大きな大潮に 小物を釣る

 


 

歪みばかりの 知らせ

 

台風8号、なかなかじんわりだ。 島の西側で、ゆっくり進みながら勢力を蓄えていく。

異例のルートをたどり、どういうわけかソウルやピョンヤンを、ほぼ直撃するコースだ。

 

気まぐれドナルドは武漢コロナ対策に失敗し、中共は武漢コロナ以外にも漏れてしもた

ウィルスを水面下で必死に火消ししているようだ。 洪水は、いい目くらましになっている。

安倍首相が危機に陥った今、近隣で紛争が起こるのはマズイ。

あれ? むしろ麻生さん+河野さんなら、全力防衛できるかもしれない気が・・・

それにしても、ナンで共和党はあんな低能なのを、大統領候補にするのだるう。

よほど、バカ大将みたいなタイプが好きなんだなぁ、メリケン人は。

アメ車が好きだ・・・ というところに、ナニか精神的な共通性があるような???

大統領の施政は、エンタメじゃないんだが。

 


 

天城町の防災専門員を受嘱して、何年になるだろうか・・・

パナでシステムコンサルタントを営んでたころは、地域住民を直接救う策は不要だったが

今は、町内のあらゆる災害に気を配る立場になった。

そのお陰で? お盆から一月間くらいが、大潮のうちでも最高潮位となることを知った。

地球は太陽のまわりを楕円軌道で公転し、月は地球のまわりを楕円起動で公転するから

一年のうちで互いの重力の干渉が強い時節が決まってくる。

 

だからこそ?

夜半の高温に伴う不眠で悩まされながらも、出かけたくなるのがアゴナシ釣りである。

浜の地形が変わり、気候が変わり、海象が変わり、穏やかに凪ぐことがほとんどなくなり

水深が増すことでウネリが物理的に抑えられる今がくらいしか、チャンスがない。

 

木曜の朝、仕事をサボ・・・ 鮮魚優先で浜へ出かけるほかあるまい。

ここは島の反対側の海岸、およそ9キロで、車で15分くらいあれば着く。

このところ東風が弱まり、夜の寝苦しさも一入だったが、そのぶん、ほぼ凪になっていた。

 

詳しい情況を述べると、浜の砂は、程よい東風で打ち上げられ、浜の砂が戻ってきてい、

これまで痩せ細っていた浜が、ずいぶん広くなりつつ、そこそこドン深にも戻りつつある。

この浜は、闘牛を散歩させるから、ガビガビの牛糞まみれだったんだが、広くなったぶん

牛糞との遭遇率が下がって、イロイロ事態は好転していた。

 

さて

青の読者なら、とっくに存知と思うが・・・ 私は窮めてヘンクツなルアー釣り愛好者である。

釣れるポイントを好まず、釣れる魚を好まず、美味い魚を釣るオッサンを目指してきた。

ルアーの特性上、無駄にデカい魚がヒットすることもあるが、コンセプトは今も変わらぬ。

 

徳之島に来て、弱体化した釣りスキルで、辛うじて見つけたターゲットがアゴナシ。

最も意外な釣り方で、大した引きでもないのに最も厄介なやり取りで、最も美味い。

 

で、現在主力のタックルは、アゴナシ専用とゆ〜か、ここの浜としてあつらえたもので、

足場の高い、地元のイノーでも用いるタックルとなっている。

 

特長は

寄せては引く波打ち際で、ラインテンションを保つための、細いロングロッド(磯竿)だ。

ほか、日中の見切りを防ぐため、ハリスがフロロ2号、道糸はPE0.8号、

ハードルアーでは波足のなかで泳ぎ切るのが不可能に近いから、通常はワームを用いる。

 

ボーダレスBB・420ML-T(4.2m)を使い始めてから、波打ち際でのやり取りで

ラインテンション抜けが気にならなくなったから、ロッドの長さ、柔らかさが効いているようだ。

ただ、長い分いくら数グラムのソフトルアーとはいえ、アンバランスから持ち重りは否めず、

だいぶ慣れてきたとはいえ、グリップ後端あたりにカウンターウェイトが欲しいところ。

 

