雨に一句うたえば

(長文警報発令!)

 


横浜には、やはり入梅を持ち帰った。

 

一方、徳之島からの帰り・・・思ったとおり雨か・・・

しかし意外にも、鹿児島からの便は無事、徳之島空港へ着陸。

こういう雲の低い雨の日は、さすが住民、機体が着陸するまで

セキュリティゲートはくぐらず、待合でねばっていた。

降りてしまえば、皆、そそくさと出発ゲートへ向かう。

もちろん、僕もだ。

 

フライト前に何も言わないな・・・行けそうだ。いや帰れそうだ。

今日は何もなくて良かった、などと思った矢先のことだ。

 

鹿児島へやや接近したときのこと、空港上空に積乱雲があり

旋回して様子を見るとの事。

 

や、やっぱり来たか?!

 

何度か旋回し、あろうことか福岡へ向かうという。

おおっ、そげな便利なところへ飛んでくれるトですかっ!

熊本か宮崎空港あたりかと思ったが、思わぬ便の多い空港へ

飛んでくれるというので驚く。

 

驚きはまだ続く。

 

(福岡は穏やかな雨・・・)

福岡での対応は割合早く、鹿児島へ戻る人へは電車の振替切符、

他空港へのフライトの人へは差額の返却?

差額?なに?

封筒をのぞくと、18000円あまりのお金がドーンと入っている!!!

 

福岡を経由すると、かなり安いようである。

 

時間があるならば、福岡経由で行ってみるのも手かもしれない。

いっそ、朝一の安い便をとり、午前中、福岡で観光、カラシ明太を買ったり

ブランチにはかなりキツイが、とんこつラーメンをすすってから

鹿児島、徳之島へとリレーするというのも悪くないだろう。

 

まあ、カラシ明太を徳之島へ持っていくというのは、かなりレアケースだが

とにかく、鹿児島からの帰りの時間を間違えて遅く予約してしまった手前、 

なんだか申し訳ないくらいトントン拍子で羽田までフライトし、そのうえ差額。

 

今回の雨三昧、けして悪いことばかりではなく、むしろ幸運である。

クロウサギもジャスピン撮影し、ケナガネズミは2度も現れ、あろうことか

超希少渡来のズアオホオジロのオスまで撮影し、帰りはキャッシュバック・・・

豪雨続きでパンツが乾かず、100円ショップのパンツを買ってみたが

これが、ことのほか薄く、南国向きでよろしく、実に優秀であった。

 

Oちゃんはかなり心配している。

3年がかりで撮影を目指してきた徳之島のアマミノクロウサギ。

ようやく機材が安定してきて、今回ずいぶん多くのカットをジャスピン撮影した。

しかも、ケナガネズミまで撮影できてしまったことで、もう長男が行く用事が

無くなってしまったのではないか・・・と。

 

徳之島の動物はまだまだ撮影できていない。

なぜ徳之島か?と思う向きもあるだろう。ハブもおり、奄美のほうが山も深い。

確かに釣り難いし、奄美名物ルリカケスも居そうにないが、圧倒的に人が少なく

林道ではまず人と出くわさず、奄美と沖縄の間にあり、山と海とが接し

観察ポイントも絞りやすい上、現地でがんばる友がガイドやら情報収集を

欠かさない・・・これほど自然豊かで、観察条件が整った環境はなかなか無い。

常宿の「山海荘」という宿の名もダテではない自然だし、融通もきいてくれる。

あとは僕が釣るだけ・・・である。

 

しかも今回はOちゃんが、集落の北に位置する山中学校

(さん・ちゅうがっこう、山の中の学校ではなく山集落の中学校・・・念のため)

の校長先生(虫仲間らしい)に紹介してくれたので、集落に仲間が増えた。

(手前の昆虫標本はOちゃん作・山中学へ寄贈)

伊仙町役場に始まり、伊仙町歴史民族資料館、島の獣医K村氏・・・

いったいOちゃんの人脈はどこまで広がるんだろうか。

虫はとんと分からぬが。

 

話は少しそれるが

琉球新報のサイトをのぞいていたところ

沖縄本島の養護学校で国内初確認のミツユビカワセミが

窓ガラスに衝突して保護されたらしい。

本来は中国南部〜インドネシア、インド方面まで広く分布する

鮮やかなカワセミだが、今年は先のズアオホオジロをはじめ

おそらくかなりの種が、これまでの生活圏から新たな地へ

分布拡大の手を(羽根を?)伸ばしつつあるようだ。

 

そう考えると、人間は一箇所でいつまでもかたまって生きている。

本来ならば住みにくくなれば移動してきた生物界にあって

自らの手で自らを縛ってきて、都合が悪くなると戦争してしまう。

同種固体が増えすぎて衝突が増えるのは当然だが

増えすぎて同種で殺しあうのは体内におけるアポトーシス(細胞の自殺)

と遠くないように思え、すなわち、大雑把に言うと

生物界は細胞から地球生態系にいたるまで、あるいは

ミクロからマクロにいたる類似構造を持っており、それらを有する

生体や生物群が類似行動をとることは、想像に難しくない。

人間同士の摩擦が人間を殺すことは、自殺、戦争、テロにおいても

さして変わらぬ現象ととらえることが出来ると考えられるのではないか

ということだ。

狭い地球上に移動できずに増えつづけ、隣人との摩擦も生じやすくなった。

これは生物において高度なことではなく、いたって原始的、反射的行動であり

案外人間は知能と理性を持ちながらも、本来的な生物の行動によって

多くを支配されつづけていることに抗えないことを証明している。

と、同時に恐るべきアポトーシスを受け入れていると言う現実を

薄っぺらなヒューマニズムという慣習的知識によって封じられている

とも言えるのではなかろうか?

