最強のお台所誕生

 


長男が寝ている以外で、もっともいる時間の長い台所。

生活は相変わらず自炊続きである。

寒い冬は、熱い煮込み料理を一週間分作って置けるので

日に日に味がしみていく楽しみもある。

 

このところ

大根と鶏ムネや豚モモを水から煮込むのがお気に入り。

臭み取りにねぎの青い部分と蜂蜜を入れ、あとは中火で

じっくり煮て、アクと脂をとってやれば良いだけ。

味付けはしょうゆと塩のみで十分。

気分によって、唐辛子や、粒コショウを入れてもおいしい。

かさが増えること、腸によろしいこともあって、コンニャクも

入れるようになった。

コンニャクは多少生臭いので、薄切りにしてクルリと

たづなにしてぬるま湯に放っておく。

(白いコンニャクを使用)

味もしみそうだし、何だか不思議と気分がいい。

う〜む、独身もここまでくると殿堂入りに近いかもしれんな。

 

ようやく配備も終わったロケフリ導入直後の

ハイビジョン用あらためお台所パソコンが起動不能になった。

テレビやビデオ、ハイビジョンレコーダーの画像を

パソコンに飛ばせるようにしたおかげでお台所でもテレビが

見られるようになった矢先の出来事である。

(これでもお台所の風景の一部)

ソフトのインストールができない症状があったので

そろそろ危ないなとは思っていたが、あっさり起動しなくなった。

おかげで週末はセットアップにオオワラワ。

 

玄関と電話口からもっとも遠方に配備されているのが

我が家最速のベアボーンPC(半自作パソコン)なのだが

この時期ともなると暖気を仕切ってあるので、寒い部屋にある。

(お台所のすぐ横が玄関)

単純に遠い部屋へは普段あまり行かないのだ。

 

ならばと、我が家の情報中枢を、便利なお台所へ終結させ

日本一?の情報化お台所へ進化させようとしたのがきっかけだ。

 

台所のために生まれたのか?

もう絶版になってしまったホーロー風のAOpen製ベアボーン。

(上には外付けハードディスク)

デジカメ画像も手軽にバックアップできる

各種カードリーダーを本体に内蔵しているのにコンパクト。

バックアップは当然パソコンだけにしたのでは、先のごとく

パソコンがイカレたらいっかんの終わりだ。

 

バックアップ用に我が家のナス

(漬物にはならない、小型のサーバーで

 ネットワーク・アタッチト・サーバー略して「NAS」)も

すべてやってきて、めでたく電話&ADSLラックに収まった。

もちろんこれも鼻から台所にあるラックである。

 

築三十年にしちゃあスゲーゼ・・・と思う。

オタクでは、ここまで一貫したプランは実行できまい・・・?

じゃ一体、私はナニモノなんだろうか・・・

 

気を取り直し

ついでにこのラックから、お台所パソコンまで

ギガビットEther(自家用のLAN)を配線しておいた。

 

これで、大切なデジカメ画像データは、理論的には

USB直結よりも速やかにNASへバックアップされるように

なったわけだ。

 

先週遅ればせにアップした真っ赤なウソのデータも

しっかり4重バックアップされた。

然るに、念には念以上のものを入れるのが昭和の長男流だ。

 

パソコンも復旧し安心したら、これに限る。

(昼間っから熱燗)

 

ほっとひと息。

あらためて見回してみるに・・・

 

AM、FMラジオ

アナログテレビジョン

地上波デジタルテレビジョン

BS・CSハイビジョンとそれらの録画

インターネット、ギガビットネットワーク

省電力、ペンティアムM1.73GHzのCPUパワー

延べ1TB(テラバイト、ギガバイトの千倍)以上の

HDD容量や四千数百曲の楽曲などが

お料理現場へやってきた。

 

か、快適だ・・・

 

煮物で手すきの時に、電子レンジで燗しているときにも

一眼レフのデータをバックアップしたり

生画像のRAWデータをJPEGやTIFFデータへ現像する。

ハードディスクレコーダで録画したダーウィンが来たを見る。

このHPの記事も、掛持ちの写真サイトの記事も書く。

 

ふだん使わない一眼レフも

小型でF2.0の明るい小型レンズを装備し

壊れたが直せば高そうだなと思われる

キッチンデジカメに代わり配備してあるので

夜の薄暗い蛍光灯の下でも料理が撮れるようになった。

 

これを異常と思うのは普通だろう。

ジンジョーではないが、あるものは最大限役立てねば

存在する意味がないではないか。

 

誰も真似できないし、真似したりしないだろうが

長男にとっては、結構快適なお台所になった。

ガスコンロは、立ち消え安全装置さえなかった頃のだが

電球型蛍光灯とLED球を二股国民ソケットが受持つ。

見た目は三十年以上まえみたいだっていいじゃないか。

 

食卓にモニタやルアーや、メモ紙にボールペンがあっても

それはそれでいいじゃないか。

 

上昇気流もなく

換気扇まで油煙がとどかぬまま

家中に油が巻き散らかされる

掃除しやすそうで、部屋中汚れてしまう宿命をかかえた

理想のオール電化キッチンを夢見るのも良かろう。

長男のキッチンは、例えうかつにもマウスパッドの上に

箸先の納豆がこぼれ落ちようと、3秒以内なら食べねばならぬが

それを乗り越えてなお、快適でありたい。

 

今以上、火も水も進化する必要など、どこにあろうか。しかし、

その他がもっと快適であれば料理もおちついて美味しく作れ、

さらに美味しく食べられる。

家族もいないのに、時間をかけてゆっくり美味しく食べるには

それなりの仕掛けも必要だ、と思う。

家族がいたほうが良いに決まっている、とも思う。

 

ともあれ

快適になったお台所。

休日の寒い朝ともなれば、アツアツのチン丹生麺に限る。

たっぷり寝坊して、沖縄のTINGARAをだらりんと流し

Webのニュースをのんびり見ながらすする丹生麺はまた格別。

南日本新聞、琉球新報や南海日日新聞をながめる。

 

これで沖縄や奄美のラジオ局が聞ければ言うことはない。

が、テレビもラジオも放送業界とは案外進化が重いので

まだまだそういう時代ではないようだ。

 

さてさて、料理ももっともっと、おいしくしないといかんな。


ではまた