台風直後のデート

 


 

台風が朝鮮半島へ去ったあと、お盆が重なったことで、買い増しが進んで、

パンや豆腐などが手に入りにくかった。

さりとて、食パンが200円越えでは、そもそもコスパが低すぎて買えやせぬ。

このところ、農協の品ぞろえは、同じジャンルの商品の低価格品をなくして、

客単価を上げるとゆ〜やり方が進んでおり、パンも野菜ジュースも買えない。

 

さて

先週11、12日はお泊りデートで、ハードスケジュールだった。

幸い11日から物流が再開したので、宿の食事も正常化していて助かった。

物流再開の船に、カノジョが乗ってきた・・といえば話がはやかろうか。

盆の帰省やら、スポーツ大会で行ったきりだった学生などが乗っており、

かなりの混雑だったようだ。

 

今回は、いささか早めのカノジョの誕生祝いだったんだが、プリンも作られず、

さりとて花も売ってないと謂う、実に情けない出迎えとなってしまった・・・

 

いつもより2時間遅れで到着、私も空腹だったので、ほどなく昼食に。

ほっともっとの鮭弁当、ジメっとした塩焼き?ながら、なぜか美味い。

鮭自体が高くて買えないので、存在自体が美味しいと感じられるらしい。

 

意外な美味しさだったのは、右下のチクワ天で、まったく唐揚げの味がした。

私はチクワ天の存在が幼少のころから許せなったのだが、これはイイ。(笑)

 

さて、久しぶりにカノジョと話しながらの昼食。

ここ亀津漁港に来たのは、風通しとともに、少し前に鳥仲間が記録していた

大型のアジサシ、その名もまんまオオアジサシが飛来しそうだったのもある。

 

食べているうちに、やっぱり来てくれた。

鳥仲間は、超珍鳥と早合点したらしく、徳之島初ではないかと新聞社へ打診した

ようだが、珍しいと謂うよりは、陸地に用が無いだけで、沖合いを往き来している

類いなのだ。

 

昨秋の台風のときに、イノーに10羽も飛来して驚いたが、たまに空港あたりや

近所の畑の上空を飛行しているのを見かけていた。

 

こちらは、前日の10日、小さい上に遠かったんだが・・大きな群れで沖合いを

移動していく、アカエリヒレアシシギだ。

たまたま、台風で疲れがたまったのか、イノーでウミアメンボと食べていた。

実は、歩いている姿は非常に珍しい。

 

午後ものんびりと鳥見。 共通の趣味があると謂うのは、とても嬉しいこと。

諸田池(しょだいけ)には、2ペアのソリハシセイタカシギが飛来していると、

カノジョのラインに情報が入っていた。

んだが・・先行者がスマホで撮影などをしていたので、ゆっくり待ってから、

撮影をはじめたところ・・・

もう1羽やってきたのだ。 親切は人のためならず・・かね。(笑)

カンジョといると、ラッキーな出逢いがよくある。

 

買い物をしてからチェックイン、シャワーを浴びてブログを記して、食事へ。

「きむきゅら」は創作料理がなかなかで、塩っぽい以外はわりと高品位だ。

合鴨のサラダ、意外と肉々しい・・さすが島アレンジ。

ドレッシングは、なぜかドラゴンフルーツで、ドギツイ色がなんとも南国。

味は・・ ま゛〜アレだ、塩とコショウとビネガーが欲しかった・・・

 

もっとっも美味かったのは、右上のタコのから揚げ、これ秀逸!

これまで、島で食べた外食で、もっとも美味しいかもしれない。

こないだの軟骨焼きのショウガと同じくらい美味い。

 

熟年カップルの夜は、ばっちりイチャイチャし、思わぬカノジョの涙が

心にしみたりして、これまでの生涯で最も思い出深い愛を感じてしまった。

 

宿めしらしい朝食なんて、いつぶりだろうか・・

鮭じゃなくてシシャモではあるが、右端にチラ見えしている味付け海苔は

島にしては湿気ていなく、パリッとしていた!

 

フツーのクオリティが、やけに懐かしく嬉しい・・・・

ずいぶん長いこと、日本人クオリティから離れていたことを思い知らされた。

 

ツインで予約した部屋は、ずいぶん広かったし、変わっていた。

フローリングなのに座卓もビミョ〜なら、脱衣場のない風呂についたて・・

若かったらムラムラしたくなる、嬉しい設定ではないか!?(笑)

 

なんと!

カノジョが忘れ物をして、ついたて越しに手渡すハプニングつきだった♪

 

しかも、寝室らしい和室はとんでもない広さで、寝放題だった!!!