環境が動くとき、人間も動かねばならないのは必然であろうが

そこには摩擦がつきものである・・・

 

人間の行動を縛る理由が、民族や経済であるならば

生き延びることの大切さが、それを超えられぬ現実を作ってしまった人類に

アポトーシスを止めるすべはない。

頭でっかちになった代償はこうして報われるのであろうか。

 

閑話休題

 

雨続きに加え、徳之島の宿ではとかく一人貸しきりの宿となると

大変なのが食事。通常は昼ご飯はお願いしないと駄目なのだが

一人になってしまうと、時折オバチャンが食べるついでに作ってくれる。

その上、夕御飯もしっかりたっぷり量があり、南国料理特有の油を

必ず使った料理が出る。野菜の煮物も、味噌汁も、ところてんの

三杯酢にもごま油が入ってくるのだ。

お残ししないのが長男の誇りだが、どうにもこうにも胃が追いつかぬ。

(お残ししやすい夕食の一例)

小魚やフライなど小物が寄せ盛りになっていると残しやすいが

30センチ大の魚一匹の煮付けや、焼きうどんなどは分別が難しく苦戦する。

更に、沖縄と違ってか、それともオバチャンの好みなのか

唐辛子系がめったに使われぬ。

今回はお願いして一味を入れてはカプサイシンを摂取して

代謝を助けようとしたが、ここ2ヶ月の自堕落な生活になれているので

案の定だらだらゴロゴロすごしてしまい、料理の油以上に

内臓へ脂がたまってしまったように思う。

ちょっと外食の夕食がトラウマ化しつつあって、食べ始めると

もうお腹いっぱい・・・と頭が勝手に思うようになってしまっている。

この体をシェイプアップしパワーアップして小笠原に挑むつもりが

横浜に帰っても蒸し暑いか、雨かどっちかで、またしてもゴロゴロ・・・

こりゃ、母島で強引に鍛えるしかなさそうである。

下手すると乳房山毎日登山か・・・南崎毎日往復踏破か・・・

後者の方が鳥が多い・・・決定だな・・・

 

だらだらしていたら、小笠原海運の予約が週末にずれ込み

日吉駅前のJTBへ行ったら、土曜は午前中、日曜は休みで

取り扱えません・・・てな具合。

船便がとれないと宿も意味が無いので宿も月曜にしたら

なんと、あちこち混雑している。

この時期に混雑?おかしくないか??失業者増えたんか???

とりあえず宿は「ビラこぶの木」のオバチャン?が工面してくれたので

やっと泊まれる運びとなったが、果たして今度はバイクがあるか・・・?

無ければ無いで借りられるまで歩けばよく、たまにはバイクなしの旅も

悪くないかも知れぬ。

 

宿の主人は自然にも造詣が深いようなので、撮影にはよろしそう。

ただし、「どこでも〜ている」は港の唯一のグレ電こと

テレホンカード対応の公衆電話を使うしかアップロードできなさそうで

携帯電話はiモード圏外、メールもブラウザーも使えないため

情報収集はテレビ主体、連絡も通話のみとなってしまう。

無理すれば携帯電話のアナログモードでつながるかも知れぬが

高価な上に信頼できないので、こちらは装備から削除だ。

 

今回の母島は、迷鳥撮影もさることながら、ハハジマメグロを

写真に収めたい、の一言に尽きる。

好奇心が強く、可愛いしぐさにコワオモテ、ナウに言い換えれば

コワ可愛い・・・やつである。(ナウは死語だが久々に使いたかった)

欲を言えばアカガシラカラスバトも撮影したいが、ならばその前に

小笠原スタンダードともいえるハシナガウグイスのオスメスを

しっかり撮っておくのが筋だろう。

メスはめっぽう小さくてメジロの尾を切ったくらいしかなく

なかなかすばしこい。それでも前回、ビデオで撮影してある。

ん?前回はキヤノンのビデオを使っていたが、案外鳥を撮影してるなぁ。

モズ博士Tに出会ったのが98年黄金週間だから、

99年6月、約一年後には鳥にハマっていたことになる。

月日が流れるのは速くて早いが、モズ博士Tは研究室を拡大しつづけ

先ごろ結婚したのだが、長男はと言うと・・・会社を辞めた以外

さしたる進化はしていないような・・・

そういえば、2002年にデジタル一眼レフを買ってから2世代目。

一眼レフの変な使い方(飛ぶ蝶撮り、クロウサギ撮り)は多少開拓したが

普段は使えなく、あんまり冴えないなぁ。

 

