誰かと行く 散歩

 


 

日本や台湾の近海の緊張は、半端でない。

なのに、ポン人はコロナ縛りの解禁やら、選挙やら・・ そもそもの経済状況は仮初の

イザナギケイキ越えとやらで、貧しいものはいよいよ貧しく、子育てすらもカネ次第となり

資本主権主義が国民そのものの発展を脅かしている事態を、受け入れてしまっている。

ある意味、カネモウケできない能無しに子孫を残す理由は無いというのは摂理としては

正しいんだが・・ そもそも、摂理は科学で傍若無人を通す人類を削減しようとしてい、

コロナにしろ資本主権の行き過ぎにしろ、自滅を促す方向であることだけが一方通行に

働き続けていることを、認識すべきだろう。

他方で、中共が無意味に海外へ強硬な姿勢を見せるときは、内政が危ういに違いなく

雑な経済が破綻しかけたり、暴力や強引な取り締まりという名の粛清について、人民の

反感を抑えきれない情況になりつつあるからだが・・ 自然災害の激化もありつつ、

よ〜もまぁ、破綻しないものだ。 厳しい冬になれば、その一端が顕れるかもしれない。

 

欧州は、再生可能エネルギーについては中二病で、化石燃料からイキナリ手を引こうとし、

肝心の天然ガスをロシアに牛耳られ、油の輸入もままならず、自縛の罠となっている。

技術が追い付いていないが、アメリカや日本、中国にシテヤラレテばかりで、たまには・・

と、意気込んでしまったんだろう。 考え方だけでは、そうそうエネルギー事情は変わらぬ。

節約や省エネ、再資源化に関しては、日本人の生活の方が、ほよど慎ましい。

  


 

たま〜には、人妻でない女子と散歩するのも、悪うない。(笑)

なにかと、観察へ同行しようとメールをくれていたので、平日の朝に運動公園へ。

 

島の反対側に住んでいるので、日々通うわけにもいかず、たまたまその朝は、

出張のフライト前に、時間が空いているのだと謂う。

 

私は、いつも通りビーム砲レンズを携えて、観察散歩である。

 

その女子の熱心さは半端でなく、出張なのに双眼鏡持参で、歩きながらメモをとっている。

滅多に鳥好きと散歩することがないから、私のレベルがどのくらいか・・ 知れないが

声を聴く耳と、それによる種の判別については、チョットシタモンらしい。

肉眼では見分けにくいシギチドリも、声や飛び方、採餌の方法や場所で、ほぼ判別できる。

内地のモズと、島の冬鳥シマアカモズは、鳴き方も声質も似て非なりで、聞き分けられる。

逆に、どちらか片方しか知らなければ、覚えにくいのかもしれない。

 

運動公園やら周辺で、実際に観察したことのある野鳥は170種あまりで、ほとんどが

記憶に残っているし、様々な鳴き方や振る舞いも、撮影や録音、ブログなどに記したりして、

いっそう記憶に残りやすい生活を送っている。、

   

私はまず、運動公園のポイントに踏み込む前に耳を澄まし、飛来している鳥を覚ることから

始めるのが日常となっている。 種類によっては、急いで向かいたいからだ。

 

運動公園の遊具周辺は、一見だたの芝生だが、トイレの裏あたりは、ムクドリ類や、

シギの中でも警戒心の強いジシギが飛来するし、わりと密にならぶ植栽には

キビタキやコサメビタキなどが潜んでいることもある。

開けた遊具の周りでは、ハクセキレイ、ツメナガセキレイ、ムネアカタヒバリ、マミジロタヒバリ、

ムナグロ、コチドリなどが飛来しする。

その南側にある球場や陸上トラックでは、さらに、ヒバリシギやエリマキシギなども飛来する。

ヒシクイというガンが飛来したこともある。

 

その朝は、遊具の周辺や球場には、ムナグロが佇んでいただけだった。

無論、知らなければ、警戒して静止しているムナグロに気づくことは難しい。

警戒はしても、ニンゲンごときにジタバタしないのも、ムナグロだ。

 

陸上トラック周辺の草地ではヤツガシラや、エリマキシギが飛来していたこと、

なんかを述べつつ、遠いムクドリの群れをファインダーでのぞくと、電池残量が点滅し、

焦ってしまった。 まだ半周残っているからだ。

そそくさ次に行こうと思ったとき、女子が左最奥のあたりで、鳥を見つけたらしいと謂う。

 

肉眼では、かすかに見える程度で、焦って見落としていた。

くれぐれも、舞い上がっていたワケではない。(笑)

 

ゆるい歩きで、だんだんに歩み寄っていき、ファインダーで確認する。

2羽であること、前かがみの姿勢、止まることなく左右ジグザグに歩いて採餌しており、

小柄で胸がうっすらと黄褐色だったから、てっきりエリマキシギのメスだ・・ と謂った。

家で画像を確認する段になって、焦ることになろうとは。

 