これだけの人数を収容するのに、あの風呂と座卓の部屋事情・・

 

シマッチュの家族の在り方や、宿泊への思想が、だいぶ内地とズレているのを

シミジミ感じられる間取りに、小さからぬ精神性の隔たりを感じてしまった。

 

なんと謂うか、宿を営むのに、他の宿から学んだ様子がない・・ヤッツケ感。

 

早朝、近所でアカショウビンが鳴いたり、いろいろ野鳥が賑々しい。

宿の前?にある池/湿地が、大人気らしかった。

 

チェックアウトするとき、想像していた通り、ゴイサギの幼鳥も見られて、

もはや野鳥のオアシスと呼べるようなところで、意外な発見が♪(笑)

 

奥に見えるのは、島で最高峰の井之川岳である。

 

せっかくkなので、久しぶりにトリトリデッキや近所の川を案内するも

さしたる野鳥はおらず・・ しかしタダでは終わらなかった。

今年、2頭目のリュウキュウムラサキ、南方から渡ってくるチョウがいた。

カノジョがデートする前にするまじないのためか、ナニかに出逢うのだ。

 

前号に登場したのは、コチラの個体である。

台風6号をやりすごし、しっかり生き抜いている。

 

チェックアウトが、ぎりぎりの10時だったから、もう昼めし。

まだ、小店舗にはあまり食材が供給されていなく、強制唐揚げ弁当だ。

売れ行きが激しいので、行ったときはコレしかできず、しかもご飯の

炊きあがり待ちして求めてきたから、ほっかほかどころかアツアツである。

玉子の入ったマカロニサラダに、ホッと癒される。

 

涼しそうな林道でいただくのが、ワシら流といったところ。(笑)

 

ゆっくり弁当をいただいて、さらに違う林道へ行こうと思ったが、時間切れ。

港のある島の反対側へ向かうことにした。

 

前日にチェックした諸田池に寄ると、やはりソリハシセイタカシギが5羽いたが、

どうも、ペアでない1羽の心のおさまりがヨロシクナイらしい。

もともといた、近縁種のセイタカシギにイチャモンつけるように圧をかけていた。

鳥の世界にも、ヤモメのストレスはあるのだ・・

 

ちなみに、たぶんオスだ。

 

残り時間、なるべく涼しく、イチャイチャできるところへ移動することにした。

ら・・

アカショウビンが鳴いていたので、つい鳴いてしまったら、寄ってきてキョロ返し。

3羽ほどがウロウロしてくれたので、ちょっとした動物園の飼育ケージ感覚に。

 

野生の鳥が、自分たちのまわりを飛び回るなんて体験は、そ〜そ〜ないだろう。

イチャに集中できないのは、謂うまでもないんじゃが・・(笑)

 

ともあれ、イチャは欠かすことなく、カノジョを港へ送っていった。

いつもながら・・帰っていく姿は、ちょっと切なくなる。

 

ワシをモーレツに愛してくれてい、ワシはその愛に追い付けずに悔しくも嬉しくて

ついつい甘えっぱなしになってしまう。

 

ほぼすべて、カノジョのお金でデートしているから、ヒモまがいの状態である。

共に様々な動植物を観察して食事するだけだから、情けないものだ。

一緒にいる時間の長さや、体験の濃ゆさが幸せにつながればと思いたい。

 


 

この世はなぜ、ワシに事象の巻き戻しを見せたり、メンクイのワシに美女でない

女性を好きにならせたり・・不可解かつ見逃せぬ現象をもたらすのだろうか・・・

 

実はこのごろ、都合よく平行世界を往き来しているような現象も見られはじめ

この世の都合のイイ、ユルさのようなものを実感しはじめている。

 

ワシは、壊れ始めたのだろうか・・・

 

釣った魚を配ったはずなのに、まったく記憶が入れ替わっている人物が現れて

違和感に驚かっされたし、ワシの記憶が歪んでいるのか? とも考えてみたり。

それとも、その人物が平行世界と入れ替わったか・・・

 

さておき

現在は、都合の悪くなった?ワシは平行世界でど〜しているのか、あるいは、

ワシたるワシは、これまで都合の悪い世界を往き来していたのが、ターンが巡り

イイ感じの世界を、生きていられるようになったんか???

 

平行世界の相互のズレは、ワシの様に用心深い人物では、さほど大きくならず、

一定のゆらぎの範囲内なら、互いに入れ替わってしまう・・ような設定とか?

 

無論、フツーなら入れ替わりに気づくことはないだろう。

フツーでない人物にしか起こらないから、フツーの定義がヤヤコシイものの。

 

さりとて

違うワシも、ワシたるワシも、ワシであり・・カノジョがどのワシに惚れたとて、

ワシはワシだと思うんだが、ミョ〜な気がしないでもない。

 

いやそもそも、ゆらぎのなかにあるワシは、それぞれ往来しながら融合したり、

離れたりして、ひとつの意識ではなくなったり、一部がまとまったりして曖昧で、

今のワシと思っている記憶も、実は他のワシの記憶と混ざりあってしまって、

矛盾が生じている可能性もあったりして・・(笑)

 

用心深い人生では、平行世界との距離?のようなものが近接してしまい、

少し離れたけれども、じきに同じ結果につながってしまい、癒合する時空が

出来やすいのかも知れない、と思い至る。

 

平行世界どうしが、別個に存在しなければならない、合一されてはいけない・・

そのような原理があれば別だが。

 

そんなこんなで

ワシはワシではあるものの、多少違うかもしれぬと思ったりする、このごろ。


ではまた