやPHS(ウィルコム)は

波(なみ)の直進性が高いため

そういった場所には届きにくい。

波が障害物をまたぎ越えることができないからだ。

 

例えるなら

FOMAやPHSが犬猫の歩幅なら

MOVAはガリバーまで行かないまでも

ジャンボマックスくらいなのだ・・・(わかるかな?)

ならガンダムとか、ズコックとか・・・・ 

ん〜ウルトラマンメビウス1/3っ!

くらいの歩幅で、エンヤコラとまたぐ感じ。

 

電波を扱う人間は、電波のことを波(なみ)と呼ぶ。

通ぶっているのではなく、そういう仕事をしてきたから

そう呼ぶ方が自然なのだ。

 

チャンネルや周波数帯域が足りないと

「波が足りない」などと表現するものなのだ。

 

他方

デジタル放送は、アナログラジオと違い、感度が落ち

データが欠けてくると、ある一定以下ではプッツリと

受像をださなくなる。

アナログ無線や、アナログテレビの良さはそこにある。

ザーザー、ガーガー言っていても、なんとか見えたり

なんとか聞き取れたりするのだが

デジタルにはそれがない。

相対的にエリアが狭い、という根本的弱点がある。

 

ケータイは全てデジタルに変わったので

波の長さ(周波数の長さ)が有利になる。

 

あとはエリアの問題だが

これが大問題なのだ。

 

FOMAやCDMA2000のエリアは

島々もサポートし始めた。

が、南大東だけは別だ。

未だにFOMAも計画外にある。

郵政民営化しかり、国のインフラ政策なんて

地方にとってはアテにならんものだ。

 

徳之島でも、FOMA、CDMA2000に加え

一部の地域ではウィルコムさえ使える時代にだ。

 

アナクロなんじゃないか?と思えるMOVAだが

そういう理由があって、身を守れる波を使える機械に

更にアナログAMラジオが加わることで

実は史上最強の防災ラジオケータイであるわけだ。

AMラジオは電池の消耗も少なく、受信エリアも広く

実は史上最強に相応しいインフラスペックを持っている。

 

無論、この企画が時代に逆行しているので

発売当初から不人気になることは承知していたから

買い替えもズイブン安価で助かった。

ラッキー三重奏である。

 

こういう隠れたスグレモノを、ひそかに安く買う・・・

お買い物における悦楽の真髄はココにある。

 

更にひそかに、秘密裏に、

同じくソニーのパソコン、バイオの周辺機器

ハンディGPSに添付されているストラップを

さりげな〜く付けてある。

 

そんじょそこらのパソコンマニアでも

そうそう真似できないコーディネートなのであった。

お・と・なのオシャレとはこういうもんヨ。

 

ハンディGPSの方は、性能はイマイチだが

未だに現役で、時折レンタカーに装着して

パソコンをカーナビにするときに使用している。

音楽や、ナビ音声はFMトランスミッターでカーラジオへ。

長男がパソコンを旅へ持っていくのはダテではない。

 

おっとイケんな。

また、つまらぬ秘密を公開してしまった・・・・

 

ともあれ、長男が買い物するときは

ただならぬ意気込みと、欲望に満ち満ちている。

今年はそれが、まごうことなく防災に向けられている。

今月末にやってくる、無駄にスゴイデジタル製品、

それは長男史の中でもかなり無駄にスゴイ逸品だ。

 

あと一週間、あと一週間待てば・・・

度外れた「ヤツ」が、ついに我が家へやってくる。

怖いけど、楽しみだな〜

 

一見、アナクロなMOVAにこだわり続けるのにも訳がある。

だが、万年マナー問題の解決策とは何の関係もない。

長大な前フリだけでいきなり終わりとは

本題はどうなったのだろう・・・

ま、治らんものは治らんが、気をつけておくしかないのだろう。

友よ、電話に出ない長男に合いの手を、じゃなくて

愛の手を。


ではまた