動かぬ被写体

 


 

武漢発コロナウィルスが、一見収まったかを装い、あれやこれや緩和された。

ブレークスルー感染が始まっているのに、敢えてそれらを黙殺する政府とメディア。

あまつさえ、効くかどうか微妙になっているワクチンを、接種せよとまで。

副作用を、副反応とまで造語して民意を誘導するのは勝手なら、打たないのも勝手である。

ま゛〜、効果は別とし、なにしろ発熱などを強いてまで摂取させるのだから、躍起になるのも

ワカランではない。 だが、止まらぬゾウの群れに乗っかるのは、相当の覚悟が必要だ。

それについての国民への周知は、一切されていない。

考えなしに、ワクチン接種した国民が増えれば、それが多数派となり、無意味な民意が

形成されていき、エセ民主主義が成立する・・ バカバカしく単純なカラクリだ。

 

新たな首相が誕生し、野党がイチャモンを垂れ流す。 私は別に与党派ではないものの、

バラマキしかない政策については、共通の能無し方針でしかないと思うが、違うか???

それなら、小学生議会でもできると思うぞ。(笑)

 


 

あれやこれやで

島に移住したが、やはり動くものが好きだから、撮影するのも動物など動くものや、

今まさに食べごろと謂う料理、などに限られていた。

 

きょうの現場は、びくともしない地層の撮影だった。 伊仙町の小原(くばる)にある。

珍しい地層らしく、みな興奮気味に、喜々として作業している。

 

そ・・ ソウなんですね・・ チソウだけに。(汗)

私には、永劫共感できそうにない。

 

伊豆大島で釣りをしていたころ、バス停で見かけた、地層切断面を思い出した。

あれにくらべると、スケールが小さいなぁ・・ と素直に思う。

 

接着剤みたいなものを塗り、布を張って、竹串を刺して念入りに固定していく。

こうして、地層を布に写しとるのだソウだ。

 

で、見知った学芸員に、博物館にタペストリーとして展示するのかと尋ねたら・・

合板に張り付けてからだと謂う。

 

ちなみに、マスクなどをしていて、判らなかったが、この場にいる人物は、一人を除き

すべて顔見知りだった。 何年も、文化財保護審議委員をやっているから、それなりだ。

うち、電話番号がケータイにあるのは、奄美の文化財の重鎮にしてカムィヤキの発見者で

恩人のオジサンと、人妻二人である。(笑)

参考までに? 島ではプライベートと仕事のスマホを使い分ける・・ ような無駄はない。

プライベートが通用するほど、他人に対して、無関心な社会ではないからね。

 

唯一、面識のない人物は権威ある人物らしく、地層について語った。

ATの上に、島の西に位置する硫黄鳥島の黒っぽい火山灰が4層くらい堆積してい、

この様子は、ここがくぼ地で、あるいは水たまりだったから・・ のように聞こえた。

黄色っぽくて幅広い層の下の方は、3万年くらいさかのぼると謂うから、縄文時代より前、

旧石器時代である。

 

伊豆大島の地層の切断面より1万5千年も古い地層で、

時のスケールは、この地層の方がはるかに大きかった。

 

万一、島でこの下から石器でも発見されようものなら、コロっと人類の歴史が変わる・・

ソウ謂う地層でもあるな。 いくらなんでも、出土しないと思うけれど。

 

ATとは鹿児島湾、桜島の北側を形成した、姶良カルデラを爆誕させたときの火山灰と、

それが神奈川県西部の丹沢でも見つかっていることから、呼ばれているソウである。

 

この地層を喜々としてハギ取ろうとしているのは、こうした火山灰の層が保存されている

場所が、とても稀だからだと謂う。

 

そして、作業が終わり次第、法面を固めて、畑の崩落を防ぐ工事が行われる手はずだ。

 

夕も迫ったころ、一同移動して別の遺跡を案内しておきたいと、重鎮/恩人が謂いだした。

もともとそ〜ゆ〜段取りだったが、作業員でもないのに時を忘れて没頭していたのだ。

ただのサトウキビ畑に見えるが、ガラ竿(がらそう)遺跡と謂う。

徳之島で最も古い 「とされる」 遺跡で、標高は100mを超えている。

ただ、2万5千年より古いとする説があって、だとすれば海水面が100mくらい高かった

かもしれず・・ 海にも川にも近かったろうから、悪い立地ではなさソウである。 

 

定住せず、移動が日常だったから、我々のような凝り固まった不自由な生活観が無いから、

むしろ冒険のような日々だったのかもしれないし、海を渡るための情報も、意外と語り伝え

られていたのかもしれない。 ホモサピエンスは、社会性が武器なのだし。

 

あ〜あ・・・・ またしても、メニヤックな知識が増えた気がするなぁ。

ま゛しかし、昭和のオッサン世代として、渋く深い知識っぽくもあり、悪くはないかもしれぬ。 


ではまた