最盛期には、波打ち際のみが適度に砂を巻き上げて濁っていたのだが、波足が長くなり

今や、濁りの中を泳ぐ姿を見つけて投げる・・・ サイトフィッシングになってしまった。

10時前、なんやかやで2018年11月、ツバメコノシロ最大記録以来の水揚げ。

 

ただ・・・ この場合つまらんかったのは、数秒で水揚げになったことである。

波足の中を波打ち際に向かって突進するから、キワキワで掛かると・・・ 波が引くだけで、

自動的に水揚げとなってしまうのである。 折角のロングロッドの愉しみが、どこへやら・・・

 

なので、弱る前に水揚げするから厄介で、ドッタンバッタンと暴れて止まない。

ウエスで砂をふき取っても、砂をまき散らし、あまつさえ私の口の中にも入りジャリジャリと。

サメのような顏、感覚を持つという細長いムナビレ、深く二叉した尾びれ、細かいウロコ・・・

内地の魚のフォルムからすると、食欲の湧いてくる要素は、どこにも感じられない。(笑)

 

一日空けて土曜の午前、より日が高くなった9時ごろが満潮である。

これまで浜では10〜14時でもっとも釣れていたから、これでも早いくらいだ。

幸い、木曜よりも更に凪いでいたから、これは必ずイケると確信した。

 

今回は正月に求めた変わったジグヘッドを用いることにしたが、ヤナ予感がしていた。

スリーパーホールド7g、根がかりには強そうなのだが・・・ ナゼか違和感が強い。

 

波足の中に、ツバメコノシロやオニヒラアジ、なんとメーター近いロウニンアジの回遊も。

一瞬、ロウニンアジに浮気したものの、味は薄いし、徒労も窮まるので、集中、集中・・・

 

ヤナ予感は的中、フッキングしてしばらくやり取りしていると、ポロリと外れる。

40センチクラス、キロクラス、連続で。 フックはピシピシに研いであるのに、であった。

あまりの不様に、当初イメージしていたタンクヘッド5グラムに変えてみる。

 

10時過ぎ、案の定ぱぱっと水揚げ。 今回は、いささかやり取りを愉しむことはできた。

木曜のよりサイズダウン・・・ しかしまぁ、食べるには十分である。

あのキロオーバー、50センチありそうなバラシが惜しまれるが、少しづつウネリが増し、

波足の濁りがとれなくなったから、すごすご納竿した。

次にいつチャンスが訪れるか知れないから、後ろ髪引かれる感マンマンであった。

前髪に風を感じることはなくなって久しいが、後ろ髪はマダマダ残存しているぞ。(笑)

 

ちなみに

木曜のが41センチ、土曜のが39センチしかなく、お恥ずかしい限りだが、

背に腹は代えられず、純粋にオカズ用フィッシングと相なってしまった。

 

ところで

先のバラシ連続ジグヘッドだが、アイとフックの直線上から、カナリ下にウェイト重心が

あるから、首振りに弱かったのだ。 予感や違和は、そこだったらしい。

チヌは首を振らないし、ロックフィッシュはひと呑みであるから、問題なかろうが・・・

実は、ダイソーの100円グラブでハタを釣るために求めたが、それとなく正解らしい。

タンクヘッドはアイとフック上に重心があり、首振りによってさらに深く刺さりやすい。

 

ほか

気になったのは、中身スカスカでブランクスの薄いボーダレスは、どうも力が入らなく

砂浜へのブリアゲが仕切らないのだ。

折れそうとういワケでもないのだが、どうにも無駄に竿が曲がって吸収するのである。

ハリスを持ってズリアゲたいのだが、どうもフロロ2号が信用できないでいる。

やはり、砂地どはいえ外洋である。 数キロを相手に対して、3号は必要かもしれない。

これまででも3号でやってきたのだし。

 

