離島の別れ (とノロケ?)

 


 

4月1日のこと。

 

平土野(へとの)の港に、いろんな人が集まってきて、見送りするらしい。

待合所のわきには、カノジョの職場の人らも集まってきている。

 

よもや

友人なんておらんかったワシが、最初に見送るのが、

最愛のカノジョになってしまうとは・・ なんてこったろう。

 

船が入ってくる頃には、カナリのシマッチュや関係者が集い、港の方へ。

地元の平土野に着くのは、鹿児島まで行くものの主に大島南部や

喜界島へ行く航路で、やや小さめなフェリーがやってくる。

 

仕舞いまで、カノジョの車のわきにいて、いよいよ乗り込んでいった。

無事に乗ったら、ああ、カノジョは行ってしまった・・ 実感がわいてくる。

 

見送りの人らは、さまざまにバンザイしたり、声を掛けたりしている。 

 

ただ

徳之島町の亀徳(かめとく)からの大型フェリーみたいに、

チヂン(太鼓)や楽器を鳴らすと謂った派手さはない。

それに、以前のような紙テープの乱舞は、コロナで封じられたそうだ。

それでも、シマッチュらの見送りは熱い!

 

ああ、これぞ離島、島情けだなぁ・・と、移住14年にして実感する。

 

カノジョの職場の見送り隊は、横断幕を開いて見送る。

これが恒例なのだそうだが、やっぱり熱いなぁ。

 

ようよう離岸すると、さらにジンとくる・・

カノジョはただ、隣の大島へもどってくだけなんだが・・

 

三々五々、シマッチュが帰るなか、マジメな?見送り隊は見切れるまで

ずっと手を振り続けていてくれた!!!

とゆ〜か、カノジョのカレシが後ろで見張っていたら、そうするしかない

のかもしれんけど・・(笑)

 

いつの間にか、カノジョのペースにハマって、メロメロになったワシだが

カノジョが隣の島へ帰ってしまったのに、寂しみを募らせつつ、ホッと?

 

大島に家を建ててい、そこへ戻って住まうのは、喜ばしいのだ。

残念ながら、今すぐはワシも一緒には住まわれんが・・ いづれ♪

  

もうすっかり、もともとの茶のみ友だちレベルを凌駕して久しいカップル

になってしまったが、島間恋愛になり、どのような展開になるのやら・・

などと考えてしまう。

 

夕食のそばをゆでながら、あらためて寂しさが込みあげてくる。

ずっと寂しさを嫌ってきたが、カノジョは別なんだな・・

 

寂しくて寂しくて、それが妙に嬉しかったり、いっそう寂しかったり。

 

 

そして次の朝。

 

目が覚めていきなり、寂しさで胸が締め付けられる感覚に襲われる。

これは・・ 大学に入って、ホームシックになったときにソックリでは?

初めて家族と離れて生活し始めたときの、衝撃的な寂しさだった。

 

それでも、鳥を観ねばと運動公園へ向かうんだが、行きしなの景色は、

グレーではないのだが色あせて見え、茫然とし運転しつつも苦笑する。

 

どんだけ好きになってたんじゃ? ワシ・・・・・・・

 

ぐいぐいゴリ押ししてくるカノジョの愛に、ワシの愛は追いつけまいと、

ツルムのが苦手なのを押して、なるべく一緒に居られる時間を、

長くしてきたんだが・・ すっかりペースに乗せられてしまって?

期待以上に?メロメロになっていたらしい。

 

守らにゃとか、幸せにせにゃと謂う気負いのない、ただ好きになる・・

ただ愛する・・ など、若いうちには無理だったし、熟年のわがまま?

メロボケ??

 

曲がりなりにも生物観察を常とする身としては、ニンゲンの社会性や

愛の無駄遣いと感じられるものの・・ この際、好きだからイイか。(笑)


ではまた