ネーミングセンス

 


 

ロシア軍の残虐行為が世界を走り抜けた。 前々世紀以前の戦争の様相だ。

前線の兵士どもにとって、もはや精神的にも体力的にも限界なのだろう。

この戦争に参加していたと、のちの世で知られてしまえば、世界中どこでも

避難の的となる現実に、自暴自棄は必然だ。

  


 

日曜、なんとか雨の止んだ昼、相変わらず運動公園をブラブラとデートしていた。

と謂うのも、その前々日に、珍しいセキレイを見つけたからだった。

初見の、シベリアハクセキレイである。

 

ぱっと見は、越冬していたホオジロハクセキレイとそっくりだ。

こちらは、夏羽になると白黒になるが、先の亜種は背がグレーなのだ。

それっぽっちの差?と思うかもしれないが、亜種なんだし・・ 勘弁してやって。

 

野球場内を見終え、振り向きざまに見えた鳥に驚いた。

真っ白い小鳥など見たことも無かったから、カゴヌケかな?と直感するも・・

 

ともに採餌しているハクセキレイと同じフォルム、仕草である。

九分九厘、ハクセキレイに違いない。 亜種は全く判らないが・・・

 

とかく、アルビノと考える向きもあるが、鳥類では白化することがままある。

カノジョいわく、目が赤くないんじゃない?との問いかけの通り、赤くない。

ただ、クチバシも足も、見事に脱色している感、マンマンである。

 

次の日、さっと飛んだ瞬間にシャッターを切ったところ、翼に黒斑があった。

これも、前日のうちにカノジョが感づいていたことだった。

この様子からして、単純なアルビノではないようだ。

 

で、これらを自然ブログに載せておいたら・・ 地元紙に掲載される運びとなり、

あまりに白いから、幻のユキセキレイ!?と、ユルい冗談を書いてあったんだが、

記者が信じて、その名が新聞に載ってしまったのであった。

 

あまりにもっともらしいネーミングだったせいで? その名が知れ渡ることに。

紙上では、白化したハクセキレイであるという事実とともに、幻のセキレイが

ヒマラヤ山中に生息するとゆ〜設定が、世の中にデビューすることとなった。

 

折しも今朝の朝刊に・・・ あたかも、遅出しエイプリルフール記事のよう。

 

鳥好きなら笑ってしまう記事だが、おそらく大半のシマッチュらは信じたろうなぁ。

私の座右の銘のひとつは「信じる者は、みなだまされる」だ。

 

この顛末は、おそらく青くなりかけた、この鳥の仕業に違いない。

文字通りの白いハクセキレイを見かけた直後に見かけた、ルリビタキの若鳥。

ちゅ〜とはんぱな青には、そのようなご利益?があろうとはね゛〜。

 

つぎに見かけたら、即座にエンガチョしとこう。

 

ちなみに、ヤフーニュースでセキレイを検索すると、出てくるので・・・

疲れたとき、脱力したい折に、眺めたらよろしかろう。


ではまた