どうしてチヌ仕様の2号にしているのか・・・ と謂うと、例の地元のイノーに入ってくる

オニヒラアジ見切られ対策で、細糸のままなのである。

細糸でチャレンジするのは悪くないと思うので、今や認知症絶好調のオヤジ殿特製

根ぶちの竹グリップ・ハンドギャフを用いるのが好かろうか。

それで大物を捕れば、一瞬でも喜ぶだろうし。

 

ともあれ

ツバメコノシロ釣りは、食味の妙が在ってこそ。

だが、洗練されすぎて、刺身の微妙さは否めない。

今更ながら、ワサビやショウガを合わせるには、【生臭さが必要】だったのである。

マダイを上回るほどの旨味があるのに、スッキリし過ぎた風味のため、醤油すらキツめ。

 

あえて一日寝かせておき、もっともニオイが立つレンジのグリル機能で焼いてみた。

想定通り、カリッとならず水っぽい仕上がり・・・ これまた想定通り、生臭さはわずかだ。

フツーの魚なら、たいがいの生臭さに見舞われるのだが、警戒しているハズの鼻にも

極限まで臭みをなくしたマダイのような身なのを、嬉しくも奇妙に感じるホカなかった。

それほど、純粋に臭みの少ない魚なのである。

 

存知な向きもあろうが、クサヤのもっとも臭いのは、ジメっと焼いたヤツだ。(汗)

 

マダイの豊かな風味は、皮の厚みとその下のコラーゲンや、脂が焼けた香ばしさだが

ツバメコノシロは皮は薄く、コラーゲンどころか夏は脂もほとんど乗っていない。

ニオイ成分は脂分に宿ることから、脂のためとも思われるが、今回あえてグリルレンジで

水っぽく焼いてみたことによって、悉くニ生臭さが薄いことがシッカリ確認できた。

 

食べ尽くすころになり、ようやく記憶の引き出しが開き、コレ・・・心当たりの風味に近い。

極めてスッキリし、旨味のある白身・・・ 大きさの格差があり過ぎて、気づかなかったが

シロギスに近いのである。 刺身はボラっぽいが、ボラを焼いたことはないから知らぬ。

双方ともスズキ目ながら、片やキス科、あるいはツバメコノシロ科だから、共通点は

砂地の海域に生息するところ、のみに思われた。

 

さておき、天ぷらが極めて美味そうなのだ。

 

同じスズキ目なんだから、近いんじゃね?と思った向きがいたらイケナイので記すと、

例えばネコ目には、ネコ科とイヌ科がある。 イヌッコロもネコ目である。

ネコ派とか、イヌ派とかゆ〜けれど、所詮はネコ派に過ぎんのだよ。(笑)

さらに、クマ科もアザラシ科も、イタチ科もおんなじ。

ニンゲンを襲うヒグマ、あるいはパンダ、レッサーパンダ、ゴマちゃんやトドも、フェレットも、

キツネもハイエナも、はたまたスカンクも、それもこれも、ネコ派のサシガネであった・・・

 

閑話休題

 

久しぶりに漬けもこさえた。 刺身よりもぐっと旨味が深くなり、飯に合うからだ。

ミニ漬け丼とゆ〜か、漬けご飯をいただいた。 飯は走りのコシヒカリ新米。

シッカリ効かせた島唐辛子がキッチリ辛いものの、旨味が強かだから負けておらず、

だからといって、バランスはしていないような・・・ しかし、タレのしみた白飯が、たまらん。

仲介役に、浅漬け白菜の刻みでもあれば、イケそうな気がする。 

白ご飯だけでなく、野菜の甘みで受け止めるのが好さそうに思うのだ。

んが、輸入野菜は高くて買えやせん。 こないだは、万能ねぎが税抜き418円していた。

島野菜のニラ、オクラ、ナス、ゴーヤでは、甘みがない。

意外なところでピーマンとか? 唐辛子との相性は悪くなさそうだ、もともと同種である。

 

もう少し大きめで、本気で釣りたくなるような、美味い魚はおらんものか


ではまた