あろうことか、2羽とも、ウズラシギの幼鳥だったのだ。

ガイド気取りだっただけに、カッコワル過ぎる・・・・・・・ 人生に、慣れと油断は禁物だな。

 

一方で

ウズラシギが芝生に飛来するなど・・ 未知の出来事である。

島では、多くは見られないものの、毎年見かけるから、知り尽くした気になっていた。

 

とはいえ、他にアテにできる肝のすわったシギやチドリが居たなら別だが・・ 居たのは

町内で有名な、グランドゴルフ名人だけだったから、かなり珍現象だと思う。

 

「 ウズラシギ 芝生 」 で画像検索しても、ヒットするのは以前飛来したアメリカウズラシギ

あたりが出てくる程度だったから、そうそう見かけはしないらしい。

 

ともあれ、確認したとたん出張中の女子へ、慌ててメッセージを送ってしまった。

後から思うに・・ どんだけカッコワルイんだよ、オレ。(笑)

 

 さておき

今度は、バッテリー不足を焦らせたムクドリの群れが、西側にあるガジュマルに居るのを、

ファインダーをのぞきつつ慎重に耳を傾ける。

そろそろ、バイカル湖方面から飛来する、ホシムクドリがムクドリの群れに混じり始めるから。

 

ギンムクドリは数が少ないが、姿も声もキレイだと話したら、まだ見たことが無いと謂う。

<過去画像

もともと、大陸内であまり遠く移動しないムクドリだから、見る機会が少なくて当たり前だが

ここでは昨秋も飛来している。

奄美大島ではムクドリ類は珍しく、小柄で愛らしいカラムクドリも、滅多に見られぬそうだ。

私にとっては、散歩のみならず、このごろ近所を運転していたら見かける鳥だ。

 

過日、セミナーで情報交換のとき、だんだん沖縄島のまわりの島でも定着するムクドリが

出現しているそうで、その尖兵?が、近所のムクドリたちらしいと知った。

 

空港を望む西側の海岸に出たら、メヒルギだらけの満潮のイノーが広がる。

一応、チヌがおらぬか・・ 水中を検めてから、空を眺める。

滑走路周辺には、稀に珍しい猛禽類が飛来することもあるのだ。

 

上空をペーペーと小声で鳴く、シマキンパラの群れが飛んできた。

運動公園のアダンで繁殖するようになった個体群の話をしていたところ、好いタイミングだ。

謂われなけば、スズメの群れと見分けがつかない。

 

駐車場の自車にもどるまえ、イノーの満潮を避け休むシギ、チドリたちを眺める。

<クリックで大きいイメージ

散歩開始のときに見たときより、日が昇ってきた。

 

理屈はアタリマエなんだが・・ こうしてイノーが高潮位のとき、シギたちが集まる岩場を

しげしげ観察できる地の利は、なかなか願って得られる日常ではないようだ。

国内外来種メヒルギが繁茂してなかったころは、ずっと見やすく、離れたトリトリデッキ

からでも、確認できていた。

こうして、来年の秋も眺められると好いんだが・・・

 

このあと

猛禽が飛来して、いっせいに逃げたんだが・・ 女子は、シギやチドリが舞い戻ることを

すぐに察し、その通りになったから、ハッとした。 

その瞬間、お気に入りの場所には、戻ってくるよね〜 のようなことを謂ったんだが、

その言葉に鳥たちの意識が切り替わったように、見事に空をUターンした!?

私にも予測できたんだが、その時の慌て具合からは、大半が戻ってこないと感じたのに

ほぼすべてが戻ってしまったのである。 ナゼだ・・・? このような感覚は初めてだ。

ダテに獣医ではなく、動物に対する鋭い勘があるのだろうか? 興味がわいてきた。

 

思うに

野鳥に関する、経験の記憶が鮮明なのは、子育てやテレビに費やす記憶領域を

用いていると考えれば、合点がいく。

しかも映像情報でなくリアル現象は、エピソード記憶として、深く残りやすい。

それら、わずかな積み重ねが、私の常識となって根付いている。

 

しかしながら

一朝一夕には伝わりようのない情報量に至ってしまった・・ と、ようやく気づいて

慌てて誰かへ受け継いでおきたいと、願っているこのごろ。

 

ただまぁ、自然界の状況は、気づこうと思えば誰でも気づくことができるから、

さしたる重みのない情報に過ぎない・・ かもしれないね。 資本主権社会においては。

けれど、濃ゆい雑学としては、おもしろイケていると思う。

 

ソコに女子が食いついてくれた・・ んだろうね。

コツコツ? ダラダラ?? ユルユル??? 観察を続けてきたカイがあったわい。(笑)

 

あすの予定が縛られるのは、いささか息苦しいが・・ ま゛〜たまのイベントならよかろう。


ではまた