オオコウモリも居るようだが、こちらは南大東のコウモリで萎えた。

案外、可愛くない・・・あのデカさでジャレ着かれたらどうなるか分からぬが

愛着は出るかも知れぬのだが。キモ可愛い・・・というやつか。

 

ましかし、日本に居ながら、日本人でありながら行き辛い小笠原。

それだけ自然もあるにはある。

だが不思議と「魅力的か?」と問われると、今はあまり

そう思わなくなっているように思う。

結局のところ、行き辛いことが、定点観測をし辛くして

撮影したにしても、釣りしたにしても一見(いちげん)観光客的に

なってしまうからだ。

確かに前回も6月、今回もあえて同じ時期にしてみた。

少しでも前回の経験を活かそうとしているのだが、それでもやっぱり

通い詰めた南大東や、宿題山積の徳之島に比べれば

日本記録を知らずに食っちまった島・・・以外、さしたる思いは浮かばぬ。

地磯も乏しい、海はさして透明度も高くなく、飛びぬけて豊かともいえない。

観光客向けの生態系だけはある。

イルカもクジラもハンマーヘッドシャークも居て、地形的に守られた

華やかなサンゴ礁と、南国ならではの派手な魚も数多く

ダイバーには見た目きれいな絵葉書ショットを撮りやすいだろう。

海水浴場にはネムリブカやマダラエイも居た。

どこぞの登山家の自然学校だったか?(父島)もあるが、なんと言うか・・・

自然にも住む人にも今ひとつパンチが無いように思うのは気のせいか。

この、なんとも思わしくない思いを払拭してくれる出逢いが

何ぞあってほしいと祈るばかり。

 

(貨客船だいとう)

1000キロを往復するには特殊な船が必要なのだろうが

大東海運400キロ4620円で小笠原丸の特二等レベルの寝台、

一方、小笠原丸は雑魚寝で22570円(夏休み時はもっと高額)

距離にして約2.5倍だが価格は約5倍に達するバカ高さ!

特二等はいうまでもなく、一等など二等の更に倍もする。

確か前回の往復はシッカリ貯金があって1等だった気がするが・・・

しかも「だいとう」には魅惑の「奴隷船風クレーンカゴ乗・下船サービス」があり

離島的趣向は満点だ。

それにひきかえ、小笠原丸は父島出帆の時、わざとらしくヒマな?島民が

いっせいにプレジャーボートや漁船でやってきて、派手に見送ってくれるが

あれを毎週やってるんだから、ちょっと変トです。重油も無駄トです。

 

料金については25時間をどうみるか、だいとうは長くて19時間程度。

シケなければ、甲板で時間をつぶせるが

とかく伊豆諸島以南はシケがつきもので、少しでも快適を選ぶ手もある。

ともすればパソコンも電池が切れ、25時間は気が遠くなるほど永い。

まずい料理が嫌なら、まずもってカップ麺かコンビニ弁当を

持っていくと、格別高くてまずい奴隷船食堂?のような食事は

多少避けられるだろう・・・っていいアイデアだな・・・持ってこ・・・

 

加えて、交通、宿ともに関東の観光客に対する依存度は非常に高く

見栄っ張りなオノボリ系関東人の痛いところをついている。

(ただし数年前のバイク料金は2日以降1500円/日。良心価格で驚き!)

数年前、母島でもダイビングが解禁され、ずいぶん宿が増えたようだ。

以前のように、冷凍食品とやる気の無いバイト従業員では客は増えぬ。

良い意味で不況や観光客に鍛えられ、サービス向上していると良いが。

 

釣りは前回の経験からすれば、朝のワンチャンスに尽きる。

昼は雨まじりの曇りでもない限りめったに釣れない。

したがって釣り装備は絞りに絞り込んで最小限。

確かに大物は出るが30キロクラスで手におえない大物も簡単に出る。

万が一寄せたとしても陸への引き上げようがないのだ。

これは潔く切って逃がすしかないだろう。

美味しい魚は釣れるのか、徳之島での連敗を止められるのか?

前回は3航海(約3週間)だったが、それほど旨い魚は釣れず。

さしたる旨そうな白身魚は期待できそうに無いが

沖港のご機嫌をうかがうしかないだろう。

 

ということで、不安、不満満載での船出となるのだが

雨は着いてくるのか?はてさて今回の旅行きはどうなることやら。

 

梅雨晴れに 明日も雨か・・・と 今日も寝る

 

それにつけても 税金高し・・・

 

失業中なのに月々9万円以上が税金で飛んでいく。

寝ていても金が減る。

もちろん、他に家賃に駐車場代も飛んでいく。

あわせて月々18万円余が飛んでく。失業者には手痛い仕打ちだ。

どうなっとるんだ、日本の税制。

 

といいつつ、17年間も働いたんだ

17年分のバカンスを楽しみたいから、もうしばらく失業者で居たいなぁ。


